失笑恐怖症とは?症状や原因、治療法を紹介!あの芸能人も失笑恐怖症である!

失笑恐怖症というのを、皆様はご存知でしょうか?蛭子能収(えびすよしかず)さんが、テレビで失笑恐怖症をシチュエーションして、有名になったようですが、お葬式などの笑ってはいけない場面で、笑いがこみあげて、笑ってしまう病気です。

これは大勢の人の集まる場所で、身体が緊張することにより起こるのですが、これは対人恐怖症の一種です。失笑恐怖症について、今日は見ていきたいと思います。

失笑恐怖症とは

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失笑恐怖症は別名笑い恐怖症ともいわれ、対人恐怖症の一つです。お葬式や別れ話で、本来なら悲しむ場面で、笑いが止まらなくなる症状です。

失笑恐怖症は極度の緊張があるために、身体が緊張をほぐすために、笑う反対の症状が出てしまうようです。

失笑恐怖症のメカニズム

何故失笑恐怖症の様な事が起こるのでしょうか?体の中で一体どのような事が起こっているのか見てみますと、血液中のノルアドレナリンが上昇して、このような症状が現われます。

これは神経伝達物質の覚醒や興奮するとでるもので、脳の青斑核にあるノルアドレナリンが、不安や緊張を感じたときに、自律神経の交感神経を活発にさせます。

ノルアドレナリンの分泌が活発になることで、心拍数や血圧が急上昇して、動機や震えの症状などが起こるので、そのような症状を起こさせないため、笑いの症状も出てくるのです。

★アドレナリンとは身体の危険を感知すると、脳の視床下部が指令を出します。その指令が副腎に交感神経を経て伝わるのですが、その副腎髄質で分泌される物質の事を言います。

★ノンアドレナリンとは主に脳の働きに、強い影響を与える物質ですが、脳内と交感神経の末端から分泌されます。アドレナリンもノンアドレナリンも、交感神経系の神経物質に変わりはありません。

失笑恐怖症の蛭子能収さん

この病気は医学的に定義づけられたものではありません。タレントでマンガ家である蛭子能収さんがエピソードを語り、この病気であるシチュエーションを告白しました。そのことがきっかけで、この病気が有名になりました。また別名を蛭子病とも呼んで、一般に知られるようになりました。

蛭子能収さんは子どもの時から、失笑恐怖症だったのです。ファンクラブの会長のお葬式で笑ってしまいました。

笑えない大事な場面で、緊張の余り恐怖心から笑いがこみあげてきて、笑ってしまってまた笑うのではないかと恐怖に駆られて、悪循環を繰り返し、失笑恐怖症になる可能性があります。

対人恐怖症とは?

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失笑恐怖症は対人恐怖症の一種です。この対人恐怖症が何故起こるかというと、日本は恥の文化だからです。お葬式などの場合に笑うと恥だという意識がある為、コミュニケーションが、取りづらくなると考えるからです。

対人関係において、日本の様なグループで行動することの多い社会で、人の目は気にしない様にしようと思っていても、人の目を気にしてしまいます。対人恐怖症について見てみます。

赤面恐怖症

また赤面恐怖症も同じです。人前に出ると顔が赤くなるので、その恐怖感からコミュニケーションを、取りづらくなっている症状です。

また人前に出ると緊張の余り大汗をかいてしまう、これも対人恐怖症の代表な症状です。失笑恐怖症も、これらと同じ症状だという事です。

対人恐怖症・社会不安障害・社交恐怖症の関係

対人恐怖症は他人と自分とのかかわりにおいて、恐怖を感じる病気ですが、特定の場面、特定の場所において過度の不安を感じる事が多く、これがエスカレートして、恐怖に感じるようになると、対人恐怖症や、社交恐怖症になります。

対人恐怖症は社会不安障害と言い現代は社交恐怖症となっているという人もいます。

対人恐怖症と社交恐怖症の違い

対人恐怖症は自己視線恐怖症や自己臭恐怖症などのような、特有の症状のもので、相手に迷惑をかける事を恐れる恐怖を、対人恐怖症と言います。

社交恐怖症(社会不安障害)は嘔吐恐怖症や、頻尿恐怖症などの特有の症状のもので、自分が恥をかくことを、極端に恐れる恐怖を感じる事を、社交恐怖症(社会不安障害)と言います。

サイトの中には、対人恐怖症→社会不安障害→社交恐怖症となっていると言われる人もいますので、本当のところ良く分かりませんが、対人恐怖症と、社交恐怖症の違いを掲げれば、やはり対人恐怖症と、社会不安障害・社交恐怖症は違いがあると感じられます。

社会不安障害

社会不安障害は緊張するためあがる、あがり症の事をいいます。しかし人間緊張すればだれでも、あがりますからこれは誰にでも起こることです。ですが社会生活に支障をきたすようになると、社会不安障害になるのです。

社会不安障害は社会生活を送る中で、自分が恥をかくことを異常なほどまでに感じて、恐怖を覚え、それを回避しようとするため、社会生活でも学校や会社においての生活が、スムーズにできなくなってしまう状態です。

