その時代、時代の流行を表しているのが眉といえます。眉を細くしたり、太くしたりと女性は流行りに応じたメイクをしてきました。
そんなおしゃれの象徴ともいえる眉ですが、お手入れのために抜くことで肌の老化を早めてしまうという、聞き捨てならないことも最近、巷で言われているようです。でも、そもそも噂の信ぴょう性も気になるところです。
この記事では、眉毛を抜くことのプラス面とマイナス面を照らし合わせることで、読む方が自分の眉毛のお手入れの今後を決める手助けをします。
眉毛を抜くことのメリットとデメリット
「眉毛のお手入れをしなかったら、恥ずかしくて外を歩けない」「でも、今のまま毎日眉毛を抜いていたら、10年後はたるんで老けた目元になってしまうのかなぁ。う~ん、どうしよう・・・」そんなお悩みの声が聞こえてきそうです。
大事なことは、正しい知識を得て、プラス面とマイナス面を見極めて自分で判断することです。ここでは、そのためのさまざまな情報をお届けします。
眉毛を抜くことのメリット
- 剃り残しがなく、きれい
- 抜いた毛がしばらく生えてこない
- 不要な場所の毛が生えてこなくなる可能性あり
専用の毛抜きを使って眉毛を1本ずつ抜くことで、女性のおしゃれに欠かせない、眉毛のお手入れを楽にすることができます。
カミソリを使ってシェイブすることもできますが、剃るよりも抜く方が不要な場所の眉毛をきれいに除去できます。剃る、切るといった方法だと、毛の断面が見えてしまうので、肌が青く見えるのです。これだと、ひげを剃った後の男性の肌のようにもなってしまいます。毛根から抜くことで、上品な肌に見せることができます。
眉毛を抜くことの弱点
- 抜くときに痛い
- 間違って必要な毛を抜いてしまうと、しばらく生えてこなくて困る
- 間違って必要な毛を抜いてしまうと、二度と生えてこなくなる可能性あり
- 将来的にまぶたが垂れる可能性を増やす
- 肌を傷つけてしまう可能性あり
眉毛を抜くデメリットは、上記の他にもあります。人間の体毛は、必要な理由があって生えています。肌を紫外線から保護する役目もあります。必要で生えている毛というのは、自然に抜けるものとちがってしっかり生えているので、抜こうとすると痛いのです。
また、必要な毛を抜くと肌が乾燥してしまったり、体質によっては肌荒れを起こす原因にもなります。汗をかいたり汚れた状態のまま抜いてしまうと、雑菌が入って皮膚炎を起こすことも多々あります。
また、まれに起きることとしては、埋没毛もあります。抜こうとして傷ついた皮膚の下に毛が生えて、抜けなくなってしまうことです。
正しい眉毛の抜き方
眉毛を抜くことのメリットとデメリットを比べてみると、デメリットの方が多いことがわかります。そうはいっても、「肌をきれいに、おしゃれに見せることができる」というメリットは女性にとっては、何にも代え難い、価値あるものでもあります。
そこで、眉毛を抜くことで生じるデメリットをできるだけ抑え、安全に抜く正しい方法をご紹介します。
化粧を落とした清潔な状態で抜く
化粧をしたまま眉毛を抜いてしまうことは、避けましょう。毛穴に雑菌が入ることで、肌に対するダメージは激増してしまいます。できれば洗顔後やお風呂あがりの、一番清潔な状態で抜くようにしましょう。
化粧をしてしまった後に、どうしても1本気になる毛を抜きたいときは、ウェットティッシュで抜く部分をふき取ってから抜いた方がよいでしょう。また、眉毛の手入れに限らず顔を触るときは、手を洗って清潔にしてから肌に触れます。こうすることで、ニキビや吹き出物の予防にもなります。
用具(毛抜き)も清潔なものを使ってください。化粧スポンジなどと同様に、直接肌に触れるものなのでで、できれば使用する度に洗うかアルコール除菌ウェットシートでふき取るとよいでしょう。
痛くないように抜く
皮膚に毛抜きをあてて、そのまま毛をはさんで引っ張って抜く・・・というやり方では、皮膚が引っ張られて痛いです。
痛いだけではありません。眉毛を抜くことで最も大きなデメリットの1つである、お肌の老化も導いてしまいます。まぶたを頻繁に引っ張ることで、まぶた周辺の皮膚が伸びてしまうのです。
そうなると、通常は黒めにかからないまぶたの皮膚が視界に入って、ものが見えずらくなるのです。見えずらいので、目を見開いてしまいがちになります。すると、おでこに皺ができます。肩にも力が入って肩こりや疲労の原因になったり、負のスパイラルを招きかねません。充分に注意が必要です。
おすすめの眉毛の抜き方は、シンプルで簡単です。眉毛を抜くときに、毛抜きを持っていない方の手で、やさしく周辺の皮膚を押さえてあげましょう。無理やりに引っ張ると、毛穴も広がってしまい肌が汚く見えてしまうので、毛穴を広げないように肌をいたわってあげましょう。
