食後に寝ることの危険性を知ろう!眠たくなってしまうときの対処法は?

食後に寝ると牛になるのでよくないという一方で、食後に眠くなるのは本能だから眠った方がよいという意見がありますが本当はどちらが正しいのでしょう。

意見が両極端なのでどちらかが間違いのような気もしますが、どちらも正しいことなのでしょう。

食後すぐに寝ることの危険性、また、寝方についてどのような寝方がよいのか、食後に寝ることについて詳しく記事にしてみました。

食後に寝ると牛になるということについて

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日本では食後に寝ると牛になるといわれてきました。しかし、これは農耕時代の支配者が労働者を働かせるための言葉だったのです。

現代では食後激しい運動をすると、血液が筋肉の方に流れて消化器管の血行が悪くなるため消化不良につながるので、食後はリラックスするとよいといわれています。

消化機能が十分に働くためには食後直後はなるべく動かない方がベターなのです。

食事をした直後は交感神経が優位に立ちますが、消化活動をするようになると副交感神経が優位に立つようになるので、リラックスムードになって眠たくなるのです。

代謝の仕組みを考えると、前夜摂った夕食は寝ている間に消化吸収されます。しかし、食後すぐに寝ると消化吸収が不十分なままになってしまいます。

食後に横になるとよい理由

昼寝

食後横になるメリットについて3つのことが考えられます。その前に胃の構造を知ることが必要です。

食物が口に入ると食道を通り胃に流れるのですが、胃は2つに分かれています。胃底部、胃体部に大きく分かれていて、胃底部は胃の上方で、胃体部は下3分の2を指します。

何故上にある胃の部分を胃底部というのかというと、横になった場合にこの部分が下になるからです。そこで、食後横になると良い理由を説明します。

負担を肝臓にかけない

食後肝臓は酸素や栄養分を取り入れます。肝臓はアルコールの分解や、運動のし過ぎ、ストレスや過重労働などに負担を掛けています。

肝臓に負担を掛けている人は、食後軽く休むことで肝臓に血液を送り、肝臓の負担を減らすとともに代謝をよくします。

日頃肝臓に負担を掛けている人は、食後に15分横になることで肝臓の病気を未然に防ぐことにもつながります。

消化を促進する

食後に15分横になると消化を促進する働きがあります。食後に眠くなることは本能のようなもので、脳が身体の消化をサポートするために眠くなる指令を出しているのです。

食後は消化をするため全ての血液が胃などの内臓に集中します。それに逆らって動くと、血液が筋肉の方に流れてしまい、十分な消化が行われないことになります。

食後の運動は良くありませんし、食後は横になったりリラックスした状態になっていることが大切です。

食後に横になるときは身体の右側を下にして横になると消化がスムーズになります。胃の出口は右側にあるため十二指腸にスムーズに流れるためです。

胃もたれのときは右ですが、胸やけのときは左を下にした方が胃酸が逆流しなくてよいので、症状に合わせて向きは決める方がよいでしょう。

また、猫背で胃を圧迫したりうつ伏せで寝ると胃の蠕動運動を妨げることになります。

ダイエット効果

食後横になることで簡単ダイエットができるのです。横になることで肝臓に栄養を行きわたらせて肝臓の働きを活性化します。肝臓が活性化して代謝がよくなれば肝臓が基礎代謝をアップさせるために働きます。ダイエットの一番の重要なポイントは、代謝を上げることです。

基礎代謝の2割から3割を肝臓が担っています。そのため、ダイエット効果が期待されるのです。

簡単ダイエット方法

この簡単ダイエット方法はただ食後に横になるだけです。しかし、条件が少しあります。

食後15分間、足と頭を20~30cm高くして右を下にして横になるとダイエット効果があるとするダイエット情報です。

これは肝臓がより活性化するための方法です。これは15分がよく、それ以上はよくありません。また、30分以上になると悪くなります。

食後30分ごろになると血糖値が跳ね上がり、糖が脂肪として蓄積されやすくなります。

一般的な消化時間

  • ご飯・パン・・・・・2~3時間
  • たんぱく質・・・・・3~4時間
  • 揚げ物・・・・・・・4~6時間

以上が胃腸で消化される時間です。ですから、ダイエットするなら直後に15分横になって、これぐらいの時間起きていることで消化がよくなり代謝を上げることにつながります。

