腎臓の腫瘍が良性なのはどんな場合?悪性の場合の症状や検査法、治療法を知ろう!

人間は口から食べたものを栄養として摂りながら、不要なものを身体の外に排出することで元気に暮らすことが出来ます。

1日の排出で一番多いものというと「尿」を思い浮かべると思いますが、その健康のバロメーターともいえる「尿」の色が変であるとか腰痛の症状ががあるとしたら心配ですね。

今日は、その「尿」とも密接に関係している「腎臓」に出来てしまう腫瘍をテーマにしてお話をしていきます。

腎臓の腫瘍

腎臓 位置

腎臓の腫瘍は、その多くの存在が「腎細胞がん」のことであり「腎がん」や「腎腫瘍」と呼ばれています。つまり、腎臓に出来る「がん」なのです。

腎臓に出来る良性の腫瘍もありますが、腎臓に発生する腫瘍は悪性腫瘍である可能性の方が高いです。(※ここでは悪性腫瘍=腎細胞癌のこと)

腎臓の良性腫瘍

良性の腫瘍では腎実質に発生する「腎血管筋脂肪腫(じん けっかんきん しぼうしゅ)」という疾患がよく知られており、頻度の高い病気です。また、他の腫瘍としては下記のようなものがあります。

  • 乳頭状/管状乳頭状線種
  • オンコサイト―マ
  • 後腎性線種

このような良性の腫瘍としても、癌との鑑別が困難な場合もあります。そのため鑑別をすることが重要なのです。また、腫瘍が大きくなる(約10cm以上に進行する場合)時には、自然に破裂してしまう危険性もあるので手術の適応なる場合もあります。

50歳以上の人には「腎嚢胞(じんのうほう)」という良性のものが腎臓の腫瘍のうち約半数以上に起こるといわれています。

腎臓の働き

血液から身体に不要になった成分を「濾過(ろか)」することによって「尿」を作り、その不要な成分を排出する大切な働きがあるのです。

その他の働きとしては「血圧の調節」、「カルシウムの調節」をしていますが、全身の体内環境を調節するという重要な役割を果しています。

そのため、その機能が低下してしまうことを腎機能低下といいます。腎機能が低下してしまうと「体の中にある不要な老廃物」などが排出されなくなり、様々な疾患を発症してしまうのです。

腎細胞癌と症状

2016.12.30腰痛

まず、腎臓の位置ですが人間の「腰」くらいの高さにあり、その位置で左右対称に1つずつあります。それから、後腹膜という「お腹の後ろ側」あたりに存在しています。そのため腎臓が侵されると、背中側が痛むようになるのですね。

また腎臓の形は「そら豆」のようであり、長さとしては10~12㎝程度で、幅が5~6㎝程、そして厚さは4~5㎝ほどです。この腎臓に発生する悪性腫瘍を腎細胞がんといいます。

腎臓の尿を作る部位を腎実質といいますが、その部位にできる良性の腫瘍は「腎血管筋脂肪腫」といいうのですね。腎実質に発生する悪性腫瘍である腎がんは、腎臓に発生する悪性腫瘍の約90%を占めています。

具体的な症状と特徴

主に痛みを伴わない血尿、脇腹の痛み、腹部の腫瘤を自分で触れるといわれていますが、この3つの特徴ある症状を3主徴といいます。症状が出始めるときには、ある程度の進行が見られます。

血尿は、目で見えないような血尿があり「尿潜血陽性」といって試験紙でやっと尿に血液が混じっていることを確認できる場合もあります。腎細胞癌が、かなり進行すると症状では下記のような症状が現れるようになります。

  • 発熱
  • 体重減少
  • 貧血
  • 体力の衰え(疲れやすい)
  • 食欲不振
  • 息切れ
  • むくみ

腫瘍が小さいうちは症状がないことが多いのですが、腫瘍が大きくなってくると腫瘍のあるところが痛んだり、進行するにつれて症状が全身状態の不良となって起こってきます。(※腫瘍が5㎝以下の小さい腫瘍は、症状を伴わないことがあります。)

