クッシング症候群とは?症状や原因ってなに?治療法と予防方法も知ろう!

あまり聞きなれない病気なのですが、クッシング症候群という変わった病気があります。その病状は、身体の体型に現れるのが特徴的で、顔がまん丸くなって、体つきも肩の辺りから背中にかけて肉がついて太ってくるというのが特徴です。

この段階でたいていの人はメタボと思うようで、お腹が出てきた時には食事とかに気をつけたりするのですが、あまり改善されないというのが実情とのことです。

そうこうしている内に、高血圧になったり、男性はインポにもなったりするので、医者にみてもらうと、クッシング症候群だったというようです。

このように非常に特徴的であるのですが、早期の発見でそれほどの重病にはならないようです。今回はこのちょっと変わった病気、クッシング症候群についてお伝えいたします。

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クッシング症候群とは?

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特徴

アメリカの脳神経外科のクッシング医師がこの研究を行い、原因、症状などを発表したことにより、クッシング症候群と名づけられました。

見た目はメタボと思われるほどに、身体つきが丸っこくなり、肉が付いてしまいます。そして身体つきとは反対に、腕や足が細いままで、顔も丸っこくなる上にニキビがたくさん出たりします。

症状が軽いものに関しては、普通に生活するには問題ありませんが、進行すると免疫力が落ち、肺炎にかかるとか、骨粗鬆症となり骨が脆くなるということが起こってきます。

発症例

近年の報告では、年に100ほどの症例があるようで、男女の比率は女性の多く発症する報告があり、だいたい女性は男性の4倍ほどの数になります。日本ではとりわけ、発症する患者数は世界的に見ても多いという報告があります。

この病気の主な診断方法として血液検査でホルモン量の異常により判断されます。

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クッシング症候群の症状

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顔面の膨らみ(満月様顔貌)

顔がまん丸と膨らむような状態になります。つまり常時むくんでいるような状態で、これをムーンフェイスといい、満月様顔貌ともいいます。痛みなどは特にありませんが、腕や足はそのままなのに、顔や身体だけが丸くふっくらしてくるのが特徴です。

ムーンフェイスについては、ムーンフェイスとは?原因や症状、ステロイドの副作用を知って予防しよう!を参考にしてください!

にきび

他に顔に出る特徴としては、年齢に関係なくニキビもできます。ホルモンの関係で脂肪がきちんと排出されずに顔に出たり、身体の中に溜め込まれる傾向があります。この時点でちょっとおかしいと感じる人がかなりいます。

手足が細くなる

身体つきがふっくらと丸く大きくなる傾向に比べ、最初は手足の太さは身体に比例せずにそのままの状態です。ですから、一見手足が細く見えるようになりますが、病状が進行すると筋肉が萎縮する症状が出てきて、実際に手足も細くなっていくようです。

ですから、見た目にも何か異常な状態になっていると思うようになります。

免疫の低下

コルチゾールというホルモンが過剰に分泌すると、これが免疫機能を抑制してしまうので、いろいろな病原菌からの抵抗力は落ちます。よって肺炎や結核、その他感染症にかかりやすくなります。

免疫力の低下は、速やかに対処しないと後に重大な合併症を引き起こす可能性が高くなります。特に外に出た場合は、人を介する病原菌がもとでいろいろな病気にかかる場合があります。

骨粗鬆症

先ほどのコルチゾールは免疫機能の抑制をしてしまうと書きましたが、この他にもコルチゾールが増加することにより、カルシウムを排出してしまう傾向にあるため、骨粗鬆症になります。

ある程度の年齢の人は、骨折などに気をつけなければならないと思われますし、子供の時に発症してしまうと、成長が止まることがわかっています。

性欲の減退

主に男性は、この病気にかかると性欲の減退が見られます。年齢が若いのにそのような状態になり、医師の診断でもインポテンツとなりますが、もともとはクッシング病の症状の一つであり、そのインポ自体の改善を求めても、インポだけを改善することはできないようです。

ですが、性欲の減退もインポテンツもクッシング症候群が改善すると、元のように普通の状態に戻ります。

腹部や太ももの皮膚の亀裂

クッシング症候群は、皮膚が薄く柔らかくなってしまうことも特徴的です。その影響により、太ってきたお腹の周りの皮膚が膨張のよって亀裂が入り、紫色の線条となって現れたり、太ももにも紫色になる皮膚の亀裂が生じてしまいます。

肥満による皮膚の膨張が皮膚を張り詰めさせて裂けてしまう、もしくは膨らんでしまうのです。そして皮膚が薄くなっているために、あざや内出血が増えます。少しぶつけたぐらいでも、皮膚が紫色に変色するという状態になりやすくなります。

高血圧

特に食生活が偏ることもないのに、高血圧になります。高血圧になると、心臓の疾患が起きやすかったり、脳梗塞、脳出血等のリスクが高くなります。これは命に関わることにもなりますので、充分に注意をしたほうがいいと思います。

