ココアの効果が凄い!成分や効能を知ろう!ダイエットにも有効なの?

甘くてとろりとしたココアは、冷たくして飲んでも、冬場は温かくして飲んでもおいしいですよね。疲れた時や、冷え性対策に飲んでいる人も多いのではないでしょうか?

ただ美味しいだけなく、うれしい効果が満載のココア。今回は、ココアが持つ様々な効果を詳しくご紹介します。おいしく飲んで体の健康に役立てたいものですね。

ココアの成分

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ココアの原料は、ご存じの人も多いと思いますが、チョコレートと同じカカオ豆です。そして、このカカオ豆から外皮と胚芽を取り除き、発酵、乾燥、焙煎という工程を経て、ロースト状になったものがカカオマスと呼ばれる、チョコレートやココアの原料になるものです。

しかし、チョコレートはカカオ豆に砂糖や脂肪分を加えているのに対し、ココアは脂肪分を取り除いているため、大きな違いがあります。さらに、コーヒーやお茶のように抽出したものではなく、粉末をそのまま飲めるため、栄養素が失われることがありません。ダイレクトにココアの栄養分を摂取できる。非常に効率的な飲み物なのです。

ココアの効能については、ポリフェノールがもたらす健康効果に詳しい板倉医師(品川イーストワンメディカルクリニック)も紹介しています。それでは、ココアの持つ効能について、成分別に詳しく見ていきましょう。

ポリフェノール

ココアに含まれるポリフェノールは、抗酸化作用が高く、老化の原因となる活性酸素を取り除く働きがあります。シミやシワにも効果を発揮するため、美肌はもちろん、血管の老化も防ぐため、アンチエイジング効果も期待できる成分なのです。

テオブロミン

テオブロミンは、リラックス効果の高い成分と言われています。カフェインに似た働きがありますが、カフェインと違って興奮作用が少なく、睡眠を妨げる心配がないのが特徴です。チョコレートやココアに含まれる苦み成分で、他の食品にはほとんど含まれていません。

なぜリラックス効果があるかと言うと、テオブロミンには自律神経を招請する働きがあるためです。自律神経には活動する時に必要な交感神経と、休む時に必要な副交感神経の2種類がありますが、このバランスが崩れると体に様々な不調が起こります。テオブロミンによって自律神経が整えられることで、リラックス状態を作ることができるのです。

また、テオブロミンは血行を促進し、基礎代謝率を上げるため、ダイエット効果もありますし、集中力や思考力、記憶力の向上にも効果を発揮します。たとえば、仕事や勉強で疲れた時にココアを飲むと、リラックスできるだけでなく集中力も高まるので一石二鳥です。ただし、テオブロミンには利尿作用や興奮作用があるため、摂りすぎには注意が必要です。

食物繊維

食物繊維が豊富な食材として有名なのはゴボウですが、実はココアにもリグニンと呼ばれる食物繊維が含まれています。ゴボウに含まれる食物繊維は100gあたり2.3gと言われていますが、ココアには100gあたり6gもの食物繊維が含まれています。ゴボウを遙かに上回っていますね。

食物繊維は便のかさを増し、腸に刺激を与えるのに効果的ですから、便秘に悩む人にも嬉しい効果があります。積極的にココアを摂取して、便秘解消に役立てましょう。

実はすごいリグニンの効果

リグニンには、便秘解消以外にも素晴らしい効果があります。食物繊維の働きで便通をよくするだけでなく、ポリフェノールが持つ抗酸化作用も併せ持ち、さらには腸内の善玉菌を増やす働きもあります。

善玉菌が増えると、腸内の腐敗も防げるので、便臭や体臭を抑えるのにも効果的ですよ。食物繊維、抗酸化作用、善玉菌増加と便臭減少など、リグニンの持つ効果には目を見張るものがあります。

ミネラル

ココアにはミネラルも豊富です。マグネシウムやカルシウム、カリウム、鉄分や亜鉛など、現代人に不足しがちな栄養素を補うのに向いています。ミネラルと言うと、骨を強くしたり貧血に効果的だったりというイメージが強いですが、それ以外にも多くの効果を持っています。

