鼻のかみすぎで耳が痛い!考えられる病気は?

鼻のかみすぎに注意してください。「中耳炎」や「副鼻腔炎(ふくびくうえん)」という病気を引き起こす危険があるからです。

特に中耳炎は「子供の病気」と考えがちですが、実は大人でも発症するケースが増えています。それは花粉症患者が増え、鼻をかむ機会が多くなっているからです。

しかも、アレルギーによって鼻がむずむずすると、力を込めて鼻をかんでしまうので、余計悪化しやすいのです。正しい鼻のかみ方を身に付けてください。

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鼻のかみすぎによる症状

鼻かみ

鼻をかみ過ぎてしまうと、どのような症状を発生させてしまうのでしょうか。

耳が痛くなる

鼻をかみすぎると、耳が痛くなります。そういった症状が出ているのに、強いかみ方を続けていると、頭痛の原因にもなります。

耳だれ

鼻をかみすぎると、中耳炎を引き起こすことがあります。中耳炎が発症すると、耳に違和感が現れ、それでも医者にかからないと耳から体液や膿が出てきます。これが「耳だれ」です。

この状態は、体液や膿が大量に発生し、鼓膜が破れて耳の外に浸み出しているのです。早急に手当てする必要があります。

耳垂れの原因は?病気や治療方法を知っておこう!の記事を読んでおきましょう。

発熱、腫れ、聞こえの悪化

中耳炎はときに、発熱を引き起こします。風邪でもなく発熱していて、しかも耳の周辺が腫れていたり痛みが走っていたりするときは、中耳炎の疑いがあります。聞こえが悪くなることもあります。

鼻と口の違和感

鼻のかみすぎは、副鼻腔炎を引き起こすことがあります。副鼻腔炎の症状は、軽症では鼻づまりやいびきとして現れます。重症化すると嗅覚が低下し臭いが分からなくなります。

また副鼻腔炎になると鼻が使いにくくなるので、口で呼吸をするようになります。寝ているときも口呼吸をするので、朝目覚めたときに喉が痛くなったり、声がかれたりといった症状が起きます。

心にも影響

いらいら

副鼻腔炎によって鼻と口の調子が悪くなると、良質な睡眠が取れなくなり日中の集中力が落ちます。その結果、イライラが募ったり、頭痛が起きたりします。心の変調の原因が「鼻」であるとはなかなか気付きません。

ましてや、それが鼻のかみすぎから始まっているとは夢にも思わないでしょう。それくらい、鼻のかみすぎは危険なのです。

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鼻のかみすぎによる病気の原因

鼻のかみすぎは、中耳炎と副鼻腔炎を引き起こします。そのメカニズムをみてみましょう。

中耳炎を起こすメカニズム

鼻をかみすぎると、中耳が傷つきます。またその勢いで鼻水が中耳に入ってしまい、それが膿を作ります。これが中耳炎です。

「中耳」は「耳」ですが、普段は見ることができません。中耳は、耳の穴の奥にあります。鼓膜の奥の「空間」が中耳です。「中耳の空間」は、鼻の穴とつながっているので、鼻をかむ行為で中耳が傷つくのです。

中耳炎については、中耳炎が大人に現れるとどんな症状?治療方法も紹介!を参考にしてください。

副鼻腔炎を起こすメカニズム

副鼻腔炎の解説をする前に「鼻水」についてみてみます。鼻水は、実は体を守ってくれているのです。鼻の中に侵入してきた細菌やウイルスを、ねばねばの体液で絡め捕り、体外に排出する仕事をしています。

ところが、間違った方法で鼻をかむと、鼻水は体外に排出されずに、鼻の奥へと「逆流」してしまうのです。

鼻の奥には「空間」があり、その空間のことを「副鼻腔」といいます。逆流した鼻水は、副鼻腔内にとどまり、炎症を起こし、膿を作ります。これが副鼻腔炎です。

鼻水の池?

池

副鼻腔炎と中耳炎は、発症のメカニズムが似ています。いずれの病気も、体に良くないものが含まれている鼻水が、速やかに体の外に出ないため、体にとって良くないことが起きるのです。そして中耳も副鼻腔も、そんな鼻水を貯めやすい構造になっているのです。

いわば「鼻水の池」です。そんなありがたくない「池」を作ってしまうのは、間違った鼻のかみ方なのです。それでは次に、正しい鼻のかみ方をみてみましょう。

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正しい鼻のかみ方

鼻を無駄に多くかんでしまわないように、正しいかみ方を知っておきましょう。

片方ずつかむ

鼻は片方ずつかむようにしてください。そのとき、反対側の鼻の穴は指で押さえつけてふさいでください。鼻のかみ方は、子供のころに癖になってしまいますので、小さな子供がいる方は、子供にしっかり教えてあげてください。