  • 他人の視線がとても怖く感じる
  • 電話に出る事が怖くてできなくなります
  • 人前で字を書こうとすると手が自然に震えてうまく書くことが出来ません。
  • 話を人前でするときに、極端に緊張して話がスムーズにできません。
  • どこにいてもグループの輪の中に入れず、孤立してしまいます。

などの様な社会生活を行う上での状況を、異常なほどまで恐怖を感じて、それを回避しようとするため、身体的な症状が出てきます。身体的な症状としては、めまい、動悸、発汗、赤面、震えなど人によって症状は異なるものの、色々な身体的症状が出てきます。

社会不安障害は性格の「内気」「恥ずかしがり」の問題ではなく、発症すると症状が長く続き、恐怖を感じるようになるのが特徴です。

社交不安障害

社交不安障害は、社会不安障害と同じで、呼び名が変わってきました。症状は人から注目されるような場面で、緊張し恥ずかしい思いをするのではないかと、恐怖や不安を感じるのです。

症状にはスピーチ恐怖、赤面恐怖、電話恐怖、会食恐怖、視線恐怖、書痙、振戦恐怖、発汗恐怖、硬直恐怖、正視恐怖、雑談恐怖、おなら恐怖、唾液恐怖、吃音恐怖などがあります。

思惑恐怖

自分の行動や言葉が周りの人をしらけさせてしまう恐怖です。

発汗恐怖

人と接するときに、緊張のあまり汗がでて、タオルで拭いても拭いても後から後から汗が出て、人と接する緊張や不安が恐怖となっています。

表情恐怖

緊張で自分の表情がひきつった、感じになるのをおそれて、自分の顔の表情が気になります。

振戦恐怖

アドレナリン物質が分泌するのは、人間が興奮や緊張した時です。アドレナリンがβー受容体の、細胞膜表面の交感神経系受容体を刺激し、震えの症状がでてくるのです。

対人恐怖症・社会不安障害・社交恐怖症の人は、人よりも緊張する度合いが強く、その為アドレナリンがβー受容体の分泌が増えて、余計に震えが起きると考えられます。

現代の日本は人間関係において、とても難しい時代と言えるのでしょう?このような恐怖症も、若いころには多くの人は、経験しているのではないでしょうか?

しかし年齢と共に、その度合いは軽減されるようにも、思いますが如何なのでしょうね?私も小さいときは内弁慶で、社会に出てからも人と話すのが苦手でしたが、今はこちらから見知らぬ人でも声をかけて、話すことが出来るようになりました。

やはり何事も場数を踏むことは、何よりの治療のように思います。色々な性格の人がいますから、一概に言えませんが、しかし誰しも初心者と話すときは緊張するものです。

対人関係において、相手を信じすぎず、また相手も同じ恐怖を抱いているのだ、と思って接することが出来れば、何も恐れるものはないですよね。

対人恐怖症が起こる土壌

対人恐怖症が起こるのは、日本の様な集団行動を重視する社会の為、このような対人恐怖症が起こってきます。海外の様な個人を尊重する社会では、この様な対人恐怖症は少ないのですが日本においては、対人関係が崩れる事は、社会的死を意味してしまいます。

対人恐怖症を現在では社会不安障害と、いうというサイトもあります。病院では対人恐怖症とは言わなくて、社会不安障害というのが病名だという事です。しかし対人恐怖症と社会不安障害を区別しているサイトもあります。

その違いは社会不安障害はあがり症の事を指します。対人恐怖症は極度の引っ込み思案になる病気で、他人に否定されることの恐怖を感じるためです。

失笑恐怖症の原因

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過去のトラウマが、より一層の失笑恐怖症を起こしてしまいます。

お葬式の場面なので、緊張の余り笑ったり、絶対に笑ってはいけない場所で、笑ってしまって顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまって、そのことがトラウマになり、笑ってはいけないと思うと、余計に緊張して笑ってしまう失笑恐怖症に陥ってしまいます。

極度に緊張した時に、不安や苦痛を抱えて、それを回避するために笑ったり、笑ってはいけない恐怖心や緊張に耐えられなくて、ストレスを緩和するために笑いがこみあげてきます。その場の空気や人の重圧に負けるため、また緊張や不安、苦痛、恐怖心の回避のために起こります。

失笑恐怖症の症状

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失笑恐怖症で一番困る症状としては、お葬式の様な人がなくなって悲しむ場面で、笑いがこみあげてきて笑ってしまうのは、不謹慎極まりないと周りから見られてしまいます。

本人は笑う気持ちがありませんが、緊張感のあまり、笑ってはいけないと意識すると、余計に笑いがこみあげてきて、一番大事なお葬式などの場所で笑ってしまいます。

また緊張した会議とか、し~んとした場所で、笑ってしまうとそれが2回3回続いてしまうと、今度は笑いに対して恐怖心が湧いてきます。

プライドを保つためにニヤニヤする

子供が先生に叱られている時に、子供は自己防衛本能として、ニヤケた表情をすることがあります。子供の場合は叱られていることで、必死にプライドを保とうとしているので、ニヤニヤしているのです。ですから子供の場合は、失笑恐怖症とは違いがあります。

