フォアダイスとは?症状や原因、治療方法を知ろう!似ている病気は?

性器の異常は周囲の人に相談しにくいものです。中には性病といった病気ではないものの、一見して何かの病気であるように見える症状があります。そうなったとき、どう対処していいかわからなくなるかもしれません。

フォアダイスは性器にできる皮膚症状の1つです。先に述べたように病気ではないものの、独特の症状から病気として勘違いされてしまうことがあります。それは精神的なトラウマとなってしまうケースもあります。では、このフォアダイスについて詳しくみていくことにしましょう。

フォアダイスとは

フォアダイス

フォアダイスとは主に男性器にできるイボのような皮膚症状・生理現象のことです。カリ首、亀頭部、亀頭周辺、包皮、陰茎などに症状が見られます。

それぞれ細かく分けると真珠様陰茎小丘疹、包皮腺(タイソン腺、包皮小帯に発症)などがあります。真珠様陰茎小丘疹はカリの部分にイボができることが特徴です。包皮腺は亀頭ではなく包皮小帯部、つまり裏筋にできるのが特徴です。

冒頭でも述べたようにフォアダイスは性病ではありません。皮膚にイボのようなものが見えますが、性行為をして何かが起こったり、感染することもなく、危険性はありません。このことをきちんと理解しておく必要があるでしょう。

しかし、女性側は性器にできたフォアダイスを性病と勘違いして、性行為を拒否するケースがあるようです。素人目には判断がとても難しいかもしれません。そんな悩みを生んでしまうのがフォアダイスなのです。

フォアダイスの原因

フォアダイスでできるブツブツは脂腺から出た脂肪が溜まってできたものです。これはニキビと似たようなものですね。ただ、ニキビができる原因とはまた違ったことがきっかけでフォアダイスは発症します。

それは包茎。フォアダイスは包茎の人に多いという特徴があります。これは皮によって性器に脂肪が溜まりやすく、また湿度が高くなることが原因と考えられています。空気がこもりやすく、雑菌が繁殖しやすい。こういう環境が包茎にはあるのですね。そのため、日常からきちんと清潔にすることがフォアダイスを防ぐポイントでしょう。

包茎といっても、きちんと清潔にしていればフォアダイスを防ぐことができます。反対に言えば包茎だからといって、洗うことを怠ってしまうと症状を招いてしまうことになるのです。また、パートナーとの性行為でも相手に不快な思いをさせることがあるかもしれませんね。

フォアダイスの症状

フォアダイスを発症したとしても、大きな症状はありません。痛みも感じないので、人によっては気づかない人もいるでしょう。ただ、イボの数が多かったり、大きかったりすると気になるかもしれません。人に言えない悩みとなり、その人にとっては大きな悩みとなることがあります。

ただ、フォアダイスを招く包茎状態では、性器に汚れが溜まりやすいことがあります。これにより性器が臭くなってしまうなどの影響が起こることがあります。これは非常に深刻な問題でしょう。本人だけではなく、パートナーにも影響するからです。

もちろん、きちんと洗うことでこれは予防することができます。お風呂に入るときはきちんと性器を洗うこと。これがフォアダイスや臭いを予防する方法といえるでしょう。当たり前と言えば当たり前ですよね。

フォアダイスの治療法

治療

フォアダイスは症状が小さければそれほど気にすべき症状ではありません。ニキビと一緒で最初は気になるけども、時間が経つとどこか、忘れるているものです。反対に気になり出したら、考えがぐるぐると巡って、より気になってしまうかもしれませんね。

また、できものが大きかったり、数が多かったりすると気になるかもしれません。性器というデリケートな部分ですから余計に思いつめてしまうなんてこともあるかもしれませんね。本人にとっては深刻な悩みとなることがあり、性行為に消極的になることもあるでしょう。

フォアダイスの3つの治療法

では、フォアダイスはどうやって治療していくのでしょうか。

治療方法は大きく分けて3つあります。それは「電気メス」「レーザー」「凍結療法」です。それぞれについてみていきましょう。

電気焼灼による除去術

フォアダスを電気メスによって焼灼してしまう方法です。麻酔を実施し、治療に際して幹部から出血することはありません。また、治療時間も15分程度と短い時間で終わります。大事な部分なので、早めに終わらせたいものです。

レーザーによる除去術

フォアダイスをレーザーで除去する方法です。電気メス同様、短時間で負担の少ない治療法です。レーザー治療では傷口がかさぶたとなることもありますが、時間経過とともにカサブタは剥がれ、治療跡は目立たなくなります。

