カポジ水痘様発疹症とは?症状・原因・治療法を知ろう!人にうつるの?

カポジ水痘様発疹症という皮膚病をご存知ですか?アトピー性皮膚炎の方にはなじみの深い病気のです。

とびひに似ているようですが、この病気は特定のウイルスによる原因で起こります。乳幼児に発生することが多く、10代前半頃まで自然治癒するのですが、近年は子供ばかりでなく、成人になって再発を繰り返すケースが出てきています。

カポジ水痘様発疹症は感染症なので、免疫機能が衰えた時に再発し、酷い人は年間何回も罹っています。再発を繰り返すのを抑える薬は、まだ、開発されていません。

どのようなことに注意をしたら良いのか、カポジ水痘様発疹症について詳しく見てみました。

カポジ水痘様発疹症について

腕 湿疹

カポジ水痘様発疹症とは皮膚病です。

  • 単純ヘルペス(HSV)
  • ワクチニアウイルス、
  • コクサッキ‐ウイルス
  • 痘瘡ウイルス

による感染症です。これらのウイルスの発疹は局限性に見られます。カポジ水痘様発疹症の場合は湿疹などの上に二次的に感染していきます。

アトピー性皮膚炎による合併

この病気は、アトピー性皮膚炎の皮膚のバリア機能異常を基礎に持つ患者や、皮膚病の湿疹、熱傷、ダリエ病の症状を持つ人が罹り易い合併症です。健康な人は罹りにくいです。

しかし、ほとんどアトピー性皮膚炎湿疹病変に合併した単純ヘルペスによる感染が多いです。アトピー性皮膚炎のような湿疹がある人の肌に感染し急速に拡大します。

単純ヘルペスウイルスによることが多い

単純ヘルペスウイルスによる皮膚・粘膜感染症は口唇ヘルペスの頻度がとても多いです。現在では、カポジ水痘様発疹症は、HSV-1の初感染や再発、アトピー性皮膚炎のような皮膚のバリア機能に異常をきたした患者さんに発症しやすいといわれています。

伝染性膿痂疹と区別が難しくなる

表面に細菌感染が合併する伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)のいわゆる「とびひ」といわれる皮膚病と区別が難しくなります。

特にアトピー性皮膚炎患者の不適切治療で、皮疹のコントロールの悪い状態が見られていました。しかし、現在は少なくなっています。

乳幼児期に発症した場合は、10代前半頃までに自然治癒することが多いのですが、近年成人になってから再発を繰り返すケースが増えてきています。

カポジ水痘様発疹症の原因

湿疹

カポジ水痘様発疹症(すいとうようはっしんしょう)は、単純ヘルペスが主な原因で、接触により非常に感染しやすいのが特徴です。

単純ヘルペスによる原因

水泡の中には単純ヘルペスウイルスが多量に増殖しているので、患部に触らないでウイルスを感染させないことです。

単純ヘルペスウイルス感染は、接触感染や唾液感染によるので、タオルや同じコップなどの共同使用行為は感染の原因となります。

アトピー性皮膚炎や、湿疹、熱傷、ダリエ病の抵抗力の弱った皮膚炎の部位に、単純ヘルペスが感染して発症します。また、日焼けや魚鱗癬など皮膚炎上の肌に発症します。

アレルギー体質の人

最も起こりやすい人は喘息や花粉症を抱えたアレルギー体質の人です。皮膚病はアトピー性皮膚炎自体かゆみを伴い湿疹が慢性的に繰り返される病気です。

よく似た症状の皮膚疾患と区別が付かないので、症状がでた時はできるだけ早く医療機関を訪れることをおすすめします。

カポジ水痘様発疹症の原因ウイルスは、口腔や目などに感染する単純ヘルペス1型が最も多いです。ヘルペスの感染経路に注意して清潔にすることが大切です。

カポジ水痘様発疹症の症状

口の周り 湿疹

カポジ水痘様発疹症の症状は突然ある日高熱が出てきます。全身リンパ節に腫脹をきたして湿疹部分に水泡ができてきます。

発疹の形態はヘルペスに似ています。中央が凹みのある小水疱で、違いは、単純ヘルペスより大型で多発拡大する傾向があります。すぐに、ただれて痛くなったりリンパ節が腫れたり発熱が見られ、発熱・有痛性リンパ節腫脹と疼痛をともなう水泡が形成されていきます。

