「繊細な人はどんな人ですか?」と聞いてあなたは誰を思い浮かべますか?気を使いすぎる人や思いやりがある人、傷つきやすい人、マイナス思考を持っている人など挙げられるのではないでしょうか。
繊細な人と接することで相手のことをよく知ることができたり、逆にその繊細さでめんどくさいと感じるでしょう。では、繊細な人にはどのような長所や短所があり、そん繊細な人とうまく付き合うにはどうしたらいいのかをご紹介します。
繊細な人の特徴【長所編】
ではまず繊細な人の特徴の中で長所を見てみましょう。今までめんどくさいと感じていた人にもこんなところがあると知るきっかけになるかもしれません。
①物事を心で感じ取ることができる
繊細な人は物事を心で感じ取るという特徴があります。心で感じ取るというのはどういうことかと言うと、物事に対して嬉しいことや悲しいことを心で感じ取って、感情を出すことができると言う事です。
例えば、嬉しいことがあればその嬉しさを表現し、悲しいことがあれば、悲しさを表現することができるのです。つまり感受性が豊かなのです。物事を心で感じることができるので、その物事に対して深みを感じ、嫌なことがあると、引きずってなかなか立ち直れないという特徴もあります。
ただし、嬉しいことはずっと良い思い出として残すことができます。もし自分自身や周囲の人でこのような傾向がある場合、繊細な人であると言えるでしょう。
②思いやりがある
繊細な人は思いやりがあります。特に仲間意識が強く、仲間に対して強い思いやりがあり、家族や友人を大切にするところがあります。
いつも相手のことを考えて相手がどのように思っているのかなど気にしたりすることが多く、思いやりをいつも持って行動しています。また、いつも自分よりも周りを優先して考えようという心理が働きます。そのため、相手のちょっとした変化に気づきやすいという特徴があります。
相手を優先して考えてしまうため、自分のことは気にならないというのも特徴です。
③いろいろな人と付き合うことができる
人というのは誰しも苦手な人がいると思います。苦手な人に対してうまく接することができなかったり態度に出てしまう人もいるでしょう。繊細な人は人に対して苦手意識はあまり無く、あったとしても差別することなく付き合う能力に長けています。そのため、繊細な人は人脈が広い人が多いです。また恋愛においてもモテやすいタイプだと言えます。
人に対して好き嫌いがあまりないため、どんな人であっても平等に接することができるのです。様々な人と接するということは人生の中でいろんなことがありますので、時には失敗してしまうことがあるでしょう。その中でも誰に対しても思いやりを持って接することができるのは繊細な人の強みだと言えます。
もし、誰に対しても平等に接する人がいるのであれば、その人は繊細な人かもしれません。
④細かい所を気にする
繊細な人は細かい所を気にするという特徴があります。気にしなくていいような部分や物事を気にしてしまうのです。例えばニュースを見て、自分には関係がなくどうでもいいようなニュースなのに、気になって仕方がないことがあるのです。
自分が納得のいくまで細かいところまで調べ上げるという傾向があるため、そのような人は繊細な人である可能性が高いでしょう。
⑤音楽や芸術に触れるのを好む
繊細な人は芸術や音楽に触れるのが大好きでいつも音楽を聞いたり、芸術に触れています。つまり「No Music No Life」という言葉がぴったりな人間なのです。音楽や芸術、ファッションにこだわりがあります。音楽家や芸術家などは繊細な感性を持っていて、それが作品に現れていることも多いです。
物事にとても敏感で、繊細に受け止めることができるため、音楽や芸術に触れるのが好きという人は繊細な人と言えるかもしれません。
⑥空気が読める
繊細な人はその場の空気を直感的に感じ取ることができます。思いやりがあり、いつも周囲の人たちの気持ちを考えて行動しているため、周囲の空気を読み取ることができるのです。
どんな人であっても平等に接することができるため、たとえ相手が性格の悪い人であっても、ちゃんと相手に正論を言うことができるのです。
⑦一緒にいて心強い
繊細な人は相手に気を配って、相手の気持ちを考えて行動することができるため、職場に1人でもいることで心強く感じられるものです。例えば職場の環境が悪く、トラブルが続いてもすぐに助けたり、職場を良くしようと動くため周りに安心感を与えます。
また、悩みを相談しても親身になって聞いてくれるため、周囲の人も何かあれば繊細な人に相談するというような傾向にあります。言動も相手のことを考えるため、決して傷つくようなことを言いません。
このような点は長所として評価すべき点だと言えるでしょう。
繊細な人の特徴【 短所編】
繊細な人の短所にはどのようなものが挙げられるのでしょうか。もしこのような短所が自分にもあると感じたら改善していったほうが良いでしょう。
①気を使いすぎる
思いやりがあるということは良いことなのですが、気を使いすぎるというところもあります。例えば、一緒に旅行に行く計画を立てるときに、相手の行きたいところを優先してしまって、自分の行きたいところがあったとしても打ち明けることができません。