凍結療法

イボの治療は液体窒素を塗布することで、除去します。同じ様にフォアダイスも液体窒素を塗布し、除去することがあります。液体窒素は非常に低温なので、ブツブツをそのまま除去することができます。

フォアダイスの治療費

フォアダイスは保険の適用外となるため、費用が比較的高くなります。病院やクリニックによって料金が異なるため、いくつかの場所を周り、相談したほうがいいかもしれませんね。基本的には全額自己負担となります。

治療費の相談だけであれば、無料で行ってくれている場所もあります。悩みを抱えるよりも、まずは相談してみるというのもいいと思います。医師もきっと気持ちをわかってくれると思いますよ。

病院へ行き、状態を話すだけでも心持ちが軽くなることもあります。治療をする・しないを相談するのではなく、まずは相談してみるというのもおすすめです。

フォアダイスに軟膏は効く?

ニキビと同じことから、市販の軟膏をフォアダイスに塗る人がいるようです。しかし、これはあまりおすすめできない方法。場合によっては炎症症状を招くことがあるからです。大事な部分ですから、そういったことはなるべく避けたいですよね。

フォアダイスは基本的に治療がいらないということから、あまり自分で触らない方がいいことがあります。症状が大きくなければ、基本的に放置という心持ちが大事でしょう。

フォアダイスと精神的ストレス

ストレス

フォアダイスは無害な皮膚症状でありながらも、精神的なストレスを感じる人がいます。男性にとって大事な部分にイボのようなものができてしまうのは、気になってしまうかもしれません。

また、女性との性行為の際、フォアダイスが2人の関係の障壁となることがあります。フォアダイスの知識がなければ、何かの病気と自己判断してしまうかもしれませんよね。見た目だけで強い拒否を示す人もいるかもしれません。

フォアダイスにはそういったストレスやトラウマのきっかけになることがあるのです。気にしないというのが1番なのかもしれませんが、そうもいかないこともあるのです。

精神的なストレスがEDに…

人によってはフォアダイスがきっかけで勃起不全(ED)になってしまうことがあるようです。というのも、女性にフォアダイスを中傷されるなどのトラウマがきっかけになってしまうというのです。

男性のシンボルでもあるペニスを、中傷されてしまうというのは、とても傷つくものですよね。仕方のないことなのかもしれませんが、心の中で消化するには時間がかかることもあるでしょう。

理解のある女性と付き合うことができればそれでいいのかもしれませんが、全ての女性がフォアダイスを知っていることはないでしょう。時間をかけて、心の傷を癒していく必要があるのかもしれませんね。

治療という選択肢も

気になるほどフォアダイスの症状が大きい場合、治療をするというのも1つの選択です。フォアダイスだけではなく、その背景にある包茎などの治療もしてみるといいかもしれませんね。

ただ、思い出してほしいのはフォアダイスは治療の必要がない症状だということ。症状が小さければ気にすることはありません。また、症状が大きくても気にならないのであれば治療を受ける必要はないでしょう。

先に述べた様に精神的なトラウマがある人は、選択肢の1つとして考えてみてください。それでトラウマが解けるのであれば、もしかしたら良い選択かもしれませんよ。

爪切りでフォアダイスを切除する?

フォアダイスはいってしまえば脂の塊ですから、自分で切除できると思うかもしれません。それこそ手軽な爪切りで表面のイボを切ってみる…と考えるかもしれませんよね。ただ、やってみると何が起こるかわからないということと、衛生的に悪いことが考えられるため、おすすめはできません。

出血をしてしまうケースや、ばい菌に侵されてしまうことがあります。大事な部分から出血しているとなんとなく恥ずかしいと思いますが、それでも緊急ですから、病院へ行かなければなりません。気にしないというのが、意外と大事なことなのかもしれませんよ。

デリケートな部分ですから、どうしても切除したいというのであればきちんとした美容外科等で治療を受けることをおすすめします。自分でやるともしものときに対処できなくなる可能性があるのでおすすめしません。

清潔にしてあげることだ大事

大事な性器は非常に湿気がこもりやすい場所にあります。また、当然ながら汚れが溜まりやすいですから、清潔に保つよう意識する必要があります。毎日清潔に保つことはフォアダイスの予防につながるでしょう。

仮にフォアダイスだったとしても、過度に気にする必要はないでしょう。泌尿器科や皮膚科に行っても治療の必要はないと言われることもあるようです。また、性行為をするときに相手が気にするかどうかもわかりませんよね。堂々と自信を持つことが大事なのだと思います。

