写真などを見ると、表情がかたい人がいますよね。笑顔がぎごちなくて、顔が強張って見えます。無表情とは少し違います。無意識に緊張や不安が顔に出てしまうのです。
表情は動作や音声などとともに非言語コミュニケーションの一つです。表情がかたいと、自分の意思や気持ちを相手に巧く伝えられません。表情がかたかたいために人間関係に支障を来たすこともあります。
表情が硬い人の心理や原因、硬い表情をほぐして表情豊かにする方法についてお伝えします。
「表情がかたい」とはどういうこと?
「表情がかたい」の漢字の表記は、「表情が硬い」「表情が固い」の2通りがあります。「表情がかたい」とは「表情が不自然でぎごちなく、強張って見える」「外見が強張って、柔らかみがない」「緊張していてぎごちなく見える」という意味ですから、「硬い」の方が適しています。
「表情がかたい」の類語は「表情がぎごちない」「表情が強張っている」「表情が緊張している」などです。ですから、「表情がかたい」のは「無表情」「表情に乏しい」とは少し意味が違います。
[表情をつくることは高度な作業]
表情は非言語コミュニケーションの一つです。自分の思いや気持ちを表情によって相手に伝えることができます。
自分の意思や感情を素直に顔に表現するのは良いことですが、怒り・憎しみ・不安・恐怖・不快感などのマイナスの感情を表に出すと人間関係のトラブルを招く可能性があります。接客業の人にはよくあることですが、自分の感情を抑えて笑顔をつくることもあります。自分の感情とは異なる表情をつくるのです。
自分の意思や気持ちを素直に表す場合も自分の感情を抑える場合も、表情をつくるのは高度な作業です。だれでも上手に表情をつくれるものではありません。表情をつくる作業が上手くいかないと、表情がぎごちなくかたかたくなる可能性があります。
[表情がかたいのは、どんな人?]
表情と心理状態は密接な関係があります。「表情がかたい」人には共通する心理や特徴があります。
①小心で緊張しやすい
男性でも女性でも、気の小さい人がいますよね。いわゆる小心者です。何かする時はいつでも緊張してしまうタイプです。初対面の人や大勢の人たちの前では緊張して、筋肉が強張ってしまいます。大事なプレゼンテーション・入社試験の面接・婚活パーティーなどで、表情がかたい人は緊張で表情筋が硬くなっているのです。
自分ではフレンドリーな笑顔をつくろうとしているのですが、顔の筋肉が緊張して強張っているので窮屈なかたい表情になってしまいます。柔らかい穏やかな表情がつくれません。
たいていの場合、時間とともに緊張が解けてきて、表情も自然になります。でも、中には最後まで緊張が続き、表情がかたいままの人もいます。
②警戒心が強く、心を開けない
警戒心の強い人は、周囲の人たちに自分の本当の姿を知られることを恐れます。友人や職場の同僚など親しい人たちにも、なかなか心を開くことができません。警戒心の強い人は自分の思いや考えを相手に知られたくないので、表情に出さないようにします。表情がかたくなるよりも、無表情や表情に乏しい状態になる可能性があります。
自分の気持ちや考えをそっくり表情に出すのは恥ずかしいとも考えます。素直に心の内を顔に表さないようにするため、どうしても表情がかたくなります。
特に初対面の人には、表情がかたくなります。「相手はどういう人間か?」「自分に害をなさないか?」を見極めようとするあまり、相手を拒絶したり敵意を感じさせたりする表情になる可能性が大です。
③自意識過剰になっている
表情がかたい人は、自分の表情に対して自意識過剰になっている傾向があります。何か行動する場合でも、意識過剰になっていると手足がスムーズに動かず、動作がぎごちなくなります。自分の表情に対して意識過剰になっていると、緊張して表情がかたくなってしまうのです。
コンプレックスを持っていると自意識過剰になる
自分の容貌にコンプレックスを持っている人は、表情に対して自意識過剰になります。自分のルックスや笑顔に自信がないのです。これは、自分自身が普段から他人の容姿容貌を非常に気にしているケースと、他人から自分の容貌をけなされて傷ついた経験があるケースと2通りあります。「あなたの笑顔は気味悪い」などと言われたことがトラウマになり、自意識過剰になる人がいます。
容貌だけでなく、故郷の訛りが強い・イントネーションがおかしい・声の出し方や話し方が変などというコンプレックスを持っていても、自意識過剰になり表情がかたくなります。
他人の目を気にすると自意識過剰になる
普段から「他人の目に自分はどう見えるか?」を気にしている人は自意識過剰になる可能性が大です。人と話をしていても「相手は自分をどう思っているのだろう?」「相手は自分を評価しているだろうか?」などとばかり考えているので、表情がぎごちなくかたくなります。
④目つきが悪い
表情がかたい人の特徴の一つが「目つきが悪い」「目つきが不自然」ということです。「目は心の窓」と言って、その人の心理が現れやすいのです。警戒心や緊張感や劣等感が目つきに出る傾向があります。
目つきが悪い・目つきが不自然だと、相手に不快な印象を与えます。イメージが悪くなり、職場の仲間など周囲の人たちから嫌われる可能性があります。
なぜ表情がかたくなるの?
