高プロラクチン血症の症状を知ろう!男性でも起こる?原因と治療法を知ろう!

体には多数のホルモンが存在しています。ホルモンは内臓や生命活動の欠かせない物質で、体の調子を整える役割があります。あらゆる生命活動はホルモンによって左右されているといっても過言ではないでしょう。

さて、そんなホルモンの病気の1つに「高プロラクチン血症」があります。これはその名の通りプロラクチンというホルモンの血中濃度が高くなってしまう状態です。

では、この病気の原因や症状とはどんなものがあるのでしょうか。またそもそもプロラクチンとはどんなホルモンなのか。そういったところから詳しくみていくことにしましょう。

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プロラクチンってどんなホルモン?

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プロラクチンとは女性の出産・妊娠を司るホルモンの1つです。特に乳腺の発達、子宮の収縮作用、排卵抑制といった役割を持っています。妊娠期・出産期に活発に分泌されます。

妊娠している女性は生まれてくる子供のために、乳腺を発達させる必要がありますよね。きちんと母乳を与えるために、お母さんの体も変化する必要があるからです。

子宮の収縮作用は、分娩時に重要な役割があります。子宮が収縮しなければ、赤ちゃんを安全に出産することはできないですよね。この作用にプロラクチンが関わっています。

排卵抑制は、授乳期に起こります。出産後のお母さんは体力が落ち、弱くなっています。また、子供を育てなければなりませんよね。妊娠も子育てもは体力のいることですから、この時期に再び妊娠することを避けるよう体が働いているのです。

プロラクチンはお母さんの体の安全、そして子供をきちんと育てるために備わった体の仕組みといえることができるでしょう。

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高プロラクチン血症とは

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高プロラクチン血症とは冒頭でも述べたように、このプロラクチンの血中濃度が高くなってしまう病気です。具体的にはプロラクチンの値が15mg/dl以上だと病気と疑うことができます。

妊娠・出産に大きな影響を及ぼすプロラクチンですが、その症状が進行すると不妊症を招くことがあります。子供が欲しい夫婦にとっては、深刻な問題ですよね。

病気の原因は意外にも生活習慣の中に隠されていることがあります。気づいていないうちに病気の原因を作ってしまっている。そんなこともあるのかもしれません。

では、プロラクチン値が高すぎることで、どのような症状がみられるでしょうか?詳しくみていきましょう。

高プロラクチン血症の症状とは?

この病気では以下の症状がみられます。

月経不順

周期的に排卵が起こる月経ですが、プロラクチンの作用によってこれが抑制されることがあります。すると、月経に深刻な影響を及ぼすことがあります。

年に数回しか月経が来ない。整理は来るものの、排卵がされない。そもそも生理がこない。周囲の女性と比べて、月経の頻度がかなり落ち、不妊の原因にもなります。

不妊症

月経不順によって、不妊症を招くことがあります。そもそも排卵が行われていないため、妊娠することが難しいためですね。子供が欲しいと思っていてもなかなか子宝に恵まれない。そんなときは病気を疑ってみてください。

乳汁が出る

妊娠をしていないのにもかかわらず乳汁が出ることもあります。これは乳腺が過剰に発達してしまうためですね。人によっては血液が混じっていることもあるため、注意が必要でしょう。

視野狭窄

病気の原因によっては、脳に深刻な影響をあたえることがあります。症状として視野狭窄を発症します。視野が狭くなったり、視力の低下が起こります。

流産

妊娠後、胎児の順調な成長が起こらず、そのまま流産をしてしまうことがあります。また、流産が習慣的になってしまうケースもあります。3回以上流産することを習慣性流産といい、高プロラクチン血症ではそのリスクがあります。

男性でも起こりうる病気

高プロラクチン血症は女性の妊娠・授乳に関係する病気のように思われますが、実は男性でも発症することがあります。具体的には、以下の症状がみられます。

  • 性欲低下
  • 勃起不全
  • 乳房の発達

男性の場合は女性の生理現象のように、明確に症状が出るわけではありません。症状が出ているとき、最近疲れているなぁで症状をそのままにしてしまうこともあります。

しかし、それは病気の発見を遅らせてしまう原因です。男性は女性よりも不妊ということに対してあまり認知していない部分もあるでしょう。自分には原因はない。そう言ってしまう男性もいるかもしれません。

しかし、男性側にも不妊の原因があるケースもあるのです。それは上記にあげた些細な症状が教えてくれています。これら症状が出ているときは疑ってみてください。女性と同様、妊娠に深刻な悪影響を及ぼすことがあります。プロラクチンは血液検査等で調べることができます。指摘されたときは、きちんと治療を開始するようにしましょう。

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高プロラクチン血症の原因とは?

