会社で出世をしたり、結婚をして子どもを持つようになると、それぞれに対して威厳を持って接したいと思うようになります。威厳を持って接することで、部下や我が子に頼られ、現在の状況において責任を持って遂行することができるからです。
しかし、中には威厳を保つことができなかったり、威厳がないと感じさせるような人がいるということも確かです。そういうようにならないように威厳を持つ人の特徴や、威厳を保つ方法を認識しておく必要があるでしょう。
ここでは「威厳」という言葉の意味や、威厳を持つ人の特徴、威厳を保つ方法を理解して、本当に威厳のある人になるにはどうしたら良いのかを知っていきましょう。
そもそも「威厳」って何?
そもそも「威厳」とはどのような態度のことなのでしょうか。調べてみると以下のような意味を持つことが分かりました。
近寄りがたいほど堂々としておごそかなこと。「威厳を保つ」「威厳に満ちた態度」 byコトバンク
このように堂々として、気迫がある人が「威厳」を持っているというように言えるでしょう。この威厳を持つことで、周囲人が自分に対して尊敬の念を示したり、いざとなった時に頼られる存在であると言えます。
リーダーとして備わっているべき資質である
この「威厳」はリーダーとして備わっているべき資質と言えます。ただし中にはこの威厳を「おごり高ぶること」と勘違いしており、部下に対して偉そうな態度で接したり、部下のことを蔑んだり見下すような態度をする人がいます。
本当に威厳がある人というのは常に冷静な態度で物事に挑み、何か問題があった時に部下の責任にせずに自らの責任として接することができる人のことを言うのです。そのため、責任のない人が威厳を持ったとしてもそれは見せかけて一時的なもので、すぐに失われてしまうものであると言えるでしょう。
威厳のある人の特徴
では威厳のある人にはどのような特徴があるのでしょうか。外見的な特徴や内面的な特徴を合わせてご紹介します。
【外見編①】眼光が鋭く、ひげも目立っている
威厳がある人の特徴として目力が強いという特徴があります。目が細くてぼんやりしている人からはあまり威厳を感じることができません。どちらかというと目がパッチリとしていて、見開いている人の方が威厳を感じることができます。
また、ひげを生やしている人も威厳があるように思われます。伊藤博文や板垣退助など、歴史上の偉人でもひげを生やしている人が多いです。そのため、ひげは威厳の尊重ともいえる要素だと言えます。
女性の場合、ひげを生やすことはないため、目力で威厳を見せる必要があります。女優でも北川景子や真矢みきなどはキリっとした鋭いまなざしで威厳を感じさせます。もし外見からい弦を見せたいという方は目をメイクなどではっきりと強調させるといいでしょう。
【外見編②】:やや肥満体型は威厳を感じさせやすい
痩せている人よりも肥満体型の人の方が威厳を感じさせやすいという特徴があります。ただし、その太り方にも限度があり、太りすぎではなく、やや肥満という感じです。身長は太っていれば、身長が低くても威厳を感じさせることができます。痩せている場合は、身長は180㎝あるとより威厳を感じさせるようです。
女性の場合も同様に言えるのですが、スタイルを気にする人が多いため、やや肥満になるのは抵抗があるのかもしれません。また、肥満体型でも生気が失われたような顔つきの人は威厳がありませんから、堂々とした態度が必要であるでしょう。
【外見編③】:ある程度歳をとっている
威厳を感じる人のイメージとして40代以降の方を思い浮かべませんか?このように威厳を感じさせるために必要なものとしてある程度歳をとることが必須なようです。実際10代や20代で威厳を感じることができる人ってまずいませんよね。30代でも厳しいでしょう。
せめて40歳半ば以上であることが必須要件です。ただし、これは実年齢ではなく見た目の年齢です。時々見た目よりも歳をとって見えて威厳のある人や逆に若く見える人がいます。努力している人は若くても老けて見えたりするものですし、逆に努力していない人は若く見えると言っても良いと思います。
【外見編④】:身だしなみがきちんとしている
ボロボロの恰好は人によっては名人や達人であるかのような威厳を感じさせますが、ほとんどの場合、身だしなみが整っている人の方が威厳があります。例えば、着物を着ている人はとても立派に見えます。スーツでも着崩さず正しく着こなすととても威厳を感じさせます。
実際ボサボサてボロボロになったTシャツを着た40代男性といつも下したてのように綺麗なスーツを着てる人だと後者の方が威厳が感じられます。このように身だしなみも威厳を保つためには必要な要素だと言えるでしょう。
【内面編①】:自信がある
威厳がある人はいつも胸を張って、背筋を伸ばして堂々とした姿勢で、自信を持っています。話すときもはっきりと大きな声でハキハキと周囲の人にわかりやすく話します。