表情がかたい原因は、その人の心理状態にあることが多いと言えます。また、心身の疾患(病気)のために表情がかたくなる可能性があります。
[表情がかたい心理的な原因]
「表情がかたいので人に嫌われる」「表情がかたいのでモテない」などの悩みの記事を投稿する人が少なくありません。そのほとんどの原因は心理的なものです。
①心の内面と外面の表情が一致していない
心の内面つまり心理と外面の表情が一致していないと、表情がかたくなります。心理と表情は密接な関係にありますから、心理と表情つまり内面と外面が一致している場合は問題ありません。内面の心理と外面の表情が一致しないと、精神的なストレスが大きくかかります。ストレスが大きいと緊張感が高まり、表情がかたくなります。
相手を拒否すると、表情がかたくなる
相手に怒りや不快感を感じると、相手と親しくしないで拒否したいという心理が働きます。また、人と交流するのにある程度距離を置きたいと考える人がいます。相手を拒否したい・相手と距離を置きたいという心理を、そのまま表情に出すのは社会人としてためらいます。そのため、表情がかたくなります。
②心理が表情に出て痛い目に遭った経験がある
自分の内面の心理がそのまま表情に出てしまい、相手を怒らせたり不快感を与えたりして人間関係にトラブルが生じた経験は、その人のトラウマになる可能性があります。また、自分の感情や考えを素直に表情に出したために、相手に利用されたり馬鹿にされたりした経験もトラウマになります。
内面の心理を表情に出したために痛い目に遭った経験のある人は、警戒心が強くなります。本当の心の状態を外面に出さないで、自分の気持ちや意思と違う表情をつくります。表情がかたい理由はトラウマです。
③人と接する機会が少ない
仕事の内容や職場の環境によって、人と対応する機会の少ない人間がいます。研究職や独り作業の職人や在宅ワーカーなどは、人に接する機会が少ないと言えます。日常の生活で人と接することが少ないと、人との交流の方法がわからなくなります。人と接する時の話し方や笑い方や気持ちを表現する方法がわからないので緊張し、表情がかたくなります。
営業職や接客業など大勢の人と接する機会が多いと、相手と喜怒哀楽の感情を共有するようになります。他者と気持ちや思いを共有する経験を積むと、表情が豊かで活き活きしています。
恋愛するチャンスが少ないと表情がかたくなる
男性でも女性でも異性と付き合うチャンスが少ないと、異性に対応する方法がわかりません。異性に声をかけるタイミングもわからず、緊張するばかりです。恋愛するチャンスが少ないと異性の前で緊張し、表情がかたくなります。
④心身ともに疲労している
大きな悩みや心配事を抱えていたり、仕事などで頭がいっぱいになっていたりすると、表情がかたくなります。心が疲れきっていて、表情をつくるという高度な作業ができません。また、睡眠不足や過労などで体が弱っていても、表情がかたくなります。
⑤おかしな思い込みがある
男性や女性の中には、おかしな思い込みが理由で表情がかたい人がいます。
男は表情がかたい方が良いと思っている
現代の日本でも「男はチャラチャラするな」「男は気持ちを顔に出すな」と言われて育った男性が少なくありません。「表情がかたい男性は真面目で男らしい」「表情がかたい男は他人からなめられない」などと思い込んでいます。「表情がかたい男はモテる」と信じこんでいるので、恋人(彼女)とデートする時もむっつりしています。彼女は彼氏の気持ちや考えがわからないのでとまどい、離れて行く可能性もあります。
表情がかたくないと軽い女に見られる
女性の中には、「素直に自分の思いや考えを表情に出すと、軽い女に見られる」と思い込んでいる人がいます。表情豊かで明るい笑顔の女性は魅力的なのに、「感情や意思をそのまま顔に表してはいけない」と思い込んでいるので、表情がかたくなります。素直に自分の気持ちを表現する表情豊かな女性の方がモテますよ。
