髪の毛に静電気が起きるメカニズムは?原因や防止方法を紹介!

季節的に冬場は空気が乾燥しがちですが、空気が乾燥しはじめるに連れて悩みが大きくなるのが、髪の毛の静電気ですよね。ヘアブラシで髪の毛をブラッシングしていたら髪の毛が逆立ってしまったり、セーターなどの衣類を着た時に髪の毛が自分の顔肌に張り付いてしまった経験を持っている女性は少なくないでしょう。

この髪の毛の静電気ですが、実は抜け毛や切れ毛・枝毛といったダメージヘアをもたらす可能性が指摘されています。ヘアスタイルの乱れも不快感がありますが、それ以上に大事な髪の毛にダメージが現れるとなると心のダメージも大きくなってしまいますよね。

そこで今回は、髪の毛に生じる静電気の原因や影響、髪の毛に生じる静電気の対策方法などについて、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。

静電気とは?

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そもそも静電気とは、どのような現象のことを言うのでしょうか?

髪の毛に生じる静電気の原因や影響、髪の毛に生じる静電気の対策方法などについて触れる前に、知っているようで知らない静電気の知識を簡単に再確認したいと思います。

静電気とは?

静電気とは、静止している電荷が引き起こす物理現象と定義されます。と言っても、このような定義では、物理学などの専門知識が無ければ、いまいち理解できない人もいるでしょう。そこで、誤解を恐れずに簡単に言うと、静電気は何らかの物体が電気を帯びて帯電している状態のことです。

例えば、空が荒れ模様になると雷が発生することがありますが、雷の元となる電気は雲という物体が帯電して蓄えた静電気です。この雲に蓄えられた静電気が、空気中に放出される放電現象が雷なのです。

日常生活における静電気

このような静電気は、基本的に二つの物体の摩擦によって発生します。それゆえ、例えば人が絨毯(じゅうたん)の上で足を擦るように歩くと、絨毯と人の足の摩擦で静電気を生じて、人が帯電することがあります。また、人が着ている衣服が擦れることが原因で、人が帯電することもあります。

そして、静電気が徐々に蓄えられて電圧が高くなると、その静電気が放出されて火花放電という現象が出現します。火花放電は、いわゆる雷の放電現象と同様に、例えば人体に蓄えられた静電気が、手でドアノブなどを触ろうとした時に、電圧の高い方から低い方に電気が流れようと空気中に放電される現象で、人の手とドアノブという電極間に火花が発生するものを言います。この火花放電が発生すると、瞬間的に痛みを感じます。

また、ある物体が帯電すると、空気中のホコリなどを引き寄せる働きがあるので、静電気はホコリ汚れの原因にもなります。

静電気と湿度の関係

空気の湿度が高い状態では、摩擦によって静電気が発生しても、物体は帯電しにくく静電気は溜まりにくくなります。というのも、湿度が高いということは、空気中に多くの水分が存在することであり、その水分に静電気が流れることにより静電気の帯電が解消されるからです。

逆に言えば、空気が乾燥状態にあると、空気中の水分による静電気の帯電の解消が進まず、摩擦によって静電気が溜まりやすいのです。

髪の毛に生じる静電気の原因

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このように静電気は意外と身近な存在で、人の身体も簡単に帯電して静電気を蓄えてしまいます。

それでは、なぜ人の身体の中でも特に髪の毛に静電気が現れやすいのでしょうか?そこで、髪の毛に生じる静電気の原因やメカニズムについて、ご紹介したいと思います。

髪の毛に静電気が生じるメカニズム

前述したように、静電気は基本的に二つの物体の間で摩擦が生じることによって発生します。そして、発生する静電気の量は、物体同士の接触時の力が強いほど大きくなり、また物体同士の接触面積が広いほど大きくなるのに加え、さらに物体同士の接触回数が増えるほど大きくなります。

