やりたいことがないってどんな状態?原因や改善方法を知ろう!

「やりたいことがない」、「やりたいことが分からない」、「やりたいことが見つからない」と悩む人が、最近とても多くなっていると聞きます。つまり、自分が今後も生きていく中で、為すべき目標や目的が無かったり、目標や目的を探しているのに見つからないということですね。

たしかに、成功者や何かを極めようと努力している人たちを見ると、人生における目標があって素晴らしいと賞賛したくなりますし、人生を賭ける目的があることが羨ましくも感じられます。

そこで今回は、「やりたいことがない」ということについて考察し、やりたいことを見つける方法などもご紹介してみたいと思いますので、参考にしていただければ幸いです。

「やりたいことがない」という状態

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そもそも「やりたいことがない」という状態は、悩むべきことなのでしょうか?

もちろん、自分の人生の中で何かを成し遂げたいという思い、あるいは人生の目的をみつけようと焦燥感を持っている方もいるでしょう。

一方で、「やりたいことがない」と漫然と思っているだけで、さしたる焦りや切迫感の無い方も見受けられます。

好きなことをしている自覚がない?

学生でも社会人でも、「やりたいことがない」という方が非常に多くなっています。

たしかに、そのような人たちは自分の将来について不安に思ったり、悩んだりしているのかもしれません。

しかしながら、「やりたいことがない」という人たちは、なにかにつけて「やりたことが見つからない」などと言いつつも、洋服を買いに出かけたり、話題になっている美味しい物を食べたり、ゲームをしたり、マンガやテレビを見たりしています。

実は、不自由なく好きなことをしているのですね。ただ、不自由なく何時でも好きなことができるために、好きなことをしているという自覚が無いのです。

好きなことをするためには、お金が必要なので働くとシンプルに考えてみても良いのではないでしょうか。そうすれば、悩む必要が無くなります。

自分で限界を作っている?

「やりたいことがない」という人たちは、例えば洋服を作ってみれば?と勧めてみても、始める前からお金が無い、技術が無いと言い訳をすることがあります。現在の自分を基準に考えるわけですから、できないのは当たり前です。しかしながら、誰だって最初は何もできないわけです。そこから努力をして、技術を身につけ、販路を開拓していくのです。

また、やりたいことであるか否かは、実際にやってみないとわかりません。禅問答みたいですが、「やりたいこと」は実際に一度経験してみないと、それが今後もやりたいことなのか、一度経験すれば良いだけのことなのか判断ができないはずです。

このような一度の経験すらしようとしないのであれば、「やりたいことがない」のではなく、自分自身に限界をを作ってしまっているとしか言えません。見かたを変えれば、「やりたいことがない」という悩みは、単なる甘えでしかないのかもしれません。

実は幸せで満足しているのでは?

「やりたいことがない」という人たちは、洋服を買いに出かけたり、話題になっている美味しい物を食べたり、ゲームをしたり、マンガやテレビを見たりと不自由なく好きなことをしていますよね。

一方で、「やりたいことがない」と言いつつも、自分自身の限界を作ってしまっています。つまり、「やりたいこと」を探すための判断になる経験をしようとする行動すら起こしません。

これらを合わせて考えると、「やりたいことがない」という人たちは、潜在的ではあるものの、実は現在の生活に満足しているのではないでしょうか。今現在は幸せで満足しているけれども、将来の漠然とした不安から「やりたいことがない」と言っているだけなのかもしれませんね。

「やりたいことがない」状態になる原因

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それでは、「やりたいことがない」という状態になってしまう原因や理由は何なのでしょうか?親が「やりたいこと」を用意してくれなかったからなのでしょうか?それとも、自分が何も行動してこなかったからなのでしょうか?

親から提供された教育

子供は親の鏡、あるいは子供は親の背中を見て育つという表現があります。子供は親を手本にして、何をやっていいのか、何をやったらダメなのかという判断基準を身につけながら育っていきます。それほど、親は子供に対して影響力を有しているのです。

勉強といった狭い意味での教育だけでなく、考え方・生き方・価値観といった広い意味での教育内容に、子供の考え方や将来の目標が影響されることは否定できません。

ですから、親から受けた教育内容が、「やりたいことがない」という状況を生み出してしまった原因の一つであることを否定することはできないでしょう。

自らが育ってきた環境

自らが育った場所、通っていた学校や大学、付き合いのある友達など周りの人間関係などによっても、考え方や価値観は影響を受けます。

大都会と自然に囲まれた地方では、育まれる感受性や他人との距離感などに差が生じるでしょうし、普通の公立高校と私立の有名進学校では、物事に対する考え方や視点の置き所も異なってくるでしょう。

