みなさんの中で、夕方にかけて良く頭痛が起きるなという方はいませんか?
日本人の中では7割以上の方、3人に1人は頭痛を持っていて、日本国内でおよそ3000万人以上もの人たちが頭痛で悩んでいます。その頭痛を緊張型頭痛といいます。
しかし、熱が出たり風邪をひいているわけではないので、少しの痛みであれば、多少休んでいれば治るかなと思い、寝込むほどの痛みではないため痛み止めのお薬を飲んで痛みを解消している人が多いはずです。
ですが、お薬にはあまり頼りたくないというのが、飲んでいる人たちの悩みでもあるでしょう。また、生活をしていく上で支障が出てしまうこともあったり、それ以上であると、命に関わることもあるのです。
原因はいろいろあり、対処や予防の仕方もその原因によっては違いますので、これから紹介していきますので、覚えておきましょう。
緊張型頭痛とは
緊張型頭痛とは鈍い痛みを感じる頭痛です。頭の後ろ、こめかみ、額のあたりが頭が重いなと感じたり、締め付けられるようなズキズキいとした痛みが少しずつ起きて、しばらくずっと続きます。
また、肩こりや目の疲れ、めまい、だるさなども出てきます。夕方にかけて痛みがひどくなってくることが多いといわれています。
緊張型頭痛を起こす原因とは
夕方から起こる頭痛というのは緊張型頭痛になっていることが多いです。この痛みは頭の後ろ部分から首や肩にかけてでてくるものです。
原因としては身体的または精神的なストレスがよく考えられます。また、頚部の筋肉がこわばってしまい肩こりからくることもあります。
それはデスクワークでの座りっぱなしのお仕事や美容師さんや調理師さんなど立ちっぱなしのお仕事など、同じ姿勢をずっとしていたり、目をよく使うパソコンでの作業を多くしている人は特になりやすいでしょう。
また、運動不足など他にもいろいろなことが考えられます。特に、首の筋肉が弱ければ弱いほど頭を支えることが出来なくて頭痛が起きやすいのです。
そして精神的なものからくることもありえます。生真面目な性格の人や几帳面、神経質な人などがよく起こしやすいといわれていますが、人間関係などからくるものもあります。
片頭痛との違いについて
片頭痛を起こす時というのは、こめかみから目のあたりまでがズキズキとした痛みが出てきて、その前に肩を痛ませることもあります。頭の半分だけが痛いだけではなくて頭全体が痛くなることもあり、生活していく上でも影響しやすいものになります。
頭が痛くなるだけではなく、吐き気や下痢に襲われることもまれにあります。痛み出すと、何日か続く人もいればその日中には治まる人もいるでしょう。
そして、頭の後ろ部分が痛くなる緊張型頭痛は、頭の痛みしか出てこないので生活している中での支障は片頭痛ほどはないでしょう。ただし、痛みについては少しすると治ってしまう場合もあれば、何カ月も続いてしまい慢性化することもあります。
さらにこの2つの頭痛は天気が悪くなり気圧が変化することでも血圧に変化が生まれ痛みが出ることもあります。さらに自律神経失調症になることでも血圧に変化が起こり頭痛になるケースもあります。
痛みの特徴
緊張型頭痛の痛みの特徴は、頭全体がヘルメットで締め付けられているような痛み、じわじわと全体が痛む痛み方が特徴的です。
痛みは鈍い痛みと言う表現が適していて、30分〜7日間ほど続くことがあります。同時に肩や首のこりに加え全身の倦怠感の様なだるさを感じます。一時的に発生する反復性緊張型頭痛と長期間の間繰り返し頭痛が起こる慢性緊張型頭痛があります。
偏頭痛の場合は頭の片側左右どちらかの一方が痛みます。両方や全体に痛みがある場合もあります。血流が脈を打つたびに痛みがズキズキと大きくなります。一度痛みが発生すると、長引く場合がほとんどで緊張型頭痛よりも長時間痛みが続きます。4時間〜3日間ほど続くことがあります。
片頭痛の特有の特徴としては前兆が場合があることです。痛みが現れる前に目がチカチカするとようなフラッシュのような光を感じる事があります。その他閃輝暗点(せんきあんてん)という視界の中心が見えなくなる前兆を感じたり、感覚障害や言葉が出にくくなる失語性言語障害などの前兆を感じることもあります。この前兆を感じるのは全体の20%〜30%ほどで、このような前兆を感じたことのない人も多いです。
緊張型頭痛の解消方法は?
