へそのごまの取り方は?正しい掃除方法や病気の注意点を紹介!

へそのゴマというのは昔から一種の聖域でした。触れてはいけないという言い伝えがあるからです。今でもこの言葉は生きていて、腹痛をもたらすという強い印象があります。しかも、へそは常に衣類の中にあって、ゴマの存在は問題になりませんでした。

しかし、近年のファッションではへそ出しルックなるものが流行し、へそにピアスまで見る機会が増えました。へそのゴマって取っていいのかさえ不安なのが正直なところ、今回はへそのゴマについ徹底的に調べました。

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へそのゴマを取ってはいけない?

便が固い

昔から、まことしやかに伝えられてきた話です。子供のころ、おへそをほじっていたら大人に「へそのゴマを取ったらお腹痛くなるよ!」と注意された記憶をお持ちではないでしょうか。そのゴマって一体、何でしょう。

へそのゴマの成分

ゴマと言っても、もちろん植物ではありません。物心ついた時から、あると思います。この黒い粒状の塊は老廃物です。へそは人体で唯一、汗腺がないので汗をかいてへその中のものを流す機能はありません。溜まったら、そのまま溜まりっぱなしです。

へそのくぼみに身体の垢、汗、石鹸のカスなどが流れ込んで固まったものです。個人差はありますが、奥の方は硬くなっていて表面には大小の粒状に丸まってへそにへばりついています。

取れるのかというと、取ることはできます。問題は、状態に応じた取り方でしょう。へばりついているからと尖ったものでつついてはいけません。へその中は体表にさらされていないので傷つきやすいのです。

溜まったゴマの処置で、自力でできる範囲は見える所までです。ピンセットを差し入れて、引きずり出そうとするのは止めてください。ガーゼにベビーオイルを浸して仰向けになります。それから、そのガーゼをへそに置いてなじませましょう。必要な時間はゴマの大きさや多さによって異なります。

そして濡らしたタオルでへその表面を優しくこすります。表面のゴマが取れたら、ベビー綿棒にオイルを塗って、へその中の縁をソーっとぬぐいます。痛みがあれば、すぐに中止してください。かゆみや皮膚に赤みが出ても中止です。

へばりついた老廃物を除去するのには、時間をゆっくりかけた方が負担が少なくて済みます。

臭いのは何故

入浴中に、おへそをほじって臭いを嗅いでみてください。何とも言えない、すえた臭いがすると思います。

誰でも同じ臭いがするわけではありません。個人差の大きい話ですが、これはゴマの量と大きさ、体形、体質などの違いによるからです。たとえば乾燥肌の細い女性はそう臭いませんが、脂ぎった肥満の男性でへそ周りに体毛があると臭いは強くなる可能性があります。

溜まった老廃物であるゴマが、衣類の中や入浴中の湯気で蒸されて表面が軟らかくなり、臭いを発するためです。

実はへそのゴマには4000種以上の細菌が存在していると発表されました。人体に悪影響のない細菌ということで危険はありません。ただ、この細菌が温度と湿度で発酵状態になって悪臭を放つのです。へその中を尖ったもので傷つけると、いくら害が少ないとはいえ傷口にこの細菌が触れると感染します。この感染を防ぐためにも、臭いからと言って爪でほじってはいけないのです。

医師7割の見解

取りたい、取りたくないという気持ちの前に、医学的な見解に耳を傾けましょう。医師に専門科を問わず意見を集めたデータがあります。

賛否両論ありながらも7割の医師が「どちらでも良い」「へそに病変が見られたら除去する」「本人の希望があれば除去しても良い」と乗り気ではありません。

一生、溜めていても病気にはならないというのが結論でした。残り3割は、どちらかと言えば衛生上、定期的に除去処置する方が好ましいという消極的な意見と、少数ながら絶対に取るべきという意見もありました。

絶対に取るべきと主張した医師から理由を聞くと、自分が扱った症例の中でへそ周りに何らかの処置をしていて、ゴマが邪魔だったり、ゴマの細菌から感染症を引き起こしてしまったりという個人的な記憶でした。

へその奥に筒状に栓となってしまったゴマの除去は、自力で何ともできないと知っておきましょう。へそを押してコロコロするけどカチカチになっている場合は受診しましょう。それは医師も拒絶しないはずです。

へそピアスをしたい場合は病院でゴマの除去をしてもらってください。ピアスも医師の手に委ねましょう。ピアスをした後のケアも十分に気をつけてください。耳たぶとちがってへそ周辺に深い炎症を起こしてしまうことは避けなくてはなりません。

ゴマを取ったあとのへそのスキンケアは重要です。表皮がきちんとできるまで衣類からの刺激は避けましょう。剥離された後の皮膚は感染を起こしやすいので、衛生の保ち方やケアについて医師から指示があれば守ってください。

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へそのゴマ関連の病気

受診

へそのゴマそのものが大きくなって病気になることはありません。医師の多くが、へそのゴマを無理に取らなくていいと判断する理由がこれです。ただ、絶対に取らないわけでもなく、ゴマの取り方を誤れば病気になるケースもあります。

臍石

人体の老廃物がへばりついたまま古くなると乾燥して石化します。耳垢が溜まりすぎて長年、放置すると石のように硬くなることは有名です。大便も便秘が続きすぎると石化して糞石となります。