動脈硬化などの生活習慣病や、ガンの予防、虫歯予防や口臭防止効果もありますし、アトピー性皮膚炎や花粉症など、アレルギー症状を緩和させるのにも有効です。

免疫力が高まるため、風邪やインフルエンザにもかかりにくくなりますし、肌悩みの代表格であるシミやしわ、くすみなどを改善して、紫外線から肌を守ってくれるため、美肌効果も期待できます。さらにストレスに強い体を作るのにもおすすめです。

冷え性対策

ココアには、冷え性に効く成分も入っています。冷え性対策にはショウガが知られていますが、ショウガとココアではその効果の持続性に違いがあります。

冷え性の女性11名を対象に手の甲の変化を調べたところ、ショウガとココアそれぞれを飲んでから15分経過した時点での温度上昇はショウガの方が高いことが分かりました。しかし、15分以降は、ショウガの方が手の甲表面温度の低下速度が速く、冷えやすいことがわかります。一方でココアは温度低下が緩やかで、時間が経っても冷えにくいことが分かりました。

この結果から、ショウガは飲むとすぐに体が温まるものの温度低下が速く、ココアは即効性はショウガに劣りますが、冷えにくいと言えます。ただし、顔や首などでは温度の下がり方に大きな違いはなかったため、ショウガもココアもそれぞれ冷え性対策には有効な食品であることは間違いありません。即効性のあるショウガと、持続性のあるココア。どちらもバランスよく生活習慣に取り入れていくとよいでしょう。

どのくらい冷え性に効果的なのか

ココアと緑茶、お湯、麦茶を飲んだ後に、手の甲表面温度がどのくらい変わるのかという実験を行った結果、ココアが最も温度を持続することが分かりました。実験したのは、アイスドリンク、ホットドリンクそれぞれで実験したところ、ホットドリンク、アイスドリンク共に、ココアが最も手の甲表面温度を高い状態に維持できることが分かりました。

また、冷え性の主な原因でもある末端神経の冷えについても面白い結果が出ています。ホットココアを飲んだ時とホットコーヒーを飲んだ時で、指先血流量の変化を調べる実験を行った結果、ホットココアの方が、指先血流量を改善する働きがあることが分かったのです。

また、アイスココアと麦茶で比較した場合にも、アイスココアでは指先血流量の低下が少なく抑えられる結果となり、冷え性改善の要因がココアのこうした作用によるものだと考えることができます。

抗菌作用も期待できるココア

さらに、ココアには抗菌作用も期待されています。臨床実験で2週間ココアを飲んだ結果、口腔内の歯周病関連菌の数や口臭成分が減少するという結果が出ました。

また、ココアに含まれるカカオFFAという成分は、ピロリ菌の除菌療法に補助的に使用されています。おいしく飲めて抗菌作用もあるココアは、身近な健康食品としても優秀です。

ケガの回復にも

意外に思われるかも知れませんが、ケガをした時に皮膚を回復するのに有効な成分もココアには含まれています。

ココアには亜鉛が含まれていますが、この亜鉛が、ケガをした時に効果を発揮するのです。亜鉛は皮膚の再生に大切な成分ですから、この亜鉛を豊富に含んでいるココアは、非常に有効な飲み物なのです。

ココアのダイエット効果

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ココアには様々な栄嘘が含まれており、健康面でも非常に優秀な飲み物だと分かりました。しかし、それだけでなく、ココアにはダイエット食品としても優秀なのです。

食物繊維が豊富

すでにご紹介したように、ココアには多くの食物繊維が含まれています。そのため、便秘解消効果が期待できるのです。便秘の人は体内に老廃物が蓄積されてしまい。

それと同時に脂肪まで溜め込んでしまいます。便秘を解消することは、ダイエットを成功させる上でも非常に大切なことなのです。デトックス効果もある食物繊維をしっかり摂って、すっきりとした体作りに役立てましょう。

