「あなたにとって仕事とは?」と面接で聞かれた時の対応方法を紹介!

「あなたにとって仕事とは?」あるいは「あなたにとって仕事とは何ですか?」。

就職活動や転職活動をしていると、1度や2度はエントリーシートや面接などを通じて、冒頭のような質問に直面させられるのではないでしょうか。このような質問への回答は、転職活動をする社会人ならまだしも、本格的な仕事経験のない就活生にとっては、とても抽象的で難しく感じられるかもしれません。

しかしながら、数多くの応募者への対応に追われる企業側の採用担当者が、特に考えもなく抽象的な質問をするとは思えません。その質問の奥には、何らかの質問意図が隠されているはずなのです。

そこで今回は、就職活動や転職活動における「あなたにとって仕事とは?」という質問に関して、その企業側の質問意図と質問に対する回答のポイント、そして具体的な回答例をご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。

「あなたにとって仕事とは?」の質問意図

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就職活動や転職活動において、多くの人が1度や2度はエントリーシートや面接などを通じて「あなたにとって仕事とは?」と質問されますが、どのような質問意図が隠されているのでしょうか?

そこで、まずは就職活動や転職活動における「あなたにとって仕事とは?」という質問がされる意図について、ご紹介したいと思います。

応募者の価値観や人柄を確認したい

「あなたにとって仕事とは?」という質問がされる意図として、まずは企業側が応募者の価値観や人柄を確認したい、という点が挙げられます。

新卒大学生を採用する就職活動では仕事経験が無い人を採用するのですから、明確にポテンシャル採用だと言えるでしょう。そのポテンシャル採用において、応募者選考のポイントになるのが価値観や人柄になってきます。また、転職の場合は、もちろん即戦力となる業務経験や能力が比較的重視されますが、応募者の価値観や人柄が考慮されないわけではありません。

というのも、会社・企業は組織である以上は、一人で仕事をするのではなく同僚との連携が必要になるからです。いわゆるチームワークが必要であり、そのチームワークを発揮するためには、社員の価値観や人柄を含めた人間性が大切な要素になるからなのですね。

ですから、応募者の価値観や人柄を確認するための手段の一つとして、「あなたにとって仕事とは?」という質問がされるわけです。

自社の企業理念や社風に合致するか確認したい

「あなたにとって仕事とは?」の質問意図の一つとして、応募者の価値観が自社の企業理念や社風に合致するかを確認したい、という点も挙げられるでしょう。

前述のように「あなたにとって仕事とは?」という質問には、応募者の価値観や人柄を確認をしたい、という質問意図が隠されています。それに関連して、企業側の採用担当者は応募者が自社の企業理念や社風に合致するかも確認しようとします。

そもそも近年は、新卒社員が入社後3年以内に退職する割合が高まっており、その大きな理由に企業理念や社風と新入社員の価値観が合わない、いわゆるミスマッチが指摘されています。そのため、企業側の採用担当者も、このようなミスマッチによる退職を防ぐために、自社の企業理念や社風と応募者の価値観の合致を確認しようとするわけです。

ですから、自社の企業理念や社風と応募者の価値観の相異を確認するための手段の一つとして、「あなたにとって仕事とは?」という質問がされるのです。

仕事に対する意欲やモチベーションを確認したい

「あなたにとって仕事とは?」の質問意図として、応募者の仕事に対する意欲・モチベーション・やる気を確認する側面もあると言えるかもしれません。

そもそも意欲やモチベーションがなければ、何事も上達や大成はしません。逆に、意欲やモチベーションがあれば、自ら努力して成長するでしょう。そのような仕事への意欲やモチベーションが高い人材であれば、会社の事業やサービスの拡大に大いに貢献してくれるはずです。

ですから、企業側は仕事への意欲やモチベーションのある人材を欲し、そのような応募者を見分けるために「あなたにとって仕事とは?」という質問を投げかけるのですね。

「あなたにとって仕事とは?」の質問への回答のポイント

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このように就職活動や転職活動における「あなたにとって仕事とは?」という質問には、いくつかの質問意図が隠されているのです。

それでは、このような質問意図を踏まえた上で、「あなたにとって仕事とは?」という質問に対して、どのような回答をすれば良いのでしょうか?そこで、「あなたにとって仕事とは?」の質問に対する回答のポイントについて、ご紹介したいと思います。

まずは自己分析が必要

「あなたにとって仕事とは?」という質問に回答するにあたっては、自己分析が必要でしょう。

まずは、仕事をする目的や仕事を通じて何がしたいのか、ということを自己分析を通じて自分自身で把握しなければなりません。これは模範回答があるものではなく、人それぞれ異なるものです。例えば、仕事を通じて自分自身を成長させたい、夢や目標があり仕事を通じて実現・達成したい、社会貢献したい、など人によって答えは様々でしょう。

