足裏のたこが痛い!その原因や治療法を紹介!マメやイボ、魚の目との違いは?

あなたは足裏に自信がありますか?人前で素足になれますか?足の裏は第二の心臓とも呼ばれるほど、私達にとってとても重要な場所でもあります。

実はそんな足裏にトラブルを抱え悩んでる方が増えています。それはタコ(たこ)です。タコは特に女性に多いといわれています。今回はそんなタコでお悩みの方に、タコができる原因や治療方法、自宅で簡単にできるケアについて説明します。

しっかり治して綺麗な足裏を目指しましょう。

タコって何?イボや魚の目との違いは?間違いやすい症状

足裏

そもそも一言で「タコ」といっても、実際にはどのような症状のものをタコと呼ぶのか曖昧な方も多いと思います。まめ・いぼ・魚の目などタコと同じような見た目の物も複数あり、あまり区別がつきません。

まずはこれらの違いを理解し、自分の足裏に出来た物が何なのかを確認しましょう。

タコ(たこ)

タコとは皮膚の表面に出来た膨らみのことをいいます。角質が外側に向かって厚くなり、皮膚の表面だけにできます。芯が無いのが特徴で、よほど悪化しない限りは痛みはありません。

主に指の付け根や指の間、上側にできやすいです。

魚の目

魚の目はタコと違い、角質が皮膚の内側に向かって厚くなる状態のことです。魚の目という名の通り、中心部分には魚の目のように見える芯があります。魚の目がが真皮層に達するまで成長すると、鈍い痛みを感じます。タコと迷った場合は、まず痛みの有無で確認してください。

また、魚の目は、足裏や指の付け根だけでなく、手の指にもできる場合があります。

まめ

まめは足裏だけでなく手にもできやすいといわれています。摩擦や刺激によって皮膚が炎症を起こし、皮膚内に組織液が溜まって水ぶくれができた状態のことです。水ぶくれが破れてしまうと、強い痛みで歩くのも困難になります。

医学的には外傷性水疱とも呼ばれます。

イボ(いぼ)

イボは足裏だけでなく全身のどこにでもできる可能性があります。ウイルス牲が原因でできるといわれています。見た目は魚の目と似ているので、素人目で判断しにくく、安易に放置しておくと重症化する場合があります。

心配な場合は必ず皮膚科に相談してください。

角質増殖型水虫

水虫と聞くと足がジュクジュクとしてる状態をイメージしがちですが、角質増殖型水虫は一般的な水虫とは反対にカサカサと乾燥しています。水虫は角質層を好み増殖します。特にかかと部分にできやすく、角質がどんどん厚く硬い状態になるので、タコと勘違いする場合もあります。

そのまま放置しておくと、厚みが増しひび割れを起こすこともあります。

足裏にタコができる原因

ハイヒール

タコは皮膚表面の角質が固くなったものと分かりましたが、ではなぜ足裏にタコができてしまうのでしょうか。理由はいくつかあります。

ハイヒールによる圧迫

タコが女性にできやすい理由としてハイヒールがあげられます。ハイヒールなどのヒールが高い靴を履くことによって、つま先に体重がかかる状態になります。そのため、つま先部分が圧迫されタコができてしまいます。

仕事で一日中ハイヒールを履いている方はよりタコができやすいでしょう。

外反母趾

外反母趾とは、足の親指が小指側に変形することですが、ハイヒールなどの靴だけが原因ではありません。外反母趾は足の生活習慣病とも呼ばれ、指で体重を支えて歩けておらず、指の付け根で歩いているのが原因とされています。

そのため、足の付け根部分に余分な圧力や摩擦が生じることでストレスが蓄積され、タコができてしまうのです。

自律神経失調症

自律神経失調症になる人とならない人との差は実は足裏にあるといわれています。足裏がしっかり安定していないと首も安定しません。その結果、頭痛、肩こり、めまい、不整脈などを伴う自律神経失調症を発症してしまうのです。

つまり足裏が不安定ということは、余分なストレスが発生している状態であり、タコや魚の目などの足裏トラブルが発症してしまうのです。

足が冷えている

足裏のタコと冷えはあまり関係性がなさそうに思われがちですが、実は足が冷えている人は冷えてない人よりも、靴の摩擦や圧迫などの刺激にかなり敏感です。

より強く感じてしまうためタコができやすくなってしまいます。

靴が足に合ってない

足のサイズや形に合ってない靴を履いていると、タコができやすいといわれます。それはケラチンという成分が、摩擦や圧迫を受けることによって過剰に生成されるためです。ケラチンはたんぱく質の一種で、髪や爪にも含まれます。通常は角質層で働き、外部の刺激から守る機能を持っています。

しかし過剰に生成されると、皮膚を刺激から守ろうとする防御反応で角質を固くします。これがタコになってしまうのです。タコができたと思ったら、履いている靴が足に合っていない可能性がある考えられるでしょう。