[表情がかたくなる病気]
表情がかたくなる原因には、心身の疾患(病気)があります。今まで表情豊かだった人が硬い表情を見せるようになったら、心配ですよね。かかりつけのお医者さんに相談することをオススメします。
パーキンソン病
パーキンソン病は神経細胞の伝達がうまくいかず、身体が思うように動かなくなる病気です。顔の筋肉も思うように動かせなくなるので、かたい険しい表情になります。仮面をかぶったように無表情になる可能性もあります。口の動きも悪く、早口で声が聞き取りにくくなります。
精神疾患
統合失調症やうつ病を発症すると、表情がかたい顔になります。うつ病では、表情に乏しくなるとも言えます。
表情恐怖症・対人恐怖症
「表情恐怖症」とは「反射的に緊張してしまって、表情がかたくなる」という神経症の1種です。意識して表情を柔らかくしようとすると、余計にかたくなります。
「対人恐怖症」も神経症の1種です。人と接することで不安感や恐怖感が高まり、緊張します。緊張感が強いと、表情がかたくなります。
どちらもカウンセリングなどの心理療法で改善できます。
ADHD(注意欠陥多動性障害)
ADHDは発達障害の1種です。子供の時に気づくこともあれば、成長して社会人になってから気づく可能性もあります。ADHDの人は表情があまり変化しません。状況に合わせて表情をつくるという作業が高度なので、面倒くさいようです。表情がかたい・表情に乏しい傾向があります。
表情がかたいのを改善するには?
表情はコミュニケーションの一つです。表情がかたいと、自分の気持ちや思いを相手にうまく伝えられません。それどころか、敵意や不快感などの悪いイメージを相手に与える可能性があります。職場の仲間に嫌われたり、恋愛がうまくいかなかったりします。良好な人間関係を築き、幸せな恋愛をするためには、表情がかたいのを改善することをオススメします。
表情がかたいことの改善方法は、心理面の改善と表情筋のトレーニングの2つです。
[心理を改善する]
表情は個人の心理状態と密接な関係にありますから、内面の心理を改善すれば表情のかたさも和らぎます。明るい笑顔など周囲の人たちに良い印象を与える表情をつくるための、心理面の改善方法です。
①ストレスを発散し、心配や不安を取り除く
心の内面に心配や不安を抱え大きな精神的ストレスがかかっていると、明るい笑顔をつくろうと思ってもぎごちない硬い表情になるばかりです。内面の心理と外面の表情が一致すると、表情はやわらかく活き活きとします。
休養と気分転換でストレスを発散する
心身が疲れていては、明るい笑顔や穏やかな表情をつくることはできません。良質な睡眠を十分にとり、体と脳を疲労回復させます。好きな趣味に打ち込んだり旅行やスポーツなどをしたりして、気分転換をします。溜まっている心身のストレスを発散させます。ショッピングや美味しい物を食べることで、ストレスを発散する人もいます。
家族や友達に協力してもらって心配や不安を解消する
心配事や不安を解消するのは難しいこともありますが、ちょっとした工夫で早期に解決できるケースもあります。入社試験の面接やプレゼンなどが不安・心配の原因ならば、家族や友達に協力してもらってシミュレーションを行って改善できます。
心配事や不安を独りで抱え込んでいても、悩みがおおきくなるばかりで解決することはできません。思いきって家族や信頼できる友人・先輩・上司に相談することをオススメします。考え方の違いで、良い対処法や改善策が見つかる可能性があります。
②楽天的でポジティブ思考にする
「人にどう思われるか?」「他人の目に自分はどう見えるか?」を気にしていると、表情がかたくなります。警戒心が強かったり人に接する方法がわからなくて緊張したりすると、表情がかたくなります。心が緊張した状態にあると、表情筋が強張ってしまいます。
