頭が良くなる方法を知ろう!勉強方法や生活習慣を改善するにはどうする?

漠然と頭が良くなりたいと考えている人は、少なくないのではないでしょうか?その理由は、学校の試験で良い点数をとりたい、資格試験に合格したい、希望の職業に就きたいなど、人それぞれ様々な理由があるでしょう。

そもそも「頭の良さ」について、明確で誰もが納得する定義が存在するわけではありません。人によって「頭の良さ」についての捉え方は異なるのですね。そのため、頭を良くする方法論についても、「頭の良さ」の捉え方に応じて沢山の方法が存在することになるでしょう。

そこで今回は、改めて「頭の良さ」の意味に立ち戻りつつ、頭が良くなる方法についてまとめてみましたので、参考にしていただければ幸いです。

頭の良さとは、どういうこと?

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そもそも頭の良さとは、どういうことを言うのでしょうか?小学生から大学生までの学生であれば、学力の有無が頭の良さを測る一つの目安にはなるでしょう。

しかしながら、社会人になると、学力の有無をある程度反映する学歴と仕事の能力は必ずしも比例する関係にあるわけではありません。そこで、まずは頭の良さについて、考えてみたいと思います。

学生における「頭の良さ」

一般的に大人は子供に対して、勉強をするように促します。それは、子供が大人になってから困らないようにするためです。例えば、ちゃんと意思疎通ができるように国語で日本語力・国語力を身につけ、算数や数学で計算力を身につければお釣りの計算に困りません。理科で生物の仕組みや化学の仕組みを知ることは身を守るためにも必要ですし、社会科で歴史や地理を学ぶことは現代の成り立ちを知ることでもあります。

このような知識がどれだけ身についているのかを測る物差しが、いわばテスト・試験であるわけです。中学生が高校受験をしたり、高校生が大学受験をするのも、それぞれ高校と大学が受験生に対して求める知識レベルに到達しているかを確認・判定するためです。

ですから、学生における「頭の良さ」とは、概ね記憶力・理解力・思考力があって身につけた知識をテスト・試験で表現できる力、つまり学力があることと言えるでしょう。

社会人における「頭の良さ」

しかしながら、社会に出て様々な職業に就くと、学生時代の「頭の良さ」をある程度反映する学歴と仕事の能力が必ずしも比例するわけではないことに、誰しもが気付かされるはずです。

例えば、有名大学卒の社員よりも無名大学卒の社員のほうが営業成績が良かったり、高卒フリーターから起業して会社を大きくしたりというような話は、よく耳にすることがあるでしょう。

実は、パイロットなど高い情報処理と判断力が必要な職業を除けば、多くの職業で学生における「頭の良さ」は有るに越したことは無い程度で、むしろ自発的に学ぶ姿勢や失敗を反省して次に活かすことのできる能力こそが必要とされます。また、周囲を俯瞰することができ、そこから物事の本質を的確に把握して、目的や目標までやり遂げる能力も求められます。

ですから、社会人における「頭の良さ」とは、テスト・試験などで一律に測ることができるものではなく、自ら学ぶ姿勢、ミスを謙虚に受け止め次に活かそうとする姿勢、物事を俯瞰視・客観視して本質を見抜く力、やり遂げる意思などの総合力が高い人のことだと言えるでしょう。

学生と社会人の頭の良さの関係

このように学生と社会人では、求められる頭の良さは一見すると異なっているようにも思えます。しかしながら、学生における頭の良さと社会人における頭の良さは、密接に関わっています。

学力の高い学生というのは、テスト・試験で間違った箇所やミスをした自分自身を謙虚に受け止めて、次の機会には間違わないように自ら復習します。そして、勉強を重ねているからこそ、テスト・試験で出題されやすい重要な部分を見抜くことができ、効率的な試験勉強ができるのです。

一方で、学力の低い学生は、テストでミスした箇所を放置して同じミスを繰り返し、高い点数をとってやり遂げようとする能力にも欠ける傾向があるのです。

そのため、学生における頭の良さと社会人における頭の良さは、完全に比例するわけではないものの、やはり全体でみるとある程度の相関性が見られるのですね。

ですから、本記事においても、「頭の良さ」は記憶力・理解力・思考力があって身につけた知識をテスト・試験で表現できる力、つまり学力と定義して以降の説明をしていきたいと思います。

頭は良くなるのか?