腎細胞がんの進行

腎がんの症状は、血尿が最も多い症状でもあり重要ですが、痛みを伴わない血尿を「無症候性血尿」といいます。また、血尿が出るという症状があるということは、がん細胞が腎実質から腎盂、腎杯の尿路にも浸潤したということを意味しているので治療が厳しいともいえます。

その他の発熱、貧血、体重減少が起こった場合には、腫瘍が進行する勢いの強いタイプの癌と考えられており、疲労感が抜けないようになります。また、急速に腎がんが進行していくと、転移してしまい下記のような症状も出るようになります。

  • 骨に転移 ➡ 骨の痛み、病的骨折
  • 肺に転移 ➡ 咳や血痰

腎がんはタイプごとに違う症状が出たり、大きさや進行度によっては「サイトカイン」などの感染症にかかることで炎症を起こし、その時に体内で放出する物質の影響で、このような強い症状が出るのです。

ここまで症状が進んだ腎がんを「転移性腎細胞がん」といいます。

遠隔転移

遠隔転移とは、血液の流れに乗って初めの原因となった癌の発生した臓器より離れたところに、癌が転移することです。

発見時には、もう肝臓や肺、骨、リンパ節、そして皮膚や脳にまで転移している場合もあるのです。そのように腎細胞癌は性質が悪いものを進行腎がんといいます。

違う理由で見つかる

腎がんであることが分からないまま、全身症状である「体重減少」「原因不明の発熱」「貧血」「肝機能障害」などの理由で検査をしたところ発見されることもあります。

腎盂がん

病院の受付 2016.12.30

腎臓と密接な関係にある「腎盂(じんう)」に発生したものを腎盂がんといいます。この腎臓で作られた尿が集まる部分にある腎盂がんは、腎臓がんのように悪性腫瘍となりますが、性質が異なる癌です。

症状は、腎細胞がんと同じように無症候性血尿が多いといえます。癌からの出血や癌そのものに圧迫されて尿の流れが詰まったりする尿流の停滞が起こります。このため患者は、腰痛を訴えることが多いです。

また、腎盂癌に似ている性質の癌としては、膀胱がんや尿管がんがあります。

尿路とは

尿路は、腎杯と呼ばれるところから順番に、腎盂・尿管・膀胱までをいいます。また、尿管までのところを上部尿路ともいいます。

この尿管までの上部尿路と膀胱は、すべて「移行上皮」という粘膜で覆われていて1枚のカーペットのように繋がっています。そのため腎盂に癌が発生すると尿管や膀胱にも転移することがあります。このように尿の通り道である尿路に発生する癌が腎盂癌なのですね。

精索静脈瘤(せいさく じょうみゃくりゅう)

数としては少数ですが、男性の陰嚢(いんのう)ないの血管が目立つという疾患では、原因として「腎がん」が影響していることもあります。

血尿での受診は何科?

血尿は、大きく分けて2つの原因があります。そのため症状の現われ方によっては患者が「何科を受診すればいいのか迷う」こともあるでしょう。

  • 腎炎などの腹部内に症状がある ➡ 内科または、腎臓内科
  • 尿路結石や腫瘍などの尿路系に症状がある ➡ 泌尿器科

尿検査で「尿沈渣(にょうちんさ)」での円柱が認められている場合には「内科的な疾患」が考えられます。その場合には内科を受診するようにしましょう。(※病院によっては、腎臓内科や高血圧内科があります)

また、同じように円柱が認められない場合には、泌尿器科を受診して「泌尿器科的な疾患」がないことを見極めてもらうためにも泌尿器科を受診するようにした方がいいでしょう。

仮に、担当科が違っていても、受診した科の検査等をしてから専門の科に紹介をしてくれますので大丈夫です。

特発性血尿

検尿で血尿と診断されたり、自分の目で確認できるような血尿がでるときや、泌尿器科や内科でも原因が分からないことがあります。(※肉眼で確認できる血尿を肉眼的血尿といいます)

このように原因が分からない血尿を「特発性血尿」と呼びます。(※特発性=原因不明という意味です)

この場合には、治療をしないことが多いのですが原因が分からなかったとしても定期的な検査は継続する方が良いです。なぜなら、万が一どこかに小さな癌があった時には、すぐに症状が出てこないのです。大きくなってからでは、治療が困難な状態になるのを防ぐためにも継続はしていきましょう。

