くせ毛を「天然パーマ」と言うこともありますよね。自然にきれいなウェーブが出て、うらやましいほどです。でも、雨が降ると、モサモサからまったり、爆発したように広がったり、困っている人も沢山います。
くせ毛は、遺伝による先天的なものと、シャンプーなど手入れの方法を間違えて後天的になるものがあります。そして、加齢とともに、くせ毛は増えたり、ひどくなったりするのです。
くせ毛の治し方にはいろいろありますが、効果は個人差があるようです。
くせ毛の種類や原因、そして治し方についてお伝えしますね。
どうしてくせ毛になるの?
「くせ毛」の人は沢山います。天然のカーリーヘア(巻き毛)が自慢の男女は、欧米では珍しくありません。アフリカ系の男女は、天然の縮れ毛を強調したヘアスタイルが多いですね。日本や中国など東洋系は直毛が多いのですが、昔からくせ毛に悩む男女が少なくありません。
遺伝による先天的なくせ毛と、シャンプーなどヘアケアの方法が間違っているために生じる癖毛があります。加齢とともに(30代・40代)くせ毛になったり、クセが強くなったりすることもあります。
[くせ毛とは?]
髪内部には、メデュラという髄質が中心にあり、その周囲にコルテックスという皮質があります。コルテックスの外側に毛表皮のキューティクルがあります。
コルテックスの中には、水を含みやすいタンパク質線維(オルトコルコルテックス)と水を含みにくいタンパク質線維(パラコルテックス)が縦につながって詰まっています。
くせ毛は、このタンパク質の結合が崩れて、タンパク質線維が均等でない状態の毛髪です。
タンパク質線維が均等につながっている毛髪は直毛になります。タンパク質線維が偏ってつながっている毛髪はくせ毛になります。
「くせ毛」とは、コルテックス内部の2種のタンパク質線維のバランスが崩れ、タンパク質線維が偏ってつながっている状態の毛髪です。
タンパク質の不均等は毛穴の歪みが原因
タンパク質線維が不均等につながる原因は、毛穴の形です。直毛の毛穴は円形ですが、くせ毛の毛穴は楕円形や潰れたような形に歪んでいます。毛根の毛穴が歪んでいると、毛髪が真っ直ぐに生えず、曲がって生えます。毛髪が歪んで生えると、コルテックスの中のタンパク質線維が不均等になってしまいます。
毛根は毛穴の下にある毛包(毛嚢)という袋状の組織で保護されています。毛包は、髪の毛が生え伸びる過程で重大な部分です。毛包の上部に皮脂腺があり、脂肪分を分泌します。
[くせ毛の種類]
くせ毛と一口に言いますが、ゆるやかにウェーブを描くもの、くるくる巻いているもの、細かい波状になって縮れているものなど、4タイプあります。
①波状毛
日本人およびアジア系の人に多いくせ毛です。前髪など生え際の髪がうねりやすくなっています。雨などの湿気で、髪が広がったり、うねりが強くなったりします。
ヘアドライヤーでブローして、うねりを伸ばすことが、比較的簡単にできます。むしろ、硬い直毛の人よりスタイリングしやすい場合もあります。
②捻転毛
髪がねじれて縄のような状態になっています。うねりがないので、一見直毛のようですが、ブラッシングすると、からんだり、切れたりしやすく、髪がパサパサする原因となります。
ストレートパーマはかかりにくいのですが、髪を長く伸ばすと、髪の重みで直毛に近い状態になります。
③連球毛
アフリカ系に多いくせ毛です。髪の表面がザラザラして、髪の毛の太さが一様ではありません。太いところと細いところが混じっています。
縮毛矯正パーマ・ストレートパーマをかけると、髪の細い部分に負担がかかり、切れてしまうことが多いようです。カラーリングも髪の毛にかかる負担が大きくなります。
④縮毛
アフリカ系に多く見られます。くせ毛の中でも、最もくせの強いタイプで、毛根の部分から細かくねじれていることが多いようです。螺旋(らせん)状になっていることもあります。
[くせ毛の原因]
くせ毛の原因はいろいろあります。先天的原因は遺伝です。その他は、後天的原因です。
①遺伝
先天的原因です。人種によりくせ毛のタイプが異なるのは、遺伝によるものです。
両親のどちらかがくせ毛だと、子供がくせ毛になる確率は50%以上といいます。両親ともにくせ毛だと、子供は90%以上の確率で癖毛になります。
