ビタミンAの過剰摂取に気をつけて!症状や原因を知ろう!サプリに注意?

ビタミンAをはじめとするビタミン類は、体の中でで合成することはできません。食物として摂取する他はありません。でも、忙しい現代では、食事から必要な栄養を十分摂ることができないことがあります。それで、ビタミンなどはサプリメントに頼るようになります。

ところが、サプリメントに頼ると、ビタミン類などを過剰摂取することがあります。

ビタミンAが不足すると夜盲症(鳥目)になったり、免疫機能の低下や成長障害が起きたりします。でも、過剰に摂取すると、頭痛や脱毛、皮膚の角質の剥落など、さまざまな障害を生じます。妊婦さんがビタミンAを過剰摂取すると、奇形児が生まれるリスクが高くなります。

ビタミンAの過剰摂取の危険性と、適切な摂取の方法についてお伝えしますね。

ビタミンAとは、どのようなビタミン?

carrot-1521709_960_720ニンジン

ビタミンやミネラルはヒトの身体には必要不可欠な栄養素ですが、ミネラルやほとんどのビタミンは体内で合成されません。ミネラルやビタミンが不足すると、さまざまの障害が生じます。

でも、ビタミンを過剰に摂取すると、「ビタミン過剰症」という副作用が生じます。ビタミンは、タブレット(錠剤)やサプリメント、ガムや飲料等で簡単に摂取できるようになりました。そのため、ビタミン欠乏症よりもビタミン過剰症が心配されています。

[水溶性ビタミンと脂溶性ビタミン]

ビタミンにはいろいろな種類がありますが、水溶性(親水性)ビタミンと、脂溶性(親油性)ビタミンの2つに分けられます。

水溶性ビタミンは、過剰摂取の副作用があまりない

水溶性ビタミンとは、ビタミンB群のB1・B2・B6・B12、ビタミンC、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビオチンなどです。

水溶性(親水性)ビタミンは、過剰に摂取すると、尿として体外に排出されてしまいます。そのため、副作用が生じることは、あまりありません。

ただ、水溶性ビタミンも分解する時に肝臓に負担がかかります。過剰摂取すると、一過性の下痢や嘔吐が起こる可能性があります。

ビタミンB6の過剰摂取では、神経系の運動・知覚障害が起きます。ビタミンCを過剰に摂ると、尿の潜血反応や尿路結石などに影響します。ナイアシンの過剰摂取で、皮膚発赤反応が起こることがあります。

(水溶性ビタミンは必要以上に摂取しても無駄になる)

水溶性ビタミンは、必要量以上に摂取した分は、尿として排出されます。必要量以上に摂取しても、無駄になるだけです。

毎日、必要量を摂取するようにして、多くなり過ぎないように気をつけると、いいですね。

脂溶性ビタミンは過剰になると脂肪に蓄積される

脂溶性(親油性)ビタミンとは、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどです。

脂溶性(親油性)ビタミンは、脂肪組織に吸収されやすいので、必要量以上に摂取すると、肝臓や全身の脂肪組織に過剰分が吸収・蓄積されます。

そのために、脂溶性ビタミンは、過剰摂取による副作用が生じる可能性が高くなります。

ビタミンDはミネラルの1種であるカルシウムの吸収を助けます。ビタミンDが過剰になっても、カルシウムが過剰になっても、「高カルシウム血症(血液中のカルシウム濃度が異常に高くなる)」が起こります。

ビタミンAが過剰摂取されると、急性・慢性の「ビタミンA過剰症」が生じます。妊娠している女性が、ビタミンAを過剰に摂ると、胎児に催奇形性の障害が起こるリスクが高くなります。次の「ビタミンA過剰症」にくわしく書きます。

[ビタミンA]

ビタミンAとは、レチノール・レチナール・レチノイン酸などビタミンA化合物(ビタミンA誘導体)の総称です。狭義においては、レチノールをビタミンAといいます。

体内では、レチノール・レチナール・レチノイン酸の活性型で機能します。レチナールは、レチノールが酸化してアルデヒドになったものです。

レチノイン酸は、ビタミンA酸ともいい、脊椎動物には必要不可欠です。ヒトの成長や発達に関わる遺伝子を調節します。米国では、ニキビやシワの治療薬として認可されています。

