後頭部が痛い原因とは?病気の可能性や治療法について!

いつもの頭の痛みとは違う後頭部の痛み。なんだか違和感を感じて、気持ち悪いし、不安な気持ちになりますよね?

これってただの疲労?頭痛?もしかしたら大きな病気の前兆かも!

ここでは後頭部に起こる謎の痛みについてご紹介します。思い当たることがあれば、ぜひ対処してみてください。

後頭部の痛みはなぜ起きる?

痛み

後頭部の痛みは、さまざまな原因によって引き起こされますが、症状を正確に知ることで自分の頭痛と向き合いましょう!後頭部の頭痛には以下のものがあります。

後頭部の痛みを発症する場合気になるのは、重大な病気なのではないかということ。後頭部に痛みがあるのは特にくも膜下出血や筋緊張型頭痛や後頭神経痛などの可能性があります。その他にも頭痛を発生させる症状はいくつかあります。可能性があるこれらの症状について詳しく紹介していきます。

くも膜下出血

いきなりコワイ病気の名前ですが・・・脳の中の血管の一部分が破けて出血が起きる病気です。発症時に、突然ハンマーで殴られたような強い痛みがあります。このような頭痛の場合は、手遅れになる前にまず救急車を呼びましょう。

一般的な例では、脳の血液の動脈に出来た動脈瘤と呼ばれるものが破裂することで発症します。くも膜下出血の場合、痛みは血液が破裂したときに一気に痛くなり、その後収まることはありません。時間経過とともに痛みが和らいだり、痛みに変化がある場合はくも膜下出血ではありません。

主に、よく働く世代の人に多く見られ、突然に引き起こされます。死亡率も30%以上あり非常に死亡確率の高い症状です。突然やってくる痛みに、意識が遠のき病院までたどり着けないことが死因の一つでもあります。

例え、命が助かった場合でも言語障害や麻痺などが、症状の起こる場所によって障害として残る事があるため、厄介なのが難点です。くも膜下出血の原因になる動脈瘤は遺伝によっても起きやすいといいます。両親や祖父母がくも膜下出血の経験がある方は、注意しましょう。

解離性動脈瘤

解離性動脈瘤はくも膜下出血や脳梗塞の原因になってしまう病気です。急激な頭の回転や首の回転運動を行う仕事やスポーツなどをしている人によく見られる病気です。

フイットネススクールでの首の運動や野球やゴルフや水泳や交通事故などの運動を行ったときや外傷を負ったときを契機にして発症するケースがあります。

解離性動脈瘤を負った時期としては40代頃にこの動脈瘤を発病する事が多く男性によく見られます。発症の最初の症状としては頚部痛や後頭部痛から始まることが多いようです。

ボケ症状やめまい、頸部のこわばりや痛み、目のかすみなどを引き起こす場合は脳内に出来た動脈瘤の影響で脳に異常が発生している兆候かもしれません。気になった場合は一度検査を行いましょう。検査はCTスキャンによって行うことが出来ます。それなりに大きな専門病院でないと検査ができないので、時間を取って休日にでも検査を行うようにしましょう。

筋緊張型頭痛

これは、頭自体と言うよりは、首や肩の筋肉の緊張が主な原因になります。首・肩の筋肉が緊張することで血行不良が起こり、疲労物質がたまっていきます。

それにより血管が圧迫され、周囲の神経を刺激して痛みが起きます。

  • 頭から後頭部まで全体的に痛みが生じる
  • ずきずきとした痛み
  • ほぼ毎日痛みが起きる

この頭痛の場合は、筋肉のコリを緩め、血行を促進することが重要です。デスクワークや長く車を運転する人が多く発症します。自分で出来る事は、温めたり、ストレッチをするなどが有効です。

食事によっても、血行を良くするためにビタミンを豊富に摂ることは重要です。特にビタミンB2やマグネシウムを多く含んだ大豆食品やナッツや海藻類などを積極的に摂取して血行を良くしましょう。

さらに猫背や長時間の悪姿勢などは、肩凝りや首付近のコリを発生させ、筋緊張性頭痛を誘発させてしまいます。そのようなことがないように、時折姿勢を気にしたり、運動によってこれらを解消しましょう。