②毛穴に皮脂など老廃物が詰まる
毛穴に皮脂などの老廃物が詰まると、毛穴が歪んで、毛髪が真っ直ぐに生えることができません。コルテックス中のタンパク質線維の均等性が崩れ、くせ毛になります。
毛穴に皮脂などの老廃物がたまる原因は、次のようなものがあります。
1, ホルモンバランスの乱れによる皮脂の過剰分泌
思春期になると、くせ毛になる人がいます。思春期のホルモンバランスの乱れにより、頭皮の皮脂が過剰分泌して、毛穴に溜まり、毛穴を歪めるためです。
ストレス過多によっても、ホルモンバランスが乱れ、頭皮の皮脂が過剰分泌します。
2, シャンプーしすぎによる皮脂の過剰分泌
頭皮や毛髪のケア方法が間違いやすいのは、シャンプーです。
頭皮の皮脂は、肌の皮脂と同様に天然の保湿クリームです。頭皮の乾燥を防ぎ、健康に保つ働きがあります。
毎日、朝晩2回シャンプーをすると、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまいます。すると、頭皮が乾燥して傷みやすくなります。ヒトは頭皮を保護しようとして、皮脂を過剰に分泌するようになります。
洗浄力の強いシャンプー剤で、毎晩洗髪すると、必要な皮脂まで洗い落とします。結果として皮脂が過剰分泌します。夜1回だけのシャンプーも、使用するシャンプー剤には要注意です。
3, シャンプー剤の質が悪いと、頭皮がアルカリ性になり、老廃物が溜まる
洗浄力が強すぎたり、配合されている成分が頭皮に良くなかったり、質の悪いシャンプー剤を使用していると、頭皮がアルカリ性になります。
ヒトは、体内を弱アルカリ性、皮膚を弱酸性に保つことで、老廃物を外に出します。頭皮がアルカリ性になると、老廃物が外に出にくくなり、毛根に詰まりやすくなります。
4,シャンプーの仕方が悪く、汚れや老廃物が毛穴に詰まる
シャンプーをし過ぎるのも頭皮に良くありませんが、頭皮に汚れや老廃物が残っていると、毛穴が詰まりやすくなります。
すすぎが不十分だと、シャンプー剤が残って、毛穴に詰まります。リンスやトリートメント剤は毛先から毛の中程までつけるようにし、頭皮につけないように気をつけます。
③厳しすぎるダイエットや偏食でくせ毛になる
厳しすぎるダイエットや偏食をすると、栄養不足になりがちです。栄養分が不足する場合、最も早く影響されるのが、髪や爪です。
栄養が不足すると、髪は痩せて細くなります。髪がデコボコになり、連球毛というくせ毛になります。ダイエットをやめたり、リバウンドしたりすると髪は太くなります。その場合も、髪に細い部分と太い部分ができますから、連球毛は治りません。
④加齢によるくせ毛
加齢によるくせ毛は、思春期と30代後半からと2タイプあります。
思春期に突然くせ毛になる
思春期になると、前述したようにホルモンバランスが乱れて皮脂分泌が過剰になり、毛穴を詰まらせてくせ毛になることがあります。
また、生まれつきくせ毛だったのですが、子供の時は髪が柔らかいので目立たず、思春期になって髪の毛が硬くなり、クセが目だつようになる場合も少なくありません。
30~40代以降にくせ毛になる
30~40代以降に、突然くせ毛になったり、くせ毛のうねりが強くなったりすることがよくあります。
加齢とともに毛表皮のキューティクルは減少します。生まれつき波状毛であっても、キューティクルが多いと、直毛のように見えていますが、キューティクルが少なくなると、クセが目立つようになります。
加齢とともに皮膚は張りを失い、たるみます。頭皮も同じです。頭皮がたるむと、毛根を圧迫して歪めます。くせ毛になったり、くせが強くなったりします。
⑤カラーリングやパーマなどで毛髪を傷めると、くせ毛になることがある
カラーリングやパーマを頻繁に施すと、毛髪のキューティクルが破損しやすくなります。キューティクルは、髪の水分を保ち、髪に張りやコシを与えています。
キューティクルが破損すると、髪の毛がパサついたり、切れげ・枝毛が増えたりします。水分コントロールができなくなって、髪にうねりが生じることもあります。
⑥生活習慣により頭皮を傷めると、くせ毛になることがある