同じように、へそのゴマも溜まって石化することがあり、それを臍石(さいせき)と呼ぶのです。色は真っ黒ばかりでもなく、白っぽいものも茶色いものもあります。

受診するとすれば、皮膚科になります。メスを入れて除去することはしません。薬液で溶かしてから取り除きます。へそのゴマに触れてはならないという言い伝えを守って生きてきた高齢者は多く、そのために「デキモノがへその中にできた!」と言って来院される方も多いようです。生きてきた年月が多い分、ゴマの量も多いので臍石も多くなるのです。

何十年もへその中で圧迫してきたゴマがゴロゴロと除去されたわけですから、また垢が溜まりやすい構造になっています。大量に臍石を除去した後、袋状の穴の衛生をどう保つかが問題になります。入浴後、優しくシャワーを当ててタオルで水分をふき取り、ゴマが溜まらないようにしましょう。

臍炎

デリケートなへその薄い皮膚が傷ついたり、こすれて過敏になることでゴマに含まれる細菌に感染してしまって炎症を起こすことを指します。

へそに赤みがさしたり、腫れたり、かゆみがあるのが初期症状です。その症状が出たり消えたりしていくうちに慢性化して悪化します。

悪化すると痛みが出て、悪臭を伴う浸出液や膿、出血が見られます。お腹を曲げて腹圧をかけただけで膿汁が出るので、さすがに放置も不安になって受診を希望するようになります。

どこで診てもらえばいいのか分からない方が多いのですが、膿が出るから外科へ行かれる方が大半です。この場合、外科へ行かれるのであれば「へそ」に詳しい病院を選ばなくてはなりません。それがはっきり分からない場合、形成外科か皮膚科へ行きましょう。炎症部の組織検査だけでなく、レントゲン検査で腹膜に炎症部が至ってないかどうか確認してもらう必要があります。

消毒、洗浄、抗炎症剤で対応してもらえますが、化膿があまりに酷い場合、患部を切除しなくてはなりません。それでも、へその中だけの症状であれば今後のケアだけでクリアできます。

内膜炎(臍周囲炎)

臍炎が進行して、へそ周囲炎という病名になれば放置してはいけません。腹部内膜に炎症が到達してしまったことを意味します。ゴマを取るだの化膿部を切除するだのは、生命を脅かす症状ではありませんので自宅でのケアが主体となります。

悪化すると敗血症を引き起こして死に至る可能性のある症状です。一気にこの症状になることはありません。臍炎を繰り返し、患部の衛生を保てなくて繰り返し再発を許すと最終的にこの病気になってしまいます。

医師の指示に従って、患部の清潔を徹底しなくては危険です。患部の炎症が治まったら、今度こそへそのケアに努めてください。

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正しいケア

写真①

昔は近代医療がなかったので、経験値からへそのゴマをほじくると、ろくなことないという結果に至ったようです。抗生物質がなかったので、不衛生から命を落とした方もいたのでしょう。今は様々な衛生グッズがあります。駆使して衛生を保ちましょう。

デイリーケア

毎日のケアは、力を入れずにこすらないようにしてください。健康なへそであることを前提にご説明します。ボディーシャンプーを指にとり、その指でそーっとへそを2~3回、撫でてください。

ナイロン製のスポンジなどでこすらずに、軟らかいガーゼでさするように拭きます。洗い残しは再びゴマの元になるので、弱い水圧のシャワーでしっかり洗い流しましょう。

入浴後、最後にへそにシャワーをします。お風呂の中は意外に雑菌が多いので、へその中に菌が付着したままにならないよう、しっかりシャワーしてください。

そのまま水分を残してしまうと、蒸れてしまうのでタオルをギュッとへそに押し当ててください。こすらないようにだけ気を付けて、気になる部分はベビー綿棒でそっと水分を含ませて終わりです。

定期的なしっかりケア

週に一回くらい、曜日を決めてしっかりケアしましょう。こすらない、というのは同じですが、オリーブオイルをへそに塗って少し時間をおきます。

なじんできた頃を見計らって、ティッシュをへそに押し当ててオイルを吸い取ります。そしてベビー綿棒で気になるところ(ゴマかな?と思うところ)に当てて、そっと押してみます。スルッと取れることもあれば、まだへばりついているものもあるでしょう。

深追いは厳禁です。続けていけば毎日のケアの時にポロッと取れる場合もあります。気長に優しくケアしていけば、堂々とチビTシャツ着てへそ出しルックスを楽しめます!

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まとめ

長い間、語り継がれたことには意味があります。先人の戒めを破って、へそのゴマをほじくった挙句、腹膜炎を起こして亡くなった方が各時代に存在していたと思います。

誰もが一度は聞いたことのある警告なのです。命がけでへそのゴマを取らなくていい、という結論に達したのでしょう。

現代の医師の7割が、リスクを犯してまでへそのゴマと向き合う必要はないと言っているのですから、無理をすることはないのです。しかし、一方で不潔なまま高齢に至った時に長年溜めた老廃物で感染症を起こしてしまう可能性がある以上、無視はできません。上手な関わり方を是非マスターしてください。

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