アトピーの原因を知ろう!症状や対処法、治療方法も紹介!未来の治療とは?

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日本人の約7~15%の人がアトピーに悩まされている為、この病気について多くの人が知っていると思います。この病気にかかる9割の人は、5歳までに発症します。

その為、子供の時の生活環境がアトピーを悪化させない為に、とても重要になります。アトピーの症状を悪化させない為にも、アトピーに対する正しい知識をつけて、対策をしましょう。

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アトピーについて

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アトピーは日本人口の1割が持つ皮膚病なので、アトピーの症状について既に知っている人もいると思います。

ここでは、おさらいも兼ねてアトピーの基本情報、症状や発生する仕組みについてご紹介します。

アトピーとは?

アトピー性皮膚炎とは、強いかゆみや湿疹、かぶれなどの皮膚症状が見られる病気です。原因や症状にも個人差があり、良くなったり、悪くなったりを繰り返し、慢性化しているのが特徴です。一般的には6ヶ月以上続いている場合は、慢性化していると診断されます。

アトピーと聞くと遺伝性のもので、乳幼児に多いイメージがありますが、近頃は大人でも急にアトピーになる人がいます。アトピー性皮膚炎にかかる患者数は日本の人口の7~15%だと言われ、アトピーになりやすい人は1歳までに発症することが多く、患者の90%以上が5歳までに発症すると言われています。

また、乳幼児の頃にアトピー性皮膚炎でなかった人でも、環境汚染や環境要因など様々な条件下の中で急に発症することもあります。欧米文化が日本に入ったことで生活習慣や生活環境が変わった事が増加している要因となっている可能性が高いと言われています。

アトピーの症状・特徴

アトピーは炎症性皮膚疾患で、特徴は「痒みのある湿疹」「特徴的な現れ方」「繰り返す(慢性化)」です。アトピー性皮膚炎になると、赤身のあるものや盛り上がりのある湿疹、ジュクジュクした水分の多い湿疹、ゴツゴツしたような湿疹などが見られます。

アトピーは強い痒みを伴うので、引っかいてしまう人も多いですが、引っかくと皮膚が厚くゴワゴワした状態になります。また、左右対称に出来やすく、顔周りや首、首などの特定の部位にできやすい傾向にあります。下記のような症状がアトピーの特徴です。

アトピーの皮膚炎症状と特徴

  • 赤みのある湿疹
  • 盛り上がりのある湿疹
  • じゅくじゅくた湿疹
  • ゴツゴツした湿疹
  • 引っかくと液体がでてくる
  • 長引くと、ゴツゴツして硬くなる
  • 左右対称に出やすい
  • 乳幼児期は、頬や胴体手足の関節以外に多く現れる
  • 小児期は、首、耳の後ろ、手足の関節の内側に多く現れる
  • 思春期や大人の場合、顔、首、上半身、手足の関節の内側に多く現れる
  • 頭皮がかゆくなり、フケが多く現われれる

また、日本皮膚科学会が発表している、アトピーの重症度の目安は下記の通りです。この重症度を判断し、治療方法を決定します。

・軽症:面積に関わらず,軽度の皮疹のみみられる。
・中等症:強い炎症を伴う皮疹が体表面積の 10% 未満にみられる。
・重 症:強い炎症を伴う皮疹が体表面積の 10% 以上,30% 未満にみられる。
・最重症:強い炎症を伴う皮疹が体表面積の 30% 以上にみられる。
*軽度の皮疹:軽度の紅斑,乾燥,落屑主体の病変
**強い炎症を伴う皮疹:紅斑,丘疹,びらん,浸潤,苔癬化などを伴う病変

参照元:

日本皮膚科学会ガイドライン

アトピーが発生する仕組み

アトピーが発生する仕組みは、免疫反応が過剰に反応することで起こります。皮膚は本来外からのウイルスや細菌、刺激物などが入ってきた場合に免疫反応が働き、敵と戦って身を守ります。しかし、アトピー性皮膚炎の場合は、免疫システムが過剰に反応して、敵でもないものも敵と見なして攻撃する為に皮膚にダメージを与えて炎症を起こします。

この免疫機能が過剰に反応する原因が、アレルギー体質の人(アトピー素因)や皮膚のバリアの低下、長期間にわたる皮膚への刺激、疲労などが要因となって、アトピー性皮膚炎の症状が悪化すると考えられています。

