パーマを長持ちさせる方法は?まずは原因を知って対策をしよう!

オシャレの一環としてパーマをかけている人は少なくないと思いますが、せっかくパーマをかけても、すぐに取れてしまうことってありますよね。

わざわざ時間とお金をかけてパーマをかけても、すぐに取れてしまうともったいないですし、無駄になってしまって残念なものです。せっかくならば、長い期間パーマをキレイに保ちたいものですが、そのためには一体どのような方法があるのでしょうか?

パーマが取れる原因と予防策を知り、よりパーマを美しく保てる対策方法をご紹介します。

パーマが取れる原因

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まず、パーマがすぐに取れてしまう原因を知るところから始めましょう。パーマをかけた後は、時間をかけて徐々に取れていくばかりです。

シャンプーや紫外線、ブラシをかける時の摩擦やエアコンなど、様々な刺激によってパーマは取れていってしまいます。そうした意味では、何もしないのが1番よいのですが、シャンプーしないわけにもいきませんし、ブラッシングしないと髪がボサボサになってしまいます。日々の生活で髪が受ける刺激をすべて防ぐことはできません。

しかし、パーマを取れやすくする原因が分かっていれば、対策を取ることはできます。

髪質によるもの

パーマのかかりやすさは、施術を行う美容師の技術や薬剤などにもよりますが、髪質も非常に重要です。

なかなかパーマがかからない人や、かけてもすぐに取れてしまう人は、髪質がパーマに向いていないのかも知れません。

キューティクルがしっかりある人

キューティクルが美しい、誰もがうらやむサラサラヘアの人は、ツヤ髪を作っているキューティクルが髪を保護しているために、パーマ液が浸透しにくいのです。

うれしい悩みですが、こうした人はパーマがかかりにくいので、かけたとしても長持ちさせるのは難しいでしょう。むしろ、美しい直毛ヘアを活かしたオシャレを楽しむことをおすすめします。

また、サラサラヘアではなく、いわゆる剛毛と言われる人も、パーマがかかりにくいですね。意外かも知れませんが、剛毛の人も、原因はキューティクルです。こちらはキューティクルが厚いためにパーマ液が浸透せず、なかなかパーマがかからない、というのが特徴です。

ダメージヘア

健康的なサラサラヘアとは違い、こちらはダメージヘアが原因です。切れ毛や枝毛が多く、パサパサ髪の人は髪の毛の内部がスカスカになっているため、パーマ液が髪の内部に留まらず、浸透しません。そのため、パーマがかかりにくいのです。このような人は、まずはダメージを受けている部分をカットし、健康的な髪を手に入れてからパーマをかけるようにしましょう。

また、髪にダメージを与えやすいものとして、縮毛矯正や矯正後のパーマがあります。縮毛矯正は手強いくせ毛もまっすぐのストレートヘアにできるので、憧れている女性が多いですよね。しかし、縮毛矯正はパーマ剤とヘアアイロンを同時に使って行うため、髪に与えるダメージが非常に大きいのです。これだけでもダメージヘアの原因になります。

ストレートヘアを手に入れた後、やはり巻き髪でオシャレをしたくなることもパーマがかけたくなった・・・。こんな時にはさらに注意が必要です。

縮毛矯正で髪にダメージを与えた後、さらにパーマでダメージを与えることになるので、縮毛矯正後のパーマは非常にリスクが高いです。もしもかける時には、美容師とよく相談して、できる限りダメージを抑える方法を考えましょう。

48時間は不安定

パーマの特徴として、48時間は不安定である、ということが挙げられます。パーマと言ってもデジタルパーマやエアウェーブなど様々ありますが、髪の毛の形を人工的に変化させるメニューにおいて、48時間は安定しない状態なのです。