食後に寝ると悪い理由

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それでは食後すぐに眠ると悪いデメリットについては、どのようなことが考えられるのでしょうか?科学が日々進歩しているので、この中に書かれていることが間違いになる日もあります。

しかし、いま考えられる理由としては次のことが考えられます。

リスクとして逆流性食道炎になる可能性

食事をすると消化活動が活発になっています。食後すぐに睡眠をとると胃酸が食道へ逆流を起こすことがあります。

逆流性食道炎は胃酸が逆流する食道炎です。食後すぐ睡眠をとると胸やけや胸の痛みなどの症状を起こす逆流食道炎のリスクを伴うことがあります。

食後すぐに寝てはいけない理由に、このようなすぐに発生する胸やけや胸の痛みなどが起こることに繋がっているのではないでしょうか?

ダメージを脳血流に与える

食後に眠気が生じる原因は、消化のため胃や腸に血流が流れて、脳の血流が低下するため眠気が起こるといわれています。

脳の血流が低下した状態で寝てしまうと脳梗塞に近い状態になり、脳細胞が栄養や酸素を十分取り入れることができない状態になります。

夕食後1時間以上あけて睡眠する人は、脳卒中の割合が夕食後すぐ眠る人に比べ66%も低くなっています。ですから、食後に睡眠をとることは脳への負担を掛けているのです。

体質的に太りやすくなる

食後すぐに寝ると脳から成長ホルモンが分泌されます。成長ホルモンが分泌されると、脂肪の分解作用をもたらしてくれます。しかし、いくら成長ホルモンが脂肪を分解しても、食後はエネルギーが多量に摂取されるので追い付かないのです。

食後満腹の状態で寝ると、成長ホルモンが分解されない部分はそのまま脂肪として体内に蓄えられるので、太りやすい体質になります。

人間は眠くなると身体が機能低下します。消化は眠ることにより悪くなるので、消化が終わるまで起きている方が未消化のものを作らなくて済みます。

コレステロールや中性脂肪・血糖値などが寝ることによって上がってしまいます。10分や15分の睡眠でその後の意識が活発になるのなら、ノルアドレナリンの分泌を増やすことになり痩せ体質の身体にしてくれます。

逆に意識がボートしていると、ノルアドレナリンの分泌は抑えられ肥満体質を作ってしまいます。また、肌細胞が生成するには成長ホルモンが欠かせませんが、身体が十分に熟睡しないと成長ホルモンが分泌されません。

その結果寝る直前に食事をすることは、美肌のためにはよくありません。

浅い眠り

食後すぐに胃腸は消化活動を行います。胃腸が活動を行っていることは、臓器は寝る事ができず脳だけが寝ている状態になっています。

ですから、胃腸に負担を掛けて疲れが取れない状態になります。効果的な睡眠をとるためには2~3時間後の睡眠がよいでしょう。

食後寝る危険性とは

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食事を摂って猛烈に眠くなったり、食後ごろ寝をしてテレビを見ていたら寝てしまったということは、血液が胃腸に取られるため眠くなると考えられていました。