いかがですか。タコができたなと思ったらまずは自分の履いている靴や、歩き方などをチェックしてみてください。

正しい靴の選び方

靴選び

靴は私たちの日常に欠かせない存在です。仕事やプライベートなど様々なシーンに合わせて履き分けてるかと思います。

タコができない為にも自分の足に合った靴を選ぶことが大切です。今持ってる靴がどのようなタイプか把握し、タコができにくい靴を見つけてみてください。

ヒール

高いヒールのほうが脚が長く見えたり、細く見える美脚効果はありますが、ヒールが高いほど足裏にタコができやすくなります。

できれば5センチ以下の低めのヒールの物を選びましょう。

かかと

かかとは「足の土台」「体の土台」とも呼ばれる部位になります。ですから、かかとは靴選びにおいて最も重要なポイントです。

歩いているうちに隙間ができてしまったっり、脱げてしまうような靴は足に合っていません。なるべく隙間ができない物がよいでしょう。

また、素材は柔らかすぎず、適度に硬さのあるほうが安定感がありフィットします。

つま先

つま先の形は人によってそれぞれ大きく異なります。つま先の形と靴の形が合ってないないと、圧迫や摩擦によりタコができやすくなります。

つま先の形は大きく分けて3つに分類されます

■ギリシャ型…人差し指が最も長いタイプ

中指もしくは人差し指を中心にカーブした、ラウンド型の靴がオススメです。

■スクエア型…5本の指の長さが同じタイプ

足と同じくつま先が四角い形の靴がオススメです。

■エジプト型…親指が最も長いタイプ

親指を頂点に小指に向かってカーブした、オブリーク型の靴がオススメです。

どのタイプのつま先の形でも、歩くと足が前後に靴の中で動くので、約1~1.5センチ程度
ゆとりがある靴を選びましょう。また、指が上から押さえつけられるのもタコの原因になり
ますので、指の上にも程よい隙間が必要です。

甲まわり

甲が高い「甲高」のタイプや、甲が低い「甲浅」のタイプなど人によって甲回りの形状は異なります。甲まわりがしっかりとフィットしている靴は、足との一体感が増し安定します。

一体感があることで靴が軽くなったように感じ、歩くのも楽になります。締め付けや摩擦からタコを防ぐためにも、なるべく甲まわりに無駄な隙間がなくフィットした靴を選びましょう。

靴底、クッション性

仕事などで一日中歩き回ったり、オフィスで靴を履いたままでいると足に痛みや疲れを感じることがあります。それは靴底が固すぎたり、クッション性が高すぎる靴が原因となってる場合があります。

底が固すぎると足の指が上手く使えず疲れやすくなります。また、歩いた衝撃を吸収しずらく、痛みが出る場合もあります。

クッション性が高いと足に負担が少ないように思われますが、実は高すぎる靴はバランスが取りづらく、足に負担がかかってより疲れてしまいます。そのため、固すぎずクッション性の薄い靴が理想的です。

土踏まず

土踏まずは足を支える重要な部分になります。つま先の形状に違いがあるように、土踏まずにも3つのタイプがあります。

それぞれの形状・アーチに合った靴選びが重要です。

■内側縦アーチ

親指の付け根からかかとを結ぶ土踏まずで、3つの中で一番大きく一般的な形状です。

■外側縦アーチ

足の外側を結ぶ土踏まずのことです。

■横アーチ

親指の付け根と小指の付け根を横に結んだ土踏まずのことです。

土踏まずの長さやアーチが合わない状態の靴を履いていると、疲れやすく、靴の形も崩れてしまいます。土踏まずのアーチ部分が中底に軽く触れ、締め付け感が少ない物を選びましょう。

くるぶし

靴の履き口が外側のくるぶしに当たっていると歩きにくくなり、バランスが崩れてタコができやすくなります。離れすぎていても靴の形が悪くなってしまうので、ぴったりフィットしていることが大事です。

足幅

足幅が狭すぎるとキツくて痛いイメージがありますが、逆に指に当たらない程の幅広の靴は
タコができやすくなります。しっかりと支えて程よくフィットする足幅の靴にしましょう。

サイズ

靴のサイズや長さはメーカーによってバラつきがあります。自分は24センチだからといって常に24センチの物を履くのではなく、店頭などでしっかりフィッティングしてサイズ感を確認しましょう。

