気管支炎を食べ物で治療するには何が効果的?食べてはいけないものは?

咳が長い間止まらない、風邪だと思っていたものが、実はそれは気管支炎だと診断された経験はありますか?私はタバコを吸っていた当時は、何度も気管支炎にかかって苦しんでいました。

気管支炎の一番辛いところは、長い間咳が止まらないことです。気管支炎になった際、繰り返しの咳で辛いかと思いますが、体力をつける為にも栄養をとらなければ、回復が遅れてしまいます。特に咳を1回するごとに消費されるカロリーは約2キロカロリーと、合計するとかなり激しい消費になる為、食欲がない方でもバランスの取れた食事をとることは必須です。

また、喉にいい食べ物を積極的にとることで、気管支炎の辛さを緩和することが出来ます。今回、気管支炎になった時に食べるべき8つ食材と避けるべき食材をご紹介します。

気管支炎とは?

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気管支炎とは、口と肺の途中に位置する気管支に炎症がおこり、気管支が狭まり、息苦しかったり、激しい咳が続くのが特徴です。気管支炎は「急性気管支炎」と「慢性気管支炎」と呼ばれる2種類あります。まずは気管支炎の症状や原因、どれくらいの期間発症するものかを把握しましょう。

急性気管支炎とは?

急性気管支炎とは、通常はインフルエンザを含む多くの一般的なウイルスによる感染で発症します。

風邪と一緒に起こることが多い為、咳以外にも鼻水、喉の痛み、発熱、節々の痛みなどの風邪の症状が同時に発生する場合が多いです。しかし、風邪の症状が治ったにも関らず、咳だけが長く続いたりしているのは急性気管支炎の症状の1つとも言えます。

風邪との見分け方としては、咳止めなどの風邪薬が効かなかったり、痰の絡まない乾いた咳がでやすくなり、息が吸いずらく「ゼェゼェ」といった音が出たりすることが挙げられます。期間は数日から数週間、90日以内のものは急性気管支炎と診断されます。

慢性気管支炎とは?

慢性気管支炎とは、化学物質のガス、煙、タバコ、ほこり、塵などの汚染物質などを吸引したことやアレルギーが原因で発症します。

症状は急性気管支炎と同じように、激しい咳が特徴ですが、慢性気管支炎の方は急性気管支炎を何度も繰り返していたり、期間が長い方が対象になります。一般的に気管支は、外から入ってきた異物を粘液とともに排除する働きがあります。

しかし、慢性気管支炎の方はこちらの働きが衰えていることが原因となり、気管支が長い期間何度も炎症を起こしてしまう現象にあります。このような気管支が衰えてしまう原因というのは1つだけでなく、加齢、アレルギー、タバコ、細菌、ウイルスなどの複数の要因が重なって起こると考えられています。

この中でも最大の原因となっているのは、タバコです。タバコを吸われている方は、タバコに含まれる有害物質が体内に入ると、免疫力が低下してしまうなどの理由から引き起こしやすくなります。また、免疫力が低い上に、タバコを吸うのと同時に、ウイルスを体内に取り込んで急性気管支炎を繰り返してしまうということも起きています。

慢性気管支炎と診断された方は、

  • 免疫力を高めるようバランスの良い食事をとること
  • 自分のアレルギーを知り予防すること
  • 出来るだけ禁煙すること
  • マスクの着用を心がけること

などからはじめてください。

詳しくは、気管支炎はうつるの?症状や原因を知っておこう!を参考にしてください。

気管支炎の時に食べるべき8つの食材とは?

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気管支炎になった際は、咳が止まらなかったり、息が吸いづらいので、動くのが辛い方が多いと思います。今回ご紹介する食材は、喉によく1人でも簡単に摂取できるものが多いので、是非、取り入れてみてください。

ハチミツ

ハチミツには強力な殺菌作用と、炎症を抑え、免疫力を高める効果があります。のど飴にハチミツがよく使われていたりと皆さんの中でもハチミツが喉にいいというのを知っている方も多いのではないでしょうか。

大さじ1杯のはちみつを150ccほどのぬるま湯に入れてうがいしたり、直接大さじ1杯舐めてみたり、普段使っている砂糖をハチミツに変えて料理するなど工夫して取り入れてみてください。

パイナップル

気管支炎で苦しんでいる方に、特におススメしたいのは、パイナップルです。気管支炎は気管支付近の筋肉が緊張することで、空気の通り道が狭まり、息が通りにくくなり、苦しくなったり咳がでる病気です。

パイナップルが持っているタンパク分解酵素は、気管支の緊張を緩め、痰を分解してくれます。息を吸うと「ゼエゼエ」という音がなる方で息苦しさを感じている場合は、摂取すると緩和されるでしょう。

緑茶

緑茶にはポリフェノールの一種である「カテキン」を含んでおり、この成分が殺菌作用を高める働きがあるといわれています。気管支炎以外でも風邪の予防に緑茶でうがいして風邪を予防したり、寿司屋さんで緑茶がでてくるのも、生魚に付いている菌を殺菌する為です。

冷たい飲み物は器官に刺激を与えてしまうので、温かくして緑茶を飲んだり、緑茶でうがいして殺菌しましょう。カフェインが含まれているので、寝る前に摂取すると、眠れなくなるので、注意が必要です。