気を使いすぎるがあまり、体調が悪くなってしまうというときもあるようです。気を使うということには体力がそれだけ必要になります。相手のことを考えすぎるがあまり、体力を使ってしまったり、ストレスが溜まり、その結果として、体調を崩してしまうのです。
繊細過ぎるということもあるのですが、相手のことをいつも考えて、自分自身のことを考えていないという人もいるため、繊細な人が周囲にいたり、自分自身が繊細の人の場合、気を使わせ過ぎないように配慮が必要となるでしょう。
②優柔不断
繊細な人は優柔不断であるという特徴があります。優柔不断とは決断力が無いという事です。例えば、欲しいバッグがあって、どちらの色にしようか延々悩んでいるというようなことです。
優柔不断は繊細な人でなくても持っているものなのですが、繊細な人は特にその性格が顕著に表れています。優柔不断と言われるとマイナスな意味がありますが、繊細な人は失敗したり後悔することを嫌うため、物事を真剣に考えてしまうという特徴があります。物事を真剣に考えるからこそ優柔不断になってしまうのかもしれませんね。
③はっきりと物事を言うことができない
繊細な人ははっきりと物事を言うことができません。優柔不断だからこそなのかもしれませんが、たくさんの意見を持っているため、決断力の出ないような発言が多いという特徴があります。
はっきりと言わずに濁すように物事を発言してしまうのです。例えば、説明を求められたときに、いろいろなことを説明しようとして頭がこんがらがってしまったりするのです。このようになることは他の人にも多いのですが、繊細な人には特に多いと言えます。
④ネガティブ思考
繊細な人は自分に自信が無いため、ポジティブに考えることができず、物事をマイナスにとらえてしまいがち。常に物事を悪い方向に考えてしまうため、ちょっとしたことでも「自分にはできない」などとネガティブになってしまうのです。
繊細な人は思いやりや相手のことを気遣う優しさがあるのですが、その分喧嘩してしまったり良くないことがあると、ネガティブ思考になってしまうため、「この人とはもう遊べないんだろうな」などという考えになってしまうのです。
このような子供っぽい考えを持っていることもあるため、嫌なことがあると、子供のように嫌がるところがあります。
⑤傷つきやすい
繊細な人のイメージとして良く挙げられる傷つきやすいという特徴があります。繊細な人はちょっとしたことですぐに傷ついてしまう傾向があります。
例えば驚かせようと思ってサプライズをしたり、お化け屋敷で1人にしてしまうなどちょっと冗談を言ったりすると、繊細な人はに親密に受け止めてショックを受けてしまう傾向があります。
それが原因で会わなくなってしまったという人もいるでしょう。傷つきやすい性格をしているため、プロポーズなどよほどのことが無い限り、サプライズをしたり悪ふざけをするのはやめましょう。
もし以前そのようなことで友人とトラブルがあったという経験がある場合、あなたは繊細だと言えるでしょう。傷つくと言う事は誰にでも起こり得るものなのですが、特に繊細な人は誰よりも傷つきやすいと言えるのです。
⑥キャパオーバー
繊細な人はキャパオーバーになりやすいという特徴があります。例えば、自分の仕事が行き詰っているときに、追加で仕事をどんどんと任されてしまい、やることが増えて自分の許容範囲を超えてしまってどうしようもできない状態になってしまうのです。
許容範囲を超えてしまうと自分ではどうすることもできないため全てを投げてしまうのです。仕事でも良くキャパオーバーという言葉をよく使われますが、極限にストレスを抱えてしまっていると言えるでしょう。
仕事でいろいろなことを頼まれたときに、その範囲を超えて一気にやる気が無くなってしまうことは誰しもあると思いますが、繊細な人はこのようになってしまう確率が高いと言えます。
⑦集中力がない
繊細な人は集中力がありそうなイメージですが、実は集中力がないという特徴があります。常に他の物事が気になってしまい、集中することができないのです。
集中力というのは他のことを考えずに、1つのことに集中することを言いますが、逆に集中力がないと言う事は、他のことが気になってその時行っていることが手つかずになってしまうと言う事になるのです。
繊細であるからこそ集中力がないと言えるのです。
⑧お腹が空くと不機嫌になる
お腹が空くと不機嫌になってしまうという特徴もあります。お腹が空くとストレスが溜まるということは誰にでもありますが、繊細な人はいつも満足していないと気が済まないのです。
食べ物は人を活発に行動させると同時に健康的に生活するために重要な事なのですが、これが少しでも欠けると不機嫌になってしまうのです。1日3食は常識的なことで、習慣的に行うものなのですが、1食でも抜いてしまうと不機嫌になってしまうのです。
⑨プレッシャーに弱い
繊細な人はプレッシャーに弱いという特徴があります。物事を敏感に感じ取ることができるため、周囲の人の目も余計に気になってしまいます。
例えば、試合でプレッシャーを感じてしまうということが多く挙げられるでしょう。試合でここで打たないと負けてしまうといった野球の試合では、三振やアウトになったときに周囲の目がとても気になってしまうのです。時には観客からヤジが飛んでしまうこともあるでしょう。
