箱入り娘とは?その特徴や原因を知ろう!過保護と過干渉の親の違いは?

箱入り娘という言葉を知ってますか。これは、大切に育てられた娘ということを意味していますが、世間知らずなど悪口として使われていることが多いです。

箱入り娘の特徴として、過干渉の親を持つ特徴があります。この過干渉は虐待の1つといわれ、過干渉の親の子供は成人しても自信がなかったり、自立できなくなる傾向にあります。

ここでは、箱入り娘、過干渉の概要、箱入り娘の特徴や箱入り娘の改善方法についてご紹介します。

箱入り娘について

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ここでは、箱入り娘についての概要についてご紹介します。

箱入り娘とは、他人に接触する機会があまりなく、親に過干渉で育てられた娘のことを言います。箱入り娘の特徴として、過干渉の毒親を持っています。毒親とは、子供を過干渉することで、悪影響を与える親のことです。過干渉は、周りが気づきにくい、児童虐待の1つでもあります。

江戸時代に大切なものは箱にいれて運送したり、保存したりしていました。その為、箱入りとは「大切なもの」という意味を持ち合わせている為、大切に育てられた娘という意味で箱入り娘と言われるようになりました。しかし、良い意味で使われるよりは、過干渉で育った世間知らずという悪い意味で使われていることが多いです。

過干渉について

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箱入り娘は親が過干渉であることが特徴としてあります。

ここでは、過干渉と過保護の違いについてと、過干渉の概要をご紹介します。

過干渉と過保護の違いについて

過干渉とは、「保護者が子供を1人の人として認めておらず、子供の考え、価値観、自主性を否定し、自分の思い通りにコントロールすること」です。

似ている言葉で過保護という言葉があります。過保護は、「子供の思っていることを、考えを親が尊重しすぎ、子供の持つ欲を過剰に満たそうとし、責任を負い過ぎてしまうこと」です。どちらにせよ、教育上に問題が生じて、子供に悪影響を与えます。

過干渉について

過干渉する親は、子供の主張や感情表現を制限し、自立することを妨げます。例えば、思春期の異性や恋愛において制限を設けたり、子供の欲する趣味、娯楽や文化を禁止したり、進路先や就職選択を親が反対して、決断するなどして、親の価値観を子供に押し付けます。また、子供の行動を注意深くするため、時にはしつけだと言って、暴力を振るう場合もあります。

自我が発達する思春期の頃には、少なからず反抗期を迎え、親に干渉されることで不快感を持ちます。しかし、過干渉の場合は、この頃にも子供の思考や行動全てにわたって、干渉して自分の思い通りにしようとする為、子供の自我が育たつずに、押さえつけられてしまいます。

人は、同世代の友人関係や恋愛などの経験からコミュニケーション能力や社会性、対人関係を構築する方法を学んでいきます。しかし、制限されることで、これらを学べなかった場合、子供が成人しても社会に適応することが出来なくなります。過干渉は、周りから見ると、しつけや子育ての構図に映る為、発見が遅れます。親から条件付きの偏った愛情しかもらっていなかったことに、子供が気づいた頃には、社会適応できず、親に対して殺意や復讐心を抱く場合もあると言われています。

過干渉の親の特徴

過干渉の親には、下記のような特徴があります。

過干渉の親の特徴

  • 子供に常に命令口調で話す
  • 子供の友人関係、異性関係に口出しする
  • 親の言うことが必ず正しいと思っている
  • 親の言う通りにすることで、子供は幸せになれると思っている
  • 子供の全ての行動を把握しようとする
  • 親が結婚相手を見つけてくる、お見合いさせようとする
  • 子供の1人暮らしを認めない

過干渉による子供の悪影響

過干渉の親を持つ子供は小さい頃から、自我を見せると、否定や抑制されて育っている為、下記のような悪影響を与えます。

子供への悪影響

  • 子供の自己肯定感が低く、自分が嫌いになる
  • 自分に自信がない
  • 自発的な行動が怖く積極性がない
  • 自己主張や感情表現を出せず、コミュニケーション力がない
  • 人の目を気にして、遠慮する
  • 周囲から孤立し、いじめの対象になりやすい
  • 常に不安を抱えたり、失敗を恐れる
  • 自分で人生計画を立てられない
  • 物事に興味をなくす

箱入り娘の特徴について

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ここでは、箱入り娘の特徴についてご紹介します。

過干渉の毒親がいる

箱入り娘は、過干渉の毒親がいます。この毒親になりやすいケースとして、お母さんが専業主の方が多いです。母親が外で働いていない分、子供の見る時間があります。専業主婦の家庭のお母さんは、外でやらなければいけない事が少ない為、子供の教育熱心になりやすい傾向にあります。

