精液に血が混じる原因は?病気や治療方法を紹介!

「えっ!なんで赤いの?」本来白いはずの精液に、血が混じっているのを見ると不安になりますよね。「ひょっとして、何か悪い病気なのでは……」「まだ見ぬ子供に悪影響があったらどうしよう……」という心配が、次々に出てきます。

でも、精液のことだけに、なかなか人に相談しにくいもの。そこで、ここでは、精液に血が混じっている症状とはどういう病気が考えられるのか、ご紹介します。いたずらに心配せず、正しい知識を持ってくださいね。

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血精液症とは?

ピンク 液体

精液に血が混じっているのは、血精液症という病気です。

本来のヒトの精液は、射精直後の場合は濁った白色、もしくは黄白色をしています。それは、蛋白質や核酸、脂質からできている細胞成分の精子にも、液体成分の主成分である果糖やクエン酸、蛋白質の分解酵素にも、全く色がついていないからです。

ちなみに、射精から10分ほど経つと、蛋白質の分解酵素の働きによって、精液はほぼ透明になり、粘性もなくなってさらっとした液体状になります。

ところが、血精液症とは、その名前の通り精液に血が混じる病気です。その場合のの精液の色は、ほとんどの場合はピンク色ですが、古い血液が混ざっている場合には、茶褐色となることもあり、その時の自分の健康状態や、血液が新鮮かどうかによって変わります。

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血精液症の原因は?

男性 悩む

では、血精液症を発症する原因は何なのでしょう?いくつかの理由が考えられるので、以下に紹介します。

前立腺炎

血精液症の最も多い原因は、前立腺炎とされています。

前立腺は男性だけにある生殖活動のための臓器で、クルミほどの大きさです。

よく、睾丸と呼ばれる精巣と勘違いする人がありますが、前立腺は膀胱の真下にあります。精液の一部で、精子にエネルギーや栄養を与え、卵子と受精しやすくする働きのある前立腺液を分泌している臓器です。

前立腺炎とは、前立腺が細菌、カビなどが原因で炎症を起こした状態です。そんなに珍しい病気ではなく、男性の半分は、一生に1回はかかる病気といわれています。

前立腺に細菌が侵入すると、血管がもろくなってしまうため、射精などの衝撃で出血してしまうのです。この場合は、病院での治療が必要ですので、泌尿器科の受診をおすすめします。

外傷

サッカーなどのスポーツの最中などに、精巣にボールが当たるなどして強く打ったりすると、体内で出血が発生して、精液に血液が混ざる場合があります。

また、その他の病気などによって前立腺の検査などを行う場合、麻酔をかけた状態で前立腺に生検針を刺して組織を採取したりしますので、その際に血管などに傷がついて出血を起こすことがあります。

これは、一時的なものですので、しばらくすれば治ることがほとんどのようです。

治療の必要のない場合も

その他、不規則な生活や運動不足など、血精液症の原因の多くは特定することができません。その場合は他の病気との関連性が認められないということなので、治療の必要はありません。

2~3週間で自然に治ることがほとんどのようですので、安心してくださいね。

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体への影響は?

男性 驚き

精液に血が混ざったと聞くと「痛そう!」と思うかもしれませんが、実際には、痛みはないことがほとんどです。

ただ、原因が前立腺炎の場合は、排尿や射精の時に痛みや不快感があったり、発熱などが伴うことがあります。

この前立腺炎は、後に述べる「前立腺がん」の原因となる可能性もあるので注意が必要です。

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血精液症になってしまったら

医師

血精液症が発症してしまったら、心配になって慌ててしまいます。ですが、そのような時こそ落ち着いて対処できるように、ここで具体的な治療方法を知っておきましょう。

まずは恥ずかしがらずに病院へ

血精液症は生殖器に関わる病気ですから、受診するのは泌尿器科になります。

泌尿器科とは、腎臓や尿管、また、膀胱や尿道など、尿に関する臓器と陰茎や前立腺、精巣など、男性生殖器に関する病気をメインに扱う科です。

泌尿器科と聞くと、どうも、足を運ぶのが恥ずかしいという人が多いのですよね。医師は仕方がないとしても、女性の看護師さんにまで自分の陰部を見られるのかと思うと、恥ずかしくてなかなか踏ん切りがつかず、一人で悩んでしまうケースも少なくないのではないでしょうか?