ですから、「やりたいことがない」という状況が生じたことに、自らが育ってきた環境が影響していることを否定することは難しいでしょう。

これまで積み重ねた経験の不足

いろいろなことを経験することは、新しいことに興味をもったり、何かを始める動機をもたらします。

例えば、海外に旅行にいった経験は、航空産業や旅行産業に対する興味をもつきっかけになりますし、世界を旅行して貧しい人を見ることでボランティアを始める内的動機が呼び起こされることもあるでしょう。

経験をすることは、考え方や価値観の変化をもたらし、将来に対する想像やイメージを膨らませる契機にもなります。逆に言えば、経験が不足していると、そのようなきっかけを掴めずに「やりたいことがない」という状態になりかねません。

結局は自分自身が原因

たしかに親の影響が大きいことは、否定できません。幼少期に得られる様々な経験や自らが育つ環境は、親の選択に左右されるのですから。

しかしながら、思春期を迎える頃には、自らの判断において選択する機会が増えるでしょう。ましてや、高校生や大学生になれば、親による多少の限定はあるにせよ、どのような行動や経験をするかの最終的な選択は自分自身で行うのが通常です。

あくまでも、親は経験する機会を与えてくれているにすぎません。親は選べませんから、そのような機会が与えられなかったという人もいるかもしれません。とはいえ、ある程度の年齢ならば、アルバイトをして必要なお金を得るなど経験をするために行動することができたはずです。

したがって、大学生後半や社会人になって「やりたいことがない」という状態に陥っているのならば、その責任や原因は自分自身にあるということを自覚すべきでしょう。

働くということ

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このように「やりたいことがない」原因は、つまるところ自分自身にあるわけです。そして、「やりたいことがない」と言いつつも、実は今現在の生活にとりたてて不満もないのだとすれば、働くことと「やりたいこと」が一致していることが理想であると潜在的に思っているのではないでしょうか?

そこで、働くということについて、考察してみたいと思います。

3つの働き方

働き方には、次のような3種類の働き方があると一般的に言われています。

  • ライスワーク(Rice work)
  • ライクワーク(Like work)
  • ライフワーク(Life work)

ライスワーク

ライスワークとは、ご飯を食べていくため、つまり生活していくために働くということです。趣味や家族との時間を充実させたいという強い思いのある人は、仕事はライスワークであると割り切ることができるでしょう。

一方で、このような割り切りができないと、仕事内容・職場に対する不満や将来への不安から「やりたいことがない」という言葉が口をつくのかもしれません。

ライクワーク

ライクワークとは、その仕事内容が好きでその職業や職種に就いて働くということです。

例えば、洋服のデザインをすることが好きで、美大や服飾専門学校に入り、そしてアパレル関係の会社に就職するような場合です。

自分が好きなことを仕事にできるため、気持ちも前向きでプラス思考になりますから、自ら勉強したりして仕事のスキルも高まります。

ライフワーク

ライフワークとは、その仕事内容が自らの使命であると考えられる職業に就いて働くということです。

例えば、漫画や絵を描くことが好きで、高名な漫画家に弟子入りし、独立して週刊誌に連載を持つような漫画家として大成しているような場合です。

まさに、「やりたいこと」を仕事にして自己実現ができているわけですから、このような働き方をしている人の口から「やりたいことがない」という言葉が発せられることはないでしょう。

働くことと「やりたいこと」の一致が必要なの?

たしかに、自分の「やりたいこと」と仕事の内容が一致して働くことができれば、理想的かもしれません。

しかしながら、ライフワークを実現することで生活をしていける人は、ほんの一握りしかいないのも現実です。プロ野球やプロサッカー選手になれたとしても、大半の選手は数年のうちに解雇されてしまうことが代表的な例でしょう。漫画家として成功できるのも、わずかな人に限られます。

したがって、働くことと「やりたいこと」を一致させて仕事にできる人は、そんなに多くはないのだという現実を認識する必要があるのです。

「やりたいこと」を見つけるには?