また、「痛い」と感じること自体が健康によくありません。それはストレスを身体に課していることになるので、どこかでひずみが生じます。皮膚が引っ張られないように優しく押さえてあげることに加え、毛が生えている方向に沿って抜いてあげましょう。これで痛みを和らげてくれますし、お肌にもやさしい抜き方です。
そして、毛を抜く用具は、とても大切です。ネットで情報収集したり、お店の人に聞いたりして、抜きやすいと言われるものにしてください。先が肌を傷つけない仕様であるか、材質などにも気を配ってください。先々のリスクを考え、安易に1番安い製品を選ばない方がよいでしょう。
眉毛を抜かずにキレイになる方法
ここまでは、主に「眉毛を抜く」ことを前提とする話をしてきました。
しかし、眉毛を抜くデメリットが多いことを知ってしまった以上、できればこれ以上眉毛を抜かずにやり過ごしたいという方もいるでしょう。
そんな方のために役立つ情報を、お伝えします。
眉毛を抜かないお手入れ
眉毛を抜かずに整える手順です。
- 上眉毛は基本、カットのみ
- 下眉毛の不要な部分は、どうしても不要な毛のみ丁寧にカットする
- 上質のアイメークをする
用意するもの:眉毛用のはさみと眉コーム、眉用シェーバー、アイメーク用品
まず、コームで眉を軽くとかします。下から上にコームを入れると、余分な長さの毛がわかりますのでそこを丁寧にカットします。下眉毛で、眉から離れたところに生えている余分な毛は丁寧に1本ずつカットします。こちらは濃い毛のみ、最小限にしておきましょう。自分が気にするほど、人は眉を1本ずつチェックしたりしないものです。
気になるようであれば、眉用シェーバーでもやさしく整えましょう。仕上げに、上品なアイメークを鏡をみながら丁寧にしましょう。くれぐれも電車の中や、外でのお手入れはしないようにしましょう。人の迷惑ということは抜きにして、外での化粧は落ち着きませんし、人が多いところは埃もたっていますので「きれいになること」に集中できません。
また、アイメーク用品の購入は平日のデパートで美容部員さんに合う色や眉毛の書き方を教えてもらいながら選ぶのがおすすめです。美容部員さんはお客さんの眉毛を抜くことはできませんが、抜かなくてもきれいな眉毛に整えてくれます。プロにきれいにしてもらった眉毛を見れば、わざわざ眉毛を抜く必要性がないと思えるかもしれません。
眉毛の脱毛をする
ゆっくり丁寧に時間をかけてケアをして、きれいに整えても、また生えてボーボーになってしまうのが眉毛の悩みですよね。その時間を楽しめるのであればよいのですが、時間がもったいないという人には脱毛も1つの方法です。
眉は目に近いので、脱毛を行っている皮膚科で相談する方がよいでしょう。最近の皮膚科は女医さんをはじめスタッフが女性ばかりのクリニックも多いです。脱毛だけではなく、その後の肌トラブルにも対処してもらえるのが、皮膚科で脱毛をするメリットです。
料金はクリニックによって異なりますが、永久脱毛の1年通い放題で2万円程度が相場です。ただし、脱毛してしまうと永久に生えてこないので、よく考えてからの方がよいでしょう。若いときのセンスと年齢を重ねてからの価値観は、自分だけでなく他人から見られる視点も変わるものです。
ナチュラル眉という選択
「ボサ眉」というトレンド言葉があるように、最近は太くナチュラルな眉が主流です。それでも全くお手入れしないというわけではないのですが、長すぎる部分をたまにカットする程度で割り切ってしまうという選択肢もあります。実際に有名なモデルさんでも、とってもナチュラルな眉の方もいます。
とってもナチュラルな眉、というのは「何も手を入れていないように見える」という意味です。自分が楽だから、というメリットだけでなく、男性でもナチュラル眉を好む人は少なくありません。旅行先の入浴後に、慌てる必要もなくなります。ありのままの自分を受け入れるというのは、他人に対する許容範囲が広くなるということでもあります。
車やマイホームを買わなくなったり、オーガニックがもてはやされる昨今、「眉は何もしない」という流行の波も来るかもしれません。いっそ、流行に左右されないという生き方も素敵だと思いませんか。
まとめ
眉を抜くことのメリットとデメリットについて見てきましたが、いかがでしたか。眉を抜くお手入れを長年してきた人にとっては、自分の眉が定着していまさら変えられないと思うかもしれません。
眉毛を抜くときは、清潔な状態で安全に行うようにしてくださいね。抜かずにカミソリと眉バサミだけでお手入れしたり、脱毛という選択肢もご紹介しました。最後に、「何もしない」という究極的な選択肢についても考えてみました。人がどう思うか、人からどう見られるか、それは誰しも気になるところです。
ただ、最も価値あることは、自分自身が決めることです。正しい情報を得て、ご自分にとって1番よいチョイスをピックアップしてくださいね。
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