昔据え膳食わぬは男の恥という言葉がありました。
昭和生まれの人であればこの意味やどのようなシーンで使用されるかはお分りいただけるでしょう。
つまりは、目の前に出された料理は残してしまっては失礼に当たるということを男女関係に置き換えて表現した諺です。据え膳食わぬは武士の恥などとも言われたものです。
この言葉の意味や解釈についてはそれぞれの意見があると思いますが、現代の女性はこのことわざについてどう考えているのでしょうか?
特に不倫や浮気について厳しい世論が展開されている昨今、この言葉に対する印象について男女の本音と意見を紹介していきます。
ことわざの意味について
まずこの「据え膳食わぬは男の恥」という用語の意味について紹介していきます。
似たような言葉の「上げ膳食わぬは男の恥」や「据え膳食わぬは男の内ではない」という類義語もありますのでそれぞれ解説します。
「据え膳食わぬは男の恥」とは
据え膳〜系のことわざの中でもっともポピュラーで認知度の高いものが「据え膳食わぬは男の恥」という言葉です。
小説などでもたまに出てきますね。
意味としては辞書にはこう書かれています。
食べてくださいと出されたものを食べないことは男性として恥であること。
据え膳とは食べてもらうように支度された食事の事。または女性から誘われている様子の事をさします。この据え膳の同義語として上げ膳、送り膳がある。
「据え膳食わぬは男の内ではない」や「上げ膳食わぬは男の恥」も同様の意味合いであ。
女性が自分を食べてください、と言い寄ってきているものを断るのは男性としては恥であるという意味合いです。
ことわざの由来について
この言葉の由来は伝統芸能からきているのではないかと推測されます。
人形浄瑠璃や歌舞伎狂言などの『夏祭浪花鑑』という話の中からきていると言われています。
1698年の魚屋で働く男の話を題材にしている話なのですが、その物語のワンシーンに「掘え膳と河豚(ふぐ)汁を食わぬは男の内ではない」という文言が出てきます。
据え膳は現代と同じように、女性のことを指す意味合いで、フグは毒にビビって美味しいフグを食べない根性なしという意味が込められています。
現代には風化している昔の「男らしさ」や「女らしさ」というものを表現した名台詞ですね。
これが現代にまで残って、このことわざが広く普及したと思われます。
英語でも同じような言葉がある
辞書に英語でのことわざについての記述がありましたので紹介します。
It is time to set in when the oven comes to the dough.
意味:かまどがパン生地によってきたら、パン生地をかまどに入れてやるのは当たり前のことだ
どうして性的な隠語のことを食事に例えるのでしょうか?人間の3大欲求だから?
文化が違えど完成では似ている部分があるんですねえ。
女性の意見を紹介!
ではこのことわざに対する女性の意見について見ていきましょう。
据え膳食わぬは男の恥という言葉は男性に都合のいいように聞こえますが、女性はどう考えているのか。現代の女性の意見をまとめました。
8割の女性が否定的
あなたは「据え膳食わぬは男の恥」という言葉についてその通りだと納得しますか?
という質問に対して女性の18、3%がそう思うと回答し、残りの81、7%がそう思わないと回答しました。
現代の女性からすると、ほとんどの女性がこの考え方は男性の都合のいい考え方だと感じているようですね。
昔のアンケートがあると見比べて見たいものです。
肯定的な女性の意見について
そう思わないと回答した女性にさらにどうしてそう思わないのかとうことを答えてもらうと以下のような回答が女性の口から述べられています。
「女性からの据え膳の行為は非常に勇気がいる行為で、それには男性は応じるべきだと思う」
「女性に恥をかかせるのであれば、それは男性の恥だと思う」
「男性として頼りない」
「残念」
「そういう状況になること自体男性の責任なんだから、男性が責任を取るべき」
というアラサー女性たちからの意見があります。男性の行為に理解がある女性も2割の確率では存在しているみたいですね。
否定的な意見について
8割の女性の意見でもある、否定的な意見の内容について確認して見ましょう。
「食べることだけが男の魅力ではないと思う。食べないことがいい時だってある」
「迫られたら誰とでもセックスする男性なんて絶対に嫌だ」
「好きでない人と関係を持つ必要はないと思う」
「浮気や不倫こそ男の恥。特に妻を抱かないのに他の女性を抱く男はもっと恥」
「未婚なら男性の恥。既婚なら恥ではない。」
という意見がありました。
やはり現代では結婚している男性への不貞行為は許され難い行為のようです。古い概念やことわざを参考にすることは有効ですが、あまり信じすぎないようにしないと痛い目を見る可能性が高いでしょう。
男性の意見を紹介!
現代の男性は据え膳のことわざについてどう考えているのでしょうか?
男性の意見についてもまとめて見ました。
据え膳があったらあなたならどうする?