この点、髪の毛は基本的に常に髪の毛同士の接触と摩擦があり、その摩擦回数は非常に多くなります。加えて、女性の場合はロングヘアの人が多いこともあり、髪の毛同士の接触面積も広くなる傾向にあります。手で髪の毛をかき上げたりする際には、摩擦の力も強くなっているでしょう。

このように髪の毛は、人の身体の中でも特に静電気が生まれやすい部位だと言えるのです。

髪の毛に生じる静電気の原因

髪の毛に生じる静電気の原因としては、いくつかの原因が存在しています。それらの原因が重なれば重なるほど、前述の静電気の発生メカニズムによって、静電気が発生しやすくなります。髪の毛に生じる静電気の原因として、考えられる事情は次の通りです。

  • 周囲の空気の湿度低下(空気の乾燥)
  • 髪の毛の傷みや乾燥
  • 身体の水分不足
  • 衣服の摩擦など他の身体部位での静電気の発生

周囲の空気の湿度低下(空気の乾燥)

前述したように湿度の高低と静電気の発生には、大きな関係性があります。空気の湿度が高いと、髪の毛の摩擦によって静電気が発生しても、すぐに空気中の水分に電気が流れて帯電が解消されやすいのです。

しかしながら、湿度が低く空気が乾燥していると、髪の毛の摩擦によって発生した静電気の帯電解消が進まずに、髪の毛が帯電して静電気が蓄積しやすいのです。それゆえ、空気が乾燥しがちな冬場には、髪の毛が静電気を帯びやすいのです。

髪の毛の傷みや乾燥

髪の毛は肌と同様に水分を含んでいますが、髪自体が乾燥していると、水分を含んだ髪よりも摩擦によって静電気を発生しやすくなります。

髪の毛に傷みが生じると、髪の毛の表面であるキューティクル(毛表皮)のうろこ状の配列が乱れて、そこから水分が失われることにより髪の毛が乾燥します。そして、髪の毛の傷みや乾燥が進むと、毛先が分かれてしまう枝毛が発生して、より髪の毛同士が絡んで接触しやすくなります。

このような髪の毛の傷みや乾燥がある状態では、より髪の毛同士の摩擦が起きやすく、しかも髪自体の乾燥によって静電気の帯電をしやすくなるのです。

身体の水分不足

水分を含んだ髪よりも乾燥した髪のほうが、静電気を発生しやすく帯電もしやすいように、人体の水分が不足がちで乾燥肌の傾向があると、摩擦によって静電気を発生させやすく、人体が帯電しやすくなります。

というのも、乾燥肌になると肌表面の水分が不足するため摩擦力が強まることに加えて、肌表面の水分が不足することによって空気中の水分への自然放電による帯電解消が進みにくいからです。

このように身体の水分不足は、いわゆる帯電体質をもたらします。ちなみに、人体に静電気が帯電すると、蓄積された静電気は帯電解消や放電のために手や髪の毛など身体の先端部に集まりやすいとされています。

衣服の摩擦など他の身体部位での静電気の発生

髪の毛同士の摩擦による静電気の発生のほかにも、足や手などが他の物質と摩擦を生じると静電気が発生しますし、人が着ている衣服が擦れることによっても静電気が発生して人体が帯電することがあります。

この点、人が着用している衣類同士の摩擦は、人が動けば必ず発生するので、人体が静電気を帯電する大きな要因になっています。特に着用している衣服が化学繊維素材の場合は、化学繊維が天然素材の繊維に比べて水分を吸収しにくいことから、化学繊維の素材同士で摩擦が生じて大きな静電気が発生しやすいのです。

このような形で人体が静電気を帯電した場合も、前述のように手や髪の毛などの身体の先端部に静電気が集まりやすいのです。

髪の毛に生じる静電気の影響

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このように髪の毛に生じる静電気の原因は複数あり、それらの原因が重なれば重なるほど静電気が発生しやすくなります。

