bcg予防接種の後にお風呂は入らない方がいい?注意点などを紹介! 

出産が終わったら、すぐに育児が始まって忙しい毎日が始まりますね。しかも、そろそろ予防接種が気になる頃でもあります。赤ちゃんの成長は早いもので、成長に伴って検診や予防接種が必要になってきますものね。

今日のテーマである「bcg お風呂」も、BCG予防接種といって大切な集団接種とその後のケアのお話です。初めてだとワクチンを使うので心配なことばかりですね。では、病気の予防と一緒に大切な赤ちゃんを守るためのワクチン接種について考えていきましょう。

BCG予防接種とは?

4カ月程度の赤ちゃん・笑顔

妊娠したときに母子手帳を発行してもらえたと思いますが、中には「赤ちゃんの成長に合わせて受ける予防接種」について育児が忙しいために読む機会がなかったという人も安心してください。

集団予防接種の場合には、行政の方から「〇〇年度BCG 集団予防接種」というBCGワクチン接種の日程が書いた通知が届くはずですので、赤ちゃんの住所がある自治体からの通知には必ず目を通すようにしましょう。

BCG接種の「BCG」の意味と由来について

bcgワクチンは、フランスのゲランという人が同じくフランスのカルメットという人より、結核菌の培養を受け継いで続けていました。1921年には、弱毒株の開発に成功してワクチンを利用することが出来るようになりました。

100年近くも前の話ですがワクチンの名前の由来は、2人の名前を下記に書いてみると、分かりやすいのではないでしょうか。

  • Baccillus(バチルス) ➡ 真正細菌のことで結核菌株のこと
  • Calmette-et(カルメット) ➡ フランスのカルメット
  • Guerin(ゲラン) ➡ フランスのゲラン

このように開発した菌株と2人の名前の頭文字をとると、BCGとなるのですね。現在では、もうカルメット・ゲラン株は使用されていないのですが、この名称が結核のワクチンとして浸透しているために、今でも結核菌を弱毒化した生ワクチンをそのままBCGと呼んでいるようです。

研究した2人の名前を冠したワクチン名で呼ぶというのは、研究者たちの2人に対する尊敬の念から生まれたのでしょうか。想像も出来ないような努力の末に、現在のBCG予防接種が出来たと考えるとなんだか本当にすごいですね。

赤ちゃんがBCG接種を受ける時期

赤ちゃんにとって大切なワクチン接種でも、受ける時期が決まっています。赤ちゃんがBCGワクチン接種を受けることができるのは、生後5か月~8か月とされています。このワクチン接種を受ける時期というのは適当に決めているわけではないのですね。

BCGの予防接種は、日本小児科学会が推奨している期間に受けることが望ましいとされている理由は赤ちゃんの抵抗力の弱さにあります。赤ちゃんは抵抗力が弱い状態ですが、その時期に結核の菌に感染した場合には、下記の心配が出てきますので注意が必要です。

  • 髄膜炎(ずいまくえん) ➡ 結核から髄膜炎になることを「結核性髄膜炎」という
  • 粟粒結核(ぞくりゅうけっかく) ➡ 全身症状が重くなる結核で肺以外にも起こる結核

これらに感染してしまう危険だけでなく、重症になる可能性が非常に高くなるためだったのですね。これらを考慮して、日本小児科学会が推奨している内容の記事や情報が多いのです。しかし、厚生労働省の発表では、平成25年4月1日以降の場合でみると生後3~12か月の間に受けるようになっているのです。

この少し差がある点の理由を次では見ていきましょう。

集団予防接種を受けられなかった場合

接種期間があっても中には、その期間に行けない人もいると思います。

例えば、赤ちゃんが別の疾患で入院中だとか、ママや家族の都合がつかない場合もあるかもしれませんよね。そのような、どうしても生後5ヵ月~8か月の間に集団接種を受けることが出来なかった場合には、生後12か月までに受けると大丈夫です。