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多くの学生は、高校受験や大学受験をするために受験勉強をします。社会人になっても、英語などの外国語や資格試験の勉強をする必要に迫られることがあります。

世の中の一部には、年齢を重ねると頭は良くならないとか、頭の良さは親からの遺伝で決まっているという考え方もあります。このような考え方を聞くと、勉強する前から受験勉強や資格試験の勉強に身が入らず集中力が高まりませんよね。そこで、そもそも「頭は良くなるのか?」について、ご説明したいと思います。

頭の良さは遺伝的?

たしかに、足の速さなどの身体的な能力に遺伝が関与していることは事実で、頭の良さについても両親からの遺伝の影響が全くないわけではありません。

しかしながら、学力の向上に関して、遺伝子以上に重要と考えられているのは、実は教育環境や本人の学ぼうとするモチベーションなのです。いかに本人が両親から受け継いだ遺伝子が良かったとしても、教育を受けられる環境になければ本人の持つ頭の良さという才能は向上しません。また、教育を十分に受けられる環境にあったとしても、本人が勉強をするというモチベーションや意欲を持たなければ、学力は向上しないでしょう。

ですから、学力の向上という意味での頭の良さについて、遺伝的な影響を過度に気にする必要はなく、むしろ教育環境や勉強する意欲が重要なポイントとなるのです。

神経可塑性(しんけいかそせい)

近年の研究によって、人間の脳神経には神経可塑性があることが判明してきています。神経可塑性とは、簡単に言いますと、脳の神経細胞が体外の環境変化に応じて常に適応できるように脳神経自体を変化・再形成させることを言います。つまり、脳は常に学ぶ姿勢を持っていると言うことができるでしょう。

例えば、引っ越しをすると最初は道に迷うかもしれませんが、時が経過して慣れてくると道に迷うことはなくなります。また、進学で高校や大学に入学したり、就職や転職で会社に入ると新たな規則やルールあるいは校風や社風といったそれまでとは異なる文化に戸惑うことがあるかもしれませんが、異なる文化にもいずれ慣れてきます。これは、脳が意識的にしろ無意識的にしろ、常に新しいことを学んで記憶しているからなのです。

ですから、年齢の経過や遺伝的要因とは関係なく、誰にでも頭が良くなる可能性はあるのだと言えるのです。

頭が良くなる勉強方法

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このように誰にでも、頭が良くなる可能性があります。それでは、具体的にどのようにすれば学力を向上して頭が良くなるのでしょうか?

そこで、頭が良くなる勉強方法について、ご紹介したいと思います。

脳に負荷をかけて脳を刺激する

筋肉を鍛えるには適度な負荷をかけることが必要であるのと同様に、頭を良くするには脳に負荷をかけて脳を刺激することが必要です。

脳に負荷をかける最良の方法は、自分にとって新しい物事に挑戦することです。いつも日常的に行っていることについては、脳にとっては対応の仕方が既知となっているので、割と脳神経をフル回転させずとも対応できます。しかしながら、新しいチャレンジの場合、初めてのことなので脳も対応の仕方が未知となっているため、脳はフル回転することで対応方法を学習しなければなりません。つまり、新しい挑戦をすると、脳神経の神経可塑性という能力が活性化するのです。

挑戦する新たな物事の内容は、自分にとって未知のことであれば、なんでも良いでしょう。例えば、英語ではない外国語の習得であったり、ギターの弾き方を覚えて音楽に親しんでみたり、料理のスキルを身につけたり、難しい内容の本の読書だったり、将棋や囲碁といったゲームを始めてみても良いでしょう。