色々な要因がありますが、アレルギー体質の人、皮膚のバリア機能が低下している人は、特にアトピーと関係性が高く、アトピーになりやすいと言われています。

アレルギー疾患の人

アトピーは、アレルギーを起こしやすい体質の人に現れやすいと言われています。家族の人で、アトピー性皮膚炎を持っている方や、喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎、食べ物アレルギーなどがある場合、体質が遺伝してアレルギー症状を起こしやすくなる傾向にあります。

また、家族に問題がなくても、アレルギーを起したことがある人は、起こしやすい体質だといえます。このようなアレルギー体質を持つことを、アトピー素因と言います。

皮膚バリア機能が低下している人

他にも、皮膚バリア機能が低下している人にも現れやすい傾向にあります。通常、皮膚表面にある皮脂膜や角質細胞、角質細胞間脂質などがバリア機能の役割を果たし、外からの細菌やウイルスの進入を防いだり、水分が蒸発して乾燥しないように働いています。

しかし、皮膚のバリア機能が低下していると、外からのウイルスや石鹸、化粧品や紫外線などの物理的なものが肌に刺激となり、アトピーを起す要因になります。

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アトピーの原因について

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アトピーの原因となるものは多く挙げられます。中には解明されていないものもあると言われていますが、共通点としては肌の刺激物になるものです。

ここでは、アトピーの原因となるものをご紹介します。

ハウスダスト

アトピーの原因となるアレルギーで多いものは、ほこり、ダニ、カビ、花粉、ペットの毛などが挙げられます。家の中には、これらがたくさん存在し、痒みの原因となります。これらが、たくさんいる環境の中で、生活を続けるとアトピーは悪化してしまいます。

中でも、注意したいのがカビです。ピティロスポルムという菌に反応してアトピーを引き起こす人が増えてきていると言われています。このカビは人の皮膚に存在する常在菌の1種で、かゆみやフケを発生させます。肌の機能が低下している場合は、これが刺激となります。

食べ物

子供の場合は、食物アレルギーによりアトピーを引き起こす場合があります。特に乳幼児は消化器が未発達の為、アレルゲンになりやすいです。3歳以上になると、消化器の機能が発達してくるので、食べ物の反応がなくなってきます。食べ物の中でもアレルゲンになりやすいのは、卵の卵白、乳製品、大豆製品、米や麦などです。

13歳までの子供のアトピーのほとんどは、食事やダニなどが原因となり、悪化すると言われています。子供にアトピーが発症した場合は、アレルゲンを特定するようにし、ダニやハウスダスト対策を行いましょう。大人でも食べ物がアレルゲンになる場合はありますが、ハウスダストに比べると発生する確率は低いです。

刺激物・経皮毒

アトピー性皮膚炎の人は皮膚のバリア機能が弱まっています。化学物質は、皮膚から吸収され、経皮毒(皮膚に毒)になる為、症状を悪くします。皮膚の刺激物となるのは、シャンプー、リンス、石鹸、合成洗剤、化粧品、添加物、乾燥、汗、アカ、汚れや、殺虫剤、防腐剤、消毒剤など化学物質です。このように皮膚に接触することで、アレルギー反応が出ることを、接触皮膚炎とも呼びます。

皮膚が荒れている時のケアは、低刺激性のシャンプーやリンス、石鹸を用いるなどの対策が必要です。また、汗をかいた汚い状態のまま放置すると、次第にかゆくなり掻きむしる原因となります。肌を常に清潔にすることを心がけ、保湿をしっかりとすることが重要です。洗いすぎると肌のバリア機能を更に弱めるので注意が必要です。

ストレス

13歳以降の子供の場合は、ストレスなどの精神的な理由で悪化すると言われています。進学や就職などの環境の変化や疲れによるストレスが悪化させる傾向にあります。大人の場合でも仕事で悩みを抱えていたり、疲れや緊張状態が続くとストレスとなり、アトピーが発症する場合があります。

この場合は、ストレスの原因となるものがなくなると、急に症状がよくなります。その為、受験が終わった途端にかゆみがなくなる場合もあります。

黄色ブドウ球菌の増殖

人の皮膚には様々な常在菌がおり、空気を好む細菌もいれば、空気を嫌う菌など、約200種類以上、約100万個もの菌が、皮膚に棲んでいると言われています。これらが皮膚細菌叢を形成して、皮膚のバリア機能を保っています。中には、良い働きをする菌もいれば、増えることで悪い働きをする菌もあります。

良い菌の代表的なものは、「表皮ブドウ球菌」と悪い菌の代表的なものは「黄色ブドウ球菌」です。これらのバランスが取れることで、肌トラブルを少なくする事が出来ます。

この悪玉菌の黄色ブドウ球菌は一過性細菌に分類されます。この一過性細菌の細菌は外からの接触により皮膚につきますが、ほとんどが、24時間以内に死滅します。しかし、中には短期間の間に皮膚に棲みついて感染症を引き起こす原因となります。