頭痛がずっと続くのは本当にしんどいですし、なるべくならその状態を長く続かせたくはないなと思うでしょう。その痛みを解消する治療法にはいくつかの方法があります。
対処法を紹介しますので頭痛に悩まされている人は試してみましょう。
ストレッチをする
体全身のストレッチまたは首や肩のまわりを中心としたストレッチをしてみると良いでしょう。身体的なものからくる場合は、筋肉の負担を減らして筋肉のコリをなくしていきましょう。
人間は生活をしていくうえで、前のめりになる姿勢をすることも多くて、筋肉にムリをさせてしまい、首や肩にかける負担が多くなることも多いと思いますが、その負担を軽くするためのストレッチや体操をして筋肉へ刺激させることで、少しでも筋肉にかかっている負担を減らしていきましょう。
血流を良くする
首や肩のあたりの筋肉を温めて血流を良くさせてリラックスさせましょう。血圧を正常にすることで頭痛の痛みを改善できます。自律神経失調症などで血管が収縮してしまうと血圧が上昇し、頭痛に繋がることがあります。
対策としてはタオルを濡らして電子レンジで温めた熱すぎない程度なタオルや、お湯で濡らしたタオルなどで首や肩の辺りにあてます。
目安としては10分くらいあてていると良いかなと思います。また、シャワーだけではなく湯船にしっかりとゆっくりと浸かるという方法も良いでしょう。血行を良くする方法としては、血行を促進するための7つの方法!今日から健康な生活を!の記事を参考にしてください!
気持ちを穏やかにする
緊張型頭痛は、身体的また精神的なストレスからの緊張により筋肉が固まってしまうと起こると記載しました。緊張状態のときの頭痛は交感神経が高まっている状態です。
心がお仕事や学校などで起きてしまったストレスは切り替えて、身体的にも精神的にも緊張状態を無くし負担をかけないようにゆっくりとした時間を設けて気持ちをリラックスさせて、いろいろな意味でもリフレッシュさせ副交感神経を働かせしょう。
みなさんの中にも精神的にやばいなと思ったことがある人はいると思います。
これらを完全に頭の中から消すことは難しいとも思われますが、それでも少しずつ楽しかった思い出やとにかくプラスなことを思い浮かべてみて、少しでもムダな心のお仕事が抜けるようにしてみましょう。
気持ちだけではという人は、好きな音楽や映画、テレビなどを観賞してみたり、時には散歩をしたり買わなくてもいいので気分転換に外へ出たりと、気持ちを切り替えることで心も体も休まることでしょう。
ミネラルを摂る
頭痛の改善に役に立つ栄養素としてミネラルがあります。中でもマグネシウムが効果的に頭痛の痛みの緩和に役立ちます。そもそも頭痛は血行の流れに不具合が症状じた時に発生することが多く、血流と頭痛は密接に関わっています。
脳内の血管が拡張し近くを通っている神経を刺激したり、酸欠になることでも頭部に酸素が行き渡らなくなって頭痛になることもあります。
緊張型頭痛は血流が悪くなることによって引き起こる頭痛ですが、主に肩から後頭部にかけての血行の不良が関係して頭痛に繋がるものです。頭部の血管は肩や首の先に位置しているので、肩が凝ってその奥の血行が悪くなってしまうと、脳に行き渡るはずの血流も悪くなってしまいます。
ミネラルには筋肉の緊張を解す効果があるので肩凝りの解消に効果があります。さらにイライラの防止効果もあるので、ストレスによる頭痛の緩和も期待できます。
間接的に頭痛の緩和の効果を期待できるのでマグネシウムを含むカルシウムなどのミネラルを摂取して症状を緩和しましょう。
姿勢を整える
頭痛が始まると、気分も沈み姿勢もその気持に伴って悪くなってしまいがちですが、姿勢の悪化はさらなる血行不良や筋肉の凝りや骨の歪みにより頭痛の症状を悪化させます。
もし頭痛になって痛いのであればそれ以上の症状の悪化をさせないように姿勢は崩さずにキレイな姿勢を意識するようにしましょう。もし、激しく痛む場合は無理をせずに横になったほうが良いでしょう。
関連する問題である眼精疲労や筋肉の凝りの問題が横になることや、姿勢を正すことで改善できるので結果的に頭痛の症状が和らぐはずです。
入浴
血流を良くするの項目でも触れましたが、入浴などで血圧を上げ血行を良くすることで、血行の滞りや筋肉の凝り、首の凝りを改善でき痛みの症状が改善します。
しかし片頭痛の場合は痛みがさらに大きくなってします場合があります。片頭痛は脳の血管が拡張し三叉神経が刺激されることで起こる頭痛なので、この場合は逆効果になります。
自分の頭痛の症状がどのタイプの頭痛の症状なのかしっかり見極めて効果的な方法で対処していきましょう。もし入浴によって痛みが増す場合は速やかに入浴を中止し身体のほてりを覚ましましょう。
運動をする
頭が痛いけど働いている間に楽になったことはありませんか?もしくは運動を始めたら楽になったことはないですか?これは緊張型頭痛であった可能性が考えられます。