ですが、先に述べた通り、前立腺の炎症が原因だと、前立腺がんの可能性も否定できません。自分で判断せず、まず病院へ行くのが不安を取り除く一番の近道でしょう。

診察・検査の方法

泌尿器科で受けることにな診察や検査の内容は、以下のようなものです。いくらお医者さんとはいえ、普段、人には見せない大事な部分を見せるのですから、当日、どんなことが行われるのかを事前に知っておくと、心づもりができて何かと安心ですね。

1.外陰部診察

まず、外から見える部分である睾丸(精巣ともいいます)や、その周囲の診察が目視、触診で行われます。外から見た時に、傷や異常の有無を確認するために必要な診察です。

2.直腸診

次に、直腸診が行われます。名前の通りですが、お医者さんが肛門から指を挿入して、異常がないかを調べます。前立腺や精のう(前立腺の後ろにある器官)は、直腸の近くにあるため、直腸壁側から触れて、問題がないかどうかの検査をするわけです。

3.超音波検査

ここまでで特に問題が見られなければ、超音波検査が行われます。この検査は、精度が高く、前立腺など内部の生殖器に異常がある場合でも、かなりの確率で発見することができます。ほとんどの場合には、この一連の診察が全て行われ、問題がないかを総合的に判断することになります。

検査にはあまり時間はかからないので、それほど抵抗感もないまま終わるようです。安心してくださいね。

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行われる治療方法

薬

診察結果によって治療法も変わります。

前立腺炎だった場合

炎症を抑えるため、薬を投与して治療することになります。病気の進行具合などによって薬の種類は変わってきますが、ほとんどの場合には、抗菌薬や抗生物質、止血剤などが処方されます。

人にもよりますが、大抵は、2~3週間でほとんどの人が完治します。

ただ、実際には治ってしまっていても、古い血液が体内に残っていると、しばらくは精液に血が混ざることがありますので、1ヶ月ぐらい様子を見れば、確実でしょう。もし2ヶ月以上経過しているのにもかかわらず、まだ精液に血が混ざっているようなら、もう一度泌尿器科を受診したほうがいいかもしれません。

原因が特定できなかった場合

先の項目で述べたとおり、診察を受けても、前立腺などの器官に異常が見られない場合もかなりありますが、自然に治癒することがほとんどですから特に不安になる必要はありません。

たいていは、擦り傷や切り傷と同じように、何らかの衝撃によって、体内で出血している場合がほとんどですから、2~3週間で治ります。

ただ、こちらも前立腺炎と同様、時間が経っても状況が変わらず、精液に血が混じることが続くという場合には、もう一度泌尿器科を受診したほうがよいでしょう。

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年齢が進むほど注意しなければならない病気

高齢 男性

血精液症は、成人男性を中心に発症する病気であり、実際は、20~40代の男性においてはよくある病気ですから、必要以上に心配しすぎることはありません。

ただ、この症状は、年齢が進んでいる人が発症する場合には、その他の病気と関連している可能性が高いことが特徴です。

一般的には、前述のように抗生物質や抗菌薬を投与しての治療や、自然治癒で治ってしまうのですが、油断は禁物で、安心していると以下に述べるような、意外な落とし穴に陥ってしまう可能性があります。

40歳以上だと「前立腺がん」も考えられる

特に、40歳以上で血精液症になった時には、まれに、「前立腺がん」の可能性があります。

前立腺がんとは、前立腺の細胞が無秩序に増殖を繰り返す疾患です。

一般的に年齢とともに発症率が増加し、特に65歳以上の方に多くなります。80歳以上では5人に1人は前立腺がんが認められるともいわれているのです。

40歳以上の前立腺がんの可能性が高くなる原因は、高齢になるほどホルモンバランスが乱れやすいことが、理由の一つに挙げられます。放置すると全身にがんが転移し、手遅れになりかねませんので、早期発見がとても大切です。

もし40歳以上で、血精液症にかかってしまったら、一緒に前立腺がんの検査も受診したほうがよいでしょう。

20代でも注意は必要

前立腺がんは高齢になるほどかかりやすい病気ですが、20代や30代の人も、前立腺がんのリスクが0%になるわけではではありません。

他の病気が関連している可能性も当然ありえますし、前立腺炎が原因の場合には、病院の診断や治療無しで治すことは難しいです。もし血精液症が発症したら、早めに泌尿器科を受診するのが賢明です。

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まとめ

男性 笑顔

いかがでしたか?

血精液症は、ショックの大きい症状ですが、診察や治療のための方法はすでに確立されている病気ですので、心配しすぎる必要はありません。

前立腺がんなどにかかっている人はごくまれですので、基本的には大事には至らず完治できる病気です。ただ、なかなか相談しにくい病気ですから、自分ひとりで悩んでいる男性は少なくないのではないでしょうか?

恥ずかしい気持ちはよくわかりますが、早期に原因を特定したほうが、不安を取り除くのに最もよいほうほうです。自分の知識だけで判断せず、同じ症状で悩む患者を何人も診察している医師に、相談したほうがすっきりします。

困ったら、病気の専門家である医師に相談して、身も心も健やかに毎日を過ごしたいものですね!

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