大豆が女性ホルモンである卵胞ホルモンに影響を与えることによって、ホルモンバランスを整えてくれることが知られています。
豆乳は大豆で出来ているために、女性の身体にとっては「ホルモンと大きな関りがある」からですね。そう考えると「ダイエット効果があるかも!」と期待してしまう人も多くいることでしょう。
今日は、豆乳に含まれる大豆イソフラボンが、生理のある女性の体にとって「どのような働きがあるのか」を中心に、ダイエットに取り入れるポイントも見ていきますね。
女性ホルモンと生理の関係
初めに女性の身体について少し見ていきますね。生理のしくみから知っておくことは、繊細な自分の体と付き合っていくうえで、とても大切です。
女性ホルモンは、大きく分けて「エストロゲン」「プロゲステロン」の2つのホルモンのことを指しています。女性の身体は、思春期を過ぎると体つきもふっくらとしてきて、生理が始まりますよね。一般的に健康な人の場合は、体調やその時の精神状態などにもよりますが、平均すると28日周期で生理がくるような仕組みになっています。
この生理の期間を、例えば「5日」と考えて28日周期で計算すると、女性の体は、なんと一生涯のうち「約6年9か月の生理」を過ごすことになるんですね。
これは、初めて月経を迎えてから、35年~40年を生理がある時期と考えて算出されています。(※個人差があるのですべての人が当てはまるわけではありませんので、ご了承くださいね)では、この生理周期をホルモンの活動で順番に見ていきましょう。
1.生理期間中
妊娠することがなかった場合には、赤ちゃんのベッドとして用意していた子宮内膜が、剥がれ落ちていき老廃物や血液と一緒に体外へと排出されることを生理と呼んでいます。
この時に、子宮が強く収縮するので、腰痛や頭痛、腹痛など、いわゆる生理痛が起こってくるのですね。
2.増殖期(卵胞ホルモンの様子)
卵胞ホルモンであるエストロゲンが、卵胞刺激ホルモンの働きにより、原始卵胞の1つが卵巣の中で発育され始めるのです。
この時に、エストロゲンが分泌されるので、子宮内膜が少しづつ妊娠の準備へとして厚くなっていきます。
卵胞ホルモン(エストロゲン)と閉経
卵巣から飛び出して受精するために頑張っているホルモンです。女性ホルモンとして大きな役割を担っています。
ちなみに閉経期には、妊娠の必要がなくなるために、エストロゲンが減少していきます。エストロゲンが減少すると、ホルモンバランスが崩れていき、体調が良くなかったり、骨粗しょう症などのトラブルを起こしてしまう場合があります。
この時期を更年期と呼んでいるのですね。ですから、エストロゲンの減少する更年期には、子宮がんなども患ったりします。若いうちから検診は受けるようにしましょう。
3.排卵期
受精が可能な期間です。子宮の中で卵胞ホルモンの分泌が上限に達すると、黄体化ホルモンによる準備期間が始まります。
この期間中に、排卵という形で卵子が卵胞から飛び出していくのですね。だいたい、24時間以内に精子と出会うことがないと、子宮に吸収されてしまいます。
受精と双子の不思議
受精の際に1つの卵子が飛び出して、1つの精子と出会うのが一般的な受精です。まれに、1つの卵子に対して、2つの精子と結びつくのが一卵性双生児といいます。
2つの卵子に、2つの精子が出会って受精した双子が二卵性双生児というのですね。
つまり、1つの卵子に複数の精子が出会うと顔のそっくりな双子になり、2つの卵子に2つの精子など、それぞれの受精卵から生まれてくると顔の違う双生児になります。
4.分泌期(黄体期)
黄体ホルモンであるプロゲステロンは、「卵子が飛び出したあとの卵胞」が黄体という組織を作り出していきます。その結果、黄体ホルモンが分泌されるようになるのですね。
つまり、エストロゲンが減少することは、プロゲステロンも減少させるという意味だったのです。
この後には、受精卵が着床する準備のために、子宮内膜はやわらかくなっていきます。妊娠をした場合には、このやわらかくなったベッドのような子宮内膜に、着床をして赤ちゃんを出産するまで栄養を摂る場所になっていきます。
そして妊娠をしなかった場合には、次の生理を迎えることになるんですね。個人差はありますが、このように生理周期には、毎回同じ働きをする役割があります。
生理中の体の悩み
それまで活発に分泌されていたエストロゲンの量は生理が来る直前には減少してしまうことが分かりましたね。こうして生理が始まるとエストロゲンの分泌量が減少することから、女性特有のいろんな不調が生まれてくるのです。
つまり、これがプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)のバランスが崩れてしまうということなんですね。
生理中の悩み
生理中には下記のように、いろんな体調不良に悩まされている人が多いのではないでしょうか?