ハリ・コシ・ツヤのある髪は健康な頭皮から生え育ちます。頭皮環境を悪くする生活習慣は、髪の毛を傷め、時には、くせ毛になることもあります。
シャンプーした後、髪をドライヤーで乾かさないと、湿った頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり、頭皮環境が悪くなります。頭皮に炎症が起きるなど、頭皮を傷めやすくなります。
喫煙や睡眠不足も、頭皮を含め肌を傷めます。
[くせ毛の特徴]
くせ毛は直毛より傷みやすいと言われます。
くせ毛は毛根から歪んで生えていますから、キューティクルが剥がれやすくなります。キューティクルが損傷すると、髪の水分を保ちにくくなります。また、髪がうねっているので、髪と髪の間が広くなり、水分量が少なく空気が通りやすくなります。髪が乾燥し、傷みます。
くせ毛は水分が足りないのですが、水にあうと、くせが強くなり、広がりやすくなります。
くせ毛の治し方
くせ毛は、毛穴の歪みにより毛髪が真っ直ぐに生えていない状態です。先天的な毛穴の歪みや加齢による毛穴の歪みを治すことはできませんが、後天的に毛穴が圧迫されている場合は、圧迫原因を取り除くことはできます。
また、くせのついている髪の毛を真っ直ぐに伸ばすことができます。
くせ毛を治す方法(くせ毛の矯正方法)には、美容室・美容院で美容師さんにしてもらう方法と、自宅で自分でする方法があります。
くせ毛の種類や髪質によっては、矯正効果が期待するほどではないこともあります。
[美容院でくせ毛を治す]
美容院・美容室でくせ毛を治す方法は、髪質や体質によっては髪に大きなダメージを与えることがあります。どのような矯正方法があるのか、治す方法のメリット・デメリットなどを、美容師さんとよく相談することが大事です。
①ストレートパーマ
ストレートパーマは、波状にうねっている髪を真っ直ぐに伸ばすパーマです。ウエーブをつけるパーマ液と同じ薬剤を使います。
一時的に直毛になりますが、普通のパーマと同じように、2~3ヶ月で元に戻ります。
ストレートパーマには髪をコーティングする成分が入っているので、髪を傷めることがあります。コーティング剤はキューティクルをコーティングして、サラサラした髪にしますが、髪の呼吸や水分補給を妨げたりします。
②縮毛矯正パーマ
くせ毛に矯正用の薬剤を塗布した後、専用のヘアアイロンで髪の毛を伸ばします。アイロンの熱でくせを治す方法です。
髪の毛はサラサラになり、クシ通りも良く、きれいなストレートヘアになります。
しかし、髪の毛に与えるダメージはストレートパーマよりも大きいと言えます。薬液が強い上に、熱を与えますから、髪の毛に大きな負担となります。
永久的な直毛にはできないので、髪の毛が伸びてくると、髪の根元の方からくせが出てきます。最低でも1年に1回、多くの人が4ヶ月おきくらい(1年に3回程度)、縮毛矯正パーマをかけます。
縮毛矯正を繰り返すうちに髪は毛先から傷み始め、ついにはスタイリングが思うようにできなくなることがあります。頻繁に縮毛矯正を行うと、髪の毛がパサパサになります。
③ヘッドスパ
ヘッドスパとは、頭皮ケア・頭皮エステです。頭皮の汚れや溜まっている老廃物を落として、マッサージをし血行を良くします。毛髪の毛穴に皮脂や老廃物が詰まっている場合は、ヘッドスパが有効です。
美容院で定期的にヘッドスパを行い、自宅でも良質なシャンプー(アミノ酸系シャンプーなど)で洗髪し、頭皮を清潔に保ちます。
ただし、ヘッドスパだけでくせ毛が治ることはありません。ヘッドスパはあくまでも頭皮をケアして、頭皮環境を清潔に健康に保つためのものです。
[自宅でできるくせ毛対策]
自分でするくせ毛対策は、「くせ毛を治して、真っ直ぐにする」よりも「くせ毛を目立たなくして、できるだけ真っ直ぐに見せる」方法と言えます。くせ毛の対処法ですが、くせを治すことはできません。
くせ毛は髪の水分量が不足しがちですから、くせ毛の対策は保湿が何より大事です。
①シャンプー
ハリ・コシ・ツヤのある髪は健康な頭皮から生え育ちます。頭皮を健康に保つ頭皮ケアの基本は、シャンプーです。ただし、前述したように、洗いすぎると必要な皮脂分まで失われ、頭皮が乾燥したり皮脂が過剰分泌されたりします。