緊張型頭痛の原因である、血流の滞りとストレスの2つの問題が解決されたことにより症状が改善したものと思われます。適度な運動や仕事を行うことで問題解決がされることで、ストレスが解消され、さらに運動によって血流が良くなり、肩周辺の凝りなどの問題が解決もしくは改善したことにより、痛みの症状が軽減したものと考えられます。
頭痛とともに肩や首などの筋肉の凝りがある場合は、運動を行ってみると症状が改善する可能性があります。
夕方の頭痛を予防法について
もし夕方に頭痛を起こした時の解消法は分かりましたね。しかし、欲をいうならなるべくなら頭痛を起こしたくはありません。そういう方のために予防する方法を紹介していきます。
緊張している状態で長くいないこと
美容師や調理師、教師などの仕事で立ちっぱなしや、デスクワークなどの座りっぱなしなどの同じ姿勢での作業により、何かしらのストレスで緊張している状態が続くと痛くなってくるのが緊張型頭痛ですが、この状態をしないようになるべくなら心がけて、ストレッチをよくしたり軽く動いたり、温かいものを飲食したりして血行を良くしていきましょう。
これだけではなく、スマートフォンやパソコン、テレビをずっと見ているというのは姿勢にも悪く、目をよく使うので良くありません。できるだけゆっくりして、刺激をいれないように抑えることが大切です。
姿勢を変える
お仕事上で同じ姿勢を続けてしまう人もいると思います。
しかし、そこで首やっ肩に意識をして何回か姿勢を変えてみましょう。肩を回したり姿勢を変えることで血流を良くなりますので、体が楽になります。
さらに姿勢を正しくし、猫背の姿勢にあることも控えましょう。ですが、いくら正常な姿勢をとっていても流石に長時間の同一姿勢は疲れてしまいます。座って仕事している人は、立ち上がってみたりずっと立ちっぱなしな人はたまに座って血流の流れを変えてあげましょう。ずっと長時間同じ姿勢で居ると流石に血流の悪い箇所が発生してしまいます。
特に関係しやすい肩や首周りの姿勢の変化をつけ、予防していきましょう。
深呼吸をする
緊張しているときというのは、意識をしていなくても呼吸は早くなったり浅くなったりします。夕方に近づいてきたら、なるべくゆっくりと長く呼吸をしてみると良いでしょう。
長く深呼吸をすることで自律神経を切り替えることができるので、緊張をほぐすことが出来ると思われます。さらに酸欠による、頭痛の可能性も回避できます。呼吸が浅くなると姿勢が悪くなる傾向があります。なのでたまに行う深呼吸で姿勢を意識することも忘れないようにしましょう。
結果的に自律神経失調症などによる頭痛を軽減できるので、ストレスなどが溜まっているときには深呼吸は有効です。
代謝を良くする
体を動かして筋肉をつけることで代謝を良くさせて、血流を良くすることで体にかかっている負担を軽くさせることをお勧めします。
散歩やストレッチ、サウナなどでも良いと思うので、今より筋肉を使って代謝を良くしてみてください。代謝を上げることで、古い細胞が長期間存在し続ける問題も解決し、体内の水分や細胞が早いサイクルで入れ替わるので、筋肉の凝りなどの問題か解消されやすくなります。
意識的に汗をかくことと、自然に発汗される汗では効果は違ってきます。運動を行い汗を意識的にかいていきましょう。
こまめに水分を補給する
身体の凝りを解消してくれるマグネシウムを効率的に体内に吸収するためにはミネラルウォーターの摂取が効果的です。
水分の補給で血液中の水分量も適切な濃度にすることも出来、脱水症状による血液の滞りも回避できます。
マグネシウムには3つの緊張型頭痛の緩和に関係する効果があります。一つは筋肉の収縮をほぐす役割があるのでこまめにこれを補給することで筋肉の凝りを和らげること、二つは緊張し硬くなった血管を拡張し適度に血管の緊張をほぐし血行を良くする効果があること、三つめはイライラを解消する効果です、神経細胞内にマグネシウムは入り込み神経の伝達をスムーズにする働きがあります、なので脳内の伝達をスムーズにしストレスの改善に繋がると考えられます。
さらに効果を上げるためには一緒にカルシウムを摂取することです。理想的な割合はマグネシウム1に対してカルシウム2の割合での摂取が身体にとっては理想とされています。
普段の生活の中でマグネシウム、カルシウムなどのミネラルの不足を防ぐことで頭痛の予防が出来ます。
まとめ
夕方に起きる頭痛が起きるという人はすぐに体を休めたり心を休めたりして解消してください。
ただの偏頭痛だからとお薬飲めば治るかなと軽く勝手に自分で判断してしまう人もいるかもしれませんが、何かの病気のはじめの症状とかであることもないともいえません。
うつ病などの病気が原因の人もいるかもしれませんので、放ってくと慢性化になってしまうこともありますので、痛みがずっと続いたり強い痛みが出てくるなと心配になったら、病院で医師の診断を受けてみましょう。
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