- 体が浮腫んでしまう(足がパンパンになってしまう等)
- 体重が増えてしまう
- 便秘になってしまう
- 下痢をしてしまう
- 食欲が増えてしまう
女性としては、どの悩みも深刻ですよね。これらは、冒頭で話した女性ホルモンの影響によるものです。言葉を変えていうなら、女性ホルモンのバランスを整えてあげることで、ホルモン分泌を促して症状が改善することが期待できますね。
生理中の体はどうなっているの?
生理が来る前には、プロゲステロン(黄体ホルモン)が活発に分泌することにより、いろんな作用が働いて不調となって表れてきます。
ひとつ目として生理の時のエストロゲンが減少することでホルモンのバランスが崩れてきます。そんな女性ホルモンの作用によって体には、「水分や脂肪を溜め込んでエネルギーをどんどん摂取するように」と、脳へと信号を送っているのですね。体の浮腫や体重の増加はこうして起こることが分かります。
また、腸の蠕動運動が弱まってしまい(不規則になることもある)便秘が生じやすくなります。そのうえ、長い間、大腸の内容物が滞在することで、多くの脂肪やエネルギーも吸収されるので太りやすくなるのです。
もちろん、腸内の内容物は時間が長いほど水分を吸収されるので、便がさらに出にくいといった状態の悪循環に陥ってしまうのです。悪玉菌も増えてしまうので辛いですよね。
生理が何日もある理由
生理ってなんで、何日も出血をするのでしょう?自分の体の変化なのに、意外と知っている人は少なかったりしますね。それだけ女性の体は繊細で、複雑ということでしょう。
生理中の血液
生理中の出血が数日続く理由としては、主に下記の理由が挙げられます。
- 子宮のサイズ
- 子宮口の大きさ
- 毎月のホルモンの分泌量
- 子宮の位置
子宮口の大きさには、個人差があるのですが、通常はジュースを飲むときのストローよりずっと細いのです。その細い穴を子宮に溜まった経血が少しづつ降りてくるのですね。
子宮は、生理中には経血を押し出そうと「しぼる」ようなイメージで収縮をします。それが腹痛の原因ともなりますが、子宮の位置が前や後ろに傾いていると血液が出にくくなるため、ダラダラと血液が流れたり中休みをもって3~4日目から出血量が増加するという形で、長期間に及んでしまうことがあります。
豆乳で体質改善をする
女性ホルモンのバランスを整えてくれるといえば、やはり大豆を思い浮かべる人が多いようです。イソフラボンが豊富な大豆から作られる豆乳には、「大豆サポニン」という成分が入っているので、体質改善のために豆乳を利用する人が増えています。
大豆を使った豆乳は、生理中の女性の体に対して、どのような作用をするのでしょうか?どんな豆乳でも良いのか、どんな飲み方が良いのかを考えて
では、豆乳を摂取すると、どんな効果があるのか見ていきましょう。
豆乳の効果を活用しよう!
大豆製品として簡単に摂りやすい豆乳には、次のような特徴があります。
- 大豆イソフラボンが豊富
- 食物繊維がたっぷり含まれている
- GI値が低い
- カロリーが控えめ
このような特徴を持つ豆乳での健康維持やダイエットは、どうやら大豆の成分に大きな働きがあるといえるようですね。同様の大豆製品のはずなのに、なぜ豆乳が選ばれているのでしょうか?
