食後すぐ横になることって良いの?得られる効果を紹介! 

ご飯を食べた後、眠くなってしまった経験はありませんか? さらに、食後にすぐ横になると太ってしまう! と、思っている方はいませんか?親や祖父母などから「食べてすぐ横になると牛になるよ」などと言われたことのある人は多いのではないでしょうか?しかし実は食後に横になることはたくさんのメリットがあるのです。

そして牛になってしまう(太ってしまう)のではなく、胃や食道の問題に繋がってしまう事があります。逆に食欲不振になったり痩せてしまう問題に繫がることもあります。問題となる場合の症状や問題に繋がりやすい状況などを知っておいて回避してメリットのみをしっかり得られるようにしましょう。

今回は食後に横になることについて記事を書いています。 記事を最後まで読んで頂いて、ぜひ食後は横になって身体を休めるようにしましょう!

食後すぐに横になっても太らないという事実

横になると咳

なぜ食べてすぐに寝ると(横になると)太るという固定概念がついてしまったのでしょうか?当たり前のようにそう言われていますが実はそんなことは全くありません。その訳を紹介していきます。

実は現役医師からも進められている

現役の医師からも食べてからすぐに休むことには体の健康に繋がる良い効果があると言われています。「医学的な観点からは、食べてすぐに横になることはむしろ健康のすすめ」であるという発言があります。

基本的には行儀が悪いだけで健康的には良いのだと医師はいいます。休むことで胃をしっかり働らかせる効果が期待できるからです。しかし寝ることはNGであるということも合わせて述べています。詳しい情報については下記のポイントの欄で紹介していきますが、食後にすぐに睡眠してしまうと食事したものがしっかり消化されないことで胸焼けなどの問題につながりやすいことや、脂肪の吸収率が上がってしまい太りやすくなるためです。

注意点はありますが、基本的には運動を行わず食後は休むことが推奨されています。

幼少期のイメージの植え付け

みなさんは食べてすぐに横になることにどんなイメージを持っていますか? 食後に横になる=太る!と思っている方もたくさんいると思います。その原因として考えられるのは、幼い頃のしつけが理由の一つとして挙げられます。

小さい頃、食べてすぐにゴロゴロしていると大人から、 『食べてすぐに横になると、牛になるよ!』と、言われた経験はありませんか? 食べてすぐに横になることはしつけには好ましくないと思い、このような例え話を されることがよくありますよね。

幼いころの話は、内容よりも印象で心に残ることが多いと言われています。 この例え話では牛の印象が強く頭に残り、食べてすぐに横になると太ってしまう。 というイメージが大人になっても心に残ってしまい、食後に横になることに抵抗が生まれてしまう原因の一つになってしまったかもしれません。食事で摂取したカロリーを消費できずに蓄積された結果が太ることにつながります。食後すぐに横になったとしても、ほんの少し横になって休憩するだけでは太ることには直接つながりません。

しかし『食後に横になる』と、いうことは確かにマナーの面ではあまりいいとは言えませんよね。 しかし身体にとっては食後に休むことは逆にいいことであるという事実が提唱されています。今回の記事では、マナーの面はひとまず置いて身体に与えるメリットをご紹介したいと思います。

食後に横になるメリット

寝る 睡眠 横向き

では、食後に横になることで得られるメリットについて紹介します。どの様な身体にとっての利点があるのかを知って安心して横になる効果を得ていきましょう。

不安感や大丈夫だろうか、などの様なストレスを感じてしまっていると逆に休んでいる効果が薄れてしまうので効果を理解して安心して休んでいきましょう。

消化を助ける

食後すぐに横になることで得られる大きなメリットの一つが、消化を助けることです。

食べたものを消化するために胃腸は活発になります。血液が胃腸へ集中してしまうと、頭や体全体といった他の部分の血液が、あまり巡らなくなります。そのため、食べた後に眠くなってしまったりだるくなってしまいます。 食後に身体を動かしすぎてしまうと、血液が筋肉や身体を動かすほうへ流れてしまうため、胃腸に巡らずに消化機能が十分に働かなくなってしまいます。

食後に静かに横になっていると、血液の循環が胃腸へ集中するので消化がスムーズになります。また、左側を下にするか右側を下にするかで消化への影響も変わります。胃の出口は身体の右側にあります。その先は十二指腸へつながっているため、右側を下にすると消化の流れがスムーズになります。

注意点として、逆流性食道炎の人が食べ物が胃に残っている状態で、右側を下にして横になると 胃酸が逆流しやすく逆効果になってしまいます。逆流性食道炎と診断されている方や、朝起きたときに胸焼けがする方は右側を下にして横になるのを避けて、左側を下にして横になることを強くオススメします。