この期間は、パーマが落ちたり、型崩れしたり、ダレたりしやすいので、より注意して扱うことが大切です。

パーマの仕組み

パーマをかける時には、髪の毛を薬剤によってアルカリ性に変えることで、キューティクルを開かせ、薬剤が髪の毛に入りやすくしています。キューティクルを閉じるためには、本来の弱酸性に戻せばよいわけですね。さて、このキューティクルが開いている期間は、髪が外的刺激に敏感な状態でもあります。では、なぜ48時間なのかをご説明しましょう。

パーマをかける時、美容院では、以下のような施術をします。

  • 髪の毛をロッド(棒)に巻き付ける
  • アルカリ性薬剤を着け、髪に丸まっている癖を付きやすくする
  • 髪を弱酸性に戻し、丸まった形を固定する

このようにすることで、髪はキレイにパーマがかかります。しかし、美容院で施術を終えた際には弱酸性になっていた髪が、時間と共に再びアルカリ性よりになってしまうのです。

これは、パーマをかけた時にアルカリ性の物質が残ってしまうためで、これが先ほど、パーマの取れやすさとのことでお話した残留アルカリです。髪にとって理想的な状態は弱酸性ですから、残留アルカリによってパーマが取れやすくなったり、外的刺激を受けやすい状態になっている、ということですね。

しかし、空気中には酸素があるたのめ、いつまでも髪がアルカリ性であることはありません。時間と共に酸化し、残留アルカリの効果は消えていきますから安心してくださいね。こうした変化を空気酸化と言いますが、空気酸化によって残留アルカリによるアルカリ性化が収まるまでの時間が、先ほどお伝えした48時間なのです。

ですからパーマ後およそ2日間は、型崩れしたり、パーマが取れてしまいやすい期間だと言うことを頭に入れておきましょう。

パーマを長持ちさせる方法

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パーマが取れる仕組みが分かったところで、次は長持ちさせるための方法をご紹介しましょう。

パーマをかけた当日はシャンプーしない

パーマをかけた直後は、薬剤の反応が終わっていなかったり、残留アルカリ(後述)が残っていたりする場合があります。そんな時にシャンプーをしてしまうと、パーマのかかりがゆるくなり、持ちが悪くなってしまいます。

特に、洗浄力の強いシャンプーを使うと、すぐにパーマが取れてしまう可能性がありますから避けましょう。リンスやトリートメントは問題ありません。もしも付ける場合にはシャンプー以外のものにするか、お湯で流すだけにしましょう。可能であれば、当日は頭を洗わないことがベストです。

もしもスタイリング剤などの関係でどうしてもシャンプーを使いたい場合には、弱めのシャンプーを使うことでパーマの取れやすさをある程度抑えることができますよ。おすすめはアミノ酸系シャンプーや石鹸シャンプーです。アミノ酸洗浄成分の入ったものを探してみるとよいでしょう。また、シリコンシャンプーを日頃から使っていると、成分が髪の内部に浸透し、パーマがかかりにくくなるので、避けた方がよいでしょう。

温度変化を与えない

ドライヤーやアイロン、サウナやエアコンなど、髪に温度変化を与えるものがいくつかあります。

こうした変化も、パーマを取れやすくする原因になりますから、できるだけドライヤーやアイロンにかける時間を減らしましょう。タオルドライを入念に行うことで、時間を短縮することができますよ。

また、高温もよくありませんから、ドライヤーの温度は低めにし、必要最低限にしておくことがポイントです。

化学変化を避ける

日常生活で、パーマが取れてしまうほどの化学変化と言えば、アルカリ温泉や毛染めなどです。特に、コールドパーマには、アミノ酸であるシステインが2個つながってできた、シスチン結合を利用してパーマをかけるので要注意です。シスチン結合は、アルカリで切れてしまう可能性があるためです。

パーマの後に毛染めをする場合には、あらかじめパーマを強めにかけておくことで、毛染めでパーマがゆるくなってしまうことを防ぎます。また、アルカリ温泉に入る場合には、髪の毛が温泉に浸からないようにするほか、弱酸性のシャンプーで洗ったり、トリートメントをしっかりしたりして、髪を酸性に戻すことが必要です。