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高プロラクチン血症の原因は大きく以下の5つがあるといわれています。

薬剤の長期使用

プロラクチンはホルモン物質の一種です。このホルモンバランスを崩してしまうような薬剤を長期間服用していると、病気を招くことがあります。

薬剤とはピルといった生理薬剤から、胃薬、抗うつ剤といった薬まで多岐に渡ります。特にピルは生理のときの症状を抑えるために、日常的に服用しているという人も多いのではないでしょうか。

しかし、長期の薬の服用は体のホルモンバランスを崩す可能性があります。なるべく薬に頼らない生活を目指すこと。そして、服用の際には医師に十分相談するようにしましょう。

過度なストレスによるもの

日々、生活をしていると私たちはストレスを受けることがありますよね。それは大なり小なり、体に悪影響を与えることがあります。そして、このストレスもまたホルモンバランスを崩す要因となるのです。

特に高プロラクチン血症を発症するほどのストレスとなれば、日常的な精神的負担、不規則な生活リズム、食生活の乱れといったことが考えられます。

例えば仕事が忙しく、帰宅時間が遅い。それでいて、睡眠時間が短かったり、食事がおろそかになっている。このような状態が日常化しているようであれば、病気のリスクを高めてしまうでしょう。

脳下垂体の腫瘍

稀なケースですが、脳下垂体という部位に腫瘍ができることでも起こります。多くの場合は良性ですが、高プロラクチン血症だけではなく、合併症を招くこともあります。

脳下垂体とは脳の深部にある、尻尾のような形をした部位です。プロラクチンを始め、副腎皮質刺激ホルモン、成長ホルモンといった様々なホルモンを分泌しています。

この部分に良性の腫瘍ができてしまうと、プロラクチンの分泌が促進されてしまいます。また、先に述べた視野狭窄症状はこの腫瘍が原因で発症します。

甲状腺機能低下症

高プロラクチン血症の原因として、甲状腺機能低下症というものもあります。これは首にある甲状腺機能が低下し、甲状腺ホルモンの分泌量が少なくなる病気です。

甲状腺ホルモンが減少すると、脳は甲状腺に対し、ホルモン量を上げるよう指示します。このとき、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)と呼ばれるホルモンを分泌します。

通常であれば甲状腺だけに刺激するのですが、甲状腺以外にもプロラクチンの分泌を促してしまうことがあります。その結果、高プロラクチン血症を招くのです。

視床下部の異常

脳の視床下部という部分に異常があると、高プロラクチン血症を合併することがあります。視床下部の機能不全は腫瘍や視床下部そのものの異常が疑われます。

脳下垂体に原因がある他の病気

脳下垂体はホルモン分泌を司っていますが、発症する病気は高プロラクチン血症だけではありません。他にも以下の症状を発症することがあります。

巨人症

脳下垂体から分泌される成長ホルモンが過剰になることで起こります。主な症状として身長の異常な伸び、四肢先端の肥大などがあります。症状が進行すると糖尿病、高血圧、高脂血症、循環器疾患を招きます。

巨人症については、巨人症の症状や特徴を部位別に紹介!原因や治療法を知ろう!を参考にしてください!

クッシング病

副腎皮質刺激ホルモンの分泌過多によって起こります。副腎皮質ホルモンが大量に分泌されるようになり高血圧、高脂血症、皮膚が薄くなる、顔のむくみといった症状がみられます。

詳しくは、クッシング症候群とは?症状や原因ってなに?治療法と予防方法も知ろう!を読んでおきましょう。

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高プロラクチン血症の治療とは?

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病気の原因がわかったところで、治療についてみていきましょう。治療法は原因ごと異なりますが、基本的な治療法として以下のことが挙げられます。

薬剤の中止

薬剤の継続的な服用が、ホルモンバランスの乱れを引き起こしている場合、その薬剤の服用を中止します。体に負担をかけることなく、もっとも簡単にできる治療法です。

一方で薬剤が他の病気の治療で必要なもので服用が必要な場合は、薬剤を代替したり、量を減らすなどしてプロラクチンの値を下げるよう努力します。医師と要相談する必要があるでしょう。

手術

高プロラクチン血症が脳下垂体の腫瘍によって引き起こされているのであれば、摘出手術を行う必要があります。良性とはいえど、大きくなると感覚機能に支障をきたすこともあるので注意が必要です。

ドーパミン薬の服用

ドーパミンというホルモンを薬で服用する治療法です。ドーパミンはプロラクチンの分泌を抑える効果があります。継続的に服用することでプロラクチンの値を下げることが期待できます。

甲状腺ホルモン薬の服用

甲状腺機能低下症が原因の場合、甲状腺ホルモン薬を服用します。体内のホルモンバランスを調整し、プロラクチンの分泌量を減らす効果が期待できます。

リラックスも一つの治療法

ホルモンバランスの乱れは悪い生活習慣によって引き起こされます。日々の仕事が忙しい。食事がおろそかになっている。仕事の人間関係に強いストレスを受けている。このようなことが引き金となります。