それでは、髪の毛に静電気が生じると、何か影響があるのでしょうか?そこで、髪の毛に生じる静電気の影響について、ご紹介したいと思います。

髪の毛へのダメージ

前述したように髪の毛に痛みが生じていると、キューティクル(毛表皮)のうろこ状の配列が乱れてしまい、酷くなるとキューティクルが剥がれて髪の乾燥が進みます。また、髪の毛の傷みや乾燥が進行すると、枝毛や切れ毛が発生しやすくなるほか、髪の毛のツヤツヤ感も失われていきます。そして、髪の毛の傷みや乾燥は、さらなる髪の毛同士の接触を招いて、静電気の発生の原因となります。

このようにダメージヘアは静電気の発生の原因となるのですが、実は静電気の発生はキューティクルを剥がれやすくするので、静電気はダメージヘアの原因でもあるのです。つまり、静電気とダメージヘアの関係は、一方が原因となれば他方が結果となる循環的な関係性であるため、一旦静電気が生じてダメージヘアになると悪循環に陥る可能性があるわけです。

頭皮へのダメージ

前述しましたが、静電気によって物体が帯電すると、空気中のホコリやチリを引き寄せる働きがあります。このホコリなどを誘引する働きは、髪の毛が静電気で帯電した場合も例外ではありません。

それゆえ、髪の毛が静電気によって帯電して、ホコリやチリを誘引すると髪の毛が汚れやすく、ひいてはその汚れが頭皮にも及びます。そして、頭皮の皮脂とホコリなどが結合して毛穴を詰まらせたり、ホコリがアレルゲンとなって頭皮に痒みが現れたり、様々な頭皮のトラブルを招いてしまいます。さらには、このような頭皮トラブルからは、抜け毛や薄毛へとトラブルが拡大しないとも限りません。

ですから、髪の毛に静電気が生じる影響として、頭皮トラブル・抜け毛・薄毛も挙げられるのです。

髪の毛に生じる静電気の対策方法

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このように髪の毛に生じる静電気は、髪の毛へのダメージだけでなく、頭皮にまで影響を及ぼします。それでは、このような髪の毛や頭皮への影響を避けるため、どのような静電気への対策をすれば良いのでしょうか?

そこで、髪の毛に生じる静電気の対策法について、ご紹介したいと思います。

部屋の湿度を保つ

髪の毛に生じる静電気の対策法の一つとして、お部屋の湿度が低くならないように加湿器などを利用して、お部屋の湿度を一定以上に保つことが考えられます。

季節的に冬場は気温とともに湿度も低くなりがちな上に、お部屋の室内を温めるだめの暖房器具の利用が余計に空気を乾燥させてしまいます。そのため、加湿器を利用して部屋の湿度を50~60%にすると良いでしょう。マイナスイオンを発生させる機能がついていると、プラスに帯電した静電気を解消しやすくなるとされていますので、加湿器を新たに購入する場合には検討してみると良いかもしれません。

加湿器が無くとも、ハンガーなどに湿らせたタオルをかけたり、コップや食器などに水を汲んで置いておくなど、水分が蒸発して湿度を高める工夫をするだけでも効果は期待できます。ワンルームタイプのお部屋ならば、浴槽にお湯や水を溜めた上で、お風呂場の扉を開けておくだけでも、お部屋の乾燥対策として十分な効果を発揮するはずです。

ですから、髪の毛に生じる静電気の対策法として、まずは自分の部屋の湿度が低くならないように気を配ることが大切になります。

髪の毛の傷みや乾燥の防止

髪の毛の傷みや乾燥は静電気発生の原因となりますから、髪の毛の傷みや乾燥を防止するためにヘアケアをすることも、髪の毛に生じる静電気の対策法になります。

洗髪

髪の毛の傷みや乾燥を防止するには、常日頃からシャンプーによって髪を清潔に保ち、リンスやコンディショナーで髪のすべりを良くして、パサつきを防いで静電気が発生しにくくする必要があります。

また、場合によっては、トリートメントを用いて有効成分を髪の内部に浸透させることによって、髪の毛の傷みを整えたり、髪質を一定に保つことも必要でしょう。近年は、トリートメントとして椿油(つばきあぶら)の存在が見直されているようです。椿油は天然素材ですから、お肌が敏感な人に向いているかもしれませんね。