女性の場合

女性の場合には、生理の周期に尿検査を受けると、身体から外に出た血液が混入してしまうので、正しい判断が出来ないばかりではありません。血液に含まれる「蛋白質」も混入してしまうので尿たんぱくも陽性となってしまいます。

そのため女性は、出来るだけ生理中の検査を避けるか、医師に生理中であることを申告しておきましょう。

検査と診断

CT検査

血尿が出て病院に行くと、身体の外側からは分からないので色々な検査をしていきます。治療をするためであったり、現在の状態を知るための大切な検査となりますので、必要に応じて検査を受けていきましょう。

また血液検査では、腎細胞がんを特定することが難しいのですが、進行がんの場合には、貧血や血沈、CRPといった炎症反応を調べることがあります。この血液検査で、肝機能障害や高カルシウム血症などの異常を発見されることもあります。

超音波検査

患者が高齢であっても身体の負担が少ないこと、良性疾患との鑑別も出来る可能性が高いことで超音波検査は初めに行われることが多いです。また、そのことにより診断価値が高いとされています。

また、超音波検査では不均一な腫瘤像を見つけることが多くあります。

CT検査

超音波で腎臓の内部や外部に突出する腫瘤が認められる場合や、腎細胞がんと否定できない場合には、CT検査を行います。

CT検査では、1㎝ほどの大きさの腫瘍まで診断をすることが可能です。腎がんの広がり具合という転移の範囲を確認したり、リンパ節転移の有無などを鑑別しますが、腎がん以外の病気との鑑別も行う重要な検査となります。

画像診断と造影剤

検査の際は、造影剤を使用することで、さらに画像が鮮明になり多くの情報を医師は得ることが出来るので行ないます。腎細胞がんのような悪性腫瘍では、腫瘍内の血管分布が多いので造影効果が高まるのです。

※腫瘍の性質を見極めるために急速に造影剤を注射するダイナミック撮影がとても有効とされています。

また、腎盂がんとの鑑別が一部の腎がんでは難しいことがあり、尿路を撮影するDIPという点滴静注腎盂造影も行われることが多いです。(※これを経静脈性尿路造影といいます)

腎盂がんとの鑑別

腎がんではなく腎盂がんが疑われる場合には、膀胱から尿管の出口に管を入れる造影方法で「逆光性腎盂造影検査」をします。この場合には、腎がんと違って、尿の中に癌細胞ができやすいことがあり、尿検査も有効なことがあります。(※尿検査は、尿細胞検査といい診断には有効といわれています。別名:尿細胞診)

MRI検査

CTでの検査で悪性腫瘍との鑑別が難しい時には、追加で行われたりします。

腎臓がんは進行すると腎静脈、下大静脈の中に浸潤していきます。そんな時には、このMRI検査をすることで血管内に対する腫瘍の広がりを確認することが出来るので有効といえます。

※医療機関で過去に行われていた「血管造影検査」では、CTやMRIでの代用も可能になり患者に負担が多きことで、最終的な検査として行うようになっています。(※手術方法の決定のため行うことがあります)

検査の目的と意義

腎がんであるかどうかの検査をするという目的の他には、腎細胞がんがどのような広がりをしているか、つまり転移はどこまで範囲を広げているかということを目的として調べます。

人間ドッグ

人間ドッグでは、超音波検査や血液検査、CTなども行われるようになり、偶然に発見される症例も増えています。このように早期発見できると、早期の治療になり、手術後の予後も良いので積極的に受けるようにしたいものです。(※人間ドッグで発見されると早期のため生命を落とす危険が軽減されるのです)

治療方法

腹部オペ 2016.12.30

腎細胞がんは、腎臓の中に留まっている場合の治療の選択として第1に手術療法を行います。手術をするためには、腹腔鏡手術が普及してきました。他の言葉でいうなら手術するより良い治療法はないのです。

腹腔鏡手術について

腎臓は、大腸の背中あたりに埋まるようにして存在する臓器なので開放手術をするとなると大きな創を作って体幹の筋肉まで切開する必要が出てきます。(※身体に開ける創を大きい切り口にすること)

