蜂巣炎とは?症状・原因・治療法・予防法を知っておこう!

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体中に痛みや腫れ、赤みが出現し、高熱を出すような症状が見られることはありませんか?これは、皮膚炎の一種で、皮膚が細菌感染を起こして「蜂巣炎(ほうそうえん)」を発症している可能性があります。

別の名を、「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」、「フレグモーネ」とも呼ばれます。たかだか皮膚炎と思って軽視していると大変な事態に陥り、急に重症化して緊急入院というケースもあります。

十分に注意し、早急に病稲へ行くようにしましょう。では、蜂巣炎とは一体どういった病気なのか、原因は何なのか、どのように対処をしていくと良いのかを見ていきましょう。

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蜂巣炎の原因と症状

菌

蜂巣炎は、体のあらゆる部位で発症をします。原因は細菌に感染することで起きますが、感染する部位によって名前は異なります。

では、どのようなものが原因となって細菌の感染を引き起こすのか、どういった経過で症状が進行するかを押えていきましょう。

発症部位

体のあらゆる場所で発症する可能性があります。全身で見た時に最も好発しやすい箇所は、足です。感染部位によっては、病気の名前が変わり、病名は約30種類以上挙げられると言われています。

その中でも、代表的なものは、手足の指先に発症する「ひょう痕」、口腔内に発症する「口底蜂窩織炎」、皮膚表面に発症する「伝染性膿痂疹(とびひ)、伝染性皮膚感染症」、眼の周囲に発症する「眼科蜂窩織炎」が、挙げられます。

原因と症状の発症過程

人間の皮膚は、3層で構成されており、表面から表皮・真皮・皮下脂肪組織という順に構成されています。

蜂巣炎は、表皮に存在する毛穴・汗腺や、乾燥肌といった体質の人や、表皮に傷口や火傷、床ずれや水虫、湿疹といった何らかの病気や傷があると、そこから細菌が侵入して起きます。表皮に細菌が侵入すると、真皮や皮下脂肪組織へと更に奥へ侵入していき、炎症や化膿を引き起こします。

これが、蜂巣炎、又の名を、蜂窩織炎と言います。

原因となる代表的な細菌

発症部位のところで、病名が30種類以上と挙げられています。これからも分かるように、蜂巣炎の原因となる細菌もたくさん挙げられます。その中でも、主に感染する代表的な原因菌は、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌が挙げられます。

基本的には、人間には免疫力や抵抗力があるため簡単に細菌には感染しませんが、風邪や疲労、睡眠不足、栄養不良、加齢などによって全身状態が低下して免疫力や抵抗力が低下している時や、更年期障害や糖尿病、その他、自己免疫疾患といった病気を患って免疫力や抵抗力が低下していると、皮膚バリア機能も低下しており、皮膚感染症を起こしやすくなります。

特に、子供は抵抗力が弱いため、インフルエンザ菌に対しても皮膚感染症を引き起こしやすいため、注意が必要です。では、それぞれどのように関連しているのか説明をしていきます。

・黄色ブドウ球菌

黄色ブドウ球菌の細菌による感染による炎症の場合は、症状は身体の部分的に出現します。例えば、全身症状として両方の手や足、指、胸、腹、顔、下あご、頬といった部位が赤く腫れあがり、外見的な容姿の変化が見られます。そこから時間が経過すると、化膿してプ二プ二した状態になります。

・連鎖球菌

特徴は、前兆の症状はなく、突然発症することが多く、進行が早いことです。連鎖球菌の細菌による感染による炎症の場合は、黄色ブドウ球菌よりも症状の出現範囲が拡大します。初期症状は軽く、皮膚の赤みや腫れが出現します。数時間も経過すると、浮腫などの腫れと痛みの範囲が広くなっていきます。

虫刺されや風邪と類似した症状

蜂巣炎では、風邪と類似した症状が見られます。一見、虫刺されの様な症状もみられますが、よく鑑別をすると蜂巣炎ということが解ります。例えば、虫に刺された後の様に足首が太くなったり足全体が赤く腫れるといった症状が見られることがあります。

体調が崩れていき、皮膚の感染部位は熱感をもち、「あばた」といったオレンジの皮の様な小さな窪みが皮膚に出現したり、水泡が生じる場合もあります。

風邪と類似した寒気、寒気からくる体の震え、全身の倦怠感、38℃以上の高熱、頭痛、吐き気、関節痛といった症状が出現します。

初期症状から症状が進行するとどうなるか

上記の様な症状を放置しておくと、とても重篤な状態になります。心拍数が上昇したり、低血圧を引き起こしたり、錯乱状態になるといったことが起きてしまいます。

更には、40℃前後の高い熱を発熱し、意識障害を起こして救急搬送が必要となることがあります。そのまま緊急入院になるということもあります。

症状の経過

症状の経過の結論を述べると、蜂巣炎は放置すると死亡する可能性が高くなります。蜂巣炎が発症してから放置をすると、感染した皮膚の血管が詰まります。すると、血管は栄養を体中に運搬する役割があるため、それが詰まると各組織に栄養が行き渡らなくなります。