そんなとき、心を落ち着けてリラックスする。これも立派な治療法です。精神的なリラックスは、神経を整え、ホルモンバランスを正す効果があります。

久しぶりに湯船につかってみる。アロマを焚いてみる。睡眠時間を長くとってみる。瞑想やゆっくりと深呼吸をしてみる。シンプルなリラックス法ですが、その効果は絶大です。

反対にいつも忙しく、いつ休んだのかわからない。そんな人は病気を招く一歩手前にいるのかもしれませんね。体は丈夫にできていますが、それがいつまで持つかはわかりません。

病気を治すことに注力するもの大切ですが、その背景にある生活習慣を見直すということも必要です。心が休まっていない、体が休まっていない状態であれば、意識的に休めるようにしてください。

漢方という選択肢

漢方は副作用が少なく、体の自然な回復力を向上させるので、妊娠を意識している女性に良い治療法です。高プロラクチン血症では、炒麦芽という漢方薬が使われることがあります。

また、漢方の種類によっては精神的な安定をもたらす効果もあります。体をリラックス状態にしてくれるので、自然に病気が治癒していくことが期待できます。

漢方は漢字ばかりで難しいという人でも、薬局へ行けば薬剤師がきちんと説明をしてくれます。薬ばかりで心配だという人はぜひ漢方を選択してみてくださいね。

妊娠を意識しない人の治療

高プロラクチン血症では、妊娠に深刻な影響をあたえることがあります。不妊の原因になり、いつまでも子供が生まれない。そういったことがあるからです。

一方で妊娠をしたくないという女性であれば、この病気は基本的に治療する必要がありません。もちろん、腫瘍があれば治療は必要ですが、深刻になるほどの病気ではないでしょう。

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高プロラクチン血症を予防するために

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プロラクチンを始めとするホルモンは、生活習慣によってそのバランスが左右されます。規則的な生活をしていればバランスは保たれますが、不規則な生活をしていればバランスは簡単に崩れてしまうのです。

高プロラクチン血症を予防するために大切なのは、規則正しい生活を意識するということ。そして、精神的・肉体的にきちんとした休養を取るということです。そのための方法として、以下のことがあげられます。

決まった時刻に寝る

人は習慣の生き物です。毎日決まった時刻に寝るようにすると、その時間が近づいただけで眠くなります。体に備わった習慣化のシステムであり、きちんと正す必要があります。

反対にいつも寝る時刻が遅く、不規則である。伴って起床の時刻もバラバラとなると、体は調子を整えることができません。伴ってホルモンバランスも崩れてしまうでしょう。

もちろん、決まった時刻に寝るといっても、睡眠時間が短いと意味がありません。やはり7時間以上はきちんと寝たいものです。決まった時刻に寝て、きちんと睡眠時間を確保するというのはシンプルなことです。まずはこのことを意識してみてください。

決まった時刻に食事をとる

睡眠と同様に食事の時間もまた、規則的に取ることをオススメします。睡眠時間と同様、食事を食べる時刻も習慣化されると体は自然と食事モードになります。

反対に夜遅い不規則な時刻に食事をとる。そして、その食事は簡単な冷凍食品やインスタント類。これでは体調を崩して当たり前だと思います。

食事は健康の基本です。食べる時刻、そして食べるもの。これらを意識することがあらゆる病気を予防することにつながるでしょう。

短くてもいいのでリラックスする

リラックスグッズが流行っているように、現代人は大きなストレスに悩んでいるのかもしれません。仕事が多く、人間関係も辛い。そういった日常を過ごすと、自分の時間がないようにも思えます。

ただ、そこで意識してほしいのは、少しでもいいからリラックスの時間を取るということ。1日15分でも落ち着く時間があれば、それは病気を予防する効果があります。

1日15分程度のウォーキング、瞑想、入浴。これらを毎日続けるだけでも、体への負担はかなり軽減されます。忙しいというのではなく、隙間時間を見つけて体を休めてみてください。

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まとめ

高プロラクチン血症は妊娠を左右する病気です。この病気のメッセージにはとても重要なものが隠されています。それは「きちんとした出産ができるかどうか」ということです。

先に述べたように生活習慣に何かしらの原因があると、病気を発症することがあります。そのような状態で母体が健康といえるだろうか。妊娠しても出産できるだろうか。そんな疑問が残ります。

生活環境が忙しく、ストレスが多い。そんな環境下では子供も健康でいることは難しいでしょう。母体が健康でなければ、子供も健康になれませんよね。この病気はそういった出産のためには健康を考える必要がある、と伝えているのかもしれません。

もちろん、脳下垂体に腫瘍がある場合は、早期に手術が必要でしょう。生活に支障をきたすことがあり、精神的な負担も大きなものになるからです。

もし病気にかかっているのであれば、自分の体の健康のためになることを考えてみてください。1つ1つ改善していけば、きっと病気を治すことができるでしょう。

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