しかし、12か月までにBCGを受けることが出来なかった場合には「どんな理由でもいい」というわけにはいかないようです。

定期接種の対象

12か月までにBCG予防接種を受けることが出来なかった場合には、条件付きで定期接種として受けることができるようになっています

1.免疫の機能に支障を生じさせる重篤な疾病
  • 重症複合免疫不全症
  • 無ガンマグロブリン血症
  • その他 ➡ これらに準ずると認められるもの

全身性の免疫の疾患がある場合には、医師の診断をもらってからにしましょう。詳細は主治医や医療機関に問い合わせておきましょう。

2.免疫の機能を抑制する治療を必要とする重篤な疾病
  • 白血病
  • 再生不良性貧血
  • 重症筋無力症
  • 若年性関節リウマチ
  • 全身性エリテマトーデス
  • 潰瘍性大腸炎
  • ネフローゼ症候群
  • その他 ➡ これらに準ずると認められるもの

これらは、免疫の病気というより治療で「免疫を調節しなければならない疾患」となります。そうなると、免疫疾患の赤ちゃんの治療には、それぞれ免疫抑制剤や、副腎皮質ホルモン剤、または制癌剤等が用いられます。免疫を調節している状態で、BCG予防接種をするとツベルクリン反応が弱められることがあるのです。

これは麻しんなどの生ワクチン接種後、1ヵ月を経過する期間も同様のことが起こる可能性が高くなってしまうので接種期間は、医療機関できちんと確認をしてから受けるようにしてくださいね。

3.臓器の移植を受けた後に免疫の機能を抑制する治療を受けたもの

免疫に関する疾患や治療を受けた場合には、治療が長期にわたることが多いため生後5~8か月の時期にBCG予防接種を受けることが出来ずに遅れてしまったりします。しかし、この場合にも定期接種として公的機関に補助をしてもらえるので安心して、赤ちゃんの体調が良くなってからBCGを受けるようにしてください。

4.医学的知見に基づいて1や2などの疾患に準ずると認められたもの

その他として規定では「その特別の事情がなくなった日から2年を経過してから4歳まで」とあり、上記の条件に当てはまる場合をいいます。(※これらはすべて、やむを得ず定期接種を受けることが出来なかったとする場合で見ていきます)

※免疫力の弱い赤ちゃんを守るためにも生後5~8か月に受けることを考えて健康面に留意しておきましょう。もし、生後12ヵ月までに行けなかったり、自分で判断するのが不安な場合には近くの医療機関に問い合わせておくと安心ですね。

BCGの相対的禁忌(そうたいてき きんき)

禁忌とは漢字の通り「してはいけないこと」という意味に当たります。この相対的禁忌とは、絶対にしてはいけないわけではないのですが「BCGをしない」という意味として捉えます。

その理由は、接種期間に免疫機能の疾患や免疫の調整を必要とする治療をしている場合には「ツベルクリン反応」に正確性を持つことが難しいからなのですね。つまり、ツベルクリン反応検査で正確な値にならない場合があるということです。治療や疾患のために陰性が出やすい場合には、正しい判断が出来ないためBCGをするのを延期します。

BCG予防接種の接種期間が変更された理由

以前からのBCGワクチン接種は4歳までだったのですが、改訂されて平成17年に生後6か月未満と変更がされました。ワクチン接種は「乳幼児の結核予防の効果を高めるため」なので、現在ではBCGの接種時期が生後5か月~8か月になりました。

もしかしたらお姑さんが最新情報を知らない場合には、疑問に感じるかもしれませんね。そのような時には現在の情報を教えてあげて理解をしてもらうと安心ですね。赤ちゃんが健康であれば推奨されている通りの生後5~8か月でBCG予防接種を受けるようにしましょう。

世界保健機関(WHO)と予防接種

接種の時期は、世界保健機関によって若干の変更があります。これは、赤ちゃんが乳児期に受けるためのワクチンが増加してしまったために、全てのワクチン接種が可能とする安全な期間を設ける必要が出てきたという理由があります。

そのため生後5~8か月が理想なのですが、やむを得ず受けることが出来なかった場合には、生後12か月までに延長をすることが出来るのですね。

骨炎とBCGの関係

以前は、生後5か月よりも月齢の小さな赤ちゃんがBCGの対象となっていましたので、深刻な副作用や乳幼児の結核も減少してきました。ところが、代わりにワクチン接種を受けた赤ちゃんを中心にBCGによる骨炎の副作用が認められるようになりました。