早期に治療すれば発疹の範囲を大きくならずに済みます。痒みより疼痛の症状が強く、発疹して沈静したカサブタができてくると痒みが生じる場合があります。

カポジ水痘様発疹症の発疹ができた場合、傷跡の一時的な色素沈着により、顔面ではそばかすのような感じになりますが、やがて消えていきます。身体にできた場合も消えます。

カポジ水痘様発疹症の検査

血液検査

カポジ水痘様発疹症の検査は、伝染性膿痂疹との区別をしないといけないので、様々な検査が行われます。

Tzanckテスト

典型的な発疹であれば、診断は比較的容易にできますが、分からない場合はTzanckテストを行います。

Tzanckテストは、水泡内容をスライドガラスに付けて、数分染色して顕微鏡で検査をします。ウイルス性巨細胞が確認できると診断の助けになります。ウイルスが分かれば診断できますができない場合は他の方法も行います。

血清抗体の検出はEIA法

ウイルス特異抗体免疫グロブリン別にIgM・IgA・IgGに測定できます。他の測定に比べ感度が高く微量の抗体を測定することができます。

しかも、定量値を得ることができるので、正確に診断が下されます。

ウイルス抗原の検出

モノクロナール抗体を使用です。ウイルス抗原およびウイルス抗体を一度に検出が可能なウイルス検出キットです。

PCR法HSV-DNA検出

人間のDNAは30億塩基対もの長さで構成されているといわれています。これは、DNAのポリメラーゼによる酵素反応を利用してPCR法を行います。やり方は、試薬を混ぜて機械にセットしてスイッチを押すだけの簡単な操作で行えます。

PCR法は死滅したウイルスも検出することができます。

ウイルス分離方法

ウイルス分離は水泡内容腋からVero細胞などに接種して分離する方法です。ウイルスは細菌と違い、人などの細胞の中でしか増殖できないので、これを、利用して培養細胞にウイルスを感染させます。

そして、ウイルスを分離させます。ウイルス細胞に感染し増殖すると細胞変性効果(CPE)という細胞が変化するのを見ることができます。

この検査は、感染力のある生きたウイルスの証明やワクチン製造のために、とても必要な働きをしています。

カポジ水痘様発疹症の治療方法

点滴器具

さて、カポジ水痘様発疹症の治療はどのようにして行われるのでしょうか?治療を行う時の注意点などをみてみました。

隔離が大切

カポジ水痘様発疹症の入院治療の場合、水痘に罹ってない患者から隔離する必要があります。

家庭内で水痘に罹ってない家族がいると、予防のワクチン接種を受けることが必要です。一歳未満の乳幼児の場合は、ワクチン接種が受けられないので一時的に隔離することが大切です。

軽症・中等症の治療法

軽症・中等症の治療法は、抗ウイルス薬の内服アシクロビル・バラシクロビル、ファムシクロビルの内服が有効です。

重症治療法

重症になるとアシクロビルの点滴静注が必要で、2次的に細菌感染が重複している場合は、抗菌薬の全身投与が行われます。

カポジ水痘様発疹症は、薬剤の使用により比較的速やかに皮疹は改善されますが、現時点では再発を抑える薬が開発されていないため、日常生活の注意が必要です。

アトピー性皮膚炎の人が、単純ヘルペスI型を成人期に発症し、再活性化して発症することが多いので、日常生活で注意をしながらセルフケアを行っていくことが大切です。

バルトレックスの服用について

バルトレックスは、ヘルペスなどのウイルスを撃退してくれる抗ウイルス薬です。カポジ水痘様発疹症はステロイドを用いることができないので、この、バルトレックスを服用していれば1週間で症状が緩和されてきます。

