大好きなはずの友達なのに「最近イケメンの彼氏ができたんだ」「仕事が楽しくて毎日幸せ」なんて話を聞くと、ついつい嫉妬してしまう。別に不幸を望んでいる訳ではないけど、幸せな姿を見ていると、ドロドロとした感情が止まらなくなってしまう。
これって普通なの?と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
今回は、どうして友人に嫉妬してしまうのか、自分の心理を理解し、的確な心の対処方法をご紹介いたします。
この記事の目次
嫉妬ってそもそもなんで生まれるの?
嫉妬という感情は、他人を羨ましく思い「どうしてあの子が」「なんで私じゃないの?」と、誰しもが一度は経験した事のある当たり前の感情であり、それを意図的に止めることはできません。
しかし、どうして嫉妬してしまうのかという事が分かれば、気持ちの持ち方を変える事はできるんです。
他人より優れていたいと思う人間の心理
人間は、誰しもが善くありたい、優れていたいと思うものです。仕事も恋愛も趣味も、人より劣りたいなんて思っている人はまず居ないでしょう。そのため、自分よりも幸せな人、何もかも上手くいっている人は、嫉妬の対象になりやすく、真逆の鏡のように、自分との差を見せ付けられているように感じてしまうものなのです。
要は、自分が手に入れられなかったモノを持っている人ですね。また、プライドの高い性格であればあるほど、他人と自分のちょっとした差に敏感で、つい嫉妬から、妬みや僻みの感情を抱いてしまうのです。
「羨ましい」と素直に思う事ができればいいのですが、それができずに嫉妬という形であなたの心に現れてしまう事は、仕方のない事です。
嫉妬が生み出す多くはマイナスな感情
嫉妬してしまう事で、人はマイナスな思考が働きだしてしまいます。「どうせ私なんて」という自分を責めてしまう感情であったり「なんであの子が」という他人を責めてしまう感情であったり、それは様々ですが、自分にとって良くないものであるのは確かです。
この様な負のループに陥ってしまうのは、自分の感情がコントロールできていない証拠です。うまく感情と向き合えていないということになるのです。
どうして友人にまで嫉妬を抱いてしまうのか
では、大好きな友人なのに、何故嫉妬という感情が生まれてしまうのでしょうか。
自己嫌悪する人も多いと思いますが、ちゃんとした理由があり、むしろ、友人だからこそ嫉妬してしまう。というパターンの方が多いのです。
では、友人に嫉妬してしまう理由を詳しく説明していきましょう。
友人関係とは常に対等であるものだから
友人というものは、常に対等な立場で接する事のできる存在です。上下関係もなく、気を使うこともなく。だからこそ、本音でぶつかり合ったり、相手を尊く思えるのです。それはとても理想的な人間関係であると同時に「嫉妬」を生みやすい関係性であると言えます。
例えば、同じ時期に社会人になった友人が、自分よりも社会的に評価され、社会人としての立場に自分と差が生まれてしまった時、対等な関係ではなくなります。その瞬間に「どうして自分ではなく友人が評価されるのだろう」という嫉妬心が生まれるのです。
ですが、これは当然の感情です。今まで同じ道を歩き、仕事に関して語ってきた人間が、いきなり自分を置いて先に行ってしまったのですから。嫉妬する側からしてみれば「今まで同じところにいたのに」と思ってしまうものです。
近い存在だからこそ劣等感を感じてしまう
ありのまま接する事ができる存在であるからこそ、そこには悪意というものがありません。
例えば、友人が何気なく語った話が、自分からしたら凄い事であった場合、友人にとっては当たり前にできる事が、自分にはできないんだ。という事実を突きつけられることになるのです。でも、友人からしてみれば「お前にはできないだろ?」なんていう感情は全く無く、ただ出来事を語っただけにすぎないのです。
この様な場合、人は劣等感を抱きます。正義の味方が地球を守ったという話に嫉妬する人がいないのは、当然自分にできる事ではないと認識があるからで、そこに「自分はなにもできない・・・」などと劣等感を抱く事も無いでしょう。
ただ、友人の場合は違います。近い故に、自分にも手が届く事柄が多いために、自分にはなかなかできないという劣等感と、でも自分だってできるのにという嫉妬心が直結してしまうのです。
女性の方が嫉妬心を抱きやすい?