つまりは、その部位の皮膚の細胞は死滅します。細胞が死滅することを壊死(ネクローシス)と言います。壊死をすると一生、回復はしません。また、組織が死ぬということで、神経などの機能も働かなくなり、その神経が司る部位の痛覚や触覚、圧覚といった感覚が消失します。更に、その神経が司る部位の動きができなくなるといったこともあります。

これは、神経だけではなく、3層の皮膚の奥にある筋肉の中の筋膜にも細菌の感染が起きてしまい、「壊死性筋膜炎(えしせいきんまくえん)」といった病気を発症するためです。

合併症

蜂巣炎の症状が重症化すると、合併症が出現して死に至るケースがあります。重症化しておらずとも、軽度・中等度の状態の場合にも併発し得ます。

代表的な合併症として、菌血症、敗血症、敗血症性ショック、髄膜炎、筋膜炎、リンパ管炎、リンパ節炎、化膿性の皮膚の膿瘍、海綿静脈洞血栓症(眼窩蜂窩織炎のみ)、頭蓋内続発症(眼窩蜂窩織炎のみ)が挙げられます。

バイタルサインや症状の進行の程度をしっかりと観察しながら早期治療をしていきましょう。

診療・検査

病院での診療では、皮膚の観察と血液検査にて診断されます。感染症状の程度を問診、視診し、血液検査では、白血球の増加数やCRPの数値が基準値よりも多く血液に含まれているかを確認します。もし、血液内に多く含まれている場合は、細菌感染症と診断されます。

白血球は、体の炎症の程度を示します。CRPは、C反応性たんんぱくの略語であり、体の炎症や細胞の組織の破壊が起こると血中で増加するタンパク質の事を示しています。

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蜂巣炎の治療法

薬2

治療方法は、抗菌薬や抗生剤といった菌を除去する薬や点滴が用いられます。膿が広がっているなど、状態が悪化している場合は外科的手術を施す必要があり、入院治療となる可能性があります。

この場合、手術を施すことができる総合病院といった大きな医療機関で治療が行われます。

外科手術

壊死した部分を外科手術で切除する方法があります。この治療を施行したとしても、死亡率は手術する患者全体の約30%とされています。

手術には合併症や後遺症といったリスクも伴ってきますが、手術を施行することで状態が良くなる可能性もあります。入院生活の中でも、留意しないといけない点があるため、確認が必要です。担当の医師とよく相談して決めましょう。

薬物療法

蜂巣炎の治療は最初、抗生物質の服用による薬物療法で治療をされます。経口投与薬として第一選択される薬は、ペニシリン系拮抗薬です。ペニシリンにアレルギーがあるという人は、クリンダマイシンやアジスロマイシンといった薬が処方されます。その他にも、セフェム系の薬剤の経口投与も検討されますが、これに対して治療抵抗性を示す際は、MRSAが考えられています。死亡例が出ているため、注意が必要です。

早期発見・早期治療をすることができると、治癒が早いです。その場合、治療期間は約7~10日間で症状が改善されます。状態によっては、約1か月間の投与が必要となる場合もあります。治癒の経過は、有害な物質を体外に排出するため、症状の憎悪が見られる場合がありますが、その後、寛解します。

治療中は、過度の仕事や家事は控えめにして3~5日間は安静にする必要があります。また、安静時は心臓よりも高い位置に患部がくるように保持しましょう。入浴は血行が促進して症状が悪化する可能性があるため、シャワーのみにしましょう。喫煙や飲酒、運動は治癒を妨げる可能性があるため、治癒するまでは避けましょう。

なお、抗生物質を投与しても、根治困難な場合があります。抗生剤を経口薬として投与することで、治癒する可能性はありますが、症状が悪化していると困難です。また、急性の炎症が顕著な場合は、入院治療が施される場合があります。

静脈注射

静脈注射は、蜂巣炎の炎症症状が急速に悪化し、38度以上の高熱が続いて重症化し、入院治療が必要となる場合に行われます。

静脈注射には、オキサシリンやナフシリンといった抗生物質を用いられ、約6時間毎に注射を行い、回復の状態を観ていきます。

人に感染するリスク

蜂巣炎は皮膚細菌に感染することで起きる皮膚感染症です。人に感染すると勘違いされがちですが、実際は異なります。

蜂巣炎は、皮膚組織の深層の皮下組織が原因菌の感染して発症する感染性疾患です。そのため、一緒にいる友達やその他の人の組織に感染するといったことは起きません。しかし、再発のリスクはあります。下記に述べるような予防法を徹底して行っていく必要があります。

また、蜂巣炎の一つに含まれる丹毒は、蜂巣炎よりも皮下組織の浅い部位で炎症を起こします。丹毒の原因菌は、化膿連鎖球菌であり、高齢者や子供、免疫力が低下している人は好発しやすいです。