また、左右の足で異なる場合もあるので、必ず両足でフィッティングするようにしてください。

人間の足はむくみやすく、一日のながでも微妙にサイズが異なります。できれば靴を購入する場合は午後くらいがオススメです。

タコができてしまったら

足裏ケア

どんなに気をつけていても足にタコができてしまう場合もあります。どうしても仕事で外出が多い人や、高いヒールを履かなくてはならないなど、人によって状況は様々です。

そこでタコができてしまった場合の対処方法や悪化させないための予防法、ケアについて説明します。

セルフケア

タコは足裏の皮膚の角質層が硬く厚くなった状態です。軽い症状であれば自宅でも簡単にケアすることができます。

■保護パッドを使ってケアする

症状が軽い場合は薬局やドラッグストアで購入できる、市販の保護パッドがオススメです。その名のとおりタコを摩擦や圧迫から保護してくるパッドタイプのケア用品です。

患部に直接貼るだけなので気軽に対処できます。

■スピール膏をつかって除去する

タコや魚の目用の市販薬として、「サルチル酸」という成分を含んだスピール膏と呼ばれる
絆創膏があります。サルチル酸は角質を柔らかくする効果があり、角質化したして固くなったタコに浸透すると、色が白くなり周りの皮膚と分離してきます。

お風呂上りなどにピンセットを使用すれば簡単に除去することができます。

■テーピングで整える

テーピングは足裏のバランスを整える対処法です。偏平足などによる足の歪みからタコができてしまった方にオススメです。テーピングは薄いので違和感を感じにくいので、今まで通り靴を履くことができます。

■クッション性インソールを使う

クッション性インソールは足裏の圧力を分散してくれる効果があります。インソールが靴の中で足が動いてしまうのを防ぎ、足裏の圧力を均一に分散することでタコができにくくなります。

■靴下をはく

素足でパンプスやヒールを履いていると足裏に掛かる負担も大きくなります。靴下をはくことによって足裏に掛かる負担を軽減でき、冷え予防にもなります。

また、指にタコができやすい方には5本指靴下がオススメです。

■専用カッターで除去する

症状が比較的軽いうちであれば、市販のタコや魚の目専用のカッターを使って、角質ケアできます。使用方法は、お風呂で足の皮膚をふやかした後、タコができている部分にカッターの刃を当てて削るように除去します。

あまり力を入れすぎるとタコ以外の肌を傷つけてしまう可能性があるので、心配な方は専門科での除去をオススメします。

■保湿をして乾燥を防ぐ

症状を悪化させないためにも肌を健やかに保つ必要があります。保湿クリームなどを幹部に塗り、乾燥を防ぎましょう。乾燥がひどくなるとひび割れなどを起こす場合もあります。

お風呂上りの皮膚が柔らかくなっている状態で、保湿クリームを塗るとより浸透しやすいでしょう。

■代謝を上げる

肌の調子を整えるためにも代謝を上げることは重要です。温めて血行を良くしたり、栄養のある食事を心掛けるなどしましょう。

代謝が上がれば古い角質など自然と除去されます。

セルフケアの注意点

安易な判断での処置は、逆に症状を悪化させてしまう恐れがります。悪化させないために、セルフケアを行う前に以下の点に注意しましょう。

■タコか判断がつかない場合

魚の目やイボと区別がつかない状態の場合、タコと思い込んで無理に除去しようとすると、逆に悪化する可能性があります。

特に魚の目には芯があり、無理に削ろうとすると、激しい痛みや出血を伴う場合もあります。また、削った部分からばい菌が入って炎症を起こすこともあるので、タコか判断がつかない状態の場合は、皮膚科を受診しましょう。

■糖尿病の場合

糖尿病の方は足の感覚が鈍くなる傾向があります。特に合併症である神経障害を起こしている場合に、セルフケアを行うのはかなり危険です。感覚が鈍いため誤って健康な皮膚も傷めてしまう可能性があります。

病院でのタコの治療方法

確実にタコを除去したい場合は皮膚科のある病院での治療がオススメです。セルフケアと違って見た目もキレイです。

また、重症化して自分では処置ができない場合は必ず受診してください。皮膚科での治療法は様々あります。

■切削

厚く盛り上がったタコを削って除去する治療方法です。市販薬を使用したセルフケア同様に、
サリチル酸で角質を柔らかくする場合もあります。

■レーザー治療

炭酸ガスレーザーを使用してタコを除去する治療方法です。炭酸ガスを幹部に照射すると、組織を蒸散させまるでレーザーメスのようにタコを取り除くことができます。タコの部分だけにピンポイントで照射するので傷跡が残りにくく、出血もほとんどありません。傷が癒えるまでは1カ月程度かかります。

■液体窒素

液体窒素で皮膚表面にある組織を壊死させて除去する治療方法です。液体窒素を染み込ませた綿棒などを使い、患部を低温やけどさせます。これによって壊死した組織が新しい皮膚に生まれ変わろうとして、奥にある層が表面に押し上り、患部が取り除けるのです。

このようにタコの治療はセルフケアでも皮膚科でも行えますが、必ず症状をよく確認してからおこなってください。

まとめ

今回はタコができる原因や治療方法についてご紹介してしてきました。

足裏は私達の第二の心臓でもあるように、とても重要な場所です。今まで足裏にタコができても安易な判断で放置したり切除してきた方も、まずは原因をしっかり考えてみてください。

治療でタコを除去できたとしても、根本的な原因を改善しないかぎりは、再びタコができてしまいます。少し気をつけるだけで改善や予防できるものです。

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