叱っている方としては、叱っているのにニヤニヤされると、自分が笑われている錯覚に陥り火に油を注ぐように、益々叱責がエスカレートしていき、相手によっては切れてケガを負わされたり、死ぬケースまで出てきます。

  • 笑いの種がないのに笑ってしまう
  • 笑ってはいけない場面で笑ってしまう。
  • 我慢すればするほど、笑いがこみあげて笑ってしまう
  • 笑ってはいけない場面で笑うのではないかという、緊張が起こり恐怖心がでてくる。

このように笑う場面でないのに、笑いが出てくる病気が失笑恐怖症の症状です。

失笑恐怖症の治療

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失笑恐怖症の治療は対人関係の悩みや、ストレスをため込まないことです。精神的なプレッシャーを開放して、恐怖でどうしてもうまくいかない場合は、心療内科を受診するようにしましょう。

薬治療法

SSRIをはじめ、現在では有効性の高い薬があります。薬治療法のメリットは、時間がかからなく費用が安く、有効性が高い点にあります。

SSRI,抗うつ薬、抗不安薬、ベータ遮断薬があり、SSRIはこれらの恐怖症の基本となる薬です。数週間で効果が期待でき、引っ込み思案の性格が前向きになります。副作用も少ないです。

認知行動療法(CBT)

認知行動療法は精神療法の一種で、精神療法はお薬とか異物を、身体に入れて治療するのではなくて、その人の内面に働きかけて、根本治療を行う治療法です。

物の捉え方を変える

認知行動療法とは患者さんが物の捉え方を変えるだけで、その症状から回復させるという治療方法で、気分や行動を変化させる治療方法です。

私達人間は認知(ものの捉え方)に偏りがあり、それが性格や個性となって現れています。ですから認知の偏りは悪いものではありません。

しかしこの認知の偏りが大きくなると、不安になったり過剰に落ち込んだりします。また恐怖を感じるようになったりもします。

認知には2通りの認知の仕方がある

例えば上司に怒られたとします。その時の認知の仕方には2通りあります。

「私は怒られるなんて価値のない人間だ」または「私に見込みがあるので、時間を作って私を指導してくれている。ありがたい」と認知する人がいます。

この場合前向きになる心は後者の方です。このように精神的悪影響をきたす、認知の偏りを見つけて、修正していくやり方を認知行動療法といっています。

自動思考

自動思考という自然に湧いてくる思考のクセを見つけて、修正していくのです。自分一人ではこの自動思考を、客観的に捉える事が出来ないので、できれば経験豊富な治療者と、一緒に修正することが理想となります。

認知行動療法は、ある程度時間がかかるものです。しかし認知の根本を治すことから、病気の根本を治す方法として知られています。

行動療法

行動療法は患者が行動において、恐怖や習癖になっているのではないかと、焦点を絞って原因を見つけ、習慣になったのか?習得していないかを考えます。

セラピストと患者が共同して治療の目標をたてて、様々な技法を用いて、不適切な反応を修正し、楽しい雰囲気の中で、恐怖心に近づける訓練をして改善していきます。

言葉の発せられない、発達段階にある乳幼児や障害児から、子供や一般の年齢層の患者に、幅広く行える療法です。

行動療法を例えていうなら、泳げない水を怖がっている人を、深いプールに投げ込んで、覚えを覚えさせるか?浅い所から徐々に慣らしていって、泳ぎを覚えさせるかの違いがあり、どちらかの方法が患者に適しているか、患者と相談しながら解決していきます。

心理療法

心理療法とは人々の心を健康に維持する、または回復させるのに、理論や技法を用いて手助けをすることを言います。

人々の悩みを解決し、人の心や内面が成長するために、手助けをするのがカウンセリングですが、そのカウンセリングに必要なものが、心理療法なのです。

心理療法の技能に「精神分析」「来談者中心療法」「行動療法」などがあり、心や心理療法をの理論を学ぶ学問を心理学と言います。

心理療法を専門的に行うには、知識や資格が必要となりますが、心理療法の考え方や方法は、誰でも理解でき実践することができ、話の聞き方や、どの様な言葉を人にかけるのか?または自分が悩みを持った時、どの様にして解決したらよいかなど、日常生活に活用することができ、とても大切な心の問題が含まれています。

まとめ

如何でしたでしょうか?失笑恐怖症について見てきましたが、これは対人恐怖症の一種で、団体生活を余儀なくされる日本においては、仕方のない病気のようにも考えられます。

現代の複雑な人間関係においては、対人恐怖症や社会不安障害になる人が、多くなるのもやむ負えないかもしれません。

しかし人の重圧に押し付けられて、このような病気になるのも、何だか悲しい事です。もし失笑恐怖症になっていたら、周りの人に蛭子能収さんのように、公言しておくのも良いかもしれません。

人に公言しておくことで、人は病気とみてくれるので、それだけ自分にかかる重圧がすくなくなりますので、失笑恐怖症が起こらないかも知れませんね。

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