ポリフェノールで活性酸素を撃退

ココアに含まれるポリフェノールには、老化の原因となる活性酸素を取り除く働きがあります。老化は肌だけでなく、体型の崩れにもつながります。

年齢が上がるほどに痩せにくくなっていくのは、活性酸素によるものですから、ココアポリフェノールで活性酸素を撃退し、若々しく痩せやすい体を手に入れましょう。

血行促進

冷え性のところでもご紹介しましたが、ココアはショウガよりも体内を温める効果が持つため、血行促進に効果的です。

慢性的な冷えはむきみを招き、脂肪と老廃物が結びついたセルライトの原因にもなります。ココアを飲んで血行促進させ、むくみやセルライトを撃退しましょう。

満足感

ココアには、「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンの分泌を促す効果もあります。

セロトニンによってリラックス効果を得られると、ダイエット特有の苛立ちがなくなり、食欲も抑えられますから、食べる量を落とすのにも効果的です。

ココアを使ったダイエット

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このように、ココアは健康食品でもありながら、ダイエット食品としてもおすすめです。

それでは、ココアを使ったダイエット方法についてご紹介しましょう。どれも手軽に始められるので、置き換えダイエットにも向いていますね。

ココア白湯

ダイエット効果で知られる白湯ですが、それ以上に効果が高いものとしてレモン白湯が注目されていました。しかし、さらにダイエット効果の高い、ココア白湯なるものがあるようです。レモンはビタミンCで知られていますが、熱に弱いのが特徴です。

一方、ココアに含まれるポリフェノールは熱に強いため、温めても効果を得やすいのです。ポリフェノールには抗酸化作用があるため、美肌を保ったりアンチエイジングしたりするにはぴったりです。

ココア白湯の作り方

ココア白湯ダイエットのやり方は、コップ1杯の白湯に、無糖のココアパウダーを大さじ半分~1杯程度を溶かすだけという簡単なものです。これを朝起きた時に1杯飲みましょう。

無糖だと甘味がなく飲みにくいという場合は、ハチミツを混ぜるとよりおいしく飲めます。さらに飲みやすくしたいなら、ココアパウダーを白湯と豆乳を半々ずつで混ぜるとよいでしょう。

効果的な飲み方

ダイエット目的でココアを飲む場合、タイミングに気を遣うとより効果的です。では、いつがよいのかと言うと、空腹時がおすすめです。純ココアに含まれている食物繊維によって、血糖値が急激に下がるのを防ぎ、低血糖によるイライラや、食べたい衝動を抑えてくれます。おなかが空いた時、おやつ代わりに飲むと疲れも取れ、おなかも満たされます。

また、ココアに甘味をプラスする場合には、ハチミツ以外にオリゴ糖もおすすめですよ。オリゴ糖には腸内の善玉菌を増やす作用があるため、甘味をプラスできてさらに便秘解消にも効果的です。そして、ココアを割るものと言えば牛乳ですが、代わりに豆乳を入れても効果抜群です。豆乳にはPMS(月経前症候群)緩和効果もあるため、豆乳とココアを同時に飲めて、どちらの効果も得られるのがうれしいですね。

豆乳で割る場合には、無調整のものを使いましょう。カロリーも抑えられて、ダイエットにピッタリです。

ココアを選ぶ時のポイント

市販のココアを購入する場合には、ココアの選び方も大事なポイントです。ココアには砂糖を含んだものと、含んでいないものがあります。

買う時には、砂糖を含まない純ココアと言われるものを選びましょう。純ココアは砂糖を含んだココアの5分の1のカロリーで済みますから、ダイエットにもおすすめです。原材料名に「ココアパウダー」と書いてあるものは純ココアですから、こちらを選びましょう。

生姜ココア

生姜ココアダイエットは、ホットココアに下ろした生姜を加えるだけの簡単ダイエットです。ポイントとしては、純ココアを使うことと、生姜は皮ごとすり下ろすことです。市販のココアには砂糖やミルクがすでに含まれているものもありますが、こうしたものではダイエット効果が下がってしまうため、純ココアを選びましょう。