そのため手術侵襲を少なくするために腹腔鏡下手術がだんだんと普及したのです。この方法なら、摘出する腎臓を体外に取り出すほどの小さな創で開放手術と同じ高い質の手術を可能にすることが出来るのです。

また回復についても開放手術に比べると早いことや、非再発率も変わりはないというメリットがあります。

手術療法

手術には、根治的手術と腎部分切除という2つの方法があります。これは、患者の体力やコンディション、希望を聞きながら、腎細胞がんの大きさ・広がりを考慮して腎摘除術を選択します。

根治的腎摘除(開腹手術)

これは、腎臓と癌を丸ごと摘除する手術方法です。腎臓の腫瘍が5㎝を越えるものの場合には、腎臓を全部摘出する「根治的腎摘除」という手術を選択していきます。(※腎臓と一緒にリンパ節も含めて摘出しますが、癌の部位等によっては腎部分切除をして、腎臓を出来るだけ保存する方法を選んだりします。)

この場合に心配になるのが腎臓の機能だと思いますが、腎臓は2つあるために、1つを摘出しても腎機能が著しく損なわれることはないので安心してください。それよりも手術のタイミングをなくしてしまったほうが、取り返しのつかないことになるので信頼できる医師に任せましょう。

腎部分切除

これは、癌の部分だけを摘除する手術方法です。腎臓の腫瘍が5㎝以下で、腎臓が輪郭から突出している腫瘍の場合には「部分的な腎摘除」を行います。(※医師によっては10㎝以内での選択もあります)

人間ドッグなどの普及もあって早期の小さな状態での発見が多いため、この腎部分摘除を施行されることが増えてきています。そのため回復も早いことから腎部分切除術を選択する患者も増えてるのです。

転移がなかったとしても手術の後に、肺転移や骨転移をしたことが発見されると、転移巣が単発のときは(※転移した臓器が一か所で納まっているときのこと)出来る限りの切除をしていきます。これは経過が良いことが分かっているためです。

ミニマム創内視鏡下手術

コインサイズの孔からロボット様に機能を高めた術者が行う手術です。ミニマム創内視鏡下手術は、患者の負担が最も少ない方法として実践されています。また、この治療は転移が認められた場合でも、通常は腎摘除が行われます。

ミニマム創内視鏡下手術は、通称:ロボサージャン・ガスレス・シングルポート手術のことです。ミニマムというだけあって傷口が小さく済み負担が軽いのですね。従来のロボット手術の利点を取り入れながら、課題を克服するというポテンシャルを持つといわれる手術なのです。

先端機器と医師の視界

人の能力を超えた先端機器を医師は装着して、さらに視覚として多機能な3Dヘッドマウントディスプレイをメガネのように装着します。また、手には高機能先端器具を持ちます。

こうして眼前に体内の鮮明な立体拡大像を見ることができ、視線を落とせば広い範囲に直視することも可能なのです。内視鏡で見えない深部を超音波でヘッドマウントディスプレイに映し出し手術を誘導するなんて、かなりの技術を必要としますので熟練の医師しか行うことはできませんね。

手術する医師全員が5つの視覚と、立体視、拡大視、俯瞰視(ふかんし)、誘導視、全員視を共有することによって手術を行うことが出来ます。

薬剤

抗がん剤は、今は誰でも知っている化学療法です。このような化学療法は転移や再発で行われる治療でもあります。しかし、腎臓の腎がんに対しては効果は、ほとんどないと考えられているので慎重な選択をすることが必要です。

免疫療法

転移が手術するときよりも認められる時や、摘出した腎臓の病理学検査によって進行腎がんと診断されると手術後に免疫療法を行ったりします。これはインターフェロン‐α(INF‐α)、インターロイキン‐2(IL-2)などの薬剤を投与する治療です。