糖尿病のリスクを上げる

しかし、糖脳病の初期症状でもあります。食後眠いからといって昼寝のし過ぎは糖尿病のリスクを高める研究結果が出ています。

食後眠いのは高血糖が関係しています。

食後の眠気は生理的なもので、心配する必要はありませんが、大きな問題も背景にはあります。食後の眠気の原因について下記のことが考えられます。

  • 食べすぎによる過剰な胃への負担
  • 膵臓が疲労することで血糖値がみだれている

の2つが原因と考えられますが、多くは食べすぎによるものです。食後異常な眠気が続く場合は、糖尿病の初期症状を疑う可能性があります。

食後眠たいのは食べすぎによるもの

食後眠たいのは食べすぎによる、胃腸に過剰な負担を掛けているためです。最近の研究結果でオレキシンというホルモンが関係していることが解りました

オレキシンについて

オレキシンは神経伝達物質の役割を中枢神経で行っているため、満腹中枢に刺激を伝達する働きをしています。

お腹一杯になるとオレキシンには覚醒効果があるので、満腹中枢が働いてオレキシンの分泌量が少なくなるので眠気が生じます。

オレキシンとは神経伝達物質の一種で、覚醒、報酬系、摂食行動、睡眠の制御に重要な働きをしています。

オレキシンの発見者

オレキシンの発見者の金沢大学医薬保健研究域医学系の櫻井武教授らが、研究発表を行っています。

覚醒効果のある脳内ホルモンのオレキシンは、食事をしてお腹が満たされると満腹中枢が働くため分泌量が減ってしまいます。

そうすると、脳内のオレキシンは脳のエネルギーの役目をしているため停止するので眠くなってしまうのです。

以前の説として、食後の眠気は、食事をとることによって、血液の流れが胃に集中してしまい、脳の必要な血液が減ってしまい、脳の働きが鈍ってしまい眠くなるという説がありました。

しかし、実際に脳の血流に関しては、眠くなるほど血流が減らないことが解ったのです。

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そのため、満腹になってお腹が満たされると眠くなるりますので、早食いや食べすぎによるものは睡魔が襲う原因となります。

オキシトシンについて

さらに、最近の研究ではオキシトシンの活動を弱めることに、過剰な糖分摂取が関係していることが解りました。そのため、満腹が満腹中枢に伝えられなくなっています。

これから引き起こされる病気に、糖尿病、肥満、うつ病などが原因になっていると研究結果がでています。

オキシトシンとは脳の下垂体後葉から分泌されるホルモンで、母乳分泌、出産時の子宮収縮などのホルモンとして発見され、「愛情ホルモン」「絆ホルモン」「信頼ホルモン」などといわれています。

食後に眠気が襲うには病気の可能性も?

食べすぎでもないのに異常な眠気が襲う

食べすぎでもないのに異常な睡魔が襲うのは病気の可能性があります。

  • 肝臓疲労
  • 低血糖
  • 糖尿病
  • ナルコレプシー
肝臓疲労

肝臓は体内で多くの働きをしている大切な臓器ですが、食事の際に肝臓にしっかり栄養補給することで体内の臓器も活発になります。何らかの異常を肝臓が起こした場合、肝臓に負担を与えることになり眠くなるのです。

肝臓に負担がかかる原因

  • 早食い・食べすぎなどにより肝臓に負担を掛ける
  • ジャンクフードなどの食べ物は添加物が多く、身体に有害物質が入るため肝臓が解毒作用をするのに肝臓に負担を掛ける
  • 喫煙によって酸素が取り込まれなくなり、肝臓機能低下になる
  • 食後に飲む薬で肝臓機能低下を起こすことになる

肝臓はとてもデリケートですから、肝臓を労わる食生活を心がけることが大切です。肝臓を労わる食生活とは次のことを注意したらよいでしょう。

  • 無農薬・低農薬を選ぶ
  • 合成添加物は避ける
  • 塩分は控えめ
  • 加工食品を控える
  • 動物性脂肪より植物性脂肪
低血糖

低血糖の方は食事をすると一気に血糖値が上がります。インスリンが血糖値を下げるために分泌されるのです。食後、低血糖になると脳内でブドウ糖が減少するので睡魔が襲ってくるのです。