門限に厳しかったり、進路を決めたり、周りからみたら、いつも一緒にいて素敵な家族像に映りますが、子供は自分で決めることが少なくなり、親が作ったルールを守ることに一生懸命になります。学生時代の進路や何をやらせるにしても干渉し、子供の好きなようにやらせるという自由はあまりありません。

子供は親が教えなくても、自分で失敗したり、チャレンジしたりして、覚えていく力がいつの間にか備わります。しかし、いつまでも親が答えて、正解を教えてあげると、チャレンジすることをせずに、親に決めてもらわないと決められないような子供になります。

こうなると、子供が成人しても、親に何かと頼ります。親も子供に頼られて嬉しいと思っていると思いますが、自立という面で見たら、子育ての仕方として間違った方向であると言えます。

裕福な家庭で育ち、親が何でも買い与える

箱入り娘の特徴として、裕福な家庭で育っているケースが多く見られます。親自身が、成功した経験を基に、親の言うとおりにすれば幸せになれると思っている方もいます。

裕福な家庭で育てられた場合、欲しいと言葉にしなくても、大抵のものは、手に入ります。もちろん裕福な家庭で育っていても、一般の常識からあまり外れないように、多くの物を与えずに育てている家族もあります。しかし、多くの裕福な家庭のケースでは、親がいいと思うものをすぐに、買ってあげたいと思います。

このような事が繰り返し行われることで、苦労をして何かを手に入れるということがないので、自分で欲を持つことや、判断したり、解決する方法を知らずに育ちます。一般的の子供は、親に買い与えてもらう機会が少ないので、まず欲しいという欲求が出てきます。しかし、欲しいものがあっても、買えないという状況の場合には、まずはどうしても欲しいものかどうか取捨選択する事を迫られます。

次に、どうしても欲しいという気持ちになった場合、それを手に入れるための手段を探します。例えば、アルバイトをする事や、中古のものは無いかなどです。そして、その決めた計画を行うこと決断し、ようやく、自分の欲しいものが手に入ります。

箱入り娘と比較すると、箱入り娘の場合はこの場合のプロセスにおいて、取捨選択する力、手段を選ぶ力、決断する力などがありません。なぜなら、親が決めたいいと思うものを毎回与えられているので、欲自体もなかったり、親の顔色を伺って言い出せない場合もあります。このように小さなことでも、親が全てをやってしまうことで、自立する力が身につかなくなります。

親が進路や仕事を決めている

学生時代の進学先や卒業してからの進路、とても重要なことなので、親に相談し助言を求めるのは当たり前のことです。また、親が助言した進路に納得し、本人が決めたのであれば、問題はありません。しかし、何をしていいか全く分からないので、とりあえず親が決めた会社に進んでみたや、親のコネで会社に入ったなどは、箱入り娘の特徴でもあります。

前述したように、子供の頃から、親が決断することが多く、多くを自分で決めてこなかった為に、大きなことを決断することが出来ません。特に進路や仕事に関しては、親のコネを使っり、親の会社に入るなどして、自分から新しいチャレンジをすることはありません。

このようにして職についた場合、周りは社長の娘だから、重要な取引先の娘だからと言って距離を保ちます。周りは箱入り娘は、本気で就職したいという気持ちで入ってきているわけでない事や、厳しく育ててしまうと、打たれ弱いという事を知っています。その為、責任を負うことのないポジション、事務や雑用などの簡単な仕事を負かされますが、社長のコネで人よりも良い給料を貰うことが出来ます。何も苦労していないということに、周りは気づき、自分と合わないと、忌み嫌われます。

男性経験が少ない

箱入り娘の特徴として、思春期の頃に交友関係、異性や恋愛への興味、接触を制限されている為、男性経験が少ないというのも挙げられます。恋を始める時期は、人によって異なりますが、多くの方が中学生時代には既に好きな人がいます。中にはその恋が実る人もいれば、実らない人もいます。

しかし、中学生時代からある程度異性に対して興味を持つのは、普通のことです。箱入り娘も学生時代に好きな人はいたかもしれません。しかし、親が友人関係に関与し、中でも異性の問題に関してはとても厳しい為に、恋を実らすチャンスは少ないです。

その為、複数の男性たちと話をしたり、異性と2人で外出する機会がなく、恋が実ることもなかなかありません。親に内緒で付き合うことを始めたとしても、門限が遅くなることや外泊するということを隠すことは難しいです。

親に男性を紹介するとなったとしても、男の人からまだ付き合い初めなのに、重いなやめんどくさいなと思われることもあります。お互いを理解したり、深め合う時間を持てない為、男性経験が少ない方が多いのも特徴です。

実家暮らし

男性と付き合っても何かと弊害があることが多いです。

例えば、付き合い始めて半年後に、相手が「一緒に同棲しよう」と持ちかけた場合、箱入り娘は自分で決断することが出来ないので、「親に聞いてみないと」という言葉を口に出します。重要なのは、あなた自身の気持ちです。どんなことに対しても、親の許可が必要であれば、男性側も本当の気持ちが見えずにガッカリしてしまいます。