「嫉妬」と聞くと、多くの人が「女性」をイメージするのではないでしょうか。
2014年に話題となったドラマ「ファーストクラス」は、女同士のドロドロな世界と、心の声をダイレクトに視聴者に聞かせる事で、多くの女性に「あるある!」「分かる!」という共感を得た作品でもあります。ドラマの内容は少し行き過ぎな部分もありましたが、多くの女性が共感した。という事実が、女性が「心の中で思っている事がある」という事実を証明してくれたともいえます。
この様に嫉妬という感情は、女性の方が抱きやすいのは事実ですが、これにもちゃんとした理由があるのです。
女性は本能的に嫉妬してしまうもの
生物学的な話になってしまいますが、本来女性は、より優秀な遺伝子をのこすために、優秀な男性を求める生き物なのです。そのため、周りの女性より自分が優位な立場であろうとするのは本能的に仕方の無いことなのです。
友達に彼氏ができた・結婚する事が決まった。なんて時は、多くの女性が恐らく心の中で、焦りや嫉妬を抱いているものではないでしょうか。それが素晴らしい相手であれば尚更、女性という生き物は嫉妬してしまうのです。
彼氏ができたと報告した途端に、なんだか態度が素っ気無くなった?なんて感じたら、かなりの確立で嫉妬されていると思っていいでしょう。
ですが、嫉妬している側も、嫉妬している事自体を自己嫌悪し、また、嫉妬している事実が嫌で、好き好んで嫉妬している訳ではないと言う事を知っておいてください。
マウンティングは嫉妬が大きく影響している
中学や高校時代、あるいは社会人になってからも、グループの女子が対立する、なんて事ありませんでしたか?今の時代「スクールカースト」なんて単語が生まれるほど、人間は自分の順位というものを気にしているのです。
でもこれも自然な事で、他人よりも優れていたいと思うが故の心理なんです。
「マウンティング」とは、仕事や恋愛、ルックス等を総合的に評価し、自分はあの子より上、あの子より下、と、心の中で勝手に順位をつける行為の事をいいます。
どんなに仲のいい友達であれ、心の中では「マウンティング」が行われていると思った方がいいでしょう。このマウンティングが、女性の嫉妬心には大きく関係してきます。
自分より下だと思っていた友人が、ある日とんでもなくイケメンな彼氏を連れて来たとき「なんでこの子にこんないい彼氏ができて、私にはできないの!」なんて思い、一気に形成逆転なんてこともありますからね。この場合も、対等だと思っていた(下だと思っていた)友人より、自分が劣っているという劣等感から嫉妬心を抱いてしまうのです。
女性の思う友達という感覚
こんな事ばかり聞いていると「そもそもそれって友達なの?」と疑問に思うかもしれませんが、女性の友達付き合いというのは、男性ほどサッパリしているものではないのです。
こればっかりは、感情が強い女性である限り避けられない、というか、どんなに良い関係であっても起こってしまう心理なのです。マウンティングをしていて、上だろうが下だろうが、それが=友人としての好き度とはならないのです。
「それはそれ、これはこれ」という言葉がしっくりくるのではないでしょうか。例え大好きな親友だとしても、親友という存在の友人とは別の、一女性として見た友人という存在が、女性の中には常にあるのです。
大好きでも見下す事だってある
決して本人に「貴方は私より劣っているわね」なんて言いませんし、バカにするなんて事もないですが、少なからず女性は友達を自分より上か下かと、客観的な立ち居地での見解をもっています。
例えば、自分は仕事も順調で、彼氏とももうすぐ結婚が決まっている。という人の友達が、フリーターで彼氏も長年居ない。という友達を、自分より上にはみないですよね。だからといって、決して見下した態度は取らないし、友達として大切にしてるんです。
もちろん逆の立場の友人にも同じことが言えます。ステータスが自分より数段優れていたとしても、そこに臆する事はないし、皆と同じように対等な立場で接します。器用に物事をこなせる女性ならではの付き合い方かもしれませんが、別に普段からこんなことを意識しているわけではありません。
嫉妬という感情が芽生えた時に、どうしても相手との差を考えてしまうというだけなのです。
自分より下な存在がいるからこそ、安心できる心理
タイトルだけみれば随分酷い事を言っているのですが、これもまた人の心理なのです。
自分よりも劣っている人が近くにいれば、自分は嫉妬心を抱く事はない。つまり、劣等感を抱く事がないから楽なのです。
よく、合コンで主催の女の子は自分より可愛い子ではなく、自分を際立たせる子を連れてくる。なんて話がありますよね。それもこの心理からなんです。
自分が一番優位に立つことで、優越感、安心感を保ちたいと思うのです。
ですが、こういう一面も自分の中にあるという事から逃げていては、嫉妬の感情とは向き合えません。自分の黒い部分も受け止めた上で、きちんと向き合っていく事が大切なのです。
嫉妬心と上手く向き合う方法は?