初対面の人に会う時やプレゼンする時などは、楽天的に考えます。初対面の相手と会話が弾む様子やプレゼンが大成功する様子を、頭に描きます。一種のイメージトレーニングです。何事もポジティブなイメージを頭に描くと、不安や心配が軽減されます。楽観的でポジティブな思考に切り替えると、緊張が解けて表情が柔らかくなります。
いつでもどこでもリラックス
心理的緊張が高まると、顔も体も緊張します。いつでもどこでもどんな状況でもリラックスできるように心がけます。「大丈夫、大丈夫」「必ずうまくいく」などとつぶやくのも、効果的な方法です。深呼吸したり軽いストレッチをしたり、自分に合ったリラックスする方法を普段から見つけておきます。
③顔まねのイメージトレーニングをする
まず「私は明るくて、だれとでも楽しく過ごせる人間だ」と考えます。「私の心の中は明るくてプラス思考である。後は、それを外面の表情に出すだけだ」と考えます。これだけで、心が明るくリラックスした状態になります。
次に、表情のステキな人を見つけます。家族でも職場の仲間でもTVの有名人でもかまいません。笑顔のすてきな顔・表情豊かな顔を見つけて、頭の中で自分も同じ表情をするイメージを描きます。顔まねのイメージトレーニングです。「笑い方や気持ちや考えを表現をする方法がわからない」という人には、顔まねは良い改善方法です。
まねをしたい表情の人が見つからない時は、理想とする表情を浮かべた自分の顔をイメージします。理想の笑顔やステキな表情になっている自分をイメージしてトレーニングします。
④できるだけ多くの人と会って話す
人と接する時の緊張の対処法は、普段から多くの人に接することです。人と会って話すことが多くなると、慣れてきて緊張しなくなります。話すかた機会が多いと、自分の気持ちや考えを相手に伝えることが多くなり、表情にも出やすくなります。
生活する環境や仕事の職種によっては人と話すことが少なくなります。イベントや趣味の集まりなどできるだけ人の集まる場所に出かけて、いろいろな人と話をするようにします。
話をしないと、コミュニケーション力は低下する
話をしないでいると、コミュニケーション力は低下します。語彙が減り言葉が出にくくなり、言語コミュニケーションが取りにくくなります。表情やボディランゲージなど非言語コミュニケーションも難しくなります。
[顔の表情筋を鍛える]
表情がかたいことを改善して表情を豊かにするためには、顔の表情筋を鍛える必要があります。表情筋のトレーニングです。表情筋を鍛えると、普段から明るい親しみやすい表情を自然につくることができます。
①発声練習で顔の筋肉を鍛える
アナウンサーがする「あえいうあうお」という発声練習をすると、顔の筋肉を鍛えることができます。大きく口を開けて声を出します。「あいうえお」の順番を入れ替えたり、早口コトバを言ったりします。滑舌も良くなるので、人と話すことが苦にならないというメンタルの効果もあります。
発声する時は口角をしっかり開く
発声練習をする時は、口角をしっかり開きます。口角がきれいに上がらないと、感じの良い笑顔にはなりません。口角をしっかり開いて発声し、口の周りの筋肉を鍛えます。
②鏡の前で笑顔の練習をする
前述の[心理を改善する]で、「顔まねのイメージトレーニングをする」と書きましたが、イメージトレーニングをするとともに鏡の前で実際に表情をつくる練習をします。
好印象を与える表情やステキな笑顔をつくれる人をモデルにして、顔まねをするようにします。モデルの口の動き・目の動き・話し方・笑い方などを細かく観察して顔まねします。まねしたいモデルが見つからなければ、自分でステキと思える表情や笑顔のイメージを頭に思い描き、イメージと同じ表情や笑顔をつくるように鏡を見て練習します。