大豆イソフラボンが豊富
女性にとっては、この女性ホルモンを調整してくれる大豆イソフラボンが重要な役割を持っていることが分かりましたね。女性の体から減少してしまったホルモンを調整することで、快適な生活を手に入れましょう。
ちなみに豆乳onlyより、お豆腐や納豆などの大豆製品でバランスの良い食生活をすることも忘れないでくださいね。
食物繊維が豊富
食物繊維が多いということは、老廃物を排出してくれるという期待が持てますね。便秘が解消されるだけでなく、肌の調子が整ってくるので、代謝が良くなることでの美肌効果を得られることもあります。
整腸作用のような優しい作用なので、腹痛がひどくなるといったことは少ないようです。しかし、心配のある人は、念のため、豆乳を温かくして飲むのも良いですね。
GI値が低い
これは、食事をしてから2時間以内の血中の血糖値(これを食後血糖値といいます)が、どれくらい上昇するのかを数値化したものです。血糖が急上昇してしまうと、血糖を調整しようとして、膵臓から出されるインシュリンの分泌が増えてしまいます。
また、その脂肪の生産や脂肪細胞の分解抑制が原因となって引き起こされることもあるのですね。すると結果的に太りやすい体質になってしまう可能性が出てきます。
豆乳は使い方で変わることを知ろう
女性ホルモンのお話のところでも出てきましたが、女性は生理中に「浮腫んでしまう」「便秘や下痢をしてしまう」といった主に「代謝」などの滞りによって、腸を始めとして体のめぐりが悪くなったりするのです。つまり、体内環境が悪くなるのでしたね。
そこで、豆乳の特徴を利用するのが賢明なようです。しかし、これには個人差もあることや使い方によっては効果を得られないというデメリットもあることを知っておきましょう。
豆乳だからと油断しないことが大切
カロリーが控えめなので、太るのを防いでくれる助けになることが考えられます。ですので、ダイエットを気にする女性が小腹の空いてしまった時には低カロリーの豆乳で乗り切ることが大切ですね。
ただ、ここで注意してほしいのが、豆乳の量と味についてです。
最近は、いろんな味を各メーカーが出しているため、摂取量や選び方を間違えてしまうと予想以上にカロリーを摂取してしまうことがあるのです。これは、女性にとっては非常にショックな話ですよね。
生理周期に合わせて豆乳を使うメリット
豆乳を使ったダイエットが話題になっていますが、上手に使うと効果を得られることも多い豆乳です。しかし、実際には間違った使い方をして効果を得られずに、かえってマイナスを感じている人も多いようです。
「ダイエット方法まとめ」といった情報もあるようですが、自分の体のためにも正しい使い方をして効果を得られるようにしてほしいですね。せっかくですので、ここからはダイエットだけでなく、豆乳の成分を生理中に活かせる使い方や種類、活用方法などをお伝えしていきますね。
また、若い女性が起こしやすい危険な行為で偏ったダイエット方法があります。一口にダイエットといっても、何にも食べないでガリガリになってしまうのは、生理が止まってしまったり、妊娠しにくくなったりするので、特に若い女性にはお勧めできないのです。ダイエットをするのでしたら、野菜やお肉など、必ず必要な栄養素をしっかり摂取したうえでの補助として豆乳や食事療法などを取り入れるようにしましょうね。
豆乳ダイエットをする人のために
豆乳ダイエットを成功させるには、決まりがあるのです。実は、豆乳を飲む期間と量が大きなポイントとなるのですね。
- タイミング ➡ 生理予定の1週間前
- 期間 ➡ 生理が始まるまでの7日間
- 摂取量 ➡ 200㎖
このダイエットをたくさんの女性が挑戦しているようです。つまり、豆乳の効果がみんなに知られてきた証ですね。ですが、自分の生理周期を知っていないとタイミングが合わないことがあり、効果を得られないことがあります。
まずは、自分の生理周期を知ることから始めていきましょう。大人の女性として自分の生理周期を知ることは、普段の健康管理にも役に立照ることが出来るのでぜひ行って頂きたいことでもあります。基礎体温を付けていくだけで、婦人科での受診にも大事な情報となります。わずかな変化も早期に分かるといったメリットもあるので、こちらも挑戦してみてくださいね。
生理周期に合わせて取り入れるメリット
- 朝時間がない人 ➡ 手軽に摂取出来る栄養素として朝食代わりにする
- 豆乳の摂取上限量 ➡ 摂取カロリーで考えてみても約120kcal程度なので、200㎖までにする
- 女性ホルモン ➡ エストロゲンと似た働きをする豆乳を摂取することでイライラを解消する
- 豆乳に含まれる大豆サポニン ➡ 抗酸化作用・血行促進作用があるので冷え性も改善
- 大豆ペプチド ➡ 体脂肪燃焼といった作用を促してくれる
- 大豆ペプチド内のアミノ酸 ➡ 免疫力が高くなる
このように不足しがちな女性ホルモンを補ってくれたり、健康な体を作るために必要な効果を得られるので大豆は、女性の味方といっても良いくらいですね。ただ、良いことずくめとはいっても豆乳には使い方を誤ると良くない結果を招いてしまうので、正しい摂取が出来るようにしていきたいものです。
豆乳の隠された成分がすごい!
