お腹が空いてくると力が入らなくなってしまい、集中力も続かなくなってしまうということはよくありますよね。しかし空腹になってくると、吐き気を感じてしまい気持ち悪くなってしまうという人も少なくありません。
どうして、空腹になると吐き気を感じてしまう人と、そうでない人がいるのでしょうか?
今回は、空腹と吐き気の原因についての記事を書いています。空腹になると気持ち悪くなってしまう人はぜひ読んでみてください。
空腹について
まずは、空腹について知っておきましょう。
◆空腹とは
空腹とは、文字通りお腹が空いている状態です。
だいたいの人は最後に行った食事から時間が経てば胃の中が空になります。もちろん消化の早さは個人差がありますが、5〜6時間経てば空腹を感じる人が多いようです。
空腹になった場合に、お腹が鳴ることがあります。その事柄については、お腹が鳴る原因とは?病気の可能性も!?の記事で詳しく紹介しております。
◆空腹が健康に良い事も
空腹になるとエネルギーが無くなってしまい、早く何か食べた方が良いと思いますよね。しかし、空腹が健康的に良いということもあります。
空腹がもたらす健康効果としては、
- 老化を抑制する
- 記憶力が良くなる
- 免疫力が高まる
- ダイエット効果がある
といったことが挙げられます。詳しくは、空腹は健康である5つの理由!ダイエットにも効果的!の記事に記載してあるので、一度読んでみてください。
健康的な効果があると知っていれば、空腹を我慢するのも辛く感じないですよね。ただし、これから紹介するように、吐き気や気持ち悪さを感じる場合は無理しないようにしましょう。
空腹時に吐き気を感じる原因
では、空腹時に吐き気を感じてしまう原因を紹介します。胃腸が不調になっている場合は、改善するように心がけましょう。
◆胃酸過多である
文字通り、胃酸が過剰に分泌されていることが原因で、空腹時に吐き気を感じている場合があります。
胃は「塩酸」や「ペプシン」といった強力な消化液が多く分泌されています。この消化液のおかげで、口から摂取した食べ物をドロドロな状態にして小腸へ送っています。
しかし胃酸過多の状態になってしまうと、食べ物を消化した後に自分の胃の中を、自らの胃酸で傷つけてしまうために吐き気を感じてしまいます。吐き気以外の症状として、
・胃もたれが発生する
・ゲップが多く出る
・口臭がきつくなる
・食欲不振になる
といったことが挙げられます。また、通常であれば胃に何かが入らないと胃酸が分泌されませんが、胃酸過多の場合は空腹の時でも胃酸が分泌されてしまうことがあるので注意しましょう。
胃酸過多になる原因として、
- 食事が偏っている
- 過度のストレス
の2つの原因が挙げられます。
まず食生活ですが、日常的に消化すにくい食事を行っている人は注意しましょう。肉や揚げ物などの脂肪分が多いものや、味が濃すぎるものばかり食べている人は胃酸過多になりやすくなります。健康的にも良くないので、多く摂取している人は控えめにしましょう。
また食事の際に、噛む回数が少なく早食いの人も胃酸過多になりやすいといえます。しっかり噛んで食事を行いましょう。
次にストレスを多く感じてしまうと、自律神経が乱れてしまうと「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れてしまいます。そうなると胃が正常に働かなくなり、胃酸が過剰に分泌されてしまうのです。
特に、胃はストレスの影響を受けやすい部分になります。ストレスを溜め込みやすい人は注意しましょう。対策として、イライラ解消!自律神経の乱れを整える5つの方法の記事を読んでみてください。
一時的に胃酸過多が治っても、原因を解決しないと再発しやすいといえます。一度胃酸過多になった人は生活を見直してみましょう。
◆胃潰瘍・十二指腸潰瘍
多くの原因は胃酸過多なのですが、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が発症していると、空腹時に吐き気を感じてしまいます。
胃や腸で炎症が起きてしまい、粘膜部分に「潰瘍」が生じてしまう疾患です。空腹時に吐き気を感じる以外の症状としては、
- 胃痛やみぞおちの痛み
- 異物感
- 胸焼け
- 吐血
といったものが挙げられます。胃痛や吐き気の段階で自覚するのは難しく、吐血してから気がつくという人も少なくありません。吐血の症状が現れている場合は、かなり進行しているのですぐに病院へ行く必要があります。
また、胃潰瘍や十二指腸潰瘍は夜間の間に痛みが増すことが多くあります。そういった症状が見られる場合は可能性を疑いましょう。
胃潰瘍や十二指腸潰瘍になる原因としては、「ピロリ菌」に感染してしまうことが挙げられます。多くの割合でピロリ菌の感染が原因なのですが、それ以外にも、
- 疲労の蓄積
- ストレス
- 過度の喫煙
- お酒の飲み過ぎ
といった生活習慣の乱れが原因で起きることもあります。胃腸はストレスや生活習慣の影響を受けやすいので、違和感や痛み、吐き気を感じる場合は一度病院へ行きましょう。
空腹時に痛みを感じる場合は、空腹時胃痛が起きる原因とは?吐き気や下痢には要注意!の記事を読んでみてください。
空腹時に吐き気を感じるのを予防する方法
では、空腹時に吐き気を感じないようにするにはどうすれば良いか紹介します。
この項目を読んで空腹時に吐き気が起こらないようにしてみましょう。
◆空腹状態をつくらない
これは、空腹時に吐き気を感じている人の対処方法になりますが、空腹状態を作らないようにして、吐き気を感じるのを防ぎましょう。
決して多くの量を食べる必要はないので、お腹がすくまえに一口、二口食事を行って胃が空になるのを防ぎましょう。牛乳を飲むことで、胃酸を中和して胃にかかる負担を軽減することが出来ます。
ただし、吐き気を感じている人は根本となる疾患や症状を治さないと意味がありません。病院へ行くようにしましょう。
◆食生活の改善
胃酸過多や胃潰瘍になるのを防ぐために、食生活の改善を行いましょう。
普段の食事で、肉や揚げ物が中心の人は魚や野菜の割合を多くするようにして、胃酸過多になるのを予防してください。特に、野菜類は胃の働きを正常にしてくれる効果を含むものが多く存在します。
食事を行う際はしっかり噛むことを意識してください。噛む回数が少ないと、消化に時間がかかってしまうため胃酸の分泌が活性化されてしまいます。さらに、満腹中枢が刺激されて食べ過ぎるのを防いでくれ、肥満防止にもなります。
◆リラックスした生活
上記で紹介したように、ストレスが空腹時の吐き気の要因になります。リラックスした生活を心がけて、ストレスを溜めないようにしましょう。
また、睡眠時間を確保したり、ゆっくり湯船につかることで自律神経を整えやすくなります。忙しくてなかなか時間を確保できない人もいると思いますが、なるべくリラックスした生活が出来るように改善しましょう。
まとめ
空腹の時に吐き気を感じる原因
・胃酸過多である
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍である
空腹時に吐き気を感じるのを予防する方法
・空腹状態をつくらない
・食生活の改善
・リラックスした生活
以上が今回の記事のまとめになります。
空腹時に吐き気を感じるのは、胃でなにかしらのトラブルが起きています。しかし、症状が軽い場合はあまり気にせずに、放置してしまう人も少なくありません。放置してしまうと症状が悪化して、他の胃の疾患に繋がる恐れもあるので早めに対処するようにしましょう。
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