寝相が悪い原因は?病気の可能性や寝室の環境について

人は眠るときに、一回の睡眠中で深い眠りと浅い眠りを繰り返しています。この浅い眠りのときに主に寝返りといって、身体を動かしています。だいたい、普通の人で、一晩10~30回くらい寝返りを打ちます。

一般的にこの動きが少ない人は寝相がいい、動きが多く激しい人は寝相が悪いといわれています。しかし、特に子供は身体も小さく軽く柔らかいため、寝相が悪いといわれています。もっともこれは、大人になると自然に直ります。ごく一部の人には、大人になっても寝相の悪い人もいます。

ではこの寝相、自分の意志では変えられるのでしょうか!?そして寝相を良くする方法はあるのでしょうか?

寝相が悪い原因

寝ている

寝相がいい悪いとかの、この「寝返りを打つ」理由として主に4つあげられます。

寝る場所などの環境がよくない

人は寝ている間に身体の同じ場所がずっと布団と接しないようにするため、無意識にその位置を変えようとします。また、部屋が暑かったリ布団が合っていない、枕が高すぎるなどでも寝返りを繰り返します。そして、それが睡眠を浅くする原因ともなります。

正直言って、寝不足気味であれば、多少の環境の悪さは関係なく寝ることができます。しかし、熟睡度は割と浅いと思われます。

脳への働きの影響

睡眠中、脳は一部起きている部分もあるようですが、そのほとんどが休息状態に入っています。身体のストレスを感じる部分が、寝返りのために動いても、脳はそれを自制できないために、意外な動きとなって現れます。つまり睡眠中、脳は身体をコントロールできないというわけです。

脳が関連しているケースとして、以下の症状が確認されています。これらは、脳障害の初期症状とも言われています。

・夢遊病

寝ている間に、無意識に歩き回ったりすることです。中には食事をする人も確認されています。ところが本人は、翌日に目を覚ますとまったく憶えていないという病気の一種です。

・寝言

行動障害の一種で、寝ている間に言葉を発することです。中には話しかけると、返事をするケースもあり、脳の一部が起きていて反応していると考えられます。寝言については、寝言の原因とは?ストレスや病気との関係性って?の記事を読んでおきましょう。

・夜驚症

寝ている間に叫び声を上げるもので、夢とも繋がっていると考えられます。

・睡眠関連摂食障害

寝ている間に食事をすることで、ダイエットなどのストレスから起こる症状と考えられます。当然本人は記憶がなく、食べ物のパッケージなどが散らばっていることで気づくケースが多くあります。

自律神経の働き

眠りが浅い状態のときに寝返りを打ちやすいのは先ほど述べましたが、この浅い状態と深い状態をきちんとできるような環境や精神で眠りにつけないと、寝相が悪くなります。

寝る前に暴飲暴食をしたり、スマホやパソコンをいじっていたり、気分が高まることをすることが、自律神経の作用を邪魔し寝相に影響がでると考えられます。

病気の影響

最近特に多いといわれているのが、睡眠時無呼吸症候群ではないでしょうか?これは睡眠中に呼吸が止まってしまうもので、その間に脳へ酸素が行き渡らず、脳に過大な負荷がかかってしまうというものです。

当然、寝苦しいので寝相も悪くなります。

その他、寝違いなど

寝姿石像

その他勘違いしやすいのは、朝起きたときに、首の筋を痛めて思うように動かせないことがあります。俗に言う寝違えです。確かに変な寝相の場合、変に筋を痛めていることがあります。ですが、実は別の理由もあるのです。

それは、食べすぎ飲みすぎなど内臓の酷使によるものです。寝る前に食べたりした場合、眠っている間も胃や肝臓、腸は消火活動をせざるを得ません。この働きづめが、内臓の周りの筋肉や筋に影響がでます。

それが、朝起きると筋を違えたみたいに、首筋や背中の筋が痛くなっているのです。内臓には痛みを感じない臓器もあるため、その臓器が動き詰めだとこのような症状が起きます。

寝相が悪い場合の対策法

眠り7

では、それぞれの対策方法を紹介します。

寝る場所などの環境がよくない場合

環境とは、湿度、温度、光、音などです。これはよりよい眠りを得る最低条件です。湿度は50%前後、温度は33℃前後が寝るためにちょうどよい湿度になります。といっても、計測して眠るわけにはいきません。当人が、気持ちのよい状態で眠れるのが一番!ということになります。

寝具類も重要です。敷き布団、かけ布団、枕はやはりあったものを選ぶことが重要です。敷き布団は、柔らかすぎると身体が沈み込んでしまい、寝返りが打ちにくいのと背骨に余計な負担がかかります。腰痛持ちの人は硬い敷き布団を使え、といいますがこれはまさしくその通りかと思います。

枕の高さも重要です。首の角度が水平に対し、5度の角度が理想です。この枕が高すぎると呼吸に影響がでてしまい、また低すぎると首の骨が伸び切り安定感が不足します。

これらが寝相に影響を及ぼすものとなりますが、一概に寝相が悪いから駄目で、寝相が良いからいいという訳ではないようです。寝返りの調査をしたところ、寝返りの回数の少ない人ほど、身体の調子が良くない傾向があるといわれています。

特に腰痛持ちの人などは、寝返りが少ないために悪い寝姿の状態が長い時間続き、悪影響を及ぼしています。また、逆に寝相がいい子供も、身体や脳に異常があるのではないかとも言われています。この辺の判断は、それほど単純ではないようです。

脳への働きの影響の場合

これらの症状に関しては、医者に掛かった方がいいでしょう。ストレスに関わる問題に関しては、ご自身で確認してみてください。何か心に引っかかることがあるケースが、影響を及ぼしています。

ただ、ご自身では気づかないケースなので、家族の方が当人に確認することが必要になります。

自律神経の働きの場合

自律神経を穏やかに整え、質のいい眠りにつけるような配慮が眠る前には必要となります。寝つきが悪いという人もいますが、布団に入っていろいろと考え事をすると深い睡眠も得ることができないどころか、睡眠不足も招いてしまいます。

布団に入ったらやることは一つ、あとは寝るだけ!という心構えが肝心です。

病気の影響の場合

睡眠時無呼吸症候群の場合は、ご自身での判断はできません。日中に強い眠気を催したり、倦怠感や物事に集中できないことが起きるようでしたら、医者の診断を受けましょう。最近では睡眠外来の診療所も増え、治療も受けやすくなっています。

若干、太り気味の人に多いという事から、当然メタボ対策をするのに越したことはありません。

その他、寝違いなどの場合

寝違いなどの症状の場合、食事の取り方を注意すればこのようなことは防げます。

人間の身体は何が一番労力を使うかというと、食事の消化活動なのです。一日の食事の消化活動はマラソンランナーが走った労力と同じとも言われています。これほどの労力を使うのですから、食べ過ぎなどは特によくない傾向です。

最近、断食ブームと言うこともありますが、断食をすると身体が軽くなったとか、睡眠時間が少なくても大丈夫になったという話を聞きますが、これなどはまさしくその結果といえます。俗に1食に対し3時間の睡眠が必要とのことで、3食きっちり取ると、9時間の睡眠が必要とも言われます。

まとめ

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寝相をよくするには、

寝る環境を整える

脳への付加を寝る前にはかけない

寝る前の食事は控える

何か別の理由がありそうな場合は、病院にかかる

大人になれば、その寝相の悪さは自然に直る

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