体を動かしたり、気温が高いと出てくるのが汗。汗が出てくるのは、体の老廃物を排出したり、体温を調節したりと体にとっては良い働きです。
しかしあまりにも、多くの汗がでてきてしまってまわりから汗かきと言われて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
汗かきの人は治したいという思いを抱えている人も多いと思います。今回はそんな汗かきを治す方法や汗かきの特徴について書いているのでぜひ読んでみてください。
汗について
まず汗とはどういうものなのかを紹介します。
良い汗と悪い汗について
汗には良い汗と悪い汗があります。汗かきでも良い汗をかいているのであれば、さほど問題なく、むしろ体に良いといえます。
・良い汗
良い汗はサラサラしていて、水のように透き通っているので蒸発しやすいです。水のようなので、味はなくニオイもあまりしません。
さらに細菌などが繁殖しにくいため体にとっても悪いことはありません。運動などや半身浴などでかく汗は良い汗である場合が多いです。
・悪い汗
悪い汗はベトベトしていて、粒が大きので蒸発しくいです。そのため皮膚の上で細菌が繁殖しやすく、悪臭を放つ場合が多いです。細菌が原因で肌の炎症などが起きてしまう場合もあります。
また汗に塩分が多く含まれているために、悪い汗を多くかいてしまうと熱中症になる可能性も高くなります。
加工食品や動物性脂肪の多いものばかりを食べていたり、運動不足やストレスを抱えていると悪い汗をかきやすいとされています。
汗かきになる原因
改善方法を知る前に汗かきになる原因を知っておくことで、再発を予防することができます。
①肥満体質
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肥満体質の人は、通常の人に比べて汗かきの人が多い傾向にあります。
脂肪が多いと体内に熱を多く持つことになってしまいます。そのため体を動かすことで脂肪が燃焼して、体が熱くなっていき汗をかきやすくなってしまうのです。特に激しい運動をしなくても、少しの動きで汗をかきやすくなってしまうのも特徴です。
また肥満体質の人がかいている汗は悪い汗である可能性が非常に高いといえます。ダイエットをしない限りは、汗かきの改善も難しいので痩せる努力をしましょう。
②ストレス
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ストレスが原因で汗かきになる可能性があります。
ストレスを感じすぎると自律神経のバランスが崩れてしまいます。そうなることで交感神経が活性化してしまい、汗の分泌量が増えてしまうのです。
ストレスを継続的に抱えていることで、常に発汗しやすい環境になるので、溜め込まないように上手く発散していきましょう。
③脱毛
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あまり関係ないように思いますが、脱毛することで汗が増えたように感じる場合があります。
毛には汗が出た時に吸収して蒸発させるといった役割があります。脱毛したことにより、この役割を果たすことができなくなってしまい、汗がそのまま流れてくるのを感じるために汗が増えたような錯覚に陥るのです。
しかし実際には、汗かきになったというわけではありません。脱毛後は、汗の処理ができるグッズや汗を拭くものを持ち歩くように心がけましょう。
④運動不足
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運動をすると汗かきになるというイメージはありますが、運動不足も汗かきの原因になる場合があります。
運動をしないと、普段汗をかかないために汗腺が衰えてしまい、体の末端部分である手足や下半身の汗の量が減ります。
そうなると顔汗により体温を調整しなければならなくなり、顔の汗だけが増えてしまうといったことが起きてしまいます。顔は一番目立つ部分でもあるため、汗かきと思われてしまいます。
全体の汗の量が増える訳ではなく、部分的な汗かきになってしまう可能性があるということです。
汗かきを治す方法
汗かきの人がどのようにすれば改善できるのかを紹介します。
①食事
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食事から汗かきに効果のあるものを食べて体の内側から改善していきましょう。
汗かきの人が摂取したい食品は、「植物性エストロゲン」を多く含む食品、「イソフラボン」を多く含む食品、「カリウム」を多く含む食品です。
(植物性エストロゲン) アボガド・大葉・もやしetc
(イソフラボン) 豆腐・味噌・納豆etc
(カリウム) トマト・茄子・きゅうりetc
これらの食材をバランスよく食べるようにしてください。また発汗を促すような辛い食品や加工食品はなるべく控えるようにしてください。
②有酸素運動をする