血糖値が上昇する食べ物には炭水化物があります。炭水化物を最初に食べるのではなく、野菜→タンパク質→炭水化物と摂ると血糖値が緩やかな上昇になり、インスリンの分泌をしないで済みますのでおすすめな食べ方です。

糖尿病

糖尿病は低血糖が悪化した状態です。低血糖はインスリンの分泌により血糖値が下がってしまったのですが糖尿病はインスリンが過剰に分泌、働きが悪くなる、全くでなくなった状態です。

インスリンの分泌がバランスを崩すことで、血糖値が不安定になって急激な睡魔が襲ってくるのです。また、インスリンを分泌しすぎて急激に血糖値が下がると、エネルギー不足になり脳内で身体を休める合図がでるので眠気が出てくるのです。

糖尿病の改善方法は睡眠の質を高める工夫をして、起床・活動・睡眠の体内時計が作り出す生活のリズムのメリハリをつけることが大切です。

糖尿病はバランスの良い食生活をして、適度な運動をし睡眠を十分にとることを生活習慣のなかに取り入れていくことが必要です。

糖尿病のチェックリスト

  • 家族に糖尿病患者がいる
  • 肥満
  • 食べすぎたり飲み過ぎたりをよくする
  • トイレが近い
  • すぐ喉が渇く
  • 体重が減少
  • 疲れやすい
  • 目がかすむ
  • ヘモグロビンAIが高い
  • 尿糖陽性、または、血糖値が160mg/dl以上

このような症状が伴うことがありますので、不安の方は内科に受診をおすすめします。

ナルコレプシー

ナルコレプシーは睡眠発作とも呼ばれています。10代から20代に多い睡眠障害です。昼間から午後にかけて居眠りを発作的に繰り返し、急激に睡魔が襲ってきます。

原因は脳内のオレキシンの停止による睡魔ですが、なぜ停止するのかは分かっていません。

  • 後天的な脳神経(オレキシン神経)の伝達障害
  • 遺伝

2つが有力な原因ではないかといわれています。昼間食後だけでなく睡魔が襲う場合は、ナルコレプシーの可能性があるので、睡眠障害専門の精神科、神経内科で相談するとよいでしょう。

睡魔と腸内環境とインスリンの関係

腸内環境が乱れると慢性的な炎症が起こります。腸内フローラのバランス異常が生じると、腸管のバリア機能の低下が起こり、透過性の亢進が起こります。

透過性の亢進が起こるようになると、腸内細菌が血中に移動しやすくなります。そうすると、炎症性サイトカインの増加が促され、糖尿病の原因のインスリン抵抗性の原因となります。

食後眠気が起こる対処法

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食後眠気を起こさせない対処法としては、原因を取り除くことで解消できます。対処法には次の方法があります。

  • 食事を腹八分目にする
  • 血糖値の乱高下を防ぐ

食事を腹八分目にする

食後眠たくなるのは食べすぎによるものです。ですから、食事はいつも腹八分目にすることが大切です。

そのためにはよく噛んで食べると、食べすぎることがなくなります。また、消化液を薄めないように水分を余り摂らないようにします。

また、消化機能に負担を掛けないように、消化の良いものを食べます。

血糖値を乱高下させない

炭水化物や糖質の多いものを食べると血糖値が上がってしまいます。血糖値が上がると膵臓からインスリンが分泌され血糖値が下がっていきます。

膵臓が疲労してインスリンが十分に出せない場合、低血糖になってしまいます。ですから、ドカ食いや早食いをしないことです。また、食事をするときは野菜→タンパク質(おかず)→炭水化物の順にするとよいでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?食後熟睡することはよくありませんが、しかし、食後運動せずに身体を休めてリラックスすることが大切です。

私も食後すぐに色々なことをしますので、できるだけ15分くらいはリラックスするように心がけたいです。

身体の仕組みがわかると納得できることばかりですね。

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