最初は硬い表情になってもかまわない
鏡の前で笑顔や良い表情をつくろうとすると、むしろ硬い変な顔になる可能性があります。まぶたや唇がピクピク震えることもあります。「最初からうまくできる人間はいない」と考えて練習を続けます。そのうちにイメージ通りの笑顔や表情ができるようになります。
表情をつくる時は口角と目尻を意識する
表情をつくる練習をする時は、口角と目尻を意識します。感じの良い笑顔にならないのは、口角がへの字に下がっていたり不自然な形に上がったりしているからです。目尻が上がったり眉間にシワが寄っていたりすると、表情がかたく険しくなります。
「口元は笑っているのに、目が笑っていない」という顔は、口角が不自然に上がっていて目尻が下がっていないのです。信用してはいけない笑顔です。
柔らかな印象を与えるには、口角を自然にゆるやかに上げます。目をいっぱいに見開くよりも少し力を抜くようにします。
③顔のマッサージをする
顔の筋肉をほぐすように、指で顔のマッサージをします。リンパや血液の流れが良くなり、リラックスできます。夜寝る前にお風呂に入ってマッサージすると、リラックス効果が増加します。ラベンダーのアロマオイルなどを使うと、神経もリラックスできます。
目・眉・口・頬など表情をつくる顔のパーツを意識して動かします。その部分の筋肉をほぐすとともに、鍛えることができます。
[整形はオススメできない]
自分の容貌に強いコンプレックスを持っていたり容貌のことでトラウマを抱えていたりする人は、表情がかたくなります。容貌の劣等感で悩む記事は少なくありません。これの対処法として、「整形」つまり「整形美容手術」をススメル人がいます。
しかし、整形は根本的な解決方法ではありません。一時的な対処法になるかもしれませんが、副作用や年月による変形など心配事も多く、心理面の負担が増大する可能性があります。
表情を豊かにして魅力的な雰囲気をつくる
容貌に関するコンプレックスや悩みは深刻なものです。容易に改善できるものではありません。でも、表情を豊かにして顔の雰囲気を明るく強くすると、容貌についてあれこれ言う人は少なくなります。精神の強さが魅力的な雰囲気をつくります。他人の容貌をからかったり悪口を言ったりする人の表情は、とても醜いものです。そんな人の言うことはスルーします。
整形で表情がかたくなる?
1回の整形美容手術で満足できない人がいます。定期的に繰り返す必要のある整形美容もあります。整形美容手術を何回も繰り返すうちに、表情がかたくなる可能性があります。
まとめ 表情がかたいのは緊張しているから
「表情がかたい」とは「表情が不自然でぎごちなく強張って見える」という意味です。
表情がかたいのは、その人が緊張しているからです。小心者は初対面の人に会ったり大勢の人の前で何かしたりすると緊張します。警戒心の強い人は自分の本当の姿を見せたくないので、人に対して緊張します。自分の表情に対する自意識が強すぎると緊張します。緊張すると顔の筋肉が強張って動きが悪くなり、表情がかたくなります。
表情がかたくなる原因のほとんどが心理的なものです。内面の心理と外面の表情が一致しないと、精神的ストレスが大きくなります。心に受けた傷トラウマが大きかったり、人と接する機会が少なかったり、大きな悩みや心配を抱えていたりすると、表情がかたくなります。
表情がかたいのを改善する方法は、心の緊張を解くことです。ストレスや心配を解消して楽天的に考えるようにします。表情筋を鍛えて、自然な表情をつくれるようにします。理想とする表情の人を見つけて顔まねするのも、効果的な方法です。
表情がかたいとコミュニケーションがうまくいかず、良好な人間関係を築くことができません。恋愛がうまくいかない可能性もあります。硬い表情を改善して表情を豊かにすると、人生も豊かになります。