このようにプレッシャーにものすごく弱いのです。
⑩人混みが苦手
繊細な人は人混みが苦手と言う特徴があります。いつも周囲の人の目が気になっているため、人混みも辛いと感じてしまうのです。また、人が多いところだといつもその波に沿って行動しなければいけません。
繊細な人はマイペースに動く人が多く、自分のペースで動きたいと思っているので人混みの中を嫌う傾向があるのです。
自分のペースで回りたい、人が少ない場所に行きたいなどというプレッシャーを感じストレスを抱えてしまうことも多いため、人混みを避けてしまうのです。
繊細な人との上手な付き合い方
繊細な人と接するとストレスを感じてしまう、気を使わないといけないと思う人も多いでしょう。では繊細な人と上手に付き合っていくにはどうしたらいいのでしょうか。ここでは繊細な人との付き合い方をご紹介します。
①意見を否定しない
意見を言っているときに、間違いや矛盾点を指摘したりすると、被害妄想をしてしまうことがあります。指摘するのは意見を話し終えてからにしましょう。そのときには否定するのではなく、その人の意見を肯定しつつ、このような考え方もあるということで、自分の考えを話すようにすることがポイントです。共感力を持つことで、繊細な人を傷つけずに済むのです。
どうしても反論したいと思っても、話し終えるまでは待って、言葉遣いは柔らかくして伝えるようにしましょう。めんどくさいと感じられるかもしれませんが、被害妄想でめんどくさい状況になるよりは優しく説明したほうが、余計に疲れずに済むでしょう。
②笑顔で聞き流す
繊細な人には自分なりの行動パターンや考えを持っていて、時には人に押し付ける場合があります。そういうときは聞き流しましょう。
1つ1つ気にして応じてしまうと、精神的に疲れてしまいます。このような人は押し付けるしかできないのだと思って理解しましょう。繊細な人と付き合うときにストレスを軽減することができるでしょう。
②積極的に仲良くなる
繊細な人でも仲の良い人がすることであれば、ある程度寛大になります。苦手な人であれば無理して仲良くする必要はありませんが、少し話してみたら意外と良い人だったということも少なくありません。
職場の同僚など、一緒にいないといけない相手であれば、相手の良いところを見つけることで、ストレスも少なくなりますし、仲が良い方が仕事も上手くいきます。苦手だと思っていた人が友達になると、世界の見え方が変わります。今まで苦手で避けてきたものがそうではなくなるからです。
自分自身の成長にも繋がるし、苦手なものを克服することは新たな発見が出来るものなのです。
③個性の1つだと思って諦める
神経質で細かくて、自分の考えを人に押し付ける性格を個性だと思って見てみましょう。いちいちめんどくさいと思うよりも、この人はこういう人なんだと考えたほうがいちいちストレスを溜めることもありません。
だた、個性でも細かく指摘されるのは嫌だと思います。相手は善意で言っているので、余計付き合うのが難しく感じるでしょう。個性としてその人を形成しているのであれば他の人には変えることができません。
諦めてみることで、必要以上に関わることがないため、今のままでいいやと思えるようになるのです。
④友達であればはっきり言う
もし相手が友達であるのなら、自分の考えを押し付けられて嫌だと思っている、やめてほしいということをはっきりと伝えましょう。
友達であるならやめてくれるはずです。それを聞いて怒るのであれば、それは友達とは言えません。ただの自己中心的な人です。そのような人と付き合っても疲れるだけです。
もし縁を切りたいと考えるのであれば、その前にはっきりと言ってもばちは当たらないでしょう。それで縁が切れるなら万々歳です。はっきり言ったにも関わらず改善する気配が見えないのであれば、友達と距離を置くのも良いでしょう。
⑤冷静になる
繊細な人は傷つきやすく、反論されたらすぐにネガティブになってしまい、敵だと認定してきます。その性格が付き合い方を難しくしているのです。自分は指摘しているのにも関わらず、指摘されるとすぐ傷つくのは、すごくめんどくさく感じられませんか。
そのため、いくら正論であっても感情が高ぶって冷静になれないと、言い負かそうとするのです。これだと人間関係も仕事も上手くいかなくて当然です。繊細な人が邪魔だと感じられるからです。敵だと認定されているため、普通に対応しなくなってしまうのです。
繊細な性格は本人でしか直せないため、こちらが冷静に対応するしかないのです。自分が成長できると思って冷静に対応しましょう。
まとめ
いかがでしたか?繊細な人には長所も短所もあるということが分かったと思います。今まで繊細な人が苦手だと思っていた人は、繊細な人にはこんな良いところがあるのかもと見え方が変わってきたのではないでしょうか。
もし繊細な人のことをもっと知って仲良くなりたいという人はうまく付き合っていけばいいし、それでもやっぱり苦手と思う人は必要以上に関わらずに冷静に対応しましょう。
繊細な人とうまく付き合うことはあなたの成長にもつながることなのです。
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