25歳以上の男性200人にアンケートを行なった結果では以下のような結果が出ています。
据え膳は食べる派・・・55、5%
据え膳は断る派・・・44、5%
やはり草食性男子や拒食系男子と言われるだけあって現代の男性は性に対しての貞操観念が強かったり、理想が高い、めんどくさいことに巻き込まれたくないという考えかたが多いのですね。
ちなみにそれぞれ回答した男性の状況で若干結果に差が生まれていました。
恋人がいる人では食べる派が6割、断る派が4割。
に対して恋人がいない人は半々の5割ずつの結果がでていました。
誤差の範囲内ではありますが、恋人がいないのに据え膳を食べない人が増えるという不思議な結果になりました。だから恋人がいないのかな・・・・という哀れみの声も聞こえてきそうですが紳士的な男性が多いのはいいことですね。
食べる派の意見
据え膳を食べ派の男性たちの意見をまとめて見ました。
「女性に恥をかかせることは男としてはやってはいけない」
「滅多にない機会を棒に振ってしまっては勿体無い」
「恋人がいなければ断る理由がない」
「容姿や性格は考慮するが、問題なければ絶対に食べる」
「断るとその後の関係が気まずいから」
アラサー男性サイドにはこのような意見が見受けられました。もともとことわざ自体が男性目線の意見ですからこれらの意見が出てくるのは当たり前でしょう。
食べる派の男性は肉食系男子認定です。
食べない派の意見
では草食系と言われてしまう、食べない派の男性の意見について紹介していきます。
「言い寄られると醒めるから」
「後々のことを考えるとめんどくさい」
「自分にはそんな度胸がないし、ブサイクは食べなくてもいいと思うから」
「罠だと疑ってしまう」
「パートナーを愛し抜けないことの方が男の恥だと思う」
という意見がありました。
騙されているんじゃないかと不安になるという意見が印象的でした。
女性は裏で繋がっている可能性がありますから、情報を流されたり、恋人に暴露されるなどのリスクを恐れ疑心暗鬼な心が制性欲を凌駕するようですね。
男性が据え膳だと思う時ってどんな時?
過去に「据え膳食わぬは男の恥」という言葉が頭に浮かんだシーンについて男性に伺って見ました。
現代の男性はどんな時に据え膳の感覚に陥るのでしょう?
自宅にお呼ばれした時
特に一人暮らしの女性の家に招待された時に「これは据え膳だ」と感じるようです。
しかし稀に女性は「こいつは無害だから宅飲みに誘おう」と思っている場合もあるので要注意です。安易に鼻の下を伸ばしていると、幻滅され友人関係が壊れてしまう可能性もあります。
相手の本心をしっかり見極めましょう。
家に泊めて欲しいと言われた時
終電がないから家に止めて欲しいと言われた時はチャンス!という男子の意見がありました。
飲み会やサシ飲みなどで、終電がなくなるまで飲んでいる時点で「今日はいける」とじわじわ感じていて、男が誘うまでもなく相手から泊めてといってきた場合、確実にOKのサインと男性は思ってしまいます。
さらに勢いをつけるために、帰り道のコンビニでお酒を購入していればさらに期待が高まるでよう。
直接「抱いてください」言われた
これはいよいよ据え膳以外の何者でもありません。
正直、据え膳は断るといっている男性でも直接女性に「抱いてください」などと言われた日には断れないこともあるのではないでしょうか?
男性の据え膳経験回数
男性が今まで据え膳を用意されたことがあるという経験は人生に南海くらいあるのかをアンケートに答えてもらったものでは3、3回が平均回数という結果が出ています。
しかし、結局据え膳を楽しんだ後に付き合うことになっている人も多く、実質行為が先の恋愛関係というパターンも多いようです。
皆さんは今までにどれくらいの回数の据え膳を経験しているでしょうか?
多い人では年間で20回以上という回答もあり、3、3という数字は一部の人が押し上げている数字なのかもしれません。
据え膳は人妻に多い?
あらゆる体験談を聞いていると、積極的にセックスアピールをしてくるのは、30代もしくは既婚の女性で旦那に夜の相手をされていない女性に多い傾向があるようです。
女性は30代を越えた頃がもっとも性欲が高まるとも言われていて、その時期に旦那に相手にされていないと「据え膳」として男性に体を預けることがあります。
意外と既婚であっても男女の中になろうとする女性は多いのです。ネットアンケートの結果では約2割の女性が浮気をしたことがある。と回答しています。
お酒の勢いで、話が弾んで、優しくされて、旦那とうまくいっていなくてという理由で行為に発展しているようです。
他にも面白いことわざが!
他にもいくつか昔のことわざを紹介します。
男性の性に関することわざについて皆さんは知っていますか?
炒り豆と小娘はそばにいると手がでる
炒り豆の香ばしさと美味しさで一粒食べると止まらなくなってしまう、ついつい手が出て食べてしまうという意味と、若くて可愛い女の子は魅力的だからついつい手を出してしまうということに例えている言葉になります。
昔から男性は若い女の子を好きだったということですね。
厭じゃ厭じゃは女の癖
今では「嫌よ嫌よも好きのうち」などと言われいますね。これと同じ意味です。
女性は恥ずかしがって、言い寄られたり行為に及んでいる時に「いや」と言いますが、恥ずかしがっているだけで本当はやって欲しいという裏の気持ちが隠れているという特徴についていった言葉です。
女性側としては、みだらな女と思われたくないことや、軽い女に見られないためにあえて拒否しているという意見があります。
まとめ:据え膳は断ることができる!
しかも現代には女性を守る法律もあります。いかに据え膳といえども不倫で他の女性と性行為に及んで妻に傷を追わせてしまった場合、不貞行為と見なされて裁かれてしまいます。
賠償金請求や離婚という現実も突きつけられます。
昔はこのような法律はなかったので、男性の好き勝手に指定られましたが、現在はしっかりパートナーのことも考えて行動を選択しなければいけません。
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