このように洗髪をして清潔に保つことは、頭皮ケアにもなり、抜け毛対策にもつながりますので非常に重要です。

ドライヤー

洗髪をして髪の毛が濡れると、うろこ状のキューティクル(毛表皮)が開いてしまいます。それゆえ、髪の毛を自然乾燥させようと放っておくと、キューティクルが開いたままで髪の毛が乾いてしまい、髪の毛の傷みの元となります。また、ドライヤーの熱によっても、キューティクルが開いてしまいます。

そこで、洗髪後は髪の毛をドライヤーによって次のような方法で手早く乾かすことが、髪の毛の乾燥防止対策になります。キューティクルは髪の根元から毛先に向かって、うろこ状に重なって配列されていますので、根元から毛先に向けてドライヤーの風を当てます。温風でも構いませんが、風力の大きなドライヤーで短時間で乾かし、最後に冷風を当てることでキューティクルを閉じさせましょう。

ヘアブラシ

身だしなみを整えるにはヘアブラシは必要不可欠なアイテムですが、ヘアブラシでブラッシングをすると、必然的に摩擦が生じますので静電気が発生してしまいます。それゆえ、なるべく静電気が発生しにくいヘアブラシを用いることが、重要な静電気の防止方法になります。

静電気が発生しにくいヘアブラシとして定評があるのは、ブラシ部分が獣毛(猪毛・豚毛など)で、柄が木製のタイプのヘアブラシです。また、柘植(つげ)という木を使った木製の櫛(くし)も、静電気を起こしにくいとされています。

このようなヘアブラシの見直しとともに、整髪の際には髪の毛に栄養とツヤを与えるヘアオイルやヘアクリームなどを使ってスタイリングすると、自己ケア対策としては万全と言えるでしょう。

ハンドクリーム

外出先で髪の毛に静電気が発生してスタイリングが乱れてしまった場合は、多くの女性が持ち歩いているハンドクリームが重宝します。ハンドクリームが有する保湿成分が、発生した静電気を逃がして帯電を解消してくれるのです。

そのケア方法は、手にハンドクリームを少しなじませて、髪の毛を適度になでるだけですので、とても簡単です。

水分補給と生活習慣の改善

身体の水分不足は帯電体質をもたらしますので、喉が渇く前に水分補給をするように心掛けることも、髪の毛に生じる静電気の対策法の一つです。

また、髪の毛も身体の一部であり、生活習慣の影響を受けます。ですから、睡眠不足や偏った食事は避けて、十分な睡眠やバランスの良い食事を心がけるなど、生活習慣の改善をすることが健康な髪の毛を育み、髪の毛のダメージを予防することにつながります。このダメージヘアの予防が、静電気の予防にもなると言えるでしょう。

静電気を発生させにくい衣服

静電気は衣服が擦れることによっても発生しますから、静電気を発生させにくい衣服を身につけることも、髪の毛に帯電する静電気の対策になり得ます。

ポリエステルやナイロンなどの化学繊維が素材となった衣服は、摩擦によって静電気が発生しやすいとされていますから避けたほうが良いかもしれません。一方で、木綿・麻・絹(シルク)などの天然素材は、比較的に静電気が発生しにくいとされていますので、静電気を帯電しやすい人は衣服の素材にも気配りしてみると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?髪の毛に生じる静電気の原因や影響、髪の毛に生じる静電気の対策方法などについて、ご理解いただけたでしょうか?

たしかに、冬場になると空気が乾燥して、スタイリングが乱されるなど髪の毛の静電気の問題がクローズアップされてきます。しかしながら、髪の毛に静電気が生じるメカニズムや原因を知り、髪の毛に生じる静電気の対策方法を実践することによって、静電気による髪の毛の悩みは大幅に軽減することができるのです。

これから冬本番を迎えますので、本記事が静電気による髪の毛の悩みを解消する一助になれば幸いです。

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