ビタミンA

免疫力を高めるにはビタミンAを摂取することが効果的です。ビタミンAが欠乏すると、免疫が低下して、体内にウイルスや細菌が侵入しやすくなってしまいます。ウイルスの進入を防ぐ為にもビタミンAを摂取する必要があります。

ビタミンAを含んだ代表的な食べ物は、鶏肉、豚肉、牛肉などのレバー、かぼちゃ、にんじん、うなぎ、あんこうの肝などです。これらを取り入れた食事をするのが難しい方はサプリメントで簡単に摂取して免疫力低下を防ぎましょう。

大根

大根には抗菌作用があります。その抗菌作用が、気管支やのどに効果的に働き、去炎効果も期待できます。大根とハチミツで作る大根アメというレシピが喉に効果的で有名です。大根を一口サイズに切り、ハチミツを2時間ほどつけこむと、大根の水分が出てきます。

大根の水分が出てきたら、よくかき混ぜ、そのままスプーン1杯飲んだり、お湯で割ったりすると、効果的です。

みかん

「風邪引いた時は、みかん食べなさい」といわれた経験はありませんか?みかんは昔から喉にいいと知られています。それは、みかんに含まれている成分である、「クエン酸」が抵抗力を高め、「ビタミンC」がウイルスを防ぐ効果があるからです。

お菓子などの甘いものは喉を痛める為、気管支炎の間は食後のデザートやおやつの時間にみかんを取り入れてみてください。

銀杏

銀杏は古くから気管支や肺の病気に効くと言われてきました。銀杏に含まれている成分の1つである「青酸配糖体」というものが、肺を潤したり、咳を止める効果があります。銀杏には「アルカロイド」という中毒症状を引き起こす成分もあるので、食べすぎは危険です。

また、大量に摂取したからといって、その分早く良くなるわけではないので、1日10粒を目安に、適量を心がけましょう。

生姜

風邪の時に飲むので有名な生姜湯に用いられている生姜もまた、咳や痰を鎮める効果があるといわれています。

また、体を温める効果がある為、血行がよくなり、回復が早くなることが見込めます。生姜湯は飲みにくいという方も、ハチミツを加えて飲んでみてください。甘さが加わり飲みやすくなります。

気管支炎の時に控えるべき食材は?

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気管支炎の時に食べてはいけない食べ物というのはありませんが、控えておいた方がいい食材はあります。今回は、控えるべき食材に共通する注意点をご紹介します。

喉を痛める食べ物

甘いもの、辛いもの、酸っぱいもの、冷たいものは喉に痛さが響いてしまいます。気管支炎は長期間発症する病気でもあるので、長期的にみて回復が遅れてしまう恐れのある食べ物は、出来るだけ控えましょう。

アイスや冷たいのみもの、マスタードや唐辛子などの刺激物、酢料理、梅干、コーヒー、アルコール、炭酸飲料、チョコレート・ナッツ類が代表的な例です。

むせを引き起こす食べ物

むせることを防ぐことは必要です。湯気の多い食べ物、例えば湯豆腐やそのほかの鍋物などは、食べる際に湯気を吸い込んでしまう恐れがあり、むせを招く恐れがあるので、食べるのに注意が必要です。

おかゆやスープなども湯気がたたない程度の温度になってから、食べるのがいいでしょう。

喉に詰まる恐れのあるもの

おもち、肉のかたまり、フランスパンなど何度も噛まないと食べられないものやクッキーやカステラなど水分がなくパサパサした食べ物は喉に詰まる恐れがあるので、避けましょう。

通常食べ物は食道へ、空気は気管へと送られますが、食べ物が詰まって気管に入り込むと、最悪の場合窒息死してしまいます。気管支炎を起こしていて気管が狭まっている状態なので、特に注意しましょう。

高カロリー低栄養素のもの

1人暮らしの方は手を出しかちですが、ファーストフードやコンビニ弁当、インスタント食品などは、カロリーは高いのに、低栄養素となり、免疫が低下します。

こちらは気管支炎の時だけでなく、日頃からバランスの取れた食事に気をつけないと、免疫が低下しやすく風邪にかかりやすくなってしまいます。

アレルギー誘発食品

どんなものに自分がアレルギー反応を起こしているのか、わかっていない方は特に、アレルギー誘発食品は避けましょう。

メロン、キウイ、グレープフルーツ、キノコ類などは控えておきましょう。

まとめ

■気管支炎とは?
気管支炎とは、口と肺の途中に位置する気管支に炎症がおこり、気管支が狭まり、息苦しかったり、激しい咳が続くのが特徴です。

気管支炎の時に食べるべき8つの食材とは?
1、はちみつ
2、パイナップル
3、緑茶
4、ビタミンA
5、大根
6、みかん
7、銀杏
8、生姜

気管支炎の時に控えるべき食材は?
1、喉を痛めるもの
2、むせるような食べ物
3、喉に詰まる恐れのあるもの
4、食品などの高カロリー低栄養素のもの
5、アレルギー誘発食品

以上、気管支炎の時に食べるべき8つの食材と控えるべき食材はいかがでしたでしょうか。
気管支炎は風邪薬では治りません。免疫がないと自力で病気を回復することができないので、まずはバランスのいい食事を心がけ、気管支炎を楽に出来る今回紹介した食材を上手に取り入れてみてください。

また、私はタバコを辞めた途端、気管支炎にも風邪にもかからなくなりました。タバコが原因で慢性気管支炎になっている方は多いので、タバコを吸っている方は一度真剣に止めることを考えてみてはいかがでしょうか。

  
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