レチノールを含む動物性食品

ビタミンA(レチノール)は動物にのみ存在します。ですから、動物性食品から摂取します。

レバー・バター・卵・ヤツメウナギ・ウナギ・銀ダラ・ウニ・アナゴ・チーズなどに、豊富に含まれています。

カロテン

植物には、プロビタミンAというビタミンA前駆体が存在します。多くがカロテノイドという赤・橙・黄色の天然色素の一群です。カロテノイドには、カロテン類とキサントフィル類があります。カロテノイドは、動物の体内でビタミンAに変わります。

カロテン類の代表がβカロテンです。βカロテンは、必要に応じて小腸でレチノールに変換されます。ビタミンAが十分にあれば、βカロテンはレチナールに変化することはありません。ですから、βカロテンは過剰摂取の心配がありません。

(βカロテンを含む植物性食品)

βカロテンは植物性食品から摂取します。

色の濃い野菜、赤や黄緑色野菜には、βカロテンが多く含まれています。

ニンジン・ホウレンソウ・シュンギク・小松菜・ブロッコリー・トマトなどです。

[ビタミンA・βカロテンの不足]

ビタミンAとβカロテンは、皮膚や粘膜を正常に保ち、視覚を正常にし、成長や発達(分化)に深く関わる栄養成分です。ビタミンAのレチノールは、網膜(retina)に由来します。

ビタミンA・βカロテンが不足すると、「ビタミンA欠乏症」「ビタミンA不足症」が生じます。

ヒトの血液中のビタミンAは、ほとんどレチノールです。血中のレチノール濃度は、0.5μg/mlが普通です。レチノール濃度が0.3μg/mlを下回ると、ビタミンA不足症となります。

現在、先進国では、ビタミンA不足症はあまり見られなくなっています。発展途上国においては、まだまだ深刻なビタミンA不足症が問題になります。

視覚の障害

暗いところで視力が低下する「夜盲症」や、暗い所で見えるまでに時間がかかる「暗順応遅延」が生じます。

皮膚・粘膜の乾燥

「眼球乾燥症(ドライアイ)」・乾燥眼炎・角膜が乾燥して混濁し潰瘍を生じる「角膜軟化症」・結膜が石鹸の泡のように見える「ビトー斑」・視力低下・失明が起きます。

皮膚の異常乾燥と色素沈着・皮膚や粘膜の角質化が起きます。

成長・発達障害

成長不良・骨や歯の発育不良と変形が起きます。

免疫力低下

細菌やウイルスによる感染に対する免疫力・抵抗力が低下します。

性腺変性退行

性腺は「生殖腺」ともいいます。男性の精巣、女性の卵巣で、男性ホルモン、女性ホルモンを分泌します。性腺の細胞の中や細胞間に異常な代謝物が生じて、機能が低下します。

ビタミンA過剰症

baby-1733367_960_720健康な赤ちゃん

ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、過剰に摂取すると、肝臓をはじめ全身の脂肪組織に蓄積されます。そのため、副作用が起きやすく、これを「ビタミンA過剰症」といいます。

ビタミンA過剰症には、急性と慢性があり、時には深刻な状態を引き起こします。特に妊娠している女性は、ビタミンAの摂取量に注意する必要があります。

[ビタミンAの必要量]

ビタミンAは不足しても過剰でも、障害が起きます。ヒトが必要とするビタミンAの量、適正量・推奨量を知っておく必要があります。

現代の日本では食糧事情が極めて良好で、栄養管理も行き届いていますから、平均的なビタミンA摂取量は厚生労働省の推奨量を上回っています。不足することは、ほとんどありません。

