ふとしたときお腹の張った感じがどうしても気になってしまう。そんなにいっぱいご飯を食べたはずもないのになんでこんなにお腹が張るのだろう、そういった悩みをお持ちの方はいませんか?お腹の張りがあると苦しいし、なんだか動きづらいですよね。
どういった原因でお腹が張ってしまうのかご存じでしょうか?
もちろんしっかりとした原因があるので紹介します!さらにお腹の張りを解消するにはどんなことをすれば良いか紹介するので、気になっている人はぜひ読んでみてください。
お腹が張る原因
まずは自分がどのような原因でお腹が張っているのかを知りましょう。きっと原因のどれかに心当たりがあるはずです!
暴飲暴食によるもの
暴飲暴食はお腹の張る原因のなかでも多くの人が原因となっています。過度の飲食をすることで胃の消化機能が食べた量に追いつかなくなってしまい、食べ物が消化しきれていないとお腹の張りを感じます。
特に肉や加工食品などばかり食べていると、腸の中で不具合が生じてしまい消化不全を起こしやすいため思ったほど、食べていなくてもお腹の張りを感じる場合があります。食事をする際は適度な量とバランスを考えたものを食べましょう。
また、良く噛まずに食べることや、早食いをすることなどもお腹が張ってしまう原因になります。暴飲暴食は胃腸の活動に大きな負荷を掛けてしまうので、出来るだけ避けて、もし沢山飲み食いするような予定がるのであれば、食事の前に胃腸薬などを予め準備しておくと良いでしょう。
その他にも早食いや大食いなどの食べ方をすると空気を沢山飲みこんでしまう、呑気症という症状を引き起こす人が居ます。これは話しながら食事をしたり、緊張の中での食事などでも発生しやすいものなので十分注意しましょう。
腸内のガスによるもの
腸の中にガスが溜まることでお腹の張りを感じることも多くあります。人の腸の中には多くの腸内細菌がウヨウヨしています。この腸内細菌が、腸の中に入ってきた食物を分解するときにガスが発生しています。
通常、このガスというのはおならやゲップなどで体外に排出しています。しかし、何かしらの原因でこのガスの分量が増えてしまったとき、短時間で大量に生成された時、排泄が間に合わない時などにお腹にガスが溜まり張りを感じるのです。
◆ガスが増える原因
ではどのような時にガスが増えるかを紹介します。
・いも類の食べ過ぎ
よくさつまいもを食べるとオナラが出やすくなるといいますよね。なぜかというと、イモ類は他のものと比べて消化しきるのに時間がかかってしまうからです。食物繊維が豊富に含まれているイモ類は胃での消化が殆ど行われず、そのまま腸に送られるので腸での消化が盛んに行われますその為時間がかかってしまいガスの発生量も増えてしまいます。
・炭酸の飲み過ぎ
炭酸飲料を飲むと、炭酸ガスというのが腸の中に増えます。もともと腸の中に発生するガスと炭酸ガスが合わさってお腹に張りを感じるようになるというわけです。
基本的にはおならの成分は7〜8割は空気で構成されています。食事や飲み物から取った空気は普通ゲップとして口から排出されますが、一部は胃から腸へ流れていきます。炭酸などの空気の沢山含んだ飲料などを飲むと、その分自然と空気を溜め込む量は多くなるので結果的にガスがお腹に溜まりやすくなります。
・ホルモンバランスの崩れ
女性ホルモンのバランスが崩れると、腸がむくんでしまって正常な働きをしなくなり、ガスが必要以上につくられることがあります。
ホルモンバランスが乱れ、自律神経が乱れることで腸などの内臓の働きが悪くなりガスが溜まりやすくなります。自律神経の働きは、呼吸や血流、消化、体温調節など生命の維持には欠かせない働きを担っています。
特にホルモンバランスの崩れやすい、更年期や生理不順の時期などはこの様な問題が起きやすい特徴があります。それらの症状はPMSという月経前症候群の症状の一つです。人によっては頭痛や関節痛や便秘や冷え性など様々な症状が現れます。
・ストレス
ストレスが溜まると空気を無駄に飲み込むようになり、ガスを多量発生させることがあります。また腸の機能が上手く働かなくなり、体外にガスを排出する量が減ることでお腹に張りを感じます。
ストレスを溜め込むことでも自律神経は乱れてしまいます。同様に自律神経が乱れることで呼吸や内臓の働きが鈍くなり症状が大きく現れるようになります。
以上がよくあるガスが腸に溜まる原因です。他にも様々な要因でガスがたまっていることがあります。
生理によるもの
女性の方は生理前になると、お腹に張りを感じる場合があります。
これは生理の準備として、子宮が活発に働くようになり、少しづつ大きくなることが原因です。それが腸の部分まで大きくなり腸の働きを邪魔してしまうことで、腸の中に不純物が残ってしまいます。そこに菌が繁殖してガスを生み出してしまうため、お腹の張りを感じてしまうというわけです。
妊娠によるもの
妊娠でのお腹の張りは、2種類あります。一つ目は子宮が大きくなることで感じる張りです。二つ目は妊娠してから何ヶ月も経った後に起きる子宮の収縮が原因です。これは母体がストレスや刺激を感じると起こってしまう生理現象です。
妊娠中であれば誰しもが感じることではありますが、張りを感じたときは無理をせずリラックスすることが必要になります。あまりに多いようですと一度医師に相談することをオススメします。
