風邪と胃痛が同時に起こる原因は?見分け方と症状を紹介!

胃痛がする・・・。これって胃腸風邪?食あたり?それともまったく別の病気?

ここでは、風邪が引き起こす胃痛やその他の原因による胃痛など、胃痛の症状と見分け方についてご説明します。

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胃腸風邪について

生理前 胃痛

胃腸風邪とは、感染性胃腸炎またはウィルス性の胃腸炎の一般的な呼び方です。

胃腸風邪の原因

胃腸風邪の原因はウィルスや細菌の感染です。そのウィルスや細菌とは、ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルス、サルモネラ、腸炎ビブリオ、カンピロバクター、病原性大腸菌など多岐に渡ります。

ウィルスは気温が低く空気が乾燥している時期に活発に活動するため、ウィルス性の胃腸風邪は11月~4月頃に流行することが多くなっています。

胃腸風邪の症状

胃腸風邪の主な症状は腹痛、吐き気、嘔吐と下痢です。軽度ですが37~38℃ほど発熱することもあります。感染した細菌やウィルスの種類により少しずつ症状が異なります。

たとえば、ロタウィルスでは激しい嘔吐と下痢に加え、37℃ほどの微熱が伴います。白っぽい水様便が大量に排泄されることがロタウィルス感染の特徴的な症状です。これはロタウィルスの影響で胆汁の分泌が妨害され、便に色が付きにくくなるためです。

O-157病原性大腸菌の感染では、腹痛、下痢、嘔吐、さらに血便がみられます。その程度には個人差が大きく、重篤な症状に至る場合もあります。

サルモネラ菌の場合では、潜伏期間の半日から2日間が過ぎた後、吐き気とともに臍周辺の腹痛を発症します。また下痢になり、38℃前後の発熱を伴います。

腸炎ビブリオに感染すると、激しい腹痛に襲われます。水様性あるいは粘液性の下痢も起こします。下痢は多い時では一日に十数回を超え、発熱、嘔吐、吐き気もみられます。

詳しくは、胃腸風邪の症状とは?人にうつる可能性や潜伏期間について!を参考にして下さい。

胃腸風邪の治療

基本的には対症療法となるのが一般的です。とくに原因がウィルスである場合は抗生剤も効き目がありません。腹痛や下痢には整腸剤、嘔吐や吐き気には制吐剤、発熱には鎮痛剤を用います。

また、嘔吐と下痢、発熱が続くと脱水症状を起こす場合があるので、水分補給も大切な治療となります。とくに患者が幼児である場合、脱水症状を起こしやすい傾向にあるため注意が必要です。また、腸粘膜がダメージを受けているので、胃腸に負担をかけない消化のよいものを食べ、症状が和らぐのを待ちます。

さらに、看病する人が感染しないように気を付ける必要があります。胃腸風邪を発症している人の吐しゃ物や便にはウィルスが含まれていることが疑われるので、マスクや手袋などで感染を予防します。とくにノロウィルスの感染力は非常に高いことで有名なので、ノロウィルスによる胃腸炎を起こした人を看病する場合には感染予防に厳しく気を配る必要があります。

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食あたりについて

牡蠣 食あたり

食あたりとは、食中毒の一般的な呼び方です。

食あたりの原因

食あたりの原因は詳細に分ければ様々なものがありますが、食べ物によって引き起こされる健康障害を総じて食あたりといいます。

細かくいうと、食品に混入した細菌、またその細菌がつくる毒素、砒素などの化学物質、フグや一部のきのこに含まれる自然毒などが原因です。その中でも細菌による食あたりが最も多いです。細菌は高温多湿の環境を好むため、湿度と気温の高い夏季に多く発症が報告されます。

食あたりの症状

食あたりの症状は原因によって分かれますが、主症状は腹痛、嘔吐、下痢、血便、軽度の発熱などがみられます。

具体例では、セレウス菌によって食品内につくられた毒素が原因で発症する食あたりでは、吐き気、嘔吐、下痢に加え腹部のけいれんなどが起こります。嘔吐は極めて激しく、自分で吐いたものをのどに詰まらせることもあります。

また、同じ食品内毒素型のボツリヌス菌の毒素による食あたりでは、神経症状が引き起こされます。ものが二重に見える、弱視、言葉がしゃべりづらくなる、耳鳴り、呼吸困難、唾液や汗の分泌障害などが起こります。ボツリヌス菌の毒性は非常に強く危険です。1歳未満の乳児はハチミツでこのボツリヌス菌による食中毒を起こす場合があります。

詳しくは、食あたりが発症する時間は?原因によって変わる症状についてを読んでおきましょう。

食あたりの治療

脱水症状を防ぐ点滴治療、吐き気止めの注射など、対症療法が中心となります。細菌性の食中毒であると診断された場合には抗生剤が処方されることもあります。

食あたりは予防が肝心です。手と食品をよく洗い、清潔を保つことが大切です。また、火を通すべき食品はしっかりと加熱し、口に入る前に細菌を殺してしまいましょう。再加熱する場合も、温めるだけではなくしっかりと火を通すようにしましょう。

その他、調理用具の手入れや食品の保存方法など、家庭内での注意が食あたりの予防にはとても効果的です。

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胃腸風邪と食あたりの見分け方

胃が痛い

ここまでの内容で、胃腸風邪と食あたりの症状は似ているなと感じられたのではないでしょうか。胃痛や吐き気などに襲われたとき、胃腸風邪か食あたりか自分で見分けることはできるのでしょうか?