というのも最も間違った鼻のかみ方は、左右の鼻を同時にかむ方法だからです。同時にかむと、鼻の中の圧力が高くなりすぎてしまうのです。その圧力は、耳にも伝わります。

口で深呼吸しながらかむ

力任せに思いっ切り鼻をかむこともNGです。この方法も、鼻の中と耳の奥の圧力を過剰に高めてしまうのです。

良い方法は、口で深呼吸しながら鼻をかむことです。鼻をかむ前に、口で3回くらい深呼吸をしてください。その流れでスムーズに鼻をかんでください。そうすることで、ちょうど良い強さで鼻をかむことができるのです。

ゆっくり、かつ、しっかり

「鼻を強くかみすぎないで」と言われると、慎重に弱くかむ人が現れると思いますが、弱いかみ方もダメです。弱いかみ方だと、鼻水が鼻の中に残ってしまうからです。鼻水が残るということは、鼻水に絡め捕られた状態の細菌やウイルスが体内に残っているということだからです。

鼻をかむときは「ゆっくり、かつ、しっかり」を心掛けてください。「かみすぎでもなく、ゆっくり・しっかり」のコツが分からない場合は、数回に分けてかむようにしてみてください。「一発勝負!」と気負わずに、「ふんっ、ふんっ、ふんっ」といった感じでかんでみてください。

下を向いて鼻をかむ

鼻水が多いときは、顔面を下に向けた姿勢でかんでください。こうすることで、鼻水の「逆流」を防止できます。中耳炎も副鼻腔炎も、鼻水が貯まることで生じることがあるからです。

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鼻のかみすぎによる病気の治療

鼻のかみすぎで耳が痛くなったり、頭痛が起きたりしたら、耳鼻科にかかってください。医療機関で行われる治療を紹介します。

中耳炎の治療

中耳炎の膿が完全に抜けるには、1カ月は必要です。3カ月かかることもあります。根気が必要です。ただ、症状が軽い場合は、特に治療は行いません。鼻の通りを良くするために、正しい鼻のかみ方を指導されたり、痛みを取り除く薬が処方される程度です。

「耳だれ」と聞くと「耳の奥がとんでもない状態になっている」と想像してしまうと思いますが、これは膿が外に出始めている状態ですので、回復に向かっている印です。ですので医者も「耳の外に出てきた膿は拭き取ってください」と言うだけです。

中耳炎の治療:薬

痛みが出ている場合は、痛み止めが処方されます。抗生剤は腫れが大きいときや、熱が出ているときに処方されます。

中耳炎の治療:チューブで吸い取る

中耳炎の症状は、長くても3カ月で軽減することが多いので、3カ月を超えても症状が治まらないときは、耳の奥にチューブを入れて、膿を吸いだします。

中耳炎の治療:鼓膜切開

チューブで吸い取っても治らないときは、手術で鼓膜を切り、鼓膜の奥の膿を強制的に除去します。しかし中耳炎で手術を行うことは、極めてまれです。

副鼻腔炎の治療

副鼻腔炎の治療では、薬が効果的です。「マクロライド系抗生物質」という抗生剤を使います。この抗生剤の特徴は、最近を殺すだけでなく、鼻の粘膜の抵抗力を向上させる効果が期待できることです。

副鼻腔炎の治療:水で鼻をかむ

水

副鼻腔炎は「鼻のかみすぎ」だけでなく、「鼻をすする」ことが原因になることもあります。細菌などが含まれる鼻水を体外に排出するのではなく、体の奥に入れる「鼻をすする」行為が、体に良いはずがありません。

そこで医師は、副鼻腔炎の患者に鼻をすする癖がある場合、それをあらためるよう指導します。また、生理食塩水を使った「鼻かみ」を指導されることもあります。

副鼻腔炎の治療:手術

茸

重症の副鼻腔炎の場合、CTで鼻の中の様子を観察することがあります。それは「鼻のポリープ」を見つけるためです。鼻のポリープは「茸(きのこ)」のように生えていることから「鼻茸(はなたけ)」と呼ばれています。

鼻茸が大きくなって空間を埋めてしまっているときは、手術で除去します。手術は局所麻酔で行います。日帰り手術を行っている病院もあります。

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まとめ

「すぎ」はどんな場合でも体調不良を引き起こします。「食べすぎ」「飲みすぎ」「働きすぎ」そして「鼻をかみすぎ」も同様です。

鼻と耳は、脳の近くにあるのでデリケートに扱わなければならない器官です。気を付けてくださいね。

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