ブラッシングは弱めに

濡れた状態の髪や、パーマをかけた直後などに、強い力でブラッシングをすると、パーマが伸びてしまいます。髪の状態に合わせ、ウェーブならウェーブ、ストレートならストレートな髪の状態を保つようにすることが、パーマを長持ちさせる秘訣です。髪をとかそうとしてグイグイと引っ張ってしまわないように気をつけましょう。

特に、目の細かいクシは髪を引っ張る力がより強いので、基本的には使わないようにします。髪が絡んだり、寝癖が付いてしまったりしてとかしたくなるのは分かりますが、できる限り手ぐしか、目の粗いクシで行うようにしましょう。

また、パーマをかけて1週間程度は、目の細かいクシは避けましょう。カールが伸びやすいので、できる限り使わないことをおすすめします。ちなみに、1ヶ月くらい経てば、何をしても大きな変化はありません。

髪はしっかりと乾かす

パーマの特徴として、髪が濡れている時より、乾燥した時の方がウェーブがゆるくなるということが挙げられます。一見すると乾かすことでパーマが伸びているようにも見えるので、自然乾燥の方がよいと考えてしまう人もいるようですが、髪が濡れた状態というのは非常にダメージを受けやすい状態です。

ですから、髪をきちんと乾かすことなく、濡れたままで眠ってしまうと、ダメージヘアの原因になります。本人が気づかない寝返りなどによる摩擦も、毛髪には大きなダメージを与えてしまいますよ。

髪の傷みはパーマの取れやすさにもつながりますから、長い時間キープしたいなら、しっかりとドライヤーで乾かしましょう。なお、温度は低めに設定してください。

毛先は切らない

毛先が伸びてくると、パーマを当てた時のイメージと変わってきてしまうこともありますし、髪が伸びるままにして手入れをしないと、見た目もよくないですよね。また、毛先は枝毛が目立ちますから、ついつい切ってしまいたくなるものです。

パーマは毛先から巻いていくので、根元よりも毛先の方が強いカールがかかっています。全体的にパーマがかかっているように見えても、実は毛先のカールが重なっているだけなので、毛先を切ってしまうと、一気にパーマが取れてしまいますよ。

もしも髪を切りたい時には、毛先を切るのではなく、毛の量を減らす程度に抑えたり、短くしたいのなら、髪を切ると同時にパーマもかけ直すとキレイな状態を保つことができますよ。

トリートメントを活用する

また、トリートメントを使ってタンパク質が流出するのを防ぐのも方法の1つです。

トリートメントは内部のタンパク質を補給する効果と、髪の外側から蓋をして、タンパク質が出て行くのを防ぐ2つの効果を持っていますから、上手に活用してパーマをキープしましょう。

トリートメントのやり方

トリートメントを地肌に付けてしまうと頭皮汚れの原因になるので、地肌を避け、毛先に重点的に付けていきます。髪を引っ張ってしまうとカールが伸びてしまうので、指でクルクルとカールを作りながら毛先にトリートメントを塗り込みましょう。

5分以上その状態で置いておくと、お風呂の蒸気がスチーム効果となり、栄養分がしっかりと髪に浸透します。洗い流す時は、地肌にトリートメントが残らないように気をつけつつ、髪には多少の滑らかさが残る程度にしておきます。

そして、風呂上がりには洗い流さないタイプのトリートメントを、濡れた髪に付けていきます。できるだけパーマ用のトリートメントを使うとよいでしょう。なお、ストレート用もありますから、間違って使わないよう、買う時には注意してくださいね。

なお、補修系のトリートメントやくせ毛用トリートメントは、髪を落ち着かせる効果があるため使用しないでください。かえってパーマが取れやすくなります。

パーマを長持ちさせる乾かし方

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また、髪の乾かし方にも、パーマ持ちをよくするコツがあります。まず、どのようなスタイルであっても、根元から乾かしていくことは変わりません。