レチノール活性当量(RAE)μg

ビタミンAの量は、以前は「ビタミンA効力 IU」で表示しましたが、現在では「レチノール活性当量(RAE) μg」で表示します。

ビタミンA(レチノール)は、動物性食品からしか摂取できません。植物性食品から摂取するカロテンは体内でレチノールに変換されます。カロテンは、腸内における吸収率が1/6、レチノールへの変換率が1/2です。カロテンのレチナールとしての利用は摂取量の1/12です。

レチノール1µgは、βカロテン12μgに相当します。なお、1IU は 0.3μgRAE に相当します。

1日に必要とするビタミンAの量

通常、成人が1日に必要とするビタミンAの基準となる量は、βカロテンから変換するレチノールも含んでいます。

1日に摂取するビタミンAの推奨量は、成人の女性で600μgRAE、男性で750μgRAEです。小児の場合は450μgです。

厚生労働省が発表している摂取量の上限は、男性・女性ともに3000μgRAEです。3000μgRAEを超えて摂取すると、ビタミンA過剰症になる危険性があります。

(妊娠と授乳)

妊婦になると、ビタミンAの所要量が増えます。胎児にビタミンAを移行して蓄積するためです。妊娠後期には、摂取量を1日60μgRAE増やす必要があります。1日80μgRAE増やすことを推奨しています。

授乳しているお母さんは、さらにビタミンAの所要量が増えます。1日300μgREA、必要量が増えます。推奨量では、1日450μgRAE増やします。

妊婦さんや授乳するお母さんはビタミンAの摂取量を増やす必要がありますが、3000μgRAEを超えると、危険です。特に妊娠している女性本人よりも胎児に影響するので、摂取量には注意します。

[ビタミンA過剰症の症状]

ビタミンA過剰症の症状には、慢性と急性があります。

ビタミンA過剰症の急性症状

後頭部に激しい頭痛があり、めまい・嘔吐・悪心という脳圧亢進症状が生じます。

腹痛・下痢が起きます。

顔面が紅潮し、皮膚が剥がれ落ちます(皮膚剥離)。

(食中毒)

シロクマ(北極クマ)の肝臓や魚の肝油を大量に摂ると、食中毒が起きます。

めまい・嘔吐・下痢・激しい頭痛・過敏症が発生した後、全身の皮膚が剥落します。

ビタミンA過剰症の慢性症状

ビタミンAを長期間、過剰に摂取していると、過剰症の発症率が高くなります。食欲減退・全身の倦怠感・疲労感・体重減少・睡眠障害が起きます。不機嫌になります。

後頭部の激しい頭痛・めまい・悪心・嘔吐など、脳圧亢進症状が見られます。脳内の圧が高くなるので、視神経の乳頭に強いむくみが生じます(うっ血乳頭)。

頭蓋骨が変形します。

皮膚が荒れます。発疹やかゆみ、色素沈着が起きます。毛が抜けます(脱毛)。

手足に疼痛が起き、腫れます(四肢の疼痛性腫脹)。

微熱が出ることがあります。

肝臓・甲状腺の機能が低下します。肝機能障害や肝脾腫が生じます。

[ビタミンA過剰摂取の胎児への影響]

ビタミンAの過剰摂取に最も注意する必要があるのは、妊娠中の女性と妊娠を希望し、妊娠する可能性のある女性です。

特に、妊娠初期、妊娠3ヶ月以内の妊婦さんと、妊娠希望の女性は気をつけないといけません。妊娠2~3ヶ月は、赤ちゃんは胎芽という状態です。胎児のもとになる細胞が分裂・分化して胎芽を形成します。ヒトとしての機能は、まだ備わっていません。妊娠3ヶ月になると、胎芽はヒトらしい形になり、胎児と呼ばれるようになります。

妊娠初期の10週までに、風疹に感染すると、胎児に奇形が発生する可能性は90%です。胎内での死亡率や流産する確率も高くなります。

ビタミンAの過剰摂取も、妊娠10~11週の胎児には、「催奇形性」といって、奇形を生じる可能性が高くなります。奇形が生じると、死亡率も高くなります。

妊娠初期のビタミンA適正量

妊娠初期の女性のビタミンA適正量を、厚生労働省は、1日600μgとしています。

上限は、1日1500μgとしています。これは、先天性異常のある赤ちゃんが生まれないように、予防しているのです。

(ビタミンAが過剰になる食生活)