ただ、このような報告の全てが骨炎の増加が発生したことなのか、医療の進歩によって骨炎を発見することが出来るようになってきたのかなどについて因果関係を証明することが出来ないので、分からない部分はまだあるというのが現状です。

結核と感染予防

咳をする女性

心配ばかりしてしまうのは「何の病気を予防するのか」を知らないことも原因の一つかもしれませんね。それを解消するために、「予防するのがどんな病気」なのかを少し見ていきましょう。

BCGワクチン接種というのは、結核を予防するための大切な生ワクチン接種なのです。また、結核と聞くと、昔の話のような気がして関係ないと思いがちですが実は今でも身近に存在しているのです。中には結核菌に感染していることを気づいていないケースもあるので、注意が必要といえます。

結核について

マイコバクテリウム属の細菌でもある結核菌によって引き起こされる感染症の一つが結核という疾患です。日本では、古くから明治初期まで「労咳(ろうがい)」と呼ばれていました。肺結核を患うと「生命を落とす」と考えられていた時代もあったのですね。

そして現在でも結核に罹患する人はいて、好発部位としては肺なのですが全身の臓器や器官に完全するとされています。咳などの症状の出方によって少しづつ呼び方は異なるようです。世界保健機関であるWHOによると結核はHIV感染症の次に多い患者数とされています。2013年には900万人の患者が発症し150万人が死亡という統計も残念ながらあるようですね。

感染と発症・発病の違い

もし、結核菌を取り込んでしまっても「必ず感染する」ということではないのですね。実は、この時の免疫というのは「結核菌を囲んで核を作る」動きをします。この結核菌は体内に潜伏することになりますが、結びついている免疫のおかげで封じられているので発症することが、ほとんどないのです。

  • 潜伏している状態 ➡ 感染(潜伏している状態)
  • 増殖活動を始めること ➡ 発病(活動によって臓器や器官を侵し始める状態)

潜伏するだけなら周囲への感染させる力はないので、感染を拡大させる心配がないことになりますね。発症すると、増殖した結核菌が体内組織を侵してしまいます。

結核の名前の由来

結核という名前は、お気づきの通り「を作る」免疫が結びついて出来るという性質から名付けられたようですね。

結核の症状

症状は、咳と痰が分かりやすいですが、他には発熱を伴うこともあります。その時には微熱で、発熱をしたことに気付いていないこともあり、風邪と間違えてしまう症状が特徴です。咳が長く続く場合には、結核である可能性も出てきますので早めに医療機関を受診するようにしましょう。

更に症状が進行すると食欲減退や血痰(血液の混じった痰)、また、疲れやすくなったり、咳をすると喀血(血を吐いてしまう)したりします。そして肺を破壊されると呼吸する力が低下するために呼吸困難になり命を落とすこともあるのです。

結核に関連する疾患

肺以外の場所で結核の症状が出ることを肺外結核といいますが、その関連する疾患として代表的な疾患を2つほど見ていきますので参考にしてくださいね。

粟粒結核(ぞくりゅうけっかく)

1つ目には粟粒結核という疾患があります。これは結核菌が血流に乗って菌を全身にまき散らされる肺結核症のことです。胸部のX線を見ると肺の両側に直径1mm程度の栗粒陰影が散布された状態に見えるので、こう呼ばれているのですね。

そして2つ以上の臓器が活動性の病巣へと成立した病態をいいます。高熱が出て、病巣のある臓器によって出てくる症状は異なります。

結核性髄膜炎(けっかくせいずいまくえん)

次に結核性髄膜炎です。これは初期診断が困難であり、罹患部位が脳であることから、難治性でもある疾患ですので予防が重要となります。そのため、激しい頭痛を起こしているなどの症状がある時には早急に受診しましょう。特に乳児は、どちらも症状がはっきりと分かりづらいので発見が遅れることがあります。発見が遅れるということは、それだけ治療に取り掛かるのも遅れるということになります。