手軽に摂取できる大豆製品として、豆乳は貴重な存在です。その意味でも、豆乳のすごい「縁の下の力持ち」成分について、もう少しだけ見ていきましょう。詳細を見ていくと驚くほど有用な成分が含まれていることが分かりますので、そのあたりについても、ご紹介していきますね。
- リノール酸 ➡ 必須脂肪酸は体内で作ることは出来ないので、人は食べ物で摂取をする必要がある。悪玉コレステロールを減少させる働きがあり、動脈硬化や高血圧などの生活習慣病を予防できる
- 大豆レシチン ➡ コレステロールや中性脂肪を減少させてくれて、脳の働きを助ける効果もある
- 大豆サポニン ➡ 抗酸化作用や血行促進があるので体を温めてくれる
- 大豆ペプチド ➡ 体脂肪を燃焼させたり免疫力を高めてくれる
- 大豆タンパク質 ➡ 悪玉コレステロールを低下させたり中性脂肪を低減させる
このように女性にとっては、なんとなく飲み始めた豆乳だったとしても、実は「健康な体作りに欠かせない食品」だったのですね。
豆乳の上手な取り入れ方
豆乳は、低カロリーだからといって「ダイエットするために、たくさん飲む」という人がよくいらっしゃいますが、豆乳をダイエット目的でたくさん飲みすぎている人は、すぐに生活を見直しましょう。管理栄養士さんのお話では、だいたいのカロリー平均が下記のようになっています。
- 無調整豆乳 ➡ 108kcal
- 調整豆乳 ➡ 68kcal
- 豆乳飲料 バナナ味 ➡ 132kcal
美味しくて飲みやすいことから、男性にとってもバナナ味が人気が高いようですね。味の好みはあると思いますが、生理中の健康を考えて豆乳を飲み始めるのでしたら無調整を飲んだ方が良いようです。
このように豆乳が健康的な飲み物だと思っていたら、使用方法によっては、かなり異なることが分かりますね。
実は、このバナナ味などは豆乳ではなく「豆乳飲料」なんです。意外と知られていないのですが、豆乳と豆乳飲料は全く別のものだったのですね。
豆乳飲料と豆乳の違い
豆乳飲料は、豆乳とは異なり「美味しく飲む」ことを目的として作られているため、豆乳が苦手な人にとっては嬉しい飲み物なのです。なぜなら、豆乳飲料は、果汁や砂糖を混ぜて豆乳を薄めて作られているからなのです。
- 美味しいを優先させる ➡ 豆乳飲料
- 健康を優先させる ➡ 豆乳
よくあるケースとしては、豆乳だと思って豆乳飲料をたくさん飲みすぎることなのですが、それでは困ったことが起きる可能性もあります。豆乳飲料は、味を良くするためにどうしても豆乳を薄める必要があるのですが、その薄められた豆乳飲料には、豆乳を減らしているためメリットとなるエストロゲンが減少しているのです。
すると、豆乳を飲んでいる人より必要な成分を摂れなくなっていたり、カロリーを余分に摂取してしまう等といった、期待していたことからかけ離れるといった残念な結果を招いてしまうのです。
せっかく豆乳でダイエットを目指したり、健康管理をするのなら、味付きの豆乳飲料ではなく、無調整の豆乳を選ぶようにしましょう。
味を楽しむ豆乳レシピ
飲んだり、食べたりと豆乳をアレンジして楽しみながら摂取していけるように簡単なレシピをご紹介しますね。
1.豆乳を食べるという発想
プリンだと少し食欲が落ちてしまったときにも栄養補給が出来そうです。どうしても時間がない朝には、豆乳プリンを朝食に取り入れるのも良いですね。
豆乳プリン