なぜなら、根元が濡れていると、毛先をどんなにしっかり乾かしてキレイな形を作っても、根元の水分がなくなるにつれて型崩れしてしまうからです。

毛先の形を作る前に、まずは根元をしっかりと乾かしましょう。次にヘアスタイルごとの乾かし方をご紹介します。

ショートヘア

ショートヘアの場合には、毛流れを意識しつつ、握るように乾かしていきます。適当に乾かしてしまうと、あちこちに毛先が跳ねてしまうので、内側外側、どちらに跳ねさせたいのか意識してカールを作っていくのがコツです。

髪の短いショートヘアは乾かし方次第でセットのしやすさが変わってきますから、短いからと言って手を抜かないようにしましょう。

ミディアム~ロングヘア

ウェーブが細かい人は、根元から握るように乾かしていきます。髪の中程から毛先にカールがある人は、指や手を使ってカールを作りながら乾かすようにしましょう。乾かす時には、頭を4つのブロックに分けて行うとよいですね。前側の左右、後ろ側の左右に分け、それぞれのブロックごとに乾かしていきます。

根元を乾かす時はある程度強い風で、乾いてきたら、中風~弱風に弱めて、カールをキープしながら乾かしましょう。

仕上げとして、毛先に洗い流さないトリートメントを付ければ完了です。ベタベタと付けるのではなく、手の平で揉み込むように付けていくのがポイントですよ。

持ちのよいクリープパーマ

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ここまで、パーマの持ちをよくする方法をご紹介してきましたが、パーマの中には、持ちの長いクリープパーマと言うものがあります。

やり方は、ロッドに髪を巻いた状態で加湿器やスチーム、蒸しタオルなどを当てて、一定時間蒸らします。これによって、髪の構造を最もふさわしい場所にずらす、というパーマ方法です。

クリープパーマのメリット

クリープパーマのよい点は、ぷるんとした質感と柔らかな手触りです。クリープパーマには、クリープ期という蒸らしの期間が必要ですが、これによって水分が髪内部に閉じ込められ、独特の質感と柔らかさを生み出しているのです。

そして、クリープ期は栄養を髪に入れるのにも最適です。この時にしっかりと栄養補給をしてあげることで、髪により一層の柔らかさを与えることができますよ。

パーマがかかりにくい人におすすめ

クリープパーマは、普通のパーマがかかりにくい人にもおすすめのパーマです。クリープ期に最もふさわしいイチに髪内部の構造をずらすことができるので、巻いたとおりの形を出しやすいというのがその理由です。

毛の細い人や軟らかい人など、パーマのかかりにくい人でもパーマが維持しやすいので、1度試してみてはいかがでしょうか?

カラー毛、ダメージ毛にも

また、クリープ期を利用することで、弱いパーマ液でも効果的にパーマをかけることができます。カラー毛やダメージ毛など、強いパーマ液が使えない人でも安心してパーマをかけられる点でもメリットだと言えます。

クリープパーマはその特性から、パーマの持ちがよいのが売りです。1度のシャンプーでパーマが嘘のように取れてしまう、という人にも、ぜひおすすめしたい方法ですよ。なかなかパーマがかからない髪質だけれど、どうしてもパーマを楽しみたい、という人は、ぜひ試してみてくださいね。

まとめ

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このように、パーマはかける時だけでなく、普段使っているシャンプーや、パーマ後のケア方法によって持ちのよさに大きな違いが出てしまいます。

せっかくかけるなら、できるだけ長い時間、キレイなままで楽しみたいですよね。当日のシャンプーや髪の乾かし方、ブラッシングの方法など、うっかりやってしまっているNG習慣はありませんでしたか?もしもパーマの持ちが悪いと感じているのなら、1度日頃の習慣を振り返ってみるとよいかも知れません。

また、シャンプーやトリートメントを変えるだけでも、より持ちをよくすることができますから、自分のパーマに合ったものを見つけてくださいね。正しいヘアケア方法で、ヘアカラーやパーマをいつまでも楽しみたいものです。

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