また、男性と同棲しなかったとしても、1人暮らしに関してなかなか許可が下りることはありません。その為、なかなか実家を出られない傾向にあります。

箱入り娘が自立する方法

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人が変われる方法は大きく分けて2つあります。1つ目は自分で変わると決意し目標をたてて、自分自身の気持ちが強くて変われる人、2つ目は環境が変わったことで、変わらなければいけない状況に立たされて変わる人です。

箱入り娘は自信がない為、1つ目の方法をすることが出来ません。2つ目の環境を無理やり変えることで、自分自身を自然と変えることが出来ます。ここでは、箱入り娘が自立する方法についてご紹介します。

1人暮らしをする

環境を変えることの1つとして、まず始めに、過干渉な親と距離をとることが大事です。1人暮らしを始めることで、親の干渉を避ける環境が出来ます。1人暮らしを始めても、実家と同じ駅や実家から近い場所に住むと、親が出入りする機会が多くなるので、出来るだけ干渉されない場所を選びましょう。

1人暮らしをするメリットは他にもあります。1人暮らしをする時には、決めなければならない事が沢山出てきます。例えば、どこの場所に住むのか、どんな間取りにするのか、どんな条件のものを選ぶのか。全て、あなたの考えや思い、こだわりを反映することが出来ます。駅から近いところがいいのか、部屋は2つあるのがいいとか、庭付きのところを選ぶなど、あなたが大きな決断できる第一歩でもあります。

家具を決めるのも、あなたの好きにすることが出来ます。今まで多くを決めてもらってきていたので、選ぶことに自信がないと思っても、少しずつ挑戦してみることが大事です。初めから、100点を目指す必要はありません。部屋選びにしても、住んでみたら、やっぱりダメだなと思うこともありますが、それは経験したり、実際に住んでみないと分からないものです。

部屋を選んでみて、いい部分もあったけど悪い部分もあったと分かったのであれば、次に生かせばいいと思います。そのように考えて、自分の決断する機会があれば、どんどんと挑戦し続けてください。続けることで、自我を育てることが出来ます。

旅行に行く

箱入り娘と言う名前がついているだけあって、幼少期の頃から外への接触が少なく過ごしてきました。その為、外への接触を多くすることが重要です。旅行は人に様々な影響や経験を与えてくれます。旅行先はどこでもいいです。まず旅慣れしていない方は、始めは国外よりも国内の方が安心です。

好きな友人や付き合っている男性と一緒でもいいですし、1人でも積極的に旅行に出かけましょう。外の世界に触れることは、自分が知っている世界とは違った景色をみることが出来ます。また、旅には、新しいことに出会えるチャンスがたくさんあります。

他にも、友人やと彼と旅行に行った場合、寝食を共にする事で、深い話ができたり、仲が深まります。同世代の友人や好きなの彼の考えを聞くことで、刺激を受けることや考えることも多くなります。

旅行先のトラブルなどは旅にはつき物です。旅行のトラブルの大・小は人によって違いますが、よきせぬ出来ごとが起こったときに、どう対処するべきか、あなたがやらなければ、いけない状況に自分を置くことで、人は変われます。

男性と付き合う

異性と付き合うことで、大きな成長が出来ます。異性と付き合うことは、友人と付き合うこととは全く違った経験を与えてくれます。親の考えに固められた価値観を捨てる為にも、他の人の価値観に触れることが重要です。

異性と付き合うと、色んな感情を刺激してくれます。もともと箱入り娘は感情をコントロールされてきている為、感情を表現するの得意じゃありません。しかし、様々な感情が刺激されることで、表現しないといけない状況になってきます。例えば、好きという気持ちが強くなればなるほど、独占欲が出たり、嫉妬などの気持ちも現れます。

これは愛情があるからこそ出てくる感情です。こういった気持ちを抑えて、彼の顔色伺った付き合い方をすると、彼はあなたの人間性が分からず、一緒にいても面白くなくて飽きられたり、あなたが窮屈に思え始めて、上手く付きことができません。

また、異性と付き合うことで沢山のトラブルも生まれます。そういったトラブルを彼と一緒に解決していくことで、人間関係の構築をすることが出来ます。人と付き合うことで交友関係が広がるチャンスも増え、外に接触する機会も多くなります。

おわりに

箱入り娘は、過干渉の親を持ち、外の世界に接触する機会が少ない状態で育った娘のことを言います。この過干渉は周りも気づきにくい虐待の1つです。

過干渉の親の元で育った子供は、幼い頃から、様々なことを制限されてきているので、自信がない、積極性がない、自分で決められないなど、成人しても自立が出来ない状態になります。

私は箱入り娘だと気づいた方は、自分を変えるために、今回紹介した環境を変える方法を実践してみて下さい。

  
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