  • 栗粒結核 ➡ 血流に乗って全身に多くの結核結節を作り肺を侵していく
  • 結核性髄膜炎 ➡ 結核菌に罹患する部位が脳を侵していき激しい頭痛が起こる

結核菌は、全身のあらゆるところを侵していき、時には死に至らせるという病気なので、特に免疫の低い赤ちゃんが感染するということが分かりましたね。

4種類の結核

ちなみに、結核には大きく分けることができるものがあります。次の種類がそうなのですが、これまでにお話してきた結核もそれぞれ当てはまるようですね。

  • 潜在性結核
  • 気管支結核
  • 腸結核

このように結核は、感染した赤ちゃんだけでなく、そのご家庭もすべて病気にしてしまう怖い疾患ですので定期検診などを忘れないようにしましょう。また予防接種が近づいている時には、安全にワクチンを受けることができるように努めるためにも、赤ちゃんを人ごみに連れ出さないといった配慮も必要ですね。

結核患者と対処法

日本では、一番の対処方法としてBCGワクチン接種が有効とされます。これは他の国でも同様のことがいえます。予防接種で結核菌を弱毒性することに成功して、ワクチン接種を始めてからの乳児の重大な結核患者を減らすことが出来たことを考えるとBCG生ワクチンの貢献度は高いといえますからね。

感染予防

結核菌は、空気中に咳として吐き出される菌を他の人が吸い込んでしまうことから感染が広がっていきます。こうして咳という症状で結核菌を含んでいる痰などを外へ出してしまうことを「排菌する」といいます。

空気感染を防ぐポイントとしては、この空気感染を避けるという意味で下記のように生活を見直していく方が安心ですね。

  • マスクをして結核菌を吸い込まないようにする
  • 公共のもの「ドア・飲食店のテーブル・パソコン等」に触れた後は念入りに手洗いをする
  • 咳をしている(風邪を引いている人も含む)人と赤ちゃんが接することがないようにする

つまり、結核菌に感染しないようにするポイントというのは結核菌に直接触れる機会をなくすことでもあります。それから当たり前のようで見落としがちなのが「規則正しい生活をする」ことです。出来るだけ赤ちゃんを疲れさせないように抵抗力(免疫力)を高めておくことだといえます。

しかし、乳児の場合には、自分ではどうすることも出来ませんね。やはり、大人がしてあげれることは、きちんとBCGワクチン接種を受けさせてあげるという最高の予防法を選んであげることになります。

赤ちゃんとワクチン

BCG予防接種1

BCG予防接種は、細い針が9本ついている「管針(かんしん)」を使った接種方法を日本では実施しています。ちょうど、その形がハンコに似ていることから「ハンコ注射」という呼び方でも知られていますね。

BCGを溶解液で溶かし白く濁ったワクチン液を上腕に押すような方法が取られます。管針の一部分で広げるようにワクチンを塗ります。そのため接種部には針痕が残り、1週間~10日程度が経過するとかさぶたが出来るようになります。

そのような跡が残るという点は他の予防接種とは異なりますね。針痕が小さな点で見えると思いますが、これが9つ以上もあれば大丈夫だとされています。

副反応

BCG予防接種をした後の赤ちゃんには、少し副反応がみられることがあります。

結核菌を弱めていますが体内に注入をするのが生ワクチンということもあり、発熱や注射部位が腫れたりすることがあるのです。また、リンパ節が腫れるということが多くのケースで起こっています。

赤ちゃんの安全性を守る

結核菌を体に入れるので安全性が一番先に思う心配事なのではないでしょうか。厚生労働省によると、乳幼児期にBCGを接種した場合では下記のようなデータが発表されています。

  • 結核の発症 ➡ 52~74%
  • 重篤な髄膜炎や全身性の結核の発症 ➡ 64~78%

ある程度の誤差はあるかもしれませんが、このように多くの結核を予防することができます。軽度の副作用が生じるとしても、BCGを受けずに重度の結核や合併症を考えると予防接種の必要性を感じますね。

赤ちゃんの結核羅漢率(けっかく らかんりつ)

生後5~8か月というのが標準的なワクチン接種時期ではありますが、結核の発生状況によっては乳幼児の「結核羅漢率(※結核を患ってしまうこと)」がも変化していきます。

そうしたリスクを考慮して各自治体では、BCG接種時期を早期にする場合があります。通知が来た時には、きちんとワクチン接種を受けておくことができるようにしておきましょう。