便秘によるもの
便秘で腸内に便などの老廃物が溜まっている状態では、その便からもガスが多量に発生されて腸内にガスが溜まってしまう原因になります。
さらに腸内に停滞している便は腸内でさらに水分が吸収されガスが発生し、どんどん水分を失っていきさらに便秘になる原因にもなります。相乗効果で悪化が進み、お腹の張りと便秘の症状がさらに強くなっていきます。
場合によっては気分が悪くなったり、鈍い鈍痛が腹痛として現れたり、1時間近く便を排泄するためにトイレにこもるなどの事もあります。この様な症状は特に女性に慢性化しやすい症状で便秘に対する対策を行うことが必要でしょう。
病気によるもの
たまにあるお腹の張りかな。と油断してると、もしかしたら病気の前兆の可能性があります。普通のお腹の張りであれば、長くても数日経てば自然と解消されるのですが、何日もずっとお腹の張りを感じているのであれば注意してください。
腸や肝臓などの病気の疑いがありますので、病院へ行って一度みてもらうようにしましょう。
長期間腸が正常に働いていない状態というのは、内臓の血行が滞っていることなどが原因で腸の活動が低下している可能性が考えられます。その他にも炎症や潰瘍などの深刻な状態になっている可能性もありますので、検査をしてはっきりとした原因を突き止めましょう。
お腹の張りの解消方法
ではお腹の張りを感じたときはどのようにすれば良いのか治療法を紹介します♪
張っている部分を温める
お腹が張っているときは腸の働きが低下している場合が多いので、温めることによって腸の働きを活発にすると解消される場合があります。また温めることで、血の流れがよくなるため体が冷えるのを防ぐこともできます。
外出時などはシャツをインするか、カイロなどで温めるのも良いでしょう。またお風呂に入る際も、シャワーだけするのでなくしっかり入浴することで予防することもできます。
食べ物で解消する
お腹が張っているのにまだ何か食べるの?と思うかもしれませんが、腸の働きを活性化させるものや、腸の細菌を減少させるものを食べると張りが解消されることがあります。お腹の張りを感じているときに摂取したいのは、クエン酸・水溶性食物繊維の成分です。
・クエン酸 レモン・グレープフルーツ・イチゴ・梅干し・アセロラetc
・水溶性食物繊維 ニンニク・ゆず・ごぼう・納豆・アボガドetc
この二つの成分が多く含まれている食品です。もちろん食事をとるときはよく噛んで食べるようにしてください。噛む回数が少ないと消化不全を起こしてガスが発生しやすくなる原因になります。
ツボを押してみる
腸の機能を活性化してくれるツボを押してみましょう。少しづつ症状が改善されます。
・天枢「てんすう」
おヘソの左右から2、3センチ離れたところにあるツボです。下痢にも効果があるとされていて、他のツボよりも早めの効果が期待できます。
・大巨「たいこ」
おヘソの斜め下部分にあるツボです。腸の働きをよくしてくれる効果のほか生理不順などにも効果ありとされています。あまり強くおさず優しくゆっくりと押してあげてください。
・中脘「ちゅうかん」
ヘソとみぞおちの丁度間にあるツボです。消化機能を促進させる効果があります。寝る前などに押すのも良いとされています。
以上がお腹の張りを感じたときに押すと良いツボです。すぐに試せるので是非やってみましょう。
マッサージをする
腸にたまったガスを抜く腸もみガス抜きマッサージをすることで、お腹の張りの解消をすることができます。
ガス抜きマッサージの仕方を説明します。
A、右半身を寝転がせてやるマッサージ
1、まず体温をあげてポカポカの状態にします
2、右腕を枕にして右半身を下に向けて転がります
3、おヘソの周りを中心に時計回りで円をえがきながら優しくなでます
4、10分前後続けます
B、膝をあげるマッサージ
1、まず仰向けに寝そべります
2、その後か片足、もしくは両足を抱えます
3、息を吐きながら足を胸の方向へ持ち上げます
4、その状態のまま腹式呼吸を繰り返します
以上がガス抜きマッサージの方法です。食べた後すぐは胃に負担をかけるので、お風呂で温まったあと寝る前などにするのがオススメです。
薬を飲む
どうしてもすぐにお腹の張りを解消したいときは、薬を飲むのも一つの手です。ガスピタンという薬があり、これは腸の中にあるガスを発生させる菌を無くす効果と、腸の消化を正常に働くようにする効果があります。腸内の善玉菌を増やし、腸の活動を正常に近づけることで改善に導くことが出来ます。
お腹に張りがあると思ったときにすぐ飲んでも大丈夫です。用法・用量を守ることを心がけてください。
運動する
運動することで腸の働きが活発になり、ガスを排出しやすくなります。また普段から生活習慣に運動を取り入れることで、腸が不具合を起こしにくくなり予防することができ、お腹の張りができにくい体をつくることができます。
さらにストレスの発散や血の流れをよくたりすることが出来るので、腸にとっては良いことばかりといえます。ウォーキングやジョギングの軽めの有酸素運動で十分効果が得られるので、いつも張りを感じるという方はやってみましょう!