答えは、症状から見分けるのは自己判断では難しいといえるでしょう。ただ、原因からの推測は可能です。食あたりは食べたものが原因となって発症する不調のことをいうので、何人かで同じ内容の食事をして自分だけが発症した場合、食あたりである可能性は低くなります。また食あたりは食べ物に細菌が繁殖しやすくなる夏にかけて多くなるのに対し、胃腸風邪はウィルスなどの活動に適する空気が乾燥した冬に多く発症します。

しかし、胃腸風邪にせよ食あたりにせよ、ウィルスや細菌などによって胃腸がダメージを受けた結果であることは同じなので、症状も治療も似たものになります。

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その他の胃痛

胃液 色

胃痛の原因は胃腸風邪や食あたりだけではありません。実に様々な病気の可能性が考えられます。

胃・十二指腸潰瘍

胃潰瘍はストレスによって引き起こされる病気として有名ですね。

潰瘍とは自分自身で分泌する胃酸やペプシンによって粘膜がただれてしまう病気のことをいいます。胃や十二指腸に潰瘍ができると、みぞおち部分に焼けるような痛みを感じます。胸やけや食欲不振なども伴います。胃に不快感を感じるなどの症状もあります。症状が進むと吐血がある場合もあります。潰瘍がひどくなると胃に穴があいてしまいます。

胃潰瘍と十二指腸潰瘍では痛み方が異なり、胃潰瘍では食後に痛みを感じることが多いですが、十二指腸潰瘍では空腹時に痛むことが多いようです。

本来胃壁には胃酸の協力な分解力に負けない防御バリアを備えているのですが、このバリアがうまく働かなくなったり、バリアの機能以上に胃酸を分泌しすぎてしまうような状態になると、潰瘍が起こります。その原因は、過労やストレスが有名ですが、その他にも飲酒、喫煙などが影響するといわれています。また、ヘリコバクター・ピロリ菌との因果関係が報告されています。

治療方法は薬物療法と食事療法です。薬物療法では主に胃酸の分泌を抑える薬を用います。また、ヘリコバクター・ピロリ菌の保有者であれば除菌治療が必要になることもあります。食事療法では消化しやすいおかゆや麺類などを中心とした、胃に負担の少ない食事を摂ります。香辛料、コーヒーなどは胃を刺激してしまうので痛みがある時期は避けるようにします。また食事の量は多すぎないようにし、規則正しく摂ることを心がけましょう。

胃潰瘍については、胃潰瘍の症状をチェック!治療するための方法は?

十二指腸潰瘍は、十二指腸潰瘍の症状をチェック!原因や治療法は?

を、それぞれ参考にして下さい。

急性胃炎

急性胃炎は、胃の粘膜が何らかの原因で急激に荒れ、炎症を起こす病気です、急激で強い痛みがあります。胸やけや嘔吐、げっぷ、背中の痛みなども伴うことがあります。

原因は、外因性急性胃炎と内因性急性胃炎に分かれます。外因性急性胃炎の場合は暴飲暴食などが主な原因です。熱いもの、冷たいもの、アルコールなどを急激に摂り過ぎたりしても起こります。薬が原因の場合もあります。強い鎮痛剤を処方されたときに、一緒に胃薬も処方されることがあるのはこのためです。

内因性急性胃炎は、インフルエンザなどの、消化器以外の病気から併発して起こる胃炎のことです。

治療は、原因を特定し取り除けば比較的早く治ることが多いです。例えば薬が原因であるならば服用をやめる、などの対応です。胃が荒れている状態なので、食事は消化に優しいものを摂るようにしましょう。

慢性胃炎

慢性胃炎は、持続的な胃の粘膜の炎症により粘膜の状態が変質してしまう病気のことをいいます。胃の表面だけに比較的軽い炎症が起こった「表層性胃炎」、胃の粘膜が薄くなり胃腺が機能しなくなって粘膜が萎縮してしまう「萎縮性胃炎」逆に粘膜が厚くなる「肥厚性胃炎」の3種類が存在します。

なんとなく胃のあたりが不快、胃が重たく感じる、持続的な胸やけ、吐き気などが慢性胃炎の症状です。

飲酒、喫煙、刺激的な食事などが慢性胃炎のきっかけになるほか、胃潰瘍と同じくヘリコバクター・ピロリ菌の関与が考えられています。

慢性胃炎で最も気を付けるべきなのは、慢性胃炎を患っていると、胃ガンの発症率が高くなるといわれていることです。

胃がん

中高年の男性にとくに多いがんです。胃の粘膜の悪性腫瘍が発生します。

初期にはこれといった特徴のある自覚症状は現れません。みぞおち部の鈍痛、胃の膨満感、胸やけ、食欲不振、げっぷなどが症状に現れることがありますが、まったく症状のない人もいます。

がんが進むと、胃が張ってきて、嘔吐、食欲不振、全身の倦怠感、貧血、体重減少などの症状がみられます。さらに進むと黒色便が出たり、腹部にしこりを見つけることもあります。

胃ガンの治癒には早期発見が肝心です。胃がんは初期の段階で見つかれば生存率が高いがんとされています。しかし進行がんでは生存率は大幅に下がってしまうため、定期的な検査が最も重要といえます。

詳しくは、胃がんの原因は?ストレスや食生活に要注意!を参考にして下さい。

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まとめ

ひとことで胃痛といっても、さまざまな原因や症状が考えられます。胃腸風邪や食あたりなどの身近な病気から、胃ガンという恐ろしい病気までご紹介しました。

強い胃痛があると食事もままならず強いストレスを感じます。ただの胃痛だと楽観視せず、自分の症状をよく観察し、心配があればすぐに病院を受診するようにしましょう。

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