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有酸素運動をして体質を変えることで、汗かきの体質も変えることができます。
有酸素運動を毎日行うことで、体の血行が良くなり新陳代謝が活性化します。新陳代謝が良くなると、脂肪の燃焼も良くなるので良い汗もかきやすくなります。
また運動をすることで体質が改善されて、少しの動きくらいでは汗をかかない体質にすることができます。
ウォーキングやジョギングなどの軽い有酸素運動を1日30分〜1時間取り入れてみましょう。
③入浴する
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普段はシャワーしか浴びてないという人は、しっかりと入浴するようにしましょう。
入浴をすることで新陳代謝が良くなります。そうすることで普段も発汗しにくい体質に改善できます。
またお風呂で汗腺トレーニングを行うのも良いでしょう。汗腺トレーニングの方法を紹介します。
1、お風呂に少し熱めの43度前後のお湯を溜めます。
2、腕の肘から先と、足の膝までをお湯につけます。
3、そのまま10〜15分待ちます。
4、水を足してぬるま湯にしてから、半身浴を行います。
以上が汗腺トレーニングの方法です。
これをすることで、汗腺が正しい働きを行うようにすることが出来ます。それにより汗の量が少なくても体温の調節ができる体になり、汗かきを改善することができます。
④ツボを押す
時間がある時に、汗をかきにくいように促してくれる効果のあるツボを押しましょう。
・後谿(こうけい)
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手をグーにした時に小指側にぷくっとふくれるところにあるツボです。体の熱を落ち着かせる効果があります。そのほか肩こりなどにも効果があるとされています。
・陰郄(いんげき)
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手のひら側の小指の付け根から1.5センチ離れたところにあるツボです。体に余った熱を取り除いてくれる効果があります。その他に鼻血などに効果があります。
・合谷(ごうこく)
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親指の骨と人差し指の骨が交わるところのくぼみにあるツボです。体内の水分の量を調節して、熱を調整するツボです。そのほか頭痛や腹痛などにも効果があるとされています。
以上が汗かきの人が是非とも押したいツボです。時間を見つけて押してみましょう!
⑤生活習慣を改善する
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生活習慣が乱れているといくら運動や食事をしても、体質は改善されにくいので生活習慣を正しくしましょう。
夜更かしをしていたり、夕食を食べる時間が遅かったりすると睡眠の質が低下してしまい、血の流れが悪くなり新陳代謝が悪くなるといった悪循環が生まれます。
せっかく運動や入浴で、新陳代謝を良くしようとしても一向に良くならないといったことがあります。
生活の質を見直して、質の良い生活を送ることが汗かきの改善の第一歩といえます。
汗かきと多汗症について
多汗症と汗かきは似ているものではありますが、異なります。汗かきだと思っていたけれども多汗症だったという場合もありますので、多汗症について熟知しておきましょう。
・多汗症とは
多汗症は体温調節をする際に、必要な分よりも多く汗が出てしまうという症状の病気です。自律神経が乱れることが一番の原因と考えられています。
汗かきと違って病気になるので、病院へ行って薬での治療をしたり電流を流しての治療をするなどで治します。自分で改善というのが難しくなるので、汗かきの改善を試しても一向によくなりません。
・汗かきと多汗症の違い
真夏の環境下や運動をした直後というのは、誰でも多く汗をかいてしまう場面です。この場合は汗かきも多汗症も人より多く汗をかいてしまいます。
しかし自分の部屋や寝室など特に汗をかく要因になることがないリラックスした場所でも、多く汗をかいてしまうのが多汗症です。
ここが汗かきと多汗症の一番の違いだと考えられます。専門の人でも多汗症と汗かきの違いを見分けるのは難しいそうなので、あまりにも汗をかく場合は一度病院へ行きましょう。
まとめ
汗かきになる原因
・肥満体質である
・ストレスで自律神経が乱れている
・脱毛をしたことで汗が増えたような気がしている
・運動不足により汗腺が衰えて、汗が出る部分が限られている
汗かきの改善方法
・食事により汗かきに効果のある食材を食べる
・有酸素運動をして体質を改善する
・入浴をしてトレーニングをする
・ツボを押してみる
・生活習慣を改善する
以上が今回の記事のまとめです。汗かきは、汗をかいている本人もジメジメして気持ち悪いし、見ている人にも不快感を与えてしまう場合があります。自分の努力次第で改善できるので、続ける努力しましょう。