お腹に張りを感じる病気
もしかすると病気の症状としてお腹の張りを感じている場合があります。病気を知っておくことで悪化するのを防ぐことができます。
腸閉塞
食べたものが体外に排出されず、腸にずっと残ったままになる病気です。
症状としては、お腹の張りの他に強い吐き気を感じます。原因は腸がねじれたり、圧力を受けたりすることで腸が詰まってしまうために起きる場合が多いです。他には大腿ヘルニアの病気になったときに腸閉寒を起こすこともあります。
自己治癒は難しいので、お腹の張りと共に強い吐き気を同時に感じたらすぐ病院へ行きましょう。
また、初期の症状では無自覚ですが、大腸がんでも症状が進行すると下腹部の張りを感じることがあります。検便で血便を診断された人は特に可能性が高まる病気でもありますので、精密な検査を受けるようにしましょう。
胃潰瘍
胃にピロリ菌が入ることによって起こるのが胃潰瘍です。
症状としてはお腹の張りの他に、強い痛みやムカムカを感じます。ひどい場合だと胃の中で出血する場合もあります。症状が悪化しなければ薬での治療が可能です。
症状がひどいと入院する場合もあるので、異常を感じたら早めに病院へ行くようにしましょう。
前立腺肥大症
男性だけに存在する精液を生産する臓器が「前立腺」です。この前立腺が大きくなってしまうことで様々な症状が現れるのが前立腺肥大症です。
本来は小さい臓器なのですが、加齢によりホルモンバランスが乱れてしまうことが原因で前立腺が大きくなってしまいます。
主な症状は、
・頻尿
・残尿感
・尿の出が悪い
といった尿に関するトラブルが増えるのですが、前立腺が大きくなっているのでお腹の張りを感じてしまう場合があります。
加齢と共に多くの方が発症するので、あまり悪い病気ではありませんが日常生活に支障をきたす場合は、治療した方が良いでしょう。症状によって、薬物療法や手術といった治療方法で改善することが出来ます。
過敏性腸症候群
20〜30代の若い世代に多い病気で、血液検査や便検査や内視鏡などでは何ら問題になるような原因は発見できず、原因が不明で起こる腸内の過剰な働きによる、腹痛や下痢や便秘などの症状が引き起こるものです。
電車内などの閉ざされた空間や仕事中や冷たいものを食べた後などにすぐ症状が現れることからストレスや刺激が原因になってぜん動運動や、腸内の活動が活発になるために起こる障害ではないかと言われています。
特に大腸は脳と密接に関わりのある臓器で、腸には多くの神経が通っており、第二の脳と言われる臓器でもあります。その為脳がプレッシャーやストレスを感じると、同じように腸にもその刺激が伝わり障害を起こすものと考えられています。
その為消化器内科以外でも、心療内科や精神科での治療も行われています。
まとめ
お腹に張りを感じる原因
- 暴飲暴食によるもの
- 腸内ガスによるもの(腸内ガス過剰型)
- 生理によるもの
- 妊娠初期によるもの
- 病気によるもの(腸内ガス排泄低下型)
お腹の張りを解消する方法
- 温める
- 腸の働きを促進する成分が入ってるものを摂取する
- ツボを押してみる
- マッサージをする
- 薬を飲む
- 運動する
お腹の張りを感じる病気
- 腸閉寒
- 胃潰瘍
以上が今回の記事のまとめになります。お腹の張りを感じている人は意外と多いと思います。自分がなぜ張りを感じるのか原因をはっきりさせることで、解消させやすくなると思います。今回紹介した解消方法を試して張りを感じないようにしましょう!
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