尿漏れが20代に多い原因について!男と女で違うの?

咳やくしゃみをした時などふとした瞬間に、尿がいくらか漏れ出してしまう、それを「尿漏れ」や尿失禁と呼ばれています。その症状の方は、男性に比べて女性が多く、特に出産経験のある中高年の女性に起こりやすいと考えられていました。

しかし、近年は20代、30代の若い方にも尿漏れの経験がある人が増加しているのです。このような誰にでも起こりうる尿漏れについて、主な症状や原因を探って、20代30代の若い人はもちろん、出産後の方や高齢の方にもおすすめの効果的な予防法やトレーニングをご紹介していきます。

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尿漏れのタイプ別の症状と原因

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尿漏れの原因や症状を、それぞれ紹介します。

骨盤底筋群について

骨盤底筋群が緩んだり衰えてくると尿漏れしやすくなると、聞いたことがあるかもしれません。骨盤底筋群とは、そもそもどんなものなのでしょうか?

骨盤底筋とは、膀胱や尿道、子宮や肛門などの臓器まわりをハンモックのように支えている筋肉や靭帯のことで、それは恥骨あたりから膣を通り肛門のほうまで細長く伸びています。例えば尿道括約筋など、それらをまとめて「骨盤底筋群」や骨盤底筋と呼んでいます。

  • 加齢による女性ホルモンの減少によって骨盤底筋の筋力が弱まってくる
  • 出産時にかかる赤ちゃんの入った子宮の重さを支えるため骨盤底筋が伸びきって戻らなくなってしまう
  • 肥満によって内臓類が下に押されてることで骨盤底筋がダメージを受ける

などの原因にがあります。

このように骨盤底筋が弱まったり、緩んできてしまうことによって、尿漏れがおこっているのです。そして尿漏れの症状には主に、3つのタイプがあります。

尿漏れの3つのタイプ

1つ目は「腹圧性尿失禁」で、例えばくしゃみをしたり激しい咳が出た時、大笑いをしたとか時や重いものを持ったり床に落ちたものを拾おうと急にしゃがむなど、お腹に力が入るような行動、すなわち腹圧がかかった瞬間に尿漏れが起こってしまうのが特徴的です。尿失禁の約70%以上がこの腹圧性尿失禁と言われ、産後の女性もこちらのタイプが多く見られます。

2つ目は「切迫性尿失禁」と呼ばれるもので、こちらは突然の尿意を催すことで、トイレに間に合わず尿漏れしてしまった、そのような切迫性の尿漏れを指しています。このタイプについては近年「過活動膀胱」とも呼ばれています。

  • トイレに一日8回以上行く頻尿の症状
  • 週に1回以上の我慢できない激しい尿意がある切迫性の症状
  • 夜間に寝ている間に1回以上トイレに起きてしまう夜間頻尿などの症状

があります。これらの症状を持つ切迫性尿失禁(過活動膀胱)は、水分を採りすぎることと関係なく、なぜ起こるのか、その理由については全体の約2/3が原因不明で発症しているのです。

3つ目は腹圧性尿失禁と、切迫性尿失禁の両方の症状を合わせ持つ、それが混合タイプとなります。このタイプの場合は、腹圧性尿失禁の治療をすることによって、同時に切迫性尿失禁の症状も治まってくる場合が多いという特徴があります。

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女性の尿漏れについて

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尿漏れは女性に多いといわれています。その原因などを紹介します。

産後の尿漏れについて

妊娠中の骨盤の内部は、膀胱や尿道だけでなく、妊娠によってどんどん増える赤ちゃんと羊水が入った子宮の重さに耐えなくてはならない骨盤底筋群。そこに掛かっている負荷は約10キロ以上にもなるそうです。

妊娠期間中はずっと、その筋肉や靭帯が伸びきった状態が続くために、それらの骨盤底筋がダメージを受け緩んでしまいます。出産を終えるとその骨盤底筋の緩みは徐々に時間とともに回復していくでしょう。

しかし、最近の骨盤を締める体操や骨盤引き締め用のグッズを使うことによって、なるべく早く出産で開いてしまった骨盤を閉めようと、出産直後から無理をする人がいます。まだ完全に戻りきっていない子宮を、外から強く圧迫することが、せっかく回復途中にあった骨盤底筋群に新たに負担をかけてしまい、更なるダメージを与えてしまう恐れがあるのです。

ですから産後、最低でも約1か月は出来る限り無理をせず、安静にして、少しづつ簡単な家事から始めていき、弱った筋肉を徐々にゆっくりとトレーニングしていくことが大切でしょう。それが尿漏れを予防することにもつながるのです。

尿漏れは何故女性に多い?

男性も女性ほどではないですが、老化によって年齢とともに尿漏れを経験する方は増えてきます。男性の場合は前立腺肥大などの原因で尿漏れや頻尿が起こる場合が多いのです。しかしそれでも、圧倒的に男性に比べて、女性のほうが尿漏れになる数が多いのにはいくつか理由があります。

それは女性と男性の「身体の構造の違い」にあり、それは女性は男性に比べて尿道の長さが短いことや、膀胱や尿道などを支えている筋肉や靭帯などの力が弱いことが、その理由のひとつです。

尿は腎臓で作られてから尿管という通路を通り、膀胱に一定の量を貯められるような構造になっています。膀胱に一定の量がたまると脳へ尿意として伝えられます。そして膀胱から尿道を通って最後は尿道括約筋という蛇口のような役目をする筋肉の働きが、脳から送られてきた指令によって緩むことと、それとともに膀胱が収縮することで、尿を身体の外へと押し出してくれるのです。

20代女性に多い尿漏れのわけとは?