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蜂巣炎の予防法・対処法

水虫

蜂巣炎の予防方法には2つの方法があります。死に至る可能性のある病気であるため、しっかりと予防をして発症しないようにしましょう。2つの予防方法には、細菌が体内に侵入しないようにすることと、細菌が侵入したとしても、体がそれに対応できるだけの免疫力を備えておくことです。

それら以外にも、気を付けなければいけないことがあります。それでは、それぞれについて細かく説明をしていきます。

原因として多い虫刺されに対して

まず、虫に刺されないように気を付けましょう。もし、虫に刺されてしまった場合には、刺された患部は掻いたりせずに水できれいに洗い、手で触らないようにしましょう。

手は雑菌だらけなので、清潔にした患部に触れてしまっては細菌に感染するリスクを高めてしまいます。

リンパの流れを良くする

また、リンパ浮腫に対する対処を行うことです。リンパ液は、細菌を増殖しやすくします。

リンパ浮腫を軽減させるためにも、弾性ストッキングの着用や、リンパマッサージ、よく関節を動かしてリンパの流れを良くすることや、体をよく温めたり、栄養をしっかり摂る、休養や睡眠をしっかりとるなどの適切な対応が必要となります。

細菌の侵入に対応するための免疫力をつける

体の抵抗力が低下していると感染源に負けて感染症を発症しやすくなります。そのため、体の抵抗力を上げる努力も必要となります。自己免疫能力を向上するためには、バランスのとれた食事や十分な睡眠・吸息、規則正しい生活のリズムをとることが大切になります。免疫能力は腸内環境によって左右されます。

そのため、腸内環境を良くすることが大切です。腸内環境を良くするためには、ベースとしてヨーグルトや納豆といった乳製品を食し、善玉菌を増やす必要があります。また、キノコには免疫細胞に働きかける成分が含まれているため、免疫力を高めるにはオススメの食品です。

ウイルスや風邪に対する免疫力の量は決まっており、様々な感染症を発症してしまうと、その分、体にある免疫は減少します。これによって、蜂巣炎を発症した際にその原因となる菌に対抗する免疫が不足してしまっている可能性があります。すると、蜂巣炎の症状は進行しやすくなるため、できるだけ免疫力を高めるように対策をしていく必要があります。

水虫対策

水虫に関しては、特に女性は要注意です。ブーツの着用や、ストッキングと靴を長時間着用していると、靴の中が高温・多湿の状態となります。

これは、水虫の原因菌となる白癬菌が培養されやすい環境です。白癬菌は、カビの一種です。付着しても24時間以内にきれいに丁寧に洗い流すと症状が進行する心配はないとされていますが、完全にそうであるとは言い切れません。もし、足の裏のカサツキや爪が暑くなっている、変形している、白色や黒色に返書し始めているなどの異変が見られた場合は、症状が進行している可能性があります。

発症後は、正しいケアと抗菌剤を利用すると治癒は可能です。発症してしまった水虫を治療することは、とても大切になります。それは、蜂巣炎の原因とある大部分を占めるものが水虫の傷口からの細菌の侵入であるためです。

水虫を早期に適切に治療するためには、皮膚科の専門医がいる医療機関での診断・検査・治療が必要となります。

日常生活の中で清潔を保つ

皮膚の表面に細菌が付着しただけでは皮膚感染する可能性は低いですが、自分でも気がつかないような小さな傷などから菌が侵入して感染する場合があります。

これを想定して、細めに手洗いやアルコールを用いた手指消毒を徹底して行うことが大切になります。

症状が出現している時の対処

蜂巣炎を発症した症状が出現したが、病院行きたくても直ぐには行くことができない・着くのに時間がかかるといったことがあります。では、そういった時にどのように対処すると良いのか、まとめてお伝えします。これは、自宅でもできる対処法です。

まず、悪感や寒気がするといった時は、温かい服装に着替えて足部も温め、毛布を着こみます。体温が奪われないようにします。患部に熱感が感じられる場合は、氷水や冷却材などを用いて冷やすことが大切になります。また、感染している部位は、心臓よりも高い位置に保ちます。

また、前述に、マッサージをして血行を良くすることが大切だと述べていますが、発症後は、血液の循環が良くなると症状が悪化しやすくなるため、患部のマッサージは禁止行為です。膿が出ている場合は、汚れた服を細めに変えて清潔を保つようにしましょう。症状が寛解するまでは、運動や喫煙、飲酒は控えて安静にしましょう。

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まとめ

病院

蜂巣炎(蜂窩織炎)は、発症してから放置をしてしまうととても重篤な状態になります。

ちょっとした傷口からも細菌が侵入して皮膚の深層で感染を引き起こしてしまいます。また、治療を行っても死亡するリスクがあることが上記のことからわかります。

虫刺されかもしれない、風邪かもしれない、何か体の変だけど様子を見てみようなど、独断で決めてしまわず、何か異変を感じた時は手遅れになる前になるべく早急に病院で診てもらうようにしましょう。

  
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