膣が痛い原因は?考えられる病気やトラブルについて!

膣は女性が子供を産むときの通り道となる、大切な場所です。周期的な生理や性交渉でも用いるので、細菌が入りやすい場所でもあります。女性にとってデリケートな場所であるだけに、異変を感じても病院に行きづらいことがあります。

ただ、放っておくと悪化してしまう恐れや病気のサインを見逃してしまう不安があります。膣が痛いとき、心配のない痛みなのか病院を受診すべき痛みなのか、その見分け方を知っておくと安心です。

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膣の奥または中が痛いと感じるとき

下半身

膣が痛いというとき、痛みを訴える箇所はそれぞれ異なります。場所によってわかる痛みの原因や病気の可能性があります。ここでは、膣の奥に痛みを感じる場合に考えらえる要因を探っていきます。

もっとも多いのは排卵痛

排卵痛というものを知っていますか?排卵(はいらん)は生理を迎えている女性には月に1度あるもので、24時間以内に卵子が精子と出会わなければ次の生理の準備が体内で始まります。生理が来ている全ての女性に起こるわけではなく、痛みの感じ方も人によって大小異なります。膣の奥の方が痛いと訴える人は、排卵痛が原因であることが最も多いのです。

排卵痛は、排卵日の2~3日前から排卵後1~2日の間起こります。排卵痛の症状は他にもあって、オリモノの量が増えたり、イライラしやすくなったり、眠気が普段より強くなったりします。痛くなる部分は生理痛と同じ下腹部ですが、排卵痛は時折ズキン!と響く痛みを感じる人が多いため、下腹部というより「膣の奥が痛い」という感覚になるのです。

通常の排卵痛であれば、あまり心配する必要はない痛みです。どうしても痛みが気になるという人は、婦人科で相談して痛み止めを処方してもらいましょう。子宮内膜症など婦人科系の病気を併発している場合には排卵痛が強くなり、痛みのサインを出しているという可能性もあります。下に紹介する他の疾患の可能性も照らし合わせてみてください。

詳しくは、尿道が痛い!排尿痛が起きる原因とは?病気に注意!を参考にしてください。

膣がんの場合は不正出血を伴う

排卵痛と同じく下腹部の痛みですが、膣の奥が痛いと訴える人が多いのが「膣がん」です。痛みを感じるレベルになると、がんの腫瘍が相当に大きくなっていることが考えられます。この場合、直ちに専門医の診察を受ける必要があります。膣がんの場合には不正出血が伴うことが大半です。

おりものに血がまじったり、悪臭がするといった症状がみられるケースもあります。また、排尿時の痛みや排尿しにくいという症状があったり、膣の入口に指を入れるとしこりが確認できることもあります。性交時にこれまでにない痛みを感じることもあります。

婦人科系の病気のサインであることも

こちらも下腹部痛ですが、子宮内膜症、子宮内膜炎、子宮筋腫、卵巣嚢腫肥大といった婦人科疾患の兆候である可能性もあります。生理の周期とは関係なく、慢性的に下腹部が痛いという特徴があります。通常激しい痛みであるとされますが、女性は普段の生理痛や出産を経験していると、その痛みの経験から下腹部痛に慣れてしまっている傾向があります。

子宮内膜症とは、何らかの原因で子宮以外の場所で子宮内膜や類似組織が増殖してしまう病気です。生理の度に、子宮以外の場所でも出血が起きてしまいますが、生理のように体外に血液を排出できないので体内でチョコレート脳腫などを作ってしまうのです。治療法は様々ありますが、日常生活に支障を来すほど深刻な場合は手術も考えられます。

子宮内膜炎とは、細菌によって子宮内膜が炎症を起こしている状態をいいます。下腹部痛のほかに、おりものの悪臭を伴います。不正出血や生理の血液の減少なども見られます。抗生剤を用いた治療が必要です。

子宮筋腫とは、子宮にできる良性の腫瘍です。生理が重くなるといった症状がある人と、自覚症状がない人がいます。自覚症状が重くなければ、経過観察のことも多いです。

卵巣脳腫とは、卵巣に液体がたまってしまう状態をいいます。子宮筋腫と並んで婦人科系の多い疾患の1つで、良性であることが殆どですが、「卵巣嚢腫肥大」となってしまうと破れて腹膜炎を起こし、死に至るケースもあります。経過観察の場合と、手術で摘出するケースがあります。

子宮内膜症は不妊になりやすい?原因や対処方法について!

子宮筋腫に妊娠中なった時の影響は?対処方法や予防について

それぞれ読んでおきましょう。

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膣の表面や入口周辺が痛いとき

だてめがね

膣の表面や入り口が痛い時の原因を紹介します。

女性の多くが1度はかかるカンジダ膣炎

性交渉をしていなくても、カンジダ膣炎は多くの女性が経験する疾患です。膣の痛みだけでなく、かゆみを伴います。

またおりものにも変化があり、普段より量が増え、それほどきつくはないですが臭いもあります。膣の痛みだけであることは通常ないので、他の症状がなければカンジダ膣炎の可能性は低いでしょう。身体の抵抗力が落ちたとき、膣を洗い過ぎて体を守ってくれるバリアが弱くなってしまったときに起こりやすいといわれます。妊娠中や出産後にもかかりやすい病気です。

診察時に消毒をしてもらいますが、診察を含めて短時間で終わります。治療は毎日1~2回局部に塗るクリームが処方されることが多いです。薬ですぐに治ることがほとんどなので、我慢するのではなく1日も早く婦人科で適切な処置をしてもらいましょう。放置しても治ることはありますが、時間もかかり長引く可能性が高いのです。