妊婦さんは、貧血の予防のために、レバーを食べることが多くなります。レバーやパテのようなレバー製品を週1回食べていれば、ビタミンAの摂取は十分ですから、それ以上レバーやレバー製品を食べないようにします。サプリメントもNGです。

トリやブタのレバーを大量に食べると、その多くは、全身の脂肪組織に蓄積されてしまいます。定期的に長い間食べていると、過剰摂取になってしまうのです。

妊娠している女性は、ビタミンAは、できるだけカロテンから摂るようにします。カロテンはビタミンAへの変換率が低いので、相当量摂取しても過剰になりません。安全性の高いビタミンと言えます。ニンジンや黄緑色野菜を食べてβカロテンを摂取します。

ビタミンAを過剰摂取する原因

tablets-623706_960_720サプリメント

通常の食事では、ビタミンA過剰症になることは、めったにありません。時には、レバーを食べ過ぎて、急性のビタミンA過剰症になることもありますが、それほど心配は要りません。

慢性のビタミンA過剰症を発症するのは、長期間の過剰摂取の結果です。これは、食品由来よりも、サプリメント(栄養補助食品)や医薬品によることが多いようです。

ビタミンAは食品から摂取するのが、安全です。それも、動物性のレチノールではなく、植物性のβカロテンを摂取するようにすると、安全性がより高くなります。

[医薬品によるビタミンA過剰摂取]

ビタミンAには、細胞分化作用や抗酸化作用があるため、さまざまな治療薬として使用されます。治療薬には、レチノールやレチノイン酸(トレチノイン)の含有量が多いので、過剰摂取を起こす可能性が高くなります。

夜盲症やくる病、乾癬、急性前骨髄性白血病、嚢胞性線維症患者には、治療薬としてビタミンAを投与します。

ビタミンA油系製剤は1回の服用で約1日必要量以上のビタミンAを摂取することになります。レチノール濃度を高くしたレチノイン酸系製剤になると、ビタミンA油系より大量に摂取することになります。乾癬治療薬や白血病治療薬では、動物の実験で催奇形性が認められました。

白血病治療薬では、レチノイン酸症候群という重篤なビタミンA過剰症が発症することがあります。多臓器が機能不全を起こす可能性があります。最悪の事態を予防するために、入院した上で、レチノイン酸系製剤を投与するようにします。

ビタミンA系の治療薬を処方されている患者さんは、主治医とよく相談して、食生活に注意する必要があります。総合医療という観点から、主治医がアドヴァイスしてくれます。

[サプリメント]

現代は、手軽に栄養を補うことのできるサプリメント(栄養補助食品)や栄養機能食品が流行しています。

栄養機能食品は、人間の生命活動に必要不可欠な栄養素を成分とする食品です。ビタミン12種類とミネラル5種類の規格の基準が確立されています。

サプリメントは、5大栄養素(タンパク質・糖質・脂質・ビタミン・ミネラル)に食物繊維を加え、食事で摂取できない分を補うための食品です。

栄養機能食品やサプリメントは、タブレットやドリンク、ガムなどになっているので、手軽に食べられます。そのため、摂りすぎになりやすいのです。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の人はサプリメントに要注意

最近の研究で、血液中のレチノール濃度と骨折に関連性があることがわかりました。ビタミンAは適正に摂取すると、骨を健康に保つ効果がありますが、過剰摂取すると骨折しやすくなるのです。

閉経後の女性や65歳以上の男性は骨密度が低下して、骨粗鬆症が発症しやすく、骨折することが多くなります。ビタミンAのサプリメントを摂るのは、要注意です。レバーなど動物性のレチノールを大量に頻繁に摂るのもNGですね。