疲労回復効果

食後横になることは、夜に眠るのと同じように疲労回復効果もあります。しかも、短時間の睡眠で疲労回復効果は夜間に比べて3倍とも言われています。

短時間の昼寝の後は、スッキリとした感覚になりますよね。それは睡眠により疲労回復できている状態と言えます。昼食後にどうしても眠くなり、コーヒーを飲んで目を覚ます方もいますが、 コーヒーを飲むよりも昼寝をしたほうが実は目が覚めます。

コーヒーに含まれているカフェインには、覚醒効果はありますがエネルギーを回復する効果はありません。疲れているときにカフェインを摂取しても思うような効果が得にくいのです。

また、カフェインに対する耐性もつくため、日常的に摂取しているとカフェインが効きにくくなります。先ほども書きましたが、昼寝は短時間でエネルギーを回復できるためコーヒーを飲むよりも午後の活動が活発に行えます。

コーヒーを飲むのであれば、ぜひ昼寝前に飲むことをオススメします。 カフェインが効果を出すのは摂取してから20~30分後です。コーヒーを飲み、20分ほどの睡眠を取れば起きる頃にカフェインが効き出して更にスッキリとした目覚めになります。昼寝については、昼寝で得られる4つの効果!睡眠時間はどれくらい?の記事を読んでみてください。

ストレス解消

脳はリラックスしているときに、疲労が回復し同時にストレスも発散されます。

午前中蓄積した疲労を回復するには、昼寝をして脳を休憩すると脳がリフレッシュされ午後の活動が気持ちよく行えます。食後もずっと休まずに活動を続けていると交感神経が常に優位な状態になり、体も脳も休まることがなく、その上消化を行わなくてはいけないので体には大きな負担になってしまいます。

本来は食事の後は休むことが理想なので、食事の後に休憩を挟むことで大きくストレスを消化することが出来ます。

ダイエット効果

食後に横になることには様々な効果がありますが、女性に嬉しいダイエット効果もあります。

ダイエットとしては最も簡単な簡単ダイエット方法でしょう。ダイエットを効果的に行うためには新陳代謝を活性化する必要があります。そして、基礎代謝が上がれば痩せやすい身体になることはご存知の方も多いですよね。

しかし、その基礎代謝の20%から30%は肝臓が担っていることを知っている方は多くはないと思われます。食後に横になりゴロゴロすれば、肝機能が向上し基礎代謝を上げる効果もあると言われています。基礎代謝が上がった結果、ダイエット効果が期待できます。

ひとつ注意点があります。 食後ゴロゴロダイエットは昼間に限る!と、いうことです。夜の食事の後ですぐに寝てしまうと、消化がスムーズに行えず脂肪として蓄積されてしまう恐れがあります。昼寝はあくまでも午後の活動を行うためのものなので、摂取したカロリーは脂肪として蓄積されずに消費されます。

食後に横になることのメリットまとめ

  • 消化を助ける
  • 疲労回復
  • ストレス解消
  • ダイエット

食後横になるときのポイント

食後 横になる

では、次にポイントをまとめて書いていきたいと思います。

完全に眠らず、横になるだけにする

昼寝をする際も目を瞑り、出来るだけ何も考えないようボーっとするだけで効果は発揮されます。

上記で食後に横になることのメリットをご紹介しましたが、 横になっていると、ウトウトしてしまいついそのまま眠ってしまうこともありますよね。少しの時間横になることにはメリットがありますが、完全に眠ってしまうと消化にはよくありません。

完全に寝てしまうと、身体全体の機能が低下してしまうため胃腸の機能も低下します。睡眠中は起きている時間よりも消化に時間がかかるため、食後に寝てしまうと消化がスムーズに行えなくなり、胃腸へ負担をかけてしまいます。そのため、目が覚めたときに胃に食べたものが残った状態になってしまい長時間胃に物が存在しているせいで不快感が起こってしまう原因になります。

横になる際は足を高くする

足を高くすることで、血液が身体の中心に集まりやすくなります。消化を促すためには足を高くして横になることをオススメします。しかし苦しい体勢になってしまうと呼吸が浅くなってしまい、吐き気などの問題に繋がることもありますので注意しましょう。

足を高くする事には足のむくみをとることや、疲れをとる効果もあります。普段立ち仕事をしている人は特に足などの下の部分に疲れの原因であるリンパ液や古くなってしまった血液、乳酸などが多く溜まってしまっています。それらの物質を足の血流の圧力を下げて上げることで全身に巡りやすくします。

身体の右側を下にする

胃の形から右側を下にして横になった方が、消化には効果的です。ただし、逆流性食道炎の方は右を下にして横になると逆効果になるので、反対の左側を下にして横になりましょう。

基本的には自分が楽な姿勢で横になることが最も効果的です。内臓の形状も基本的には皆同じような形状をしていますが、個人差により若干異なる部分も存在します。僅かな違いで楽な姿勢は大きく変わることもありますので、自分なりの楽な姿勢を探していきましょう。