ですから、仕事を通じて如何に自己実現を図るか、という答えが「あなたにとって仕事とは?」の質問への回答にあたり、それを自分なりに見つける必要があるのです。

ただし、採用・選考における質問である以上、マイナスイメージにつながる事項については注意を要します。例えば、仕事をするのは生活やお金のためという答えは、誰もが分かっていて誰にでも当てはまる事実である以上は、企業側の質問意図からは外れてしまいます。

応募先の企業理念・社風にリンクさせる

「あなたにとって仕事とは?」という質問に回答するにあたっては、自己分析で得られた結論を応募先企業の企業理念や社風にリンクさせることも意識する必要があります。

というのも、企業側の質問意図に自社の企業理念や社風と合致を確認することがあるからです。そのため、応募先企業のコーポレート・サイトやOB・OG訪問などを通じて企業情報や業界動向などを調べて、どのような人材が求められているのかを把握します。その上で、その企業研究から把握できた求められている人材像を意識した回答を用意しましょう。

前向きな考え方や姿勢のアピール

「あなたにとって仕事とは?」という質問に回答するにあたっては、仕事への意欲やモチベーションを示すためにも前向きな考え方や姿勢もアピールする必要があるでしょう。

企業側の質問意図に応募者の仕事に対する意欲やモチベーションを確認することがあるので、その点も意識しなくてはなりません。といっても、こちらは難しいことではなく、自己分析で得られた結論を「~したいと考えています」や「~するつもりです」という前向きな言葉で文末を締めれば良いのです。また、より具体的に応募先企業・志望企業の事業を挙げて「その事業を通じて自己実現したい」と回答すると、仕事への意欲に加えて入社意欲もアピールできるでしょう。

答え方の形式・構成

「あなたにとって仕事とは?」という質問にエントリーシートや面接で回答するにあたっては、採用担当者や面接官に対して分かりやすく回答することが非常に重要です。

相手方に分かりやすく答える方法は、まず「私にとって仕事とは~です」と最初に結論を伝え、その後に結論に対する理由を説明する形式や構成が良いでしょう。というのも、最初に結論を伝えることにより、エントリーシートを読む採用担当者や面接をする面接官に対して、これから展開する話の内容をイメージさせやすくなるからです。逆から考えれば、良く知らない人の結論も明確ではない会話は、聞いていて苦痛でしかないのです。

ですから、最初に結論を明示した上で、その後に結論の説得力を増す理由を説明すると、より効果的に相手方へ伝えることができるのです。

「あなたにとって仕事とは?」の質問への具体的な回答例

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それでは、このような「あなたにとって仕事とは?」の質問に対する回答のポイントを踏まえて、どのように質問へ回答すべきでしょうか?そこで、最後に「あなたにとって仕事とは?」の質問に対する具体的な回答の例文をご紹介したいと思います。

就職活動での回答例

私にとって仕事とは、自分を成長させる場所だと考えています。

このように考える理由は、学生時代のアルバイト先の社員の方が様々な仕事を徐々に教えてくださり、できるようになると私に任せてくれたからです。このような仕事を通じての自分の成長によって会社や社会に貢献できることは、この上ない喜びだと思います。

御社には社員のチャレンジを応援する気風があると大学の先輩にあたる御社社員の方にお聞きし、御社に入社した暁には自分も現状に満足することなく様々な仕事にチャレンジして成長し続けたいと考えています。

転職活動での回答例

私にとって仕事とは、お客様に喜びを提供することだと考えています。

前職では求人広告業界で営業職として働いており、自分自身を信用して求人情報の掲載を発注いただいた顧客の方から、「人材の採用につながった」という喜びの声をもらえると自分自身も非常に嬉しく感じられました。

御社は多くの人の心に喜びと満足を与えるという企業理念の下で、実際に消費者に喜びを提供する商品を開発・販売されています。ぜひ私も御社の商品を社会に広める一翼を担い、お客様に喜びを提供する嬉しさを共有したいと考えています。

まとめ

いかがでしたか?就職活動や転職活動における「あなたにとって仕事とは?」という質問に関して、その企業側の質問意図と質問に対する回答のポイント、そして具体的な回答例について説明してみましたが、ご理解いただけたでしょうか?

たしかに、「あなたにとって仕事とは?」という質問は、質問内容がとても抽象的で難しく感じられるかもしれません。しかし、企業側の質問意図を知り、回答のポイントさえ押さえてしまえば、それほど回答の難しい質問ではありません。

ですから、本記事を参考にして事前の面接対策やエントリーシートの対策を行い、しっかり内定を勝ち取りましょう。本記事が、読者の方の人生における可能性を広げる参考となれば幸いです。

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