シャンプーは多くても毎日1回、できれば夜にします。朝晩2回は洗いすぎです。
アミノ酸系シャンプーを使う
シャンプーは洗浄力の強い石油系ではなく、アミノ酸系を使用することをオススメします。
髪の毛の主成分はタンパク質です。タンパク質はアミノ酸から合成されますから、アミノ酸系シャンプーは頭皮にも髪の毛にも負担がかかりません。
ただし、ヘッドスパと同様で、アミノ酸系シャンプーに変えても、くせ毛は目立たなくなりません。頭皮環境を改善するだけです。
くせ毛対策用シャンプー&リンス
くせ毛対策用シャンプー&リンスは、かなり効果があるようです。ただし個人差があります。いろいろなくせ毛対策用シャンプー&リンスが発売されています。自分の髪に合うくせ毛専用シャンプーやリンスを選ぶことをオススメします。
その場合、シャンプー成分がアミノ酸系・天然系であることを確認します。石油系、アルカリ性や香料の強いものはNGです。
「くせ毛の人には、ノンシリコンシャンプーよりシリコンの入ったものが合う」という人もいます。「パサつきを抑えて、髪の毛をコーテイングし、くせを目立たなくする」そうです。しかし、基本的にシリコンなどコーティング剤入りシャンプーはオススメできません。
②タオルドライ
タオルドライは、髪の毛にドライヤーの熱を当てる時間を短縮して、髪のダメージを少なくします。「タオルドライをしたから、くせ毛が目立たなくなる」ことはありません。
髪全体をタオルで包み込み、ポンポンと叩くようにして水気を吸い取ります。タオルでゴシゴシこすらないように気をつけます。
半乾きにすることが、タオルドライのポイントです。
③マイナスイオンヘアドライヤーで乾かす
ヘアドライヤーは、「マイナスイオンヘアドライヤー」がくせ毛対策に有効です。
ドライヤーは髪の毛より15㎝ほど離し、熱風が髪の毛全体に当たるように左右に振りながら使います。1ヶ所に熱が集中しないように注意します。
適量の保湿剤を髪になじませてから、ドライヤーを使う
オイルでもジェルでも、髪に合うタイプの保湿剤(トリートメント)を毛先につけます。つけすぎると、髪がゴワゴワします。頭皮につけないように気をつけます。
熱風は髪の根元(上)から毛先(下)へ送る
ドライヤーは髪の根元から毛先へ熱風を送るようにします。キューティクルは髪の上から下へ閉じるようになっていますから、必ず、根元から毛先へ熱風を当てて、キューティクルを閉じます。髪の根元をしっかり乾かし、伸ばすようにします。
手グシでくせを伸ばす
ブラッシングはほどほどにします。手グシで髪を引っ張るようにしてくせを伸ばします。手で髪を梳いて、風を通します。
最後に冷風を当てる
キューティクルは熱い時は壊れやすくなっています。仕上げに冷風を髪全体に当てて、キューティクルを固めます。
④ヘアアイロンでくせ毛を伸ばす
ストレートアイロンでくせ毛を伸ばしますが、ヘアアイロンの熱には要注意です。
アイロンスタイリングでヘアアイロンの温度が高すぎると、髪の毛を傷めてしまい、くせ毛がよけいひどくなる可能性があります。髪が傷み、クセが強くなり、スタイリングがうまくいかなくなります。
⑤ブラッシング
毎朝のブラッシングは、毛先から少しずつからまりをほどくようにします。いきなり頭頂部からとかさないようにします。
しかし、髪をとかす向きは、必ず上から下です。毛先でも、上から下に梳かします。下から上に梳かすと、キューティクルの閉じている向きと逆になり、キューティクルを破損します。
髪が濡れている時に無理にブラッシングすると、キューティクルが傷みます。手で梳かすことをオススメします。
ブラシは獣毛を使ったものがオススメです。
⑥生活を改善する
栄養バランスのとれた食事を規則正しく摂り、睡眠不足や過労、ストレス過多にならないように、生活を改善します。喫煙や深酒などの、肌に悪い生活習慣をやめるようにします。
くせ毛を活かしたスタイリング
くせ毛対策は、くせ毛を治すだけではありません。
くせ毛は「天然パーマ(天パ)」と呼ばれますが、くせ毛を活かしたヘアスタイル・ヘアアレンジをするのも、くせ毛の対処法です。