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「やりたいことがない」原因が自分自身にあることを理解し、働くことと「やりたいこと」を一致させて仕事にできる人が多くないという現実も認識したうえで、それでも「やりたいこと」を探したいという方もいるでしょう。

そうであるならば、自分で限界を作ることは止めて、自己責任で行動するしかありません。そこで、具体的な「やりたいこと」を見つける方法を、ご紹介していきます。

自分史を書いてみて過去の自分を振り返る

まずは、自分の人生を振り返り自分史を書いてみませんか?生まれてから、今までの自分の人生で起きた出来事やその時の気持ち・心の状態などを書き出してみましょう。

子供の頃の事は忘れていないつもりでも、案外忘れてしまっているものです。自分の人生を振り返る過程で、子供の頃の夢であったり、楽しかった記憶を掘り起こしてみましょう。

例えば、サッカーに夢中だった、家庭科の授業で褒められた、絵画コンクールで表彰された、友達とただ話をしているだけで楽しかった、夏休みに祖父母の家に行くのが楽しみだったというようなことです。

以外と、そのような身近なところに、「やりたいこと」のヒントがあるかもしれません。

やりたくないことを書き出してみる

逆説的ではありますが、やりたくないことが「やりたいこと」を見つけるヒントになる可能性もあります。ですから、やりたくないことを書き出してみましょう。

例えば、そもそも働きたくないのだとすれば、働らかないことを実現すること、つまり不労所得を得ることが「やりたいこと」であると言えます。宝くじに当選するといったこと以外に働かないで生活することは難しいでしょうから、まずは不動産の家賃収入を得られるように不動産を取得する資金を稼ぐことが目標になるかもしれません。

自分の性格を客観的に分析する

自分の性格や強みとする特性に反した事柄は、長続きしにくいのではないでしょうか?

ですから、改めて自分の性格や強みを客観的に分析してみましょう。多くの方は、就職活動などで自己分析をしたことがあるかもしれません。どうしても自己分析は主観的なものになりかねませんから、あくまでも客観的に他人の目から評価してもらうのがポイントです。以外と、自分で認識していないような性格や強みに気付かされます。

具体的には、エニアグラムなどといった性格診断テストや、友人などに対して率直に自分の強みを質問するといった方法が考えられます。

とにかく行動してみる

そして最も重要なことは、とにかく行動してみることです。前述しましたが、「やりたいことがない」という人は、とかく自分に限界を作ってしまい言い訳をすることで挑戦すらしないのです。ですから、とにかく行動して経験してみることが肝要なのです。

ホリエモンとして有名な堀江さんも、「やりたいことがない」ことについて、問題の核心は失敗することを恐れて自分の可能性に蓋をしていることにあるという趣旨の話をされています。

大学生ならば、興味のある会社のインターンに応募してみたり、お店でアルバイトをしてみたりすることが、今後の自分のキャリアを考える参考になるでしょう。

社会人ならば、副業を起業してみたり、趣味に関するサイトを作り管理人として交流を図ってみたりすれば良いのです。いきなり転職を考えるのではなく、まずは成功者の成功哲学の本を読んで自分磨きをしてみるといった休みの日にできることから行動してみましょう。

成功体験や失敗体験をする

子供の時に褒められると、さらに頑張ろうと思いませんでしたか?また、失敗したときに悔しい思いをしませんでしたか?成功体験や失敗体験を得ることで、「やりたいこと」が明確になるかもしれません。

アルバイトの飲食店で料理を褒められたことで料理で人を喜ばせたいと道を究めるきっかけになるかもしれませんし、趣味のサイトの交流の楽しさから仕事をライスワークと割り切れるかもしれません。別に仕事と「やりたいこと」が一致しなくても良いのです。

また、大学生がインターン生として働いてみて面白かったけど「やりたいこと」ではなかったと認識することも貴重な経験ですし、社会人と一緒に働いたことは少しの自信をもたらし成功体験とも言えるでしょう。

さらに、副業を起業したけどもお金を稼げず失敗して「やりたいこと」でないことが分かるかもしれません。逆に悔しくてリベンジしたいと「やりたいこと」になるかもしれません。

このように行動をして成功体験や失敗体験をすることには、「やりたいこと」を明確にしてくれる力があるのです。そして、成功や失敗を繰り返しながら自己管理や対処法を学び、情報を整理して思考し、軌道修正していくのです。

まとめ

いかがでしたか?「やりたいことがない」ということについて考察してみましたが、参考になったでしょうか?たしかに、人生の目的が無くても生きていくことは可能です。「やりたいことがない」状態でも、生きていくことはできるのです。

しかしながら、「やりたいことがない」状態は、楽しくないですよね?一度きりの人生ですから、楽しく過ごしたいはずです。

「やりたいこと」と仕事の内容が一致することは理想的かもしれませんが、別に「やりたいこと」が仕事である必要もありません。趣味と仕事を峻別して、楽しく生きている方は大勢いらっしゃいます。

最後に、「やりたいこと」は人から与えられるものではなく、自分で行動して見つけるものですから、本記事がそのきっかけになれば幸いです。

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