黄色ブドウ球菌は皮膚を化膿させる力があり、増えると膿や炎症を広げていきます。アトピー性皮膚炎の患者の皮膚からは、この黄色ブドウ球菌が多く確認され、この菌がかゆみを増す原因となっていると言われています。アルコールなどで殺菌してしまうと、悪玉菌だけでなく、善玉菌まで殺菌してしまうので、善玉菌を増やす対処が必要です。

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対処方法について

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アトピーの原因となるものが解明できたら、その原因物質を避けて、正しいスキンケアや規則正しい生活を心がけることが対策になります。

ここでは、アトピーの対処方法をご紹介します。

アレルゲンを避ける

ハウスダストや食べ物に対してアレルギーを持っている場合は、症状を悪化させない為にもアレルゲンを避けることが重要です。

ハウスダストの場合は、掃除をこまめに行い、食べ物の場合は、原因となる食べ物を避けることが重要です。

掃除をこまめに行う

ハウスダスト対策はこまめに掃除をすることです。特に部屋の隅やソファの下にはホコリが溜まり易いので、こまめに掃除しましょう。また寝室は多くの時間を過ごすので、ベッドカバーをこまめに変えたり、スプレーをしたりと、特にキレイにする必要があります。

ダニは大繁殖するのには、「湿気がある」「湿度が高い(55%以上)」「食料がある」「ダニの好む場所がある」の条件が揃うことです。これらを特に気をつけて、対策することが重要です。

ダニの好む場所は、布団、マットレス、絨毯、畳、ぬいぐるみなど、ダニがちょうど良く入れる隙間が好みの場所です。これらは出来るだけ使わないのが好ましいですが、使うのであればこまめにあらったり、ダニ除けスプレーなどを使用しましょう。

ダニのいない家はないので、ゼロにすることは不可能ですが、ポイントを絞ってこまめに掃除を心がけたり、湿度を下げたり、空気の入れ替えをしたり、ダニ防止のグッズを活用することで、減らすことはできます。

アレルゲンの食べ物を避ける

食べ物を食べた時に、その食べ物でアレルギー反応を起こして皮膚に痒みを引き起こす場合があります。食べ物のアレルギーは、摂取して2時間以内にすぐに反応が出る場合と、摂取してから6~8時間ほど経過してから出る場合、数日後に現れる場合もあります。

すぐに現れれば食べ物の特定もしやすいですが、数日後に現れた場合は、どの食べ物がアレルゲンなのか分からないという人もいます。そのような場合は、医師に相談して原因物質を特定して対策をとりましょう。

まず、食べ物のアレルギーを引き起こす原因は、たんぱく質です。糖質や脂質などは基本的にはアレルギーを引き起こさないと言われています。たんぱく質の中でも卵や牛乳、小麦は3大アレルギーと呼ばれているので、これらを摂取していないか確認しましょう。他にも有名なものは、そば、ピーナッツ、甲殻類(えび・かになど)です。

原因が特定できない場合は、子供であれば小児科を受診しても問題ありませんが、アレルギー科での受診が確実です。病院では、問診、血液検査などの検査でアレルゲンを特定していきます。自分のアレルゲンを知る事は、私生活を豊かにするのに、とても重要です。原因が分からない場合は、病院で特定しましょう。

弱酸性の化粧水

肌の皮膚粘膜は弱酸性に保つことで、殺菌力や抵抗力を持ちます。その為、肌がアルカリ性に傾いてしまうと、雑菌が好む環境を作ってしまい、肌トラブルを引き起こします。その為、弱酸性の化粧水を選ぶ事は重要です。しかし、洗顔の場合は、弱アルカリ性のものを選ぶのが良いとされています。

弱酸性の肌にアルカリ性の洗顔を肌にのせると、肌がアルカリに傾き、毛穴が開き、汚れを落とすことが出来ます。洗顔後は肌は弱酸性に戻ろうとする働きがありますが、弱酸性の化粧水を使うことで、しっかりと肌を弱酸性の状態に戻すことが出来ます。

善玉菌を育てる

かゆみの原因となっている悪玉菌の「黄色ブドウ球菌」を減らすには、善玉菌の「表皮ブドウ球菌」を育てることが重要です。善玉菌を増やす方法は、善玉菌が好むものを与えて、棲みやすい環境を提供することです。