ここまで読んで、嫉妬という感情は誰もが持っていて、かつ当たり前の感情であると理解していただけましたでしょうか。
嫉妬してしまうこと自体に問題があるのではなく、嫉妬とどう向き合うか、どう処理するかが重要といえます。
ここからは、嫉妬心とどう向き合うべきなのかについてお話していきます。
嫉妬は自分の弱点を教えてくれる
嫉妬と劣等感が深く関係していることから分かるように、人は自分に自信の無い部分、いわば「コンプレックス」を極端に意識してしまうのです。
例えば、容姿にコンプレックスがある人は、容姿に関係する事柄で嫉妬心を抱く事が多かったり、仕事が上手くいっていない人は、上手く仕事をこなしている人に嫉妬してしまうのです。
つまり、自分が嫉妬してしまった時は、自分のコンプレックスを知るチャンスでもあるのです。
弱点と向き合い、改善する努力をする
コンプレックスが分かったら、次はそれを改善する努力が必要です。
でないと、また違う場面で同じような出来事に嫉妬してしまい、その度に嫌な思いをするのが自分自身だからです。
仕事がうまくいかないのであれば、上手くいっている人の真似から入り、少しずつノウハウを学んでいく。小さな事でも、これだけは誰よりも良い仕事ができる!という、自分に自信が持てる様にしておくことが大事です。
容姿にコンプレックスがあるなら、お化粧を研究し、自分のコンプレックスを上手く隠せるようにする等、少しずつ自分の弱点を改善していけばいいのです。
自分に自信が持てる武器を用意すること
全てにおいて完璧な人間なんて存在しません。ですが、何か一つでも極める事はできます。
劣等感を頻繁に感じてしまう人は、まず何でもいいので「これだけは人に負けない!」という武器を手に入れる事から始めましょう。それが芸術でも、趣味でも、何でも構いません。
そうした武器を一つ持っているだけで、人は強くなれるものなのです。また、その武器は自分自身で作り出すものでなければいけません。
例えば、「素敵な彼氏がいる」なんていうのは貴方の武器にはならないので気をつけてくださいね。
他人と自分を良い意味で比較できるようになろう
武器さえ持っていれば、あとは嫉妬心に襲われても簡単です。冷静に他人と自分を比較でしてみましょう。
仕事が上手くいっていない時に、友人はどんどん出世していく。確かに仕事だけでみたら、今の自分は友人には叶わないかもしれないけれど、自分には○○がある。その分野ではここにいる誰よりも自分が勝っているのだから、自分に価値がないわけじゃない。
そう思うと、スーっと気が楽になり、いつの間にか嫉妬心なんて忘れてしまいます。
自分は価値のある人間だと自覚しよう
誰しも弱点は存在します。他人と比べてしまい、劣等感から嫉妬を抱くことだってあるんです。
でも、自分の価値を広い視野で見る事ができれば、些細な事で嫉妬する事は格段に減るでしょう。
また、友人への嫉妬心も、自分の成長できるサインだと受け取れば、嫉妬する事自体への自己嫌悪も無くなるのではないでしょうか。
それでもダメなら、距離をとるのも一つの手段
ここまで読んで、分かってはいるものの、それができない!という人も中にはいると思います。その場合は、嫉妬してしまう人から距離を取ることも、手段としては間違ってはいません。
心が考えに追いつかないのは仕方のない事なのですから、ゆっくり一人の時間を作り、そこで改めて気持ちの整理をすればいいのです。
職場が同じであるとか、学校が同じであるという理由から、どうしても物理的に距離をとる事が難しい場合は、感情移入しない。という目的で、一度相手に対して気持ちのドアを閉じてしまいましょう。
あからさまに避けるとか、無視する。というのではなく、あくまで相手に影響をされないように、という心もちで接するという事です。
嫉妬している自分を隠し続けるのは、精神的にも辛く苦しい事なので、最終手段としては、一人で自分と向き合う時間を作る事も必要なのです。
まとめ
嫉妬ってそもそもなんで生まれるの?
- 他人より優れていたいと思う人間の心理
- 嫉妬が生み出す多くはマイナスな感情
どうして友人にまで嫉妬を抱いてしまうのか
- 友人関係とは常に対等であるものだから
- 近い存在だからこそ劣等感を感じてしまう
女性の方が嫉妬心を抱きやすい?
- 女性は本能的に嫉妬してしまうもの
- マウンティングは嫉妬が大きく影響している
女性の思う友達という感覚
- 大好きでも見下す事だってある
- 自分より下な存在がいるからこそ、安心できる心理
嫉妬心と上手く向き合う方法は?
- 嫉妬は自分の弱点を教えてくれる
- 弱点と向き合い、改善する努力をする
- 自分に自信が持てる武器を用意すること
- 他人と自分を良い意味で比較できるようになろう
- 自分は価値のある人間だと自覚しよう
- それでもダメなら、距離をとるのも一つの手段
嫉妬という感情は、確かにプラスなものではないですが、プラスに近づける事は十分にできるものです。
大事なのは嫉妬している自分を受け止め、変わっていこうと努力する事なのです。卑屈になって僻んでいるだけでは、なんの解決にもならない上に、貴方の印象まで悪くなってしまいますよ。
友達の良い所は素直に認め、同じように自分のいい所も認めて、日々成長できれば、何倍にも魅力のある人間になれる事を忘れないでください。
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