もし病人などを看病する場合や子供の世話をする場合に、この場合には右向きにするといい、左を下にするといいなどの事にこだわりすぎると逆効果になることもありますので、本人に楽かどうかしっかり聞きながら対処してあげましょう。

20分以上横にならない

20分以上の睡眠や休憩は完全に副交感神経にスイッチが切り替わり、交感神経が休んでしまい熟睡に変わってしまいます。熟睡に切り替わると、短時間で起きるときにスッキリと目覚めることが出来ない恐れがあります。

また、長時間の昼寝は夜間の睡眠のバランスも崩してしまいますので睡眠は10~20分に抑えるように心がけましょう。

副交感神経が優位になってしまうと、逆に働かなければいけない状況などでは体がだるくなってしまいます。もし目を閉じて横になる場合はコーヒーなどカフェインをコップ1杯分ほどのみ休むといいでしょう。

特に食事後の休憩では眠くなってしまいやすいのでアラームをあらかじめセットするなど、予定以上に休んでしまわないように注意しましょう。

食後にすぐ横になって逆流性食道炎になってしまう人の特徴

食後にすぐに横になった場合に注意しなければいけないのは逆流性食道炎になりやすいことです。ではどのような人がこの問題につながりやすくなってしまうのでしょうか?

その原因となる行動をいくつか紹介します。多く当てはまる人はもしかしたら現時点では逆流性食道炎になっていなくても今後問題に繋がる可能性が高くなることがあります。特徴を把握して問題を回避していきましょう。

ストレスが溜まっている

逆流性食道炎は食事を行っていなくても発生する危険性のある問題になります。基本的には食事が胃から内容物が逆流してきてしまうものになりますが、胃の分泌液である胃酸のみが逆流してきてしまうこともあります。これは主にストレスが原因で自律神経が乱れてしまうことで、胃の活動が異常を引き起こしてしまい、胃の噴門と呼ばれる食道への逆流を防いでいる部分を閉める働きをしている部分の筋肉(下部食道括約筋)の働きが弱くなり食道への逆流が引き起こりやすくなります。

また少量の逆流でも大きく食道が荒れてしまうことや、刺激を感じやすく敏感になていることもあります。

長時間の労働や、休憩無しで働いている場合や睡眠時間が短いことなどが重なっている場合は問題につながりやすいので注意しましょう。たまにゆっくり出来るからと食後にすぐに横になった場合に一気に吐き気が襲ってくることもありますので椅子に座るなどして体を休めるようにしましょう。

もし沢山食事を行ったわけでもないのに横になって胃酸などの分泌液が逆流してきてしまった場合は自律神経が乱れていて疲れている事が関係しているかもしれません。

早食いである

急いで食事を行ったり、早食いで一気に胃に食料を流し込む事や、良く噛まずに飲み込むなどの事を行ってしまっている人は問題につながりやすくなります。

特に早食いをしている人は、食物と一緒に空気も飲み込んでしまいやすくなります。空気を一緒に飲み込んでしまうと胃の内部の圧力が上がり、ゲップが出やすくなります。ゲップを出す瞬間に下部食道括約筋の力は緩むのでそのタイミングで一緒に内容物や分泌液なども逆流してしまいます。

さらに頻繁にゲップが出ることで下部食道括約筋の働きも鈍くなりやすくなります。わざと空気を飲み込んでゲップをする人も居ますが、故意にゲップを行う行為も避けたほうが良いでしょう。

大食いである、満腹まで食べている

大食いである人も限界ギリギリの満腹まで食事を行ってしまう人も逆流性食道炎になりやすくなります。特に、満腹感の強い状態で横になるのは苦しいですし、横になることで更に胃の内圧が上昇し、食べたものが逆流しやすくなります。

また、食事前に食後の様な満腹感を感じてしまう場合は、逆流性食道炎の慢性的な症状で食欲不振や吐き気などの症状を感じてしまっていることが原因かもしれません。

もし、お腹いっぱいまで食べすぎてしまった場合は動けないと思いますが、横にはならず胃を傾けないようにして、落ち着くのを待ちましょう。

一度逆流性食道炎になってしまい、食道が荒れてしまったり、違和感を感じるようになるとストレスを感じやすくなり自律神経が乱れて下部食道括約筋が緩みやすくなります。慢性化しないように注意しましょう。慢性化してしまうと食道裂孔や食道がんなどの問題にも繋がり、手術にまで発展してしまう危険性もあります。

まとめ

いかがでしたか?今回は食後に横になることの記事を書いています。記事にも書いたようにメリットはたくさんあります。そして、短時間でそのまま熟睡しなければ太ることにもつながりません。

食後横になることは健康にとってとてもいい効果を発揮します。午前中の疲れをリセットして、午後の活動を活発に行うためにぜひ食後は横になる習慣を作ってみてはいかがでしょうか?

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