- 無調整の豆乳を300㎖の1/2をお鍋で沸騰させないように寸前まで温め火を止める
- 水でふやかしたゼラチン5gとハチミツ大さじ3を、1の鍋に入れて泡だて器でよく混ぜ合わせる
- 残りの豆乳も入れてさらに混ぜ合わせる
- 容器に移し入れると粗熱をとり冷蔵庫で冷やし固める
この豆乳をアレンジしたおやつなら、美肌を目指したり美しい身体作りのための美容にも良さそうですね。また、お料理をするのは苦手な人や時間が取れない人のために「飲むのを楽しむレシピ」もご紹介しましょう。
2.症状に合わせて自宅で味をアレンジ
無調整の豆乳がどうしても飲みにくいという人は、コーヒー味やバナナ、その他にもいろんな味が市販されていますので、それをそのまま飲んでも大丈夫です。
豆乳が大丈夫な人は、無調整の豆乳を使って自宅で症状に合わせて味をアレンジしながら作って楽しむことも出来るんですよ。
- 便秘解消の豆乳 ➡ 無調整豆乳1パック200㎖とバナナ1本を一緒にミキサーにかけるだけ!
- エイジングケアの豆乳 ➡ 無調整豆乳1パック200㎖と黒ゴマ小さじ1杯、きなこ小さじ1杯を少しずつ混ぜて出来上がり!食べるような感覚でいただきましょう。
- 豆乳の味が苦手な人 ➡ 無調整豆乳とコーヒー適量を混ぜるだけ!
いろんな症状と自分の悩みに合わせて、オリジナル豆乳を試してみるのもよさそうですね。豆乳でオリジナルを作ることで、自分の体の調子を見ることも出来そうです。
豆乳は自分の体を知ることから始めよう
お薬ではないので基本的には、飲む時間も量も本人が決めることなんです。しかし、やはり効率よく摂取するなら少しでも情報を集めて、自分の体ににあった豆乳の取り入れ方をするようにしましょう。
また、それらの豆乳の活用と普段のダイエットや疲れをほぐすようなエクササイズに取り入れて組み合わせる方が効果も上がって、一石二鳥になるのではないでしょうか。
特に管理栄養士さんのお話を参考にすると安心ですよね。大豆タンパク質の含有量や質、目的、体質などに応じた飲み方があるはずなので、きちんと飲んで効果を得るためには「飲みたいから」と何度もたくさん飲むことは控えるようにしていきましょう。豆乳は気分ではなく、身体に必要なものを摂るのが重要ですね。
生理中の不調は豆乳だけでなく生活も見直してみる
定期的に生理が来るのは、女性ホルモンが正常に働いている証拠ですが、実際に生理が来ると確かに、憂鬱になったりもします。体にとって大きな負担がかかるような睡眠不足やダイエット、過労などは「身体を守ることを優先する」ために、生殖器関連の働きを後回しにしようとする防御の働きのためなのです。そうすると卵巣機能が低下してしまい、結果的に生理が遅れてしまうことになります。
また、妊娠の心当たりがある人にとって、生理が来なくなってしまうことを恐れるあまり、生理が遅れることがあります。
この時にも、精神的な大きい負担を抱えているため似たような現象になってしまい、たとえ妊娠していなくても生理が来ないといったことになってしまいます。女性の体に思いやりを持ってくれる男性が増えるように、みんなで考えていかなければいけない部分も多いですね。
生理が遅れる理由
女性ホルモンの働きが良くないと、もちろん生理が遅れたりしますが、妊娠していなくても生理が遅れることがあります。それだけ女性の体はデリケートなんですね。
- 精神的なストレス ➡ 何かを我慢し続けていませんか?