赤ちゃんと接種部位

注射をする場所が腕なので、将来を考えるとママは接種跡が気になるところでしょう。大切な赤ちゃんに注射跡やひどくなる接種痕を残したくないと考える人は多いですよね。しかし、厚生労働省のHPによると「上腕外側のほぼ中央部に接種するもの」とされているのは重要な理由があるからなのです。

「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」があるため他の部位への接種は認められていないのです。ちなみに肩への接種では、ケロイドを生じやすいことが報告されているようです。これでは、更に痕が残ってしまうので定められている部分への接種を受けるようにしましょう。

ツベルクリン反応検査とインフルエンザ

BCG予防接種をする前にインフルエンザワクチンを先に接種してしまった場合には、次のような対応をするようにしましょう。

  • インフルエンザを接種後6日以上の間隔 ➡ BCGワクチン接種
  • インフルエンザを接種後5日後 ➡ ツベルクリン反応検査 ➡ 48時間後に判定 ➡ BCGワクチン接種

ツベルクリン反応検査、BCGワクチンを先に接種した場合は下記の対応をするようにしてくださいね。

  • ツベルクリン反応48時間経過 ➡ 陰性の場合BCGを接種 ➡ 27日以上経過後インフルエンザワクチン接種
  • ツベルクリン反応48時間経過 ➡ 陽性の場合 ➡ 判定日にインフルエンザワクチン接種が可能

BCG予防接種の予定がない赤ちゃんの場合には、通常通りで良いので間隔を気にする必要はありませんので安心してください。

コッホ現象とBCG副反応

コッホ現象とは、BCGワクチン接種をした場合におよそ5週間~6種間程度のころに最も反応が強く出てしまう一種のアレルギー反応だとされています。そして、すでに結核に感染している時にBCGワクチン接種をした場合にも同様の症状が現れるといわれています。(※この場合には7日~10日以内に症状がみられます。平均すると3日以内に症状が出ることが多いようです)

  • 接種後10日以内 ➡ 接種痕に発赤が生じる
  • 接種後30日~60日 ➡ 化膿巣が出現する

これらは2週間~4週間程度で消炎や瘢痕化することで治癒するという経過での同様の反応をコッホ現象というのですね。赤ちゃんに出てくるBCG接種後の副反応が強く出てしまう現象のことなので重大な後遺症は残らないものの、まれに骨にBCGワクチンが感染してしまうと骨炎を起こしてしまう可能性が高くなります。

コッホ現象の原因とは

結核菌に似ている菌で、非結核性酸菌に感染している場合でも同様の症状がみられるために必ずしもBCGワクチン接種が原因とはいえないようです。アレルギーの一種とはいえ、このような症状が出現した場合には、早急にワクチン接種をした医療機関を受診するようにしましょう。ちなみにコッホ現象で重大な障がいは認められなかったと報告されています。

予防接種した日のお風呂は大丈夫?

沐浴1

初めての予防接種だと、知らない人がたくさんいることや自宅とは違う雰囲気だけでも赤ちゃんは疲れてしまうものです。

そのため、予防接種後はまっすぐに帰宅をして赤ちゃんを休ませてあげてくださいね。

BCGワクチン接種をした日の注意点

予防接種をした日には、お風呂へ入れてもいいのか不安があるでしょうけど大丈夫です。赤ちゃんは新陳代謝も活発なので、清潔にして気持ち良くしてあげましょう。ただ、次のような場合にはお風呂をお休みするか、様子を見てから赤ちゃんに合わせるようにして無理をするのはやめておきましょうね。

  • 赤ちゃんが疲れて元気がない
  • お熱が出てしまった
  • 接種部位がすごく赤いなど

いつもと違うことが起こりうる可能性を考慮して、慎重に経過を観察して過ごしましょう。また、何か様子がおかしいと感じた場合には早めに医療機関を受診するようにしてください。

お風呂のあとの赤ちゃんのケア

出来るだけ早くタオルで優しくトントンと拭いてあげましょう。BCG予防接種だけでなく、他のワクチン接種をうけたりして「いつもと違ったことがあった日」は特に、抵抗力も低く赤ちゃんは疲れやすいため風邪を引いてしまうことがあるのです。