糖尿病

こちらは、糖尿病が発症した影響からコルチゾール異常を発症したという可能性もありますが、大体において、糖尿病も発症する傾向にあります。

糖尿病は単体の糖尿病でも厄介な病気であり、特に合併症を引き起こすと大変なことになりますので、大本であるクッシング症候群を治すことが先決となります。

月経異常

男性はインポテンツなどの性欲減退が起きますが、女性の場合は月経異常が起きます。この場合は生理がとまったり、不規則な状態になります。これも検査をして始めて、クッシング症候群と判明する傾向にあります。

女性の髭

ホルモンのバランスが崩れると、女性でも髭が生えてきます。これはなぜ髭か生えて濃くなるかというと、コルチゾールが分泌されると、髭を濃くする作用がある男性ホルモンも増加するからです。

今は禁止されていますが、昔のオリンピックで、女子の選手は筋肉をつけるために男性ホルモンを注射していました。その中には、髭が生えてきた選手もいました。その作用と同じです。

アジゾン病

上記の症状に関しては、副腎皮質が過剰分泌することで症状を引き起こしますが、逆にコルチゾールを作れない状況になることもあります。これをアジゾン病といって、極端にコルチゾールが減少してしまうのです。

これが減少することで、別の症状を引き起こします。主な症状としては、唇とか爪の周りが黒くなり、食欲不振、倦怠感、低血圧、低血糖症などを引き起こします。

詳しくは、アジソン病とは?症状や原因、治療方法を詳しく紹介!を参考にしてください!

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クッシング症候群の原因

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脳下垂体の腫瘍

脳の下の中央にある脳下垂体に腫瘍ができ、副腎皮質刺激ホルモンが異常発生するためにコルチゾールというホルモンが増え、これが身体を巡りいろいろな症状引き起こしてしまいます。それは先に述べたような多岐に渡る症状で、いかにこのホルモンが多様な機能を持っているかがわかります。

副腎皮質の腫瘍

こちらは腎臓の上にある小さな臓器の副腎皮質が、やはり腫瘍などができることにより異常を来たして、コルチゾールを大量に作ってしまうことが影響を与えています。

この副腎皮質は二つあり、クッシング症候群の場合は、たいてい一つに腫瘍ができているようで、その一つのほうの腫瘍を取ることで改善していきます。

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クッシング症候群の治療法

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手術

いずれにせよ、腫瘍を摘出するのが一番手っ取り早く、確実です。手術と聞くと少し恐い気もしますが、最近の技術の進化により、それほど心配するほどのことでもなくなりました。

ですが、この脳下垂体から腫瘍を摘出する手術は、頭蓋骨に穴を開けて脳の中央部へと達する方法と、経蝶形骨洞的手術といって、鼻の奥から脳下垂体へと達する方法とあります。最近ではこの鼻の奥からの方法がほとんどです。

ただこの脳下垂体の腫瘍は、MRIやCTスキャンでは確認できないことがあるため、確認のために経蝶形骨洞的手術を行うこともあります。

これらの手術は、現代は相当進歩した為に、それほど危険性はありませんが、それこそ30年ほど前は、術後の合併症で死亡する人が非常に多かったようです。今は合併症で死亡する人はいません。

放射線療法

患部に放射線を当て、その腫瘍を死滅させるものですが、腫瘍が大きく成長し、手術で取り除けないようなケースの時に行います。この場合はガンマナイフといって、患部に直接放射線を当てる方法です。放射線を当てることにより、腫瘍の成長を遅らせる、成長を止めるという役割をはたします。

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クッシング症候群の対処法や予防法

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一時的な対処法

糖尿病、高血圧、骨粗鬆症などを引き起こしていることに関しては、それぞれの対処をすることも大事です。ただ結局のところは、その元凶であるクッシング症候群の改善に務める以外にありません。

クッシング症候群を改善することにより、その他の併発している病気はかなりの確率でよくなると思われます。

また、その他の症状として、うつ傾向になりやすく、自殺願望が出てくることもあります。これは家族など回りの人が用心して見守るなどの注意を払うことが唯一の対処法となります。

予防法

クッシング症候群自体を予防する方法は、正直ありません。これはかかる率もまれなので、それほど心配する必要もないと思います。

ですが、かかってしまった時は、免疫が弱まることで引き起こす感染症などは、厄介なことになることが多く、時に重症になるケースもあります。その点では注意が必要です。

かからないということが一番の予防法であり、人ごみを避けることや、極端な例でいうと、表に極力出ないということも重要です。

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まとめ

いかがでしたか。なんとも不思議な病気であり、他にたくさんの合併症を招くということでは、かなり危険な病気ということがお解かりになったかと思います。

おそらくこれほどの合併症を招くという意味においては、それほどない病気かと思います。ただ、この病気も腫瘍を取ることにより、快方へと向かうということなので、早期の発見がいかに大事かということになります。どのような病気も医師による早期の見極めが重要かと思います。

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