自信のなさそうな、か細くて小さい声で話されると、何を言っているのかよく聞こえず、頼りない感じがして、威厳なんて感じることはまずできません。
大勢の前で話をするような場面でも、威厳がある人は大きな声でわかりやすく周囲の人に話します。大きな声ではっきりと語りかけるスピーチから存在感を示すことができます。
【内面編②】:経験豊富である
威厳がある人は先述したようにある程度歳をとっている人であることが多いです。ある程度歳をとっていると、様々な経験を積んでいることもあり、自然に威厳を身に付けることができるのです。
年齢とともにしてきた経験により、自信を持つことができます。たくさんの経験をして、成功や失敗を繰り替えし、その結果として自信を身に付けることができたから威厳が雰囲気として現れているのです。
特に1つのことに何年も諦めずに取り組んで成功した人は、その分野では誰にも負けないという自信があります。若いうちは経験も浅く、自分に自信を持っている人はあまりいません。それでも、何か一生懸命取り組めるものがあり、結果を残すことができれば、自信をつけることができるでしょう。
【内面編③】:落ち着いている
威厳がある人は動作や口調がゆったりと落ち着いているという特徴があります。逆にせっかちで早口でしゃべる人やチョコチョコといつも動き回っている人は落ち着きがなく、威厳を感じさせません。
一方で威厳がある人はいつも落ち着いた態度で物事を行っているため、余裕を感じさせるようなイメージがあります。ちょっとトラブルが起こっても焦ることなく、難なく問題を解決してしまいます。
このような落ち着きを持っている人は、心に余裕を持っていて威厳を感じさせるのです。
【内面編④】:頼りがいがある
威厳がある人はいつも堂々として余裕があり、頼れる存在です。普段は黙っていて重々しいオーラを放っているのですが、いざというときにさっとフォローすることができます。普段は黙って部下に仕事をさせますが、トラブルがあれば焦ることなく冷静にリーダーシップを取って対処をすることができるため、周囲の人は尊敬し、頼りがいのある姿にあこがれを抱きます。
そのように頼りがいがあるため、威厳がある人は常にリーダーとして活躍している人が多いです。威厳のある人は威厳があるからと言って威張り散らすだけの人は本当に威厳があるとは言い難いです。威張り散らしても、困った時やピンチの時に解決したり、責任を背負ってくれるような大人物です。
【内面編⑤】:隙を見せない
威厳がある人はは隙を見せません。隙がないということは仕事や私生活において完璧でツッコむところが無いのです。このように隙がない人力があり、威厳があるように見えるのです。そもそも隙だらけな人に対して威厳を感じることができますか?おそらく感じられないでしょう。
例えば、先述した服装を想像してください。ボサボサでよれよれのスーツを着て、ネクタイもゆるい格好をしている人は隙だらけに感じられませんか。逆に毎回髪型もしっかり整っていて、スーツもビシッと決まっている人のほうが威厳が感じられるでしょう。
これは話し言葉でも同様で、言葉が軽く、言葉遣いが乱れている人からは威厳を感じることができません。このように隙を見せない人は威厳があると言っていいでしょう。
【内面編⑥】:いつも戦闘態勢である
威厳がある人は常にいつも戦闘態勢でいます。例えば、威厳のある上司が座っていると、緊張感を感じることができませんか。これは上司が戦闘態勢でいることで、周囲の人に緊張感を与えているのです。
逆にヘラヘラとした態度を取っていればあなたたちは上司に対して、舐めた態度で接して、まるでお友達であるかのような態度を取るでしょう。威厳がある人は常に真剣に物事に望み、その物事に対していつも戦闘態勢でいると、周囲の人は緊張感を感じるのです。
つまり、常に戦闘態勢で行動すると、威厳を放つことができるようになり、威厳が身に付けられると言っていいでしょう。常に戦闘態勢でいるのは精神的にも参ってしまいますし、簡単にできることではないように思えます。
しかし、人は普段戦闘態勢でいることをしていないため、習慣化していないからできないのであって、普段戦闘態勢でいることが当たり前になれば、精神的に疲れることは無いでしょう。習慣化するまでは疲れやすくなったり、ストレスになってしまうかもしれませんが、身に付ければ何とも思わなくなります。
【内面編⑦】:自分に厳しい
威厳のある人は相手にも厳しいですが、自分に対してもとても厳しいです。自分に甘えることなく、厳しい考え方を持っているため、日々自分自身の精神力を鍛えることができ、相手に対しても忽然とした態度で正しい意見を周囲の人に投げかけていきます。
自分に対して甘い人は意見に自信なんてありません。自分に対して厳しくするからこそ、自分の考えに自信や責任を持つことができるのです。