予防接種が病原菌などの毒性を弱めている安心なワクチンだとしても、体内に結核菌を入れているという意味では慎重に接してあげましょう。お風呂から出たら、水分補給をして清潔な衣類に着替えさせてあげますが、注射をした部位をこすらないように注意をしてくださいね。

この時に、赤ちゃんがあまり水分を欲しがらないといったことがあれば、無理強いして飲ませる必要はないので赤ちゃんの要求に合わせてあげて大丈夫です。

赤ちゃんの肌とママのスキンケア

赤ちゃんの肌は、みずみずしくて羨ましいと思うママもいるのではないでしょうか。この柔らかい肌も、室内のエアコン等で乾燥したり、お風呂上りにはお湯によって肌の水分を取られてしまうものです。お風呂から出たら、出来るだけ安全な成分のミルクなどを塗って保湿をしてあげましょう。

このときは接種部位に薬品を塗ることは避けましょう。どうしても塗ってあげたいものや、使っている薬品がある場合にはBCG接種前に医師に確認をしてから使うようにしてくださいね。

生後5か月頃の赤ちゃんの変化と注意

BCGの予防接種を受けるのが生後5か月からというのが標準的なので、ここでそのころの赤ちゃんについて少し触れておきますね。生後5か月ごろの赤ちゃんの特徴を考えてみましょう。

  • 男の子 ➡ 身長 61.9~70.4㎝
  • 女の子 ➡ 身長 60.1~68.7㎝

出生時に比べると20%~最大で40%近くも身長が伸びているんですね。そして体重では、次のように発育していることが分かります。

  • 男の子 ➡ 体重 6.1~9.2㎏
  • 女の子 ➡ 体重 5.7~8.7㎏

体重に関しては、2倍~最大で3倍程度になり、抱っこするのも大変なことが増えてきますね。

赤ちゃんの成長で起こること

新陳代謝が活発なので、汗をかいたり力いっぱい泣いたり、ママと他人の区別がつくようになったりと急速に成長をしていきます。

そこで重要なのが予防接種のあとに「目を離さない」ということです。いろんな所に手が届くようになって、おもちゃを掴んだり、表情も豊かになってくるでしょう。思わぬ事故が室内で起こる危険性が高くなる時期でもありますね。

それから寝がえりを始める子もいるため、動く範囲が広がるので赤ちゃんにとっては毎日が大冒険です。しかし、予防接種の後は副作用が起こる可能性もゼロではありませんので、必ず経過を観察するようにしましょう。

気を付けること

骨炎を起こしてしまうと歩行をすることへの影響が心配です。一般的には、後遺症はないといわれているものの抗結核薬を投与したり、外科的な治療をする必要が出る可能性もあります。ママの目でしっかりと観察して異変をチェックすることが重要ですね。

ネットで調べる時には

また、このようなことからママはネットで記事を探したり、不安があると調べると思います。ただ、良心的なサイトや記事ばかりではないのが現状です。本来であれば、記事を通しての広告や危険なサイトへの誘導は、読者にも分かるような表示をしなければいけないという決まりがあるのですが「表示をしていない」記事も多いです。

事実とは異なる悪質なサイト記事もあるため、例えばGoogleで許可をされているラベル表示を確認するなど注意をしましょう。以下のラベル表示は許可をされているものです。

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この2種類だけが許可を受けているので、ブログ等を見る時には表示されているラベルが許可を受けているのか確認すると、良識的なサイトの区別のヒントになるかもしれないですね。

今日の学び

ハイハイ赤ちゃん

では今日を振り返ってみましょう。

  • BCGワクチン接種は結核を予防する予防接種である
  • 生後5~8か月のころに受けるようにするが、やむを得ない場合には生後12か月までに受けるようにする
  • まれにコッホ現象がおこるが重大な後遺症は報告されていない
  • 結核の症状は咳や痰が多く重症になると血痰が出るようになる
  • BCGワクチン接種をした日にお風呂に入れてあげても大丈夫

いろいろな学びがありましたが、赤ちゃんが大切な予防接種をする時には人ごみには連れて行かない等の予防対策が必要ですね。また、赤ちゃんに風邪を移さないように家族みんなで衛生面には気を付けましょう。

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