中でも、水泳は関節への負担も小さく、それでいて運動不足に解消には非常に効果があるためおすすめです。その他にもツボ押しなども効果があるので、やってみましょう。

詳しい内容は、肩こりによる頭痛を解消する方法を紹介!ツボや食事などを読んでおきましょう。

後頭神経痛

後頭部には中心から頭頂部にかけて左右一本づつ神経が走っています。ストレスや血行不良で周囲の筋肉が緊張し、後頭神経が圧迫され頭痛が起こります。

  • 後頭部にずきずきとした痛み
  • 耳の後ろ側が痛む
  • 低気圧や雨が近付くと痛む

首筋を温めたり、後頭部を冷やしたり、マッサージやツボ押しなども有効です。後頭神経のある部分をほぐしてあげることで、痛みは和らいでいきます。

後頭神経痛の症状が見られた時は、あまり負担をかけないように、安静にして痛みが引くのを待ちましょう。

群発性頭痛

群発性頭痛は一年の間の一時期に、例えば季節の変わり目などに何らかの原因によって何度も頭痛が起きる症状を言います。2ヶ月から3ヶ月近くほぼ毎日頭痛が起こり非常につらいです。

またそれから何年か経った後に同じように頭痛が起きる事があります。群発頭痛は20代30代の男性患者が多く、女性の5倍ほどの人数で発症の確率があります。

群発性頭痛はアルコールが原因になることが多く、群発期(群発性頭痛が発症している時期)の飲酒では100%の確率で頭痛が引き起こります。群発性頭痛は頭部の血管の拡張が関係していると言われており、アルコールによって血管が拡張されることが、頭痛を引き起こす一員になっていると推測されます。

また、煙草によっても血管が収縮されますので頭痛を引き起こしてしまう可能性があります。飲酒や喫煙を避けることで頭痛を回避できる可能性が高まるので、気をつけたいですね。

片頭痛

片頭痛によって後頭部が痛むことは稀ですが、片頭痛がひどすぎて後頭部まで痛みを感じていることがあるかもしれません。基本的に片頭痛は頭の片側がズキズキ痛むような感覚が主流です。こめかみから眉間にかけての感覚で痛みが1日から2日ほど続きます。

症状では、痛みのピーク時には嘔吐やめまいと言った症状を引き起こすこともあります。音や臭いや光に対して敏感になり、脳が認識することで余計に痛みが増すためじっとしているのが楽で治りも早くなります。

この場合もカフェインやタバコや飲酒は血液を収縮させたり拡張してしまったりするためよろしくありません。横になって安静にするのが一番の治療法です。また、冷やすのも効果的でこめかみや眉間のあたりを濡れたタオルなどで優しく冷やしてあげることで痛みを和らげることが出来ます。

また、チョコレートやチーズ、赤ワイン、柑橘類などは血管の拡張を促進してしまうため、片頭痛が起きやすいとされています。その他にも女性はピルを飲むことによって女性ホルモンに変化が生じてストレスがかかることでも片頭痛が起きやすいとされています。とり過ぎには注意しましょう。

髄膜炎

髄膜炎は0歳時の新生児によくみられる炎症です。大人も発症する可能性がありますが、その発症する原因は子供と大人では異なります。今日は大人の髄膜炎について紹介していきます。

大人の髄膜炎は主に起因菌によって引き起こされます。その他の原因菌では肺炎球菌やインフルエンザ菌などがあります。それらの菌によって引き起こされた髄膜炎を細菌性髄膜炎と言います。

細菌性髄膜炎の他にもウィルスや真菌などの特定することが難しいものから発生する無菌性髄膜炎があります。

大人の髄膜炎の症状には、痙攣や頭痛や発熱、嘔吐や鼻水などの症状が見られます。そのため、頭痛によって後頭部が痛いのはもしかしたら髄膜炎である可能性が挙げられます。

症状が頭痛に留まらず、痙攣などの症状を発症している場合はすぐに病院へ駆けつけましょう。

頭痛、どんな病院にいけば?

病院

あまりにも頻繁に頭痛が起きると、それに慣れてしまい、市販薬などでお茶を濁す人も多いのではないでしょうか。

ここで、頭痛外来の紹介をします。頭痛外来は、頭痛に悩んでいる人みなさんのための科です。

さまざまな頭痛の患者さんに対して、きちんとした診察・検査・診断・処方をしてくれます。お医者さんの専門は内科・精神科・神経科・神経内科・など様々です。その病院によって、CT、MRIなど最新の設備があり、精密検査も受けられます。

最近では頭痛外来を設ける病院も増えています。診察を受けると、まず第一に風邪や発熱、脳の病気が頭痛を引き起こしているのか?命に別条のない、慢性頭痛なのか?この2点を診断してくれ、適切な処置や、日常での取り組みを指摘してもらえます。

頭痛にはどんな治療法があるの?