- 不規則な生活 ➡ 睡眠時間や食事の時間がバラバラではありませんか?
- 無理なダイエット ➡ 食事を抜いたり「〇〇だけダイエット」などをしていませんか?
- 肥満 ➡ 体を動かさずに食べ過ぎて体重が増えていませんか?
- 睡眠不足 ➡ 用事がない時にも深夜まで起きていませんか?
- 運動不足 ➡ 階段を使ったり歩いたりしていますか?
以上のような質問に、当てはまってしまう人は今日からでも良いので、毎日の生活を改善するように努力していきましょう。豆乳の健康法も、これらをしっかりと基礎に置いてから行う方が、より欲しい効果を得ることが出来るようになってきます。
美容も健康も、毎日の何気ない基礎があってこそです。お家を建てる時に基礎が大切なのは、長期にわたって安全を保てるようにですが、それは健康にも言えますね。
ストレスと上手に付き合う
この時代に「ストレスを抱えていない人はゼロ」といっても過言ではないでしょう。そうすると、自分で上手く力を抜いていく方法を身に付けるしかないようですね。
- 体も心もほぐしてくれる ➡ 浴槽にゆったり「ぬるめ」で浸かる、アロマを浴槽に数的入れるなど
- 質の良い睡眠をとる ➡ 枕元にアロマを置いておく
- 寝つきを良くする ➡ 人肌に温めたミルクを飲む
- スッキリする ➡ カラオケに行くなどで声を出す
- お腹のスッキリ ➡ 牛乳とはちみつを入れて飲む
時には、ハーブティーを飲んで、ゆっくりした時間を過ごしたり、自分が「こうしたい」と思えることを見つけて、せめて月に1度以上は自分のための時間を持つようにすることも身体を守るために必要ではないでしょうか?
生理中に起こる症状別の対処方法
生理中は、いつも以上に身体も心もデリケートな状態です。ここでは、具体的に体の悩みを解決していくヒントをまとめてみましたので参考にしてくださいね。
下腹部痛
子宮内膜の経血を体の外に排出しようとするプロスタグランジンという物質が分泌されるのですが、この時の分泌の量が多いと子宮の収縮が過剰になるために痛みが強くなったりします。
冷え等によって骨盤内の血液が滞ったりしても、ストレスが強くても、血行が悪くなるので痛みの原因になったりします。
生理中はもちろんのこと、生理が終わっても、女性は腹部を冷やさないように、温かい飲み物を取るとか、座って勉強や仕事をするときには下半身を温めるように、ブランケットなどを掛けるように出来ると痛みの緩和にも繋がって良いですね。
腰痛
卵巣ホルモンの一種であるリラキシンが分泌されることによって、経血しやすい仕組みになっています。このため、骨盤が開きやすくなるのですが、このリラキシンが骨盤周囲の筋肉にも影響を与えてしまうので腰痛を起こすと考えられています。
やはり骨盤内の血流も影響してきますので、冷えから体を守りましょう。また、ストレスは、どの不調にも影響するようです。
冷やさないことが一番ですが、それに加えて家に帰ったらアロマで足浴をしたり、適度に運動をするなどしてリラックスが出来るように心がけていきましょう。同じ姿勢が続いてしまう人は、合間に背伸びをしたり、屈伸運動をしたりして適度に体をほぐしていきましょうね。
吐き気・むかむか
先ほどのプロスタグランジンは、子宮だけでなく消化器の胃腸にも作用するので、分泌が多い場合には吐き気やむかむかした感じがある人もいます。生理痛のため食欲が落ちたり、食事のリズムが乱れたりすることによって胃腸への負担が大きくなっていることがあります。
子宮などの生殖器からのトラブルは、同じ症状でも内科の症状とは異なることがあります。原因がそれぞれ違うからですよね。そのため、生理中の体の困ったことは、婦人科での受診をするようにしましょう。
- 吐き気を抑えたい ➡ 生姜、ミントを使って「生姜湯」「ミントティー」などの飲み物も