具体的な例では、病期Ⅲより進行している場合や、T2で静脈に癌が進行しているなどの場合です。INF‐αの効果は以下の通りです。

  • 著効率は4週間で完全に消失 ➡ 2~7%
  • 有効率は50%の縮小率で4週間以上持続 ➡ 12~18%

INF‐α、IL-2などの薬品については一致した見解もなく、奏効率は10~20%なので高くないのです。5年生存率では若干の差が下記のように出ています。

  • 腎摘除のみ ➡ 12.5%
  • 免疫療法のみ ➡ 0%
  • 腎摘除+免疫療法 ➡ 20%

このような結果が出ていることは少し期待が持てるといえますね。

インターフェロン

全てを手術で取りきれない場合や再発などでも、インターフェロンなどの免疫療法もしくは分子標的治療が選択されます。

また、I-CCA治療といって「癌」に栄養を送る血管(新生血管)の形成を抑える作用を持つものを併用する治療をすることで高い治療効果を上げている病院もあるのです。

移植

治療抵抗性の転移がんの場合には、組織適合性というHLAが適合した兄弟の骨髄幹細胞を移植して定着させる方法もあります。移植された骨髄幹細胞が分化をしていき、免疫細胞が抗腫瘍効果を発揮することが報告されているようで注目されています。

経過と予後

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2001年の報告では腫瘍分類(TNM)に基づいた病期分類(I~IV)で分けた腎癌手術後の全体の5年生存率を次のようにされています。

  • 病期Ⅰ ➡ 95%
  • 病期Ⅱ ➡ 88%
  • 病期Ⅲ ➡ 63%
  • 病期Ⅳ ➡ 23%

手術後の再発は、病期Ⅰ~Ⅱでは10%以下ですが、病期Ⅲ以降では約40~50%に認められていて再発好発部位においては下記の通りです。

  • 肺 ➡ 46.7%
  • 骨 ➡ 17.8%
  • 後腹膜 ➡ 11.1%
  • 肝臓 ➡ 6.7%
  • 甲状腺 ➡ 4.4%
  • 脳 ➡ 2.2%

このような部位が多いとされています。摘出した臓器の腫瘍分類別再発率は、腫瘍が大きくなるにつれて再発率が高い傾向があります。

疫学と将来

50歳代以上に多く発見しにくい癌として腎がんは知られていますが、女性よりも男性に多いということが分かっています。

特に症状がなくても血尿が出たら泌尿器科を受診することが大切です。最近は、人間ドッグなどでの超音波検査や検尿(※鮮血の有無を調べます)が早期発見のきっかけとなります。

明細胞がん

男性に多い腎がんですが、女性にも気を付けたい癌があります。女性の卵巣、子宮内膜、子宮頸部、膣などの生殖器に発生する腫瘍です。卵巣の癌等で苦しんでいる人もいますので、定期検診は内科だけでなく婦人科も出来るだけ受けるようにしましょう。

これは稀な癌なのですが、顕微鏡で見ると細胞の内部が透明に見えることから「明細胞線がん」や「中腎腫」とも呼ばれています。

関連する病気

お手洗い 2016.12.30

関連する疾患として下記のような疾患もあります。

  • 小児のがん ➡ ウィルムス腫瘍という小児が掛かる「癌」なのですが、これは小児の腎臓に出来る腎実質の癌です。
  • 膀胱がん ➡ 尿路を通じて起こりうる転移や、膀胱に癌細胞が直接発生する癌まであります。

今日の学び

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今日の学んだことを振り返ります。

  • 腎臓の腫瘍は、腎細胞がんのことであり、腎がんともいう
  • 腎細胞がんは血尿が症状として目立つが腰痛やわき腹痛も主な症状である
  • 尿を作るところの腎臓に発生する悪性腫瘍を腎癌といい尿を集めるところに発生する悪性腫瘍を腎盂癌という
  • 腎細胞がんは、手術しか良い治療法はないが免疫療法と併用することで少し5年生存率が上がる
  • ミニマム創内視鏡下手術は最先端の技術と医師全員の目で確実な成果を上げている

今日は、かなり難しい疾患でしたが、男性に起こることが多いので体調がおかしいと感じたら早く病院へ行きましょう。性別問わず検診の大切さを実感しますね。

関連記事として、

腎臓の位置や働きを紹介!負担がかからない生活を!

腎臓がんの生存率はどのくらい?原因や症状、治療法について!

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これらの記事を読んでおきましょう。

  
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