そのため、威厳を持つには周囲の人に厳しく接する以上に自分に厳しくないといけません。
【内面編⑧】:多くの人から信頼される
いざというときに正しい選択をし、行動することができる威厳がある人は、周囲の人から信頼されます。なぜなら、いざというときに行動できるということは、たくさんの経験を積んでいる人と言え、行動力がある人であるため、周囲の人から実力があると評価されやすくなり、周囲の人から信頼されるようになるのです。
つまり、リーダーシップのある人間だと言えます。
威厳のある人は判断力や行動力を持っていて、いざというときに行動することができる人でリーダーにふさわしい人だと判断することができるのです。
威厳を保つにはどうしたらいいのか
では実際に威厳を保つにはどうしたらいいのでしょうか。年齢的なものはどうしようもありませんが、態度などでは威厳を保つために行動をすることができるでしょう。
威厳を保つために行動するには、最初はストレスが伴います。しかし、威厳を保つためには必要なものなのです。
①自分の発言や行動に責任を持つこと
威厳を出すためには自分の発言や行動に責任を持つことは必須となります。自分の発言や行動に責任を持てば、軽率な行動や発言をすることがなくなりますし、どういう行動をとればいいのかなどを選択することができます。
自分の発言や行動に責任が持てるようになれば、行動や言葉に対して重みを感じられるようになります。それを周囲の人が感じ取ることができれば、威厳を感じることができるでしょう。
そのため、自分の発言や行動に責任を持つことは、威厳を保つ上で必須事項となるのです。
②悪口を言ったり、乗らない
威厳のある人は決して悪口を言わず、相手が悪口を言っていたとしてもその悪口の乗ることはありません。人の悪口を言うような人から威厳を感じることができますか?
悪口を言うという行為は軽率な発言であり、性格に問題があるように見えたり、その人に対する評価が下がるでしょう。周囲からの評価が低かったり、信頼されないような人は威厳を放つことができません。
先述した通り、自分の言葉に責任を持っているため、相手に対する発言も相手のことを考えてすることができます。そのため、周囲の人から頼られ、威厳を保つことができるのです。
人というものはちょっと気に入らないことがあったり、相手の嫌な部分を見えたら悪口や軽口を叩くものですが、威厳のある人は精神力が強いため、ちょっとしたことで動じず、言葉に重みをもたせることができます。
そのため、もしあなたが悪口や軽口を叩くような人間であれば、今すぐそれを辞めましょう。
③物事を客観的に分析することができる
威厳のある人は問題が起きたときに焦ることなく、物事を客観的に分析できるくらいの精神力を持っているという特徴があります。威厳のある人はちょっとやそっとのことじゃ動揺しません。
日々の鍛錬で強い精神力を身に付けているため、問題が起きたときも焦ることなく、さらに物事を客観的に見ることができます。客観的に物事の問題点を把握し、解決できるくらいの問題解決能力を持っています。そのため、問題が起こっても落ち着いて物事を分析して、いざというときに対応できるようになるのです。
ただ焦っているだけでは問題を解決することができません。根本的な原因を客観的に探り、正しい判断をすることで、問題を解決することができるということを理解して、その問題の本質を見抜けるように努力しましょう。そうすることで、客観的に物事を分析して解決できる力を持つことができるでしょう。
④姿勢や身だしなみを整えること
先述したように、威厳を保つには外見も重要になっていきます。自分の姿勢や身だしなみがだらしないと、内面がどれだけ優れていたとしても、威厳が保てなくなってしまいます。威厳がある人は外見も内面も隙がありません。
外見が乱れていると隙を作ってしまい、威厳を感じられなくなってしまいます。実際外見が乱れている人は内面も隙だらけで、威厳を感じない人がほとんどです。外見だけを磨いて中身が伴っていないのは意味がありませんが、外見から中身が見えてきます。
このことを良く理解し、隙を作らないために、身だしなみに気を付けましょう。
まとめ
いかがでしたか。威厳のある人は年齢的なものもありますが、多くの要素が内面的なものであることが分かったと思います。威厳を保つためにはそれだけ内面を磨き、自分に厳しく生きている人だと言えます。
自分に甘くだらしない人生を生きている人は威厳を持つことはできません。上司で自分に甘く他人に厳しいという人はとても多いのですが、周囲の人はそういう人に対して尊敬の念を言葉で表しつつも、心の中では軽蔑し、嫌われているものです。
周囲の人に厳しくする以上に自分に厳しい人というのは自分の言動に責任と重みを持って行動していると言えるでしょう。
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