- 吐き気を抑える工夫 ➡ 空腹のときには吐き気が強くなってしまうので、空腹にならないように消化のよいものを少しづつ摂っていく
便秘・下痢
排卵前から子宮の収縮を抑える黄体ホルモンが分泌されやすくなっています。このときに黄体ホルモンは腸の収縮運動も抑制するために便秘になったりします。
しかし生理が始まると、黄体ホルモンは減少していくため便秘は解消されていくので安心です。ただ、プロスタグランジンは腸を収縮してしまうので、今度は下痢をしてしまうことが多いのです。
- 下痢の時に控えた方が良いもの ➡ 果物・豆類・辛い物・コーヒー・冷たい食べ物・冷たい飲み物など
心配な人は、便利な水なしで飲める下痢止めを持っていると良いですね。
頭痛
片方が痛む片頭痛と、首や肩の筋肉が緊張して起こる緊張型頭痛の2種類があります。対処が全く反対のため、どちらの頭痛か見極めが大切です。
- 片頭痛の場合 ➡ 脳の血管が拡張しているのが原因なので、痛みのある部分を冷やしたり、こめかみを抑えるなどして血流を妨げてみる。光や音に敏感になって更に辛くなる人もいるので、静かに暗くして過ごす
- 緊張型頭痛 ➡ 今度は反対に血流を良くすることで筋肉を緩めてあげる。後頭部や肩、首などを蒸しタオルなどで温めたり、軽くストレッチするように首や肩を回す運動をする
貧血
脳に行くはずの血液が子宮に集まることで、脳への供給が少なくなって全身に酸素を運搬するヘモグロビンの値が低くなることで起こってくるものです。成人女性の鉄所要量は、1日当たり10~12㎎と言われています。
そのヘモグロビンの材料となる鉄は、通常の生理でも約20㎎失われてしまいます。このため女性は、普段から鉄欠乏性貧血になりやすいのですね。
積極的な鉄分摂取が理想ですが、鉄分を摂るために下記を参考にして食事を意識してみてください。
- ヘム鉄 ➡ お肉、魚といった動物性のたんぱく質に含まれて吸収率が高い
- 非ヘム鉄 ➡ 植物性の食品や乳製品、卵といったものに含まれており吸収率は低い
美容を意識する人でも、美しい健康的な体を作るためには、お肉やお魚といった動物性のたんぱく質を摂って、バランスよく栄養を摂取するようにしてほしいですね。
その他にも、肌荒れやニキビ等などでもバリア機能が低下するため、生理中には多くのトラブルを起こしてしまうことがあります。そんなときには、化粧品も出来るだけ自然素材にするとか、眠気が起きる時には、いつもより早く就寝するといったように、上手に体の管理をすることが後々の生活をより良いものに変えていくことが出来ます。
今日の学び
では、今日を振り返ってみましょう。
- 女性ホルモンは大きく分けて「エストロゲン」「プロゲステロン」の2つのホルモンがある
- 一生涯のうち女性は平均すると「約6年9か月の生理」を過ごす
- 生理が始まるとプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)のバランスが崩れてしまうので、女性ホルモンと似た働きのある豆乳で補う
- 生理中には「水分や脂肪を溜め込んでエネルギーをどんどん摂取するように」と脳へと信号を送っているので栄養が豊富でカロリーが低い豆乳でダイエットをすることが可能
- イソフラボンが豊富な豆乳を使って女性ホルモンを調整するときには量と豆乳の種類を慎重に選ぶようにする
- 女性の生殖器には生理中にいろんなトラブルを起こしやすいので婦人科で相談することも必要
今日は、たくさんの情報をお届けしてきました。女性の生理と豆乳の関係が少しづつ見えてきましたね。上手にストレス発散や運動を取り入れた自己管理と豆乳の取り入れ方をして、快適なwoman lifeを送っていきましょう。
関連記事として、
・豆乳の効果とは?美容やダイエットに有効?効果的な摂取方法を紹介!
これらの記事も読んでおきましょう。