メリットは、ヘルペスや帯状疱疹、水痘の症状を緩和してくれます。カポジ水痘様発疹症はバルトレックスで早期治療を行うと、健康な肌を取り戻すことができます。

デメリットはバルトレックスは値段が高いです。1錠550円もする高価な薬です。副作用は頭痛、眠気、吐き気、集中力の低下が言われています。

もし、服用するにしても、医師と相談して行うことが必要です。

ステロイドについて

ステロイドについてある論文では、カポジ水痘様発疹症を合併した患者さんのうち、75%が入院前の4週間に、ステロイド治療を受けていなかったことが分かっています。

ですから、論文ではステロイド脱外用により、カポジ水痘様発疹症の罹患リスクが上がる研究結果がでています。また、36%はカポジ水痘様発疹症の2週間前からアトピー性皮膚炎の急激な増悪が見られたとのことです。

皮膚科での標準治療はステロイドが一般的です。この、ステロイドを使用したくないという人たちが水痘様発疹症を発症していることが研究結果から解りました。

カポジ水痘様発疹症の予防

免疫

それでは、カポジ水痘様発疹症の予防方法はあるのか見てみたいと思います。カポジ水痘様発疹症は免疫力低下につながります。ここを、予防すれば予防できるようです。

免疫機能低下を起こさせない

疲れやストレスで免疫力を下げないことが大切です。また、傷口や湿疹のある人は、主に症状がでている人の患部に触ったり、タオルなどは共同使用しないよう、感染に気を付けましょう。

また、身の回りの人が感染したら止めることが必要です。単純ヘルペス自体のヘルペス対策が必要となります。

風邪を引かないように、また、過労を避けて一般的な単純ヘルペスを悪化させないようにすることが重要で、基礎疾患のアトピー性皮膚炎のコントロールなどを心がけることが大切です。

アトピー性皮膚炎の皮疹のコントロールのために、ステロイドやタクロリムスの軟膏の外用は必要です。しかし、ヘルペスの発疹部位には外用を避ける方が望ましいでしょう。

カポジ水痘様発疹症は、発熱などの全身症状を伴うこともあるので病院での受診が必要となります。

ヘルペスを抑えるには、リジン・亜鉛・ビタミンC・フラボノイドが必要です。この情報は日本医薬情報サイトに載っています。

リシン+プラスがカポジ水痘様発疹症の予防になる可能性があります。

「さまざまな文献を見るとこの成分のヘルペス(カポジ水痘様発疹症)に対する効果はあるようだね。全て身体に副作用のない成分だから飲んでも問題ない。少なくとも亜鉛は現代人が不足している栄養素で免疫力には欠かせない」

出典:カポジ水痘様発疹

関連する病気

病気の赤ちゃん

最後にカポジ水痘様発疹症の病気と関連ある病気について、簡単に説明しておきます。一応病気なども頭に入れておかれると分かりやすいと思います。

単純ヘルペスウイルス(HSV)

単純ヘルペスウイルス自体は、ヘルペスウイルス科に属していて、線状腹鎖DNAという線状の複数のDNAを持っているウイルスです。

また、ウイルスが感染した細胞内で増殖し、細胞外に出るときに生体膜を被ったまま出芽して獲得するエンベロープをもつウイルスです。

HSVは神経節の細胞の細胞質内DNAとして初感染した時に潜伏感染するのが大きな特徴です。もう一つの特徴は、免疫機能として細胞性免疫がウイルス感染の制御に重要となっています。

単純ヘルペス治療には、抗ヘルペスウイルス薬を用いて、早期から投与することで良好な反応が見られます。

抗ヘルペスウイルス薬はビダラビン・バラシクロビル・アシクロビル・ファムシクロビルで内服薬はバラシクロビル・アシクロビル・ファムシクロビルの3つのウイルス剤です。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、元々アレルギー体質の人、皮膚のバリア機能が弱い皮膚表面の皮膚障害の人に見られます。アトピー素因となるのは、アレルギー性鼻炎や、気管支喘息、結膜炎などの人が生じやすいです。