[くせ毛で美しく見せる]
くせ毛は、きちんとケアすれば、むしろヘアアレンジの強い味方になります。欧米の美男美女は、くせ毛を上手にアレンジして、美しくて個性的なヘアスタイルを作り上げています。
クセに合わせてカットするだけでOK
私の知っている老婦人は、生まれつきくせ毛でした。子供の頃は天パが悩みだったそうです。閉経期近くに乳ガンを発症し、摘出手術後、放射線治療と化学療法を受けました。そのため、皮膚が極めて敏感になり、パーマもカラーリングもできなくなりました。
老婦人は美容院へも行かず、自分で髪をカットします。くせ毛が強くなってきたので、クセに合わせてカットするのですが、クセのおかげで、実にいいヘアスタイルになります。多くの人から「どこの美容室に行くの?」と聞かれて、いい気分になっています。
くせ毛風パーマが人気
ストレートヘアの人が、ランダムにパーマをかけてくせ毛風にするのが人気だそうです。朝の忙しい時間に、ナチュラルな感じの髪型を簡単に整えられます。
[スタイリング剤で、くせ毛を活かす]
スタイリング剤を上手に利用して、くせ毛を活かしたヘアスタイル・ヘアアレンジをします。
スタイリング剤には、ムース・ワックス・スプレー・ジェルなどがあります。「どのようにくせ毛を活かしたいか?」など、髪型を良く考えて使い分けます。
くせ毛を自然に散らしたい時は、ワックス
女性でも男性でも、くせ毛を自然に散らしたい時は、ワックスがオススメです。
女性の場合、ロングにすると重みでストレートに見えますが、前髪を短くすると、前髪だけクセが出ます。ショートやミディアムは、もちろんクセがよく出ます。
男性の髪の長さなら、当然、クセがよく出ます。
ソフトなワックスはしっとり感があります。くせ毛独特のフワクシャ感も活かせます。
ワックスを使う前に、髪を濡らすのがコツ
ワックスやムースを使う前に、髪を濡らします。ワックスを毛先にもみ込み、髪型を整えてから自然乾燥します。あるいは、軽くドライヤーをかけます。
トリートメント剤入りのワックスやムースを使う
くせ毛のケアは何よりも保湿が大事ですから、トリートメント(保湿)剤入りのワックスやムースがオススメです。
くせ毛をキッチリ固めたい時はジェル
雨の日などクセが強くてくせ毛がまとまらない時は、ジェルやハードタイプのヘアスプレーで髪を固めます。
ジェルはキープ力は高いのですが、べたつき感があります。べたついた感じが嫌な人は、ハードタイプのヘアスプレーの方が良いでしょう。
女性は、ポニーテールや編み込みでまとめる
女性は、雨などで湿度の高い日は、ポニーテールやシニョン、編み込みでまとめる方法があります。おくれ毛のフワフワクシャクシャした感じが、フェミニンです。ポニーテールの毛先はワックス程度でまとめて、クシャッとした感じに散らすと、優しい雰囲気です。
まとめ くせ毛対策は保湿が一番大事
くせ毛は、遺伝のように先天的なものと、髪の毛のケア方法が間違っていたなど後天的なものがあります。生まれつきくせ毛でも、子供の頃には目立たず、思春期になって急にくせ毛になることもあります。中高年になってから癖毛になったり、くせ毛のクセが強くなったりもします。
くせ毛は毛穴の形が歪んでいることが多く、そのため、毛髪が曲がって生えてくるので、うねりやちぢれなどのクセがつきます。くせ毛は、髪を保護するキューティクルが破損しやすく、髪の水分量が不足しがちです。
くせ毛対策は何よりも保湿が大事です。シャンプー剤をアミノ酸系にしたり、トリートメントを使用したりして、頭皮環境を改善して、保湿するようにします。くせ毛対策用のシャンプーやトリートメントも効果があります。タオルドライで髪を乾かし、ヘアドライヤーの熱を受ける時間を短縮します。ドライヤーを使う時は、キューティクルを破損しないように注意し、手で髪を伸ばすようにします。
ストレートパーマや縮毛矯正パーマは毛髪を傷める可能性があります。できるだけ自分でくせ毛対策を行い、くせ毛を活かしたヘアスタイルにすることをオススメします。
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