善玉菌は汗や皮脂を食べますが、汗をかきっぱなしにしたり皮脂を多く分泌するのが対策ではありません。なぜなら、これらの汗や皮脂は悪玉菌もエサとしているからです。悪玉菌がこれらを食べた場合は、毒素を排出する為、肌のトラブルに繋がってしまいます。 有用皮膚常在菌を死滅させずに、善玉菌を増やしてバランスを保つことが重要です。

正しいスキンケア

殺菌効果のある洗顔を使ったり、洗顔をしすぎると善玉菌まで殺菌してしまいます。その為、洗顔は夜1回化粧を落とすときだけにし、朝は化粧水や乳液を使って顔を拭き取るのがオススメです。

また、強い防腐剤や保存料入りのものは、善玉菌までも殺菌されてしまうので、オーガニックのものを使いましょう。オーガニック化粧水の中でも、善玉菌を増やすのに特化した化粧水も発売されています。善玉菌は、グルコオリゴ糖などの栄養要素を摂取すると、増えやすい傾向にあると言われています。この栄養素が含まれたオーガニックの化粧水を使うのがオススメです。

規則正しい生活

善玉菌を増やすには規則正しい生活をすることが重要です。特に下記のようなことに気をつけて生活すると、善玉菌を増やすことに繋がります。

善玉菌を増やす生活

  • 適度な運動をして汗をかく
  • 体を冷やさない
  • 質の高い睡眠を取る
  • ストレスを解消する
  • 脂質・糖質を抑える
  • 紫外線を浴びない

体への刺激物を避ける

香辛料やアルコールを摂取すると、かゆみが増すことがあるので控えめにしましょう。また、皮膚への刺激を少なくする為、金属類などのアクセサリーをつけるのを避けたり、化粧品を多く使わない、髪は出来るだけ結ぶようにするなどの対策も重要です。

多くの時間を過ごすベッドの用品は、肌への刺激が少ない素材を選びましょう。毛羽立たない柔らかい素材のシーツを使ったり、毛布にもカバーをかけるなどして対策します。

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治療方法について

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アトピーは強い痒みを引き起こす為、寝ている間に強い痒みに襲われて、寝不足になったり、日中の集中力が低下するなど、日常生活に様々な支障をきたす原因となります。心や体に対する負荷が積み重なると、患者の恒常性維持機能(体を健康に保つ機能)に支障が現れます。

この状態が長く続いた場合は、生活習慣病を引き起こし兼ねません。また、寝ている間に掻いてしまい、皮膚に醜い傷痕が残ってしまう場合もあります。セルフケアだけでなく、皮膚科を受診して重症化する前に治療することが大切です。

外用療法

病院では、皮膚の炎症を緩和させる為、ステロイド剤や非ステロイド消炎薬が用いられます。また、肌の乾燥を改善する場合は、尿素軟膏、白色ワセリン、亜鉛華軟膏などの保湿性の高い薬を用います。

ステロイド軟膏は、正しく使用しないと副作用が現れ、ステロイド皮膚炎に悩まされる人もいます。正しく使用すれば、アトピーにとって強い見方となるので、医師からきちんと説明を受けましょう。

内服療法

痒みの症状を抑えるのには、抗ヒスタミン薬を内服します。また、アレルギー反応を緩和するために、抗アレルギー薬なども処方されます。

未来の治療

2017年の最近のニュースでは、九州大学の研究グループが、遺伝子変異誘導でアトピー性皮膚炎のモデルマウス(Spadeマウス)を作り、病気が発症するメカニズムを解明して予防する方法を見つけ出しました。この研究グループによると、「ヘルパーT細胞」と呼ばれるリンパ球に「DOCK8」という遺伝子がない事が原因だと報告しています。

マウス実験で、このDOCK8の遺伝子がないマウスには、脊髄神経に「IL- 31」と呼ばれるかゆみ物質が多く作られて、かゆみを発生させる事が明らかにされています。この遺伝子がないことで、様々な刺激物に反応してかゆみを作り出し、アトピーの症状が現れると考えられています。

今まではアトピーの根本的な治療方法はありませんでしたが、原因が特定できたことで、2年後には実用化を向けた治療薬が開発されるのではないかと期待されています。

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おわりに

アトピーは、乳幼児の頃から発症しやすい病気ですが、大人になっても急に発症する場合もあります。

強い痒みは日常生活に支障をきたすだけでなく、醜い痕になってしまう場合もあります。

今回ご紹介した対処法を用いて発症を抑え、アトピーの症状が現れた場合は、我慢せずに皮膚科を受診して薬を処方してもらいましょう。

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