フォアダイスと間違えやすい病気

病気

性器にできたイボ状の粒をフォアダイスだと診断されることがあります。しかし、似たような病気が他にもあり、深刻な症状を招くことがあります。

それが「尖圭コンジローマ」という病気です。では、尖圭コンジローマについて詳しくみていきましょう。

尖圭コンジローマとは

尖圭コンジローマは性感染症の1つです。フォアダイスと同じくイボを作ります。しかし、それが病気かどうかは素人判断では難しいかもしれません。感染性の病気ですが、放置されることがあり、症状が悪化してしまうことがあります。

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルスというウイルスに感染することで発症します。性行為が主な感染経路ですが、傷口や粘膜から感染することもあります。年齢別では20代後半が最も患者数が多くなります。

尖圭コンジローマの症状

尖圭コンジローマはイボを性器に作ります。先に述べた様に、それが尖圭コンジローマなのか、フォアダイスなのか素人判断では難しいでしょう。症状の進行とともにイボの範囲は広がっていきます。ウイルスに感染してから発症までは約1〜2ヶ月といわれています。

また、性器だけではなく、接触箇所によっては口にもできることがあります。オーラルセックスなどによる感染ですね。こういった場所が限られない症状がみられたらコンジローマの可能性があるでしょう。検査をしてみることをおすすめします。

尖圭コンジローマの治療

症状は自然することが多いですが、再発もしやすいことが特徴です。ウイルスに対しては専用のクリームを塗ることで、殺菌・治療していきます。また、感染症をうつさないためにはコンドーム等で予防することが大切です。ただ、それでも100%防ぐことはできないので注意が必要です。

尖圭コンジローマでできてしまったイボは除去手術を実施することあります。イボの除去治療は先ほど述べた電気メス、レーザー、凍結療法があります。

女性でも感染・発症のリスクがある

ウイルス性の病気なので、女性でも症状発症のリスクがあります。女性器の内外にイボができ、違和感を感じることでしょう。ただ、見つけにくいこともあり、そのまま放置されてしまうことがあります。

性行為をきっかけに症状がでたら…

潜伏期間が長いものの、尖圭コンジローマのようなイボが見られる。そして、数ヶ月前に性行為の記憶がある。このようなときは病気を疑ってみるといいかもしれませんね。

当たり前ですが、病気は放置するほど症状が悪化します。自然治癒するケースもあるようですが、それに期待するのであれば、早めに性病科・病院へ行き治療を受けた方がいいでしょう。

フォアダイスと包茎

病院

フォアダイスの発症原因の背景には包茎がありました。包茎は成人男性の1つの問題と考えられていますが、きちんとした付き合い方を意識する必要があります。

では、どういった付き合い方をしていけばいいのでしょうか。

包茎と衛生状態について

包茎は完全に皮が被っている状態である真性包茎と、手で剥くことができる仮性包茎があります。どちらの状態にしても、汚れが溜まりやすく、衛生状態が悪くなるので注意が必要です。

衛生状態を保つかどうかは、その人の意識によります。包茎でも剥いて、きちんと洗うことができますし、毎日行えば汚れを溜めることはないでしょう。普段から意識したいことです。

一方で稀なケースのようですが、汚れが溜まり異臭を放つこともあるようです。汚れがたまれば雑菌が繁殖し、それだけ臭いを放つ様になります。そしてその臭いは当の本人は気づかないものです。

しかし、性行為の際、パートナーに不快な思いをさせてしまうことがあるようです。臭いのキツイものは、どうしても生理的に拒否反応を示してしまうものですから、注意が必要です。

包茎と自分の気持ちについて

包茎そのものを気にしている男性は多いといいます。それは社会的なコマーシャルの影響もあるかもしれません。包茎の手術を進めるような情報があるのは否定できないでしょう。

しかし、包茎そのものは病気ではありません。ですから、本来は包茎手術を実施する必要もなく、気にする必要もないものなのです。頭でわかっていても、一度気にしだすと止まらないのが人間ですが、ありのままを受け入れるのも大事かもしれませんね。

もちろん、先に述べたように衛生状態には十分気をつける必要があります。パートナーへ不快な思いをさせてしまうと、お互いの関係にヒビが入ることもあるから注意したいものです。

まとめ

フォアダイスは身近な症状の1つです。しかし、過度に心配する必要もなく、清潔にしていれば気づいた時には消えていることでしょう。普段から清潔にしてあげてください。とても大事なことだと思います。

一方で尖圭コンジローマのような、外見・見た目がフォアダイスとわかりにくい病気であることもあります。このようなケースでは早急に対処する必要があります。すぐに病院へ行くことをおすすめします。

どちらのケースにしても、気になるのであれば、やはり医師に相談するといいかもしれませんね。大事な部分ですから大切に扱うようにしてください。

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