このように新しい物事に挑戦することによって脳に負荷をかけて脳を刺激することが、頭を良くする方法の一つと言えます。

重複勉強をする

重複勉強とは、新たな物事を学ぶ際に、その前提となる知識などを思い出して確認・復習することで、新たな物事を身につけるのと同時に前提となる知識をより脳に定着させる勉強法のことです。

例えば、英語で過去形を学ぶにしても、その前提となる現在形の知識が必要不可欠です。英語の過去形を学ぶ過程で、現在形を簡単に復習することで、現在形の知識が情報として脳に深く定着することになります。

このような重複勉強は、学力のある人にとっては無意識的に当たり前のように行っているものですが、敢えて意識して行ってみるのも良いかもしれません。

視覚だけでなく聴覚も利用する

学力の向上には、思考の前提となる知識の記憶が必要不可欠です。そのため、勉強において、知識や物事の記憶をするという作業を避けて通ることはできません。

そして、知識や物事をより効率的に記憶するには、視覚だけでなく聴覚も利用すると良いのです。というのも、視覚だけでなく聴覚を利用することで、脳にはより大きな刺激が与えられるからです。大きな刺激が脳に与えられるほど、脳は鮮明に知識や物事を記憶するのです。

そのため、家庭学習では教科書や参考書を黙読して視覚情報からのみ理解して記憶しようとするのが通常ですが、授業で行うように教科書や参考書を音読すると視覚情報と聴覚情報の二系統から脳に刺激が入りますので、より大きな刺激となり記憶に定着しやすくなります。また、塾や学校の先生に質問をして、その回答を耳から聞くということでも同じような効果が期待できるでしょう。

ですから、先生に質問したり、教科書や参考書の音読あるいはDVDやCDなどの教材を用いて、積極的に聴覚を利用して勉強することも、頭の良くなる学習法の一つと言えるでしょう。

ミスを振り返る

テスト・試験におけるミスや間違いは、誰にでも起きます。そのミスや間違いが、単なる知識不足なのか、うっかりミスなのかを振り返ることが、学力の向上につながります。

たしかに、自分自身の間違いを振り返るのは、自分自身のバカさ加減を突き付けられるので、とても辛い作業です。しかしながら、自分の間違いを分析することは自分の思考習慣の偏りや弱点を認識できる良い機会でもあります。自分の弱点を克服することができれば、それだけ学力が向上するということでもあります。

したがって、自分のミスや間違いを振り返ることは気分が沈みがちになりますが、効率的に弱点補強ができる良い機会と捉えることが学力向上につながるでしょう。自分の間違った箇所をノートにまとめて試験前に重点的に復習したり、紙に書いて勉強部屋に貼っておくと、より効果があるかもしれませんよ。

頭が良くなる生活習慣

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頭が良くなる直接的な方法としては、頭が良くなる勉強方法を実践することが一番です。しかしながら、頭を良くするには、実は頭が良くなる勉強方法の実践と同じくらい生活習慣への配慮が必要なのです。

そこで、頭が良くなる生活習慣について、ご紹介したいと思います。

頭が良くなる食事を意識する

頭が良くなるということは、脳が良く働いているということです。

そして、脳が良く働くには、エネルギー源の補給が重要になります。脳の主要なエネルギー源は血液中のブドウ糖とされていますので、食事の時間が不規則となってエネルギー源が枯渇しないように規則正しい食事を意識するとともに、体内でブドウ糖に変換される炭水化物の摂取を意識しなければなりません。

また、血液中のブドウ糖がエネルギーとして消費される際にビタミンB1が必要になるように、様々な栄養素が体内で有機的に関連して働いています。そのため、ビタミンやミネラルなどのあらゆる栄養素をバランス良く摂取する必要もあります。

栄養素の中でも、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸やレシチンは脳神経で重要な働きをしていますので、より積極的に摂取すると良いでしょう。不飽和脂肪酸は青魚に多く含まれ、レシチンは大豆製品や卵黄に多く含まれています。