アトピー性皮膚炎病変自体の病因が多因子であるため、治療は複数の要素を考慮しながら行わないといけません。

アトピーは、生活習慣や解毒力の低下が原因になって、毒素を体内で処理できなくなったときに、体外に有害物質を排出するために起こります。

内臓機能低下が原因でその代償として皮膚炎が起こるわけです。内臓体制反射といって内臓の負担がかかっている部位や、生活習慣によってかゆみの場所が変化します。

乳幼児期に過半数が起こり、5歳までに90%がアトピー性皮膚炎を発症しています。原因は牛乳などの牛乳たんぱく質の暴露がその発症リスクの一因と考えられ、完全母乳の哺育を推奨しています。

ステロイド性皮膚炎

ステロイド治療によってかゆみが起こる症状です。ステロイドは化学物質で自然界に無いものです。自然界にない物質が身体の中に侵入すると身体のセンサーが反応して解毒作用が行われます。

自然界に無いものを、身体の処理機能は処理できないので、身体の外にあるものから捨てるため激しいかゆみを起こします。

自然界にないステロイドが処理しきれなくて身体に残る場合があります。それが、炎症を起こしてステロイド性皮膚炎になります。

伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)

伝染性膿痂疹は別名「とびひ」といいます。この病気は、細菌が皮膚局所に感染することで人にうつり、患部を掻いた手で水泡があっという間に全身に広がるので、飛び火と呼ばれています。

原因は虫刺されや、汗もなどを掻いて傷がついたところに細菌が入り込んで感染します。細菌は主に2種類います。

黄色ブドウ球菌

健康な人の皮膚や鼻の中にいる常在菌です。皮膚に傷口などから入り込んで毒素を増殖する時に出します。そのときの毒素がとびひの原因になります。

化膿レンサ球菌

健康な人の喉や鼻の中に棲んでいる常在菌です。皮膚の傷口から入り込むと、とびひの原因となります。

食道炎

食道炎は肉眼でびらんや、潰瘍が確認でき、食道の粘膜で炎症を起こしたものをいいます。初期の症状は胸やけやもたれが起こります。中程度から重症になると、胸の痛みが起こり吐血や飲み込むと染みる感じがします。

感染症が原因の場合は、細菌、ガンジタなどの真菌、ヘルペス、梅毒、サイトメガロウイルスなどがあります。

ダリエ病

ダリエ病は、遺伝性の病気の遺伝性角化症の一種で、10代までの小児期に発症することが多いです。発症頻度は5~10万人に1人と稀な病気です。

主に腋やそけい部に汗をかいたり、擦れやすい部分に発症しやすく、暗褐色の角化性丘疹が沢山できる遺伝性の病気です。

症状はカサブタのついた暗褐色の角化性丘疹が沢山できます。長引く病気で皮膚科の正しい診断と処方によって根気よく時間を掛けて治していきます。

この、角化性丘疹が酷くなると融合し合って大きくなり水泡になったりします。ジメジメした湿潤状態では悪臭を放ちます。特に夏場などが多いです。

主に腋の下や、陰部、胸、背中、顔面の脂漏部や間擦部に発症しやすいです。また、口の中の食道などの粘膜にできることがあります。

精神症状も見られることがあり細菌・ウイルスの合併症を起こすことがあります。

まとめ

カポジ水痘様発疹症について見てきましたがいかがでしたでしょうか?まず、アトピー性皮膚炎になることでその治療も大変なのに、また、カポジ水痘様発疹症の病気が合併したら本当にいたたまれませんね。

カポジ水痘様発疹症の体験談も目にしますので、とりあえず、サプリメントなどを利用するのもよいかも知れませんね。

しかし、それに頼るのではなく抵抗力を強くして、どのような病気が襲ってきても戦える免疫力を強くすることが大切です。

そのためには、毎日食べている食事が一番大切なような気がします。

  
  
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