20代から30代の若い女性の中でも、早い人はなんと10代のころから尿漏れを経験しているという方も多くいるようなのです。そこでどうして若い女性の間でも、尿漏れが増えているのかその原因を探ってみました。

その一つ目の理由は若い女性たちの下半身の筋肉が、昔の女性よりも弱ってきているということにあるようです。それはいつも内またで歩いている方、高いヒールを履いて歩くのが多い方などに多くみられる傾向にあり、尿漏れが気になる人は間違った歩き方に特に気をつけなくてはなりません。

なぜなら極端な内また歩きや、高いヒールを履いて歩く時の足の状態は、つま先側に重心がかかりやすくなるので前のめり(前傾姿勢)のようになりやすいので、それによって姿勢が悪くなってしまい、足を引きずるような歩きかたになってしうのです。

それが骨盤底筋を含む、下半身全体の筋肉の衰えにつながってしまい、若くして尿漏れ経験者となってしまうわけなのです。

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尿漏れに効果的な予防法やトレーニング

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尿漏れの鍵とも言えそうな骨盤底筋群の働き。この部分の筋肉や靭帯をしっかり鍛えて、尿漏れの予防や改善を目指していきましょう。

骨盤底筋群の鍛え方

それでは骨盤底筋群を効果的に鍛えられる方法をご紹介します。この時注意することは、骨盤底筋以外のほかの筋肉、たとえばお尻や太ももなどにはあまり力を入れないように気を付けて行いましょう。そうすることによって骨盤底筋をピンポイントで鍛えることができます。

まずは簡単に、座った姿勢からスタートしてみましょう。イスに深く腰掛けて背筋をまっすぐに伸ばして座り、足はしっかりと地面につけて膝はぴったりくっつけておきます。その状態で、肛門や膀胱と尿道、膣などのまわりを囲む筋肉を意識して締め、上のほうへと引き上げる感じで2秒キープ、力を抜いて緩め休みます。

この動きを、2秒で締めて4秒緩めて休むという早いペースで行うのが5回と、ゆっくりペースは5秒で締めて10秒間緩め休むを5回を繰り返します。それを1セットとします。椅子に座ってコツをつかんだら、立っているときや、膝を立てて寝ている姿勢のときも、同様に骨盤底筋を鍛えることができるので、一日に10セットを目標回数にして継続的に続けるようにします。

内転筋を鍛える

内転筋とは太ももの内側、開いた膝を閉じるときに使う筋肉のことを言います。この内転筋を使うようにして膝を揃える座り方を実行すれば、自然と骨盤底筋群も一緒に鍛えられます。

また、内転筋を伸ばしてストレッチするには、相撲スクワットと呼ばれている、足先を外側に向けて膝も外にした状態でしゃがむ方法です。相撲の最初にするポーズで、背中をまっすぐにして丸めないように気を付けながら、膝を肘によって後ろに押していくような気持ちで股関節を開いていきます。こちらも骨盤底筋群を効果的に鍛えることができます。

ペットボトルを使う方法

1リットルの別途ボトルに水を入れたものを用意します。骨盤底筋や内転筋が弱っている人は最初のうちは水を少なめにしたり500ミリリットルのペットボトルから始めてみましょう。

まず、背筋を伸ばして椅子の座面の半分くらい前に座って、両方の太ももの間、ももの内側にペットボトルを挟んで、押しつぶすように両足に力を込めます。そのまま5秒キープします。その時も便や尿を止めるときのように肛門と尿道を締めるようにします。

切迫性尿失禁のトレーニング法

切迫性尿失禁は本来、尿を400ミリリットル程度は溜められるはずの膀胱に、どういうわけか少ない人は20ミリリットル程度しか溜められなくなり、そのたびに尿意を催すようになってしまいます。そのように小さく縮んでしまった膀胱を、尿意があってもちょっとの時間我慢してみます。それから様子をみながら最初は5分程度から始めていき、徐々に時間を増やして少しずつ尿を溜める量を増やしていきます。決して無理はせずに行うことが大切です。

そうすることによって、小さくなってしまった膀胱を拡げて内容量を増やして尿をたくさん溜められるようになるようです。ただし、このトレーニングは膀胱炎のような症状を併発する方にはさらに症状が悪化してしまうことにもなりかねないのでお勧めしません。

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尿漏れの効果的な治療法は?

腹圧性尿失禁の場合、いくつかの治療法がありますのでいくつかご紹介します。

薬を服用する

抗コリン薬と呼ばれる、膀胱の収縮を抑える働きのある薬を、服用する野が一般的に行われています。男性の前立腺肥大による尿漏れにはa1受容体遮断薬を優先的に使う場合が多いようです。投薬については検査の上で医師に相談し、症状にあった薬を処方してもらうことが大切です。

行動療法を行う

医師の指導のもとで行われる行動療法は、生活習慣を改善するための指導や膀胱に尿を多く溜める訓練、理学療法や排泄の介助などがあります。

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まとめ

尿漏れの種類やその原因や予防について、必要なトレーニングなどを紹介しました。このほかにも尿漏れになってしまう病気はたくさんあります。

一人で悩んで家に閉じこもってしまうことが無いように、早めに受診することで、自分はどんな治療をすればいいのかを探り、治療の中には手術で治すという選択肢もあります。尿漏れをそのまま放置せずに、これらの対策を出来ることから始めてみてください。

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