治療法

脳疾患による頭痛でなければ、さまざまな治療法があるようです。頭痛を緩和させるさまざまな治療法について紹介します。

服薬

服薬の仕方、副作用、飲み合わせなど。妊娠・授乳中の方でも安心して服薬できるような薬での頭痛への対処を教えてもらえます。

市販で売られている薬でも一定の効果を得ることが出来ます。自分にあった薬を探して服薬するようにしましょう。

しかし、なかなか市販のものでは後頭部の頭痛には効きにくい場合がありますので病院に行って処方される薬も試してみましょう。

とくにテルネリンという薬が後頭部の頭痛に効果的です。が、これは病院でしか処方してくれません。市販でだめな場合は病院に行きましょう。

理学療法

緊張型頭痛に効果のある、姿勢や体操をすることで頭痛を緩和します。

作業療法

日ごろ気づかない生活習慣で、頭痛を誘因しているものを見つけます。個人個人にあった対処法が見つかるはずです!

心理療法

頭痛にはストレスが大きく関係していることもあります。

カウンセリングなどを通じて、日常生活・仕事、それによって起きているかもしれない頭痛へ対処していきます。

鍼治療

首・肩コリに対する鍼治療をします。頭痛の症状そのものを緩和させることも期待できます。

このように、頭の痛み一つにしても様々な治療方法があるので、間違った処置をしないように、病院へ行くというのも一つの手です。

緊張型と後頭神経痛の見分けって?

頭痛

多くの後頭部が痛む原因は、緊張型頭痛か後頭神経痛のどちらかのようです。

ではこの二つ、どのような違いがあるのでしょうか。どちらの頭痛でもよく効く症状が

  • めまい
  • 吐き気
  • 嘔吐

です。後頭神経痛はその名の通り神経痛なので、痛みが出ている部分を触ると痛みます。炎症を起こしているからです。

首と頭の境目にある骨の両側の筋肉を触ります。押すと痛みを感じる人は後頭神経痛の可能性が高いです。逆に、そこに痛みがなければ、緊張型頭痛の可能性が高いです。

どちらの症状でも、病院にかかった方が良いですが、すでに診察を受けたあとの状態であれば、リラックスして休息を取る事が大事です。

市販の頭痛薬の助け借りることも良いかもしれません。

ストレスが頭痛の大敵!

ストレス

どんな病気でも、まずストレスと言われてしまう現代ですが、ストレスと一言で言っても、さまざまなものがあります。精神的にでなく、肉体的にもストレスがあれば頭痛に影響があります。

精神的ストレス

  • 仕事や私生活の悩み
  • 人間関係
  • 住宅環境

など、いろいろありますが、見落としがちなのが肉体的ストレスです。ストレスは様々な病気を引き起こしてしまう強敵です。必ず、溜まったら外に吐き出すことを忘れないようにし、趣味などを持ってしっかり日常的に放出するようにしましょう。

特に運動やスポーツなどを趣味にしていれば運動不足の解消にもなっていいでしょう。

肉体的ストレス

  • いつも同じ姿勢で勉強、仕事をしている
  • 運転の時、決まった片手運転をしている
  • かばんを持つ・かける側がいつも同じ
  • 枕や布団が合っていない
  • シャワーだけで、首・肩を温める時間を取っていない
  • 椅子が合っていない
  • うつぶせ・横向きで寝ている
  • うつむくことが多い
  • 寝転がって、横向きで携帯やテレビや本を見る

肉体的ストレスとは肉体に負担がかかっている状態を言います。肉体的ストレスは少しの意識で変わるので、できることからやって、肉体にかかる負担を減らしましょう。

まとめ

以上が、後頭部の痛みの原因と対策でした。頭痛外来などをぜひ活用して、嫌な後頭部痛とさよならしましょう!

あまりにも長く痛みが続く場合は迷わず病院へ行きましょう!後頭部の痛みを無くして、快適な生活を送りたいものですよね!

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