また、生姜を皮ごとすり下ろすことで、生姜の皮に含まれるむくみや水太り防止効果を得ることができます。量としては、親指先くらいを目安にして入れましょう。すり下ろした時に出る繊維もきちんと入れて飲むことがポイントです。

もしも生の生姜が手に入らない時はチューブでも代用できますが、効果は落ちるため、生の生姜よりも多めに使用するとよいでしょう。味を見ながら調整してください。

甘みを加えたい時

いくらダイエットに効果的と言っても、甘みがないものはおいしく飲めませんよね。

作った生姜ココアに甘さを足したい時は、黒砂糖やハチミツ、メイプルシロップを使うようにしましょう。特に黒砂糖には体を温める効果がありますから、生姜とココア、さらに黒砂糖と、トリプルの効き目です。

また、お湯で割るとココアの苦みが目立つという場合には、牛乳や豆乳で割るのもよいでしょう。ただし牛乳で作るとカロリーが増えてしまうため、できれば豆乳がおすすめです。

ココアダイエット成功の秘訣

ココアダイエットは普段飲んでいるコーヒーをココアに置き換えたり、疲れた時に飲むものをココアに変えたりするだけでできるのでお手軽です。しかし、やはり甘みのあるものですし、4gで16kcalあるので、摂り過ぎてしまえば当然太ってしまいます。ココアダイエットで気をつけるべき点は、何杯もコップに入れない、ということです。

おいしさを味わうために、コップに何杯もココアを入れてしまっては、ダイエットの意味がありません。また、牛乳で割ったり、砂糖を加えたりすれば、やはりカロリーは上がってしまいます。

ココアダイエットを行う際には、小さじで山盛り2杯程度に抑え、使うココアもミルクや砂糖の入っていない純ココアを使いましょう。また、1日に飲む量は2杯程度が適量です。いくらココアが健康によくても、飲み過ぎれば太ってしまうことを常に頭に入れておきましょう。

ココアの認知症予防効果

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ココアには多くの効果がありますが、ココアに含まれるココアフラボノイドには、記憶力などに効果を発揮することが分かりました。これは、イタリアのラクイラ大学、デシーデリ博士らの研究結果として、米医学誌「Hypertension誌」に掲載されています。軽度の認知障害のある患者の内、フラボノイドを多く含むココアを摂取している患者に、言語などの認知機能の改善が見られたということです。

研究内容は、心疾患を持たない軽度認知障害の高齢患者90人を対象に、ココア・フラバノールというフラボノイドの一種を含む飲み物を8週間飲んでもらい、その結果を見るというものでした。対象期間中は、ココア以外のものからフラバノールを摂取しないように制限して行い、高フラボノイド群990mg、中フラボノイド群520mg、低フラボノイド群45mgに分けて毎日摂取したところ、高フラボノイドと中フラボノイド群で認知機能テストの結果に変化が現れたのです。

テスト内容は作業記憶、短期記憶、長期エピソード記憶、処理即ウド、心理検査などで、変化が見られたのは作業記憶、運動反応、視野記憶でした。記憶障害やアルツハイマー病などの認知症は、70歳以上の発症率が6%ほどと言われているため、ココアで軽度認知障害が改善されるのであれば、期待は大きいものになりそうです。

まとめ

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いかがだったでしょうか?ココアは甘くて太るというイメージが強いですが、非常に多くの効能を持つ、健康飲料であることが分かりました。

正しく飲めば、ダイエットや健康に非常に効果的だと言うことが分かりました。1日2杯程度なら安心して飲めますから、ほっと一息つく時に、ココアを飲んで冷え性改善や便秘解消、ダイエットなどに役立てましょう。

普段何気なく手にしているものには意外と砂糖やミルクが含まれているので、きちんと成分表示を見て、ココアの力を日々の生活に活かしたいものですね。

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