βカロテンもサプリメントは要注意

βカロテンはビタミンAへの変換率が低く、ビタミンAの量が多くなると変換が抑制されますから、ビタミンA過剰症にはなりません。βカロテンを多量に摂取すると、手足の皮膚が黄色くなりますが、健康に影響しません。

しかし、サプリメントでカロテン系ビタミンAを摂取する場合は、所要量を超えないように気をつける必要があります。ドイツでは、サプリメントでβカロテンを摂取する上限を、2㎎/日とするように勧告しています。

βカロテンとタバコ

ビタミンAには肺癌の予防効果があります。血液中のカロテン濃度が高い人は、肺癌リスクが減少することが、研究結果で示されています。

喫煙者の肺癌リスクが高いことは知られています。喫煙とβカロテンには関連性があります。禁煙して、黄緑色野菜からβカロテンを多量に摂取すると、肺癌リスクが低下します。

しかし、タバコを吸い続けながら、サプリメントでβカロテンを20㎎/日摂取すると、肺癌の予防効果どころか、肺癌リスクがむしろ高くなります。逆効果です。

[化粧品でも過剰摂取は危険]

最近、化粧品にも、レチノールやレチノイン酸が成分として配合されています。

パルミチン酸レチニル(パルミチン酸レチノール)というビタミンA前駆体は、角質の代謝を促進し、真皮の機能性を高めます。シワやタルミの防止、ニキビの予防効果があるとして、シワ対策化粧品に配合されています。

レチノールには、古い角質を取り除くピーリング作用があります。そのため、ニキビやニキビ跡、シミ対策には、レチノールやレチノイン酸が配合された化粧品は効果があります。

ところが、レチノール濃度が高すぎると、ピーリングの機能が過剰に作用して、新しい角質を無理に除き、肌が傷ついて真っ赤になってしまうことがあります。

皮膚からレチノールが摂取されることはありませんが、妊娠中または妊娠希望の女性は、高濃度のレチノール化粧品は避けることをオススメします。

まとめ ビタミンAは食品から摂取するのが安全です

ビタミンAはヒトに必要不可欠な栄養素です。眼の機能を正常に保ち、皮膚や粘膜の働きを良くして、免疫機能を高めます。成長や発達にも深く関わり、癌の予防効果もあります。

ビタミンAが不足すると、夜盲症、皮膚や粘膜の疾患、免疫力低下、成長障害などのビタミンA欠乏症(ビタミンA不足症)が起きます。しかし、現代の日本では栄養管理が行き届き、ビタミンAが不足することはほとんどありません。むしろ、ビタミンAの過剰摂取が心配になります。

ビタミンAを過剰摂取すると、ビタミンA過剰症が発症します。脳圧亢進による激しい頭痛・嘔吐・めまい・悪心、全身の倦怠感・疲労感、頭蓋骨変形、肝機能障害などが起きます。

妊娠中の女性がビタミンAを過剰摂取すると、胎児に奇形が発生するリスクが高くなります。ビタミンAは、動物に存在するレチノールです。脂溶性なので、必要以上に摂取すると、全身の脂肪組織に吸収・蓄積されます。長年、多量にレチノールを摂取していると、ビタミンA過剰症が発症しやすくなります。

植物に存在するカロテンは、摂取されると、動物の腸内でビタミンAに変換されます。カロテンの代表がβカロテンです。βカロテンのビタミンA変換率は低く、しかも、ビタミンAが多ければ変換が抑制されるので、過剰摂取になることはありません。

レチノールは、レバーやバターなど動物性食品に多く含まれ、βカロテンはニンジンや黄緑色野菜に豊富に含まれています。できるだけβカロテンからビタミンAを摂取することが理想的ですが、通常の栄養バランスの良い食事をしていれば、過剰摂取になることはありません。

ビタミンAの過剰摂取は、サプリメントや栄養機能食品、医薬品によって起こることが多いのです。サプリメントや栄養機能食品からビタミンAを摂取するのは簡単ですが、過剰摂取になりやすいので、食品から摂取する方が安全ですね。

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