このように食事について意識することも、頭を良くするためには必要なことだと言えるでしょう。

ちなみに、食事の際に良く噛んで咀嚼すると、脳血管の血流が良くなり脳への十分な栄養供給を促すことができます。

適度な運動をする

適度な運動をすることも、頭が良くなる生活習慣の一つとして大切な要素です。適度な運動をして身体を動かすことは、脳への刺激にもなり脳神経が活性化されるのです。

また、運動をして身体を動かすことは、精神的な健康を保つ上でも重要な役割を果たしていますし、血流が良くなることで脳血管への血流を促すことにもつながります。

ですから、ウォーキングでもサッカーでも野球でも何でも良いので身体を動かしてみると、精神的にリフレッシュできると同時に、脳を活性化させる効果が得られるでしょう。時間が十分にとれなければ、たとえ室内で簡単なトレーニングをするだけでも良いのです。

質量ともに十分な睡眠をとる

筋肉が疲労すると回復に休養が必要なのと同様に、脳も疲労しますので睡眠によって休養させる必要があります。

脳は人が起きて覚醒している間は、基本的に休みなく働いています。そして、筋肉疲労のように脳の疲れは感じにくいものの確実に疲労は蓄積していて、覚醒している時間が長くなればなるほど脳機能の働きは低下していきます。脳機能の働きが低下した状態では、いくら勉強しても身につく量は低下してしまいます。

また、学んだ知識が短期記憶や長期記憶として脳内で整理されるのは、主に睡眠中だと考えられています。

ですから、効率よく効果的に学力を向上させるには、十分な量の質の良い睡眠を確保して、脳を休めなければならないのです。

頭が良くなる精神コントロール

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頭が良くなる勉強方法を実践するにも、頭が良くなる生活習慣を実践するにも、そこには健全な精神状態であることが必要不可欠です。

健全な精神状態であるからこそ、勉強に集中することができ、学力を向上させることができるのですね。そこで、頭が良くなる精神コントロールの方法を、ご紹介したいと思います。

ストレスを溜めない

精神的なストレスは、自律神経を失調させて血流を低下させてしまいます。血流の低下は、脳血管への十分な酸素・栄養素・エネルギー源の供給を低下させます。

また、ストレスを感じていると、勉強するにあたっても集中力が持続しなくなります。集中力が低下すれば、身につくはずの知識も十分に身につきません。

ですから、頭が良くなるためには、精神的なストレスを溜めないようにする必要があると言えるでしょう。ストレス解消法は人それぞれですから、自分に合ったストレス解消法を見つけておくと良いでしょう。

ポジティブシンキング

ポジティブシンキングによって前向きに考えることは、頭を良くする上で非常に重要です。というのも、頭が良くなれる、あるいは頭が良くなりたいと考えることで、学力向上への意欲やモチベーションがアップするからです。

自分は頭が良くなれると前向きな自信を持てば、それだけ集中して勉強に取り組むことができますし、偏差値の高い有名大学に進学したい、あるいはパイロットになりたいというような前向きな目標や目的があれば、勉強に取り組む意欲が自然と出てきます。

前述した自分の間違いを振り返ることも、ポジティブに考えれば学力向上の良い機会になるのです。

ですから、ポジティブシンキングは頭が良くなる上で、重要な要素と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?「頭の良さ」の意味に立ち戻りつつ、頭が良くなる方法についてまとめてみましたが、ご理解いただけたでしょうか?

たしかに、「頭の良さ」について、明確で誰もが納得する定義が存在するわけではありませんし、「頭の良さ」についての捉え方は多岐にわたります。

しかしながら、記憶力・理解力・思考力があって身につけた知識をテスト・試験で表現できる力、すなわち学力を高めることは、人生のあらゆる場面で生きてきます。そして、学力を向上させるには、ただ単に勉強方法の改善だけでなく、生活習慣の見直しや健全な精神状態を保つことも必要なのです。

本記事が、頭が良くなりたいと考えている男性や女性の参考となれば、嬉しく思います。

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