カンジダについては、カンジダの自然治癒させる方法は?症状や原因についても!を読んでおきましょう。

カンジダ膣炎と誤解しやすい細菌性膣症

カンジダ膣炎と似た症状の疾患に、細菌性膣症があります。症状は膣表面のひりひりするような痛み、かゆみ、おりものの変化などです。膣表面の洗い過ぎや、抵抗力の低下が原因とされています。

カンジダは繰り返しやすいので、婦人科で多めに処方された薬の残りを使う人がいますが、細菌性膣症はカンジダの薬では治らないのでそこで気付きます。放置してもなかなか治りませんので、婦人科を受診して、医師の判断で適切な薬を処方してもらうようにします。カンジダ膣炎同様に細菌性膣炎も、症状が膣の痛みだけということは通常考えられません。

痛みの他に該当する症状がなければ、感染の可能性は低いでしょう。

その他の性感染症について

性器ヘルペスも膣表面の痛みを伴い、女性が多くかかる疾患ですが、痛みを伴う水ぶくれが伴います。排尿時の痛みもあります。専用の外用薬と内服薬で治療します。性交渉を通して相手に移してしまうので、完治するまでは慎みましょう。

その他の性感染症も、膣表面の痛みだけでなく出来物を伴ったり、かゆみやおりものの異常を伴うケースが多いです。痛み以外に気になる症状があれば、婦人科医を受診して検査をしましょう。

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性交渉のときだけ痛いとき

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これはとてもデリケートな悩みなので、家族や友人にも相談しにくい内容なだけに1人で抱え込んでしまいがちです。パートナーと話し合うことができれば安心ですが、それも気を使って言い出しにくいこともあります。性交時だけに生じる膣の痛みについて、原因をみていきます。

相手を受け入れる準備ができていないと痛い

男女2人とも不慣れで緊張してしまっていると、性交はなかなかうまくいきません。女性の身体はデリケートなので、膣が濡れていない状態で無理やり性交渉をしてしまうと膣内を傷つけてしまいます。膣内が乾燥していると、摩擦が起きて痛みを感じます。

特に避妊具を装着しているときは、スムーズに性交渉を行うために膣が十分濡れている必要があります。緊張して濡れないというときは、便利な市販品もありますので、1度パートナーに正直に打ち明けてみるとよいでしょう。そうした相談によって関係が冷めてしまうような男性であれば、大事な身体を預けるのは不安です。

恋人関係であれば一緒に考えてくれるものですから、無理をしないで話し合ってみましょう。

生まれつき膣が狭い

時間をかけて性行為の準備をして、膣も十分に濡れていて、相手への拒否感がないにもかかわらず何度やっても膣が痛くなってしまうときは、膣の形状や大きさに原因が考えられます。専門医に診てもらう方が、今後のことを考えてもよいでしょう。

素人判断で、たとえば友人から誤ったアドバイスをもらって身体に負担となるようなことをしてしまうと、自分もつらくなってしまいます。生まれつき膣が小さい人や、逆に男性の性器の大きさが通常と異なることも多々あるのです。

お互いに気まずい思いをしてしまったり、一方が我慢をしてしまうといずれひずみが生じますので、できればパートナーとも相談して一緒に受診できるとベストです。

避妊具のアレルギーの可能性も

使用している避妊具の素材にアレルギー反応を起こしている可能性も、少なからずあります。肌が敏感な人やアレルギー体質の人は、食べ物だけでなく金属や衣類の素材など、人によってアレルギー反応が起きるものは異なります。

婦人科を受診する際は、普段用いている避妊具があれば持参して医師に相談するとよいでしょう。素材がちがう避妊具を使うことで、膣の痛みがなくなった例もあります。

気持ちの準備は大丈夫ですか?

女性の身体は心とも深くつながりがあります。精神的な不安や悩みがあったり、性交渉そのものへの拒否感、相手への不信感など、心に問題があると膣の状態も性交渉を受け入れにくくなる人もいます。痛いと感じながら性交渉を続けることは、あなたの身体だけではなく心も傷つけてしまいます。

精神的な悩みは第三者に話す方が客観的に聞いてもらえるものですので、心療内科やカウンセリングに行ってみてもよいかもしれません。

膣がんの可能性も心の片隅に

膣がんの自覚症状の1つに、性交渉時の膣の痛みがあります。不正出血を伴うことがほとんどですが、ごく少量の出血で気付かないこともあります。

その他の症状としては、下腹部痛、おりものに血が混じるといった異常、膣内のしこりなどがありますが、全てが自覚症状として現れるわけではありません。膣がんの初期は自覚症状がない場合が多いので、自覚症状があると膣がんの進行が進んでいる可能性もあります。

子宮頸がんの検査でも膣がんの検査は一緒にできるので、気になる症状がなくても20歳を過ぎたら2年に1度定期検診を受けることが推奨されています。

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まとめ

デリケートな問題ゆえに1人で抱え込んでしまう人が多いのが、膣の痛みです。痛くなる箇所別に、考えられる原因をみてきました。

女性の膣の構造は複雑で、細菌が侵入しやすい場所です。外的要因がなくても、精神的なバランスが崩れると発症してしまう疾患も多いのです。恥ずかしいという気持ちから婦人科を受診しにくいこともあるかもしれませんが、医師に診てもらって適切な処置をしてもらうことで早期に問題を解決できることが多いのです。

また、相手がいる場合の膣の痛みの原因も、複数の可能性があることがわかっていただけたのではないでしょうか。痛みを我慢することは身体にも心にもよくありませんので、1人で抱え込まず、できればでパートナーや婦人科、カウンセリングなど信頼できる相手に相談してみましょう。

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