夜になると咳がでる原因は?対処法や病気の可能性、治療法を知ろう!

日中は咳が出ないのに、夜になると急に咳が出始めることはありませんか?また、それは「ただの風邪だから放っといても大丈夫。」と思い込んでいる人はいませんか?その思い込みは危ないです。

もし、1週間以上の期間、咳が続くようであれば、病院へ行くと良いでしょう。難治性の病気や、その他の病気が関連している場合があります。夜間に咳が出る原因は何なのかを押さえ、早めに対処しましょう。

夜に咳が出る原因

夜 咳 夜間

日中は、何も咳が出ず、夜になると急に咳がひどくなるという現症には、様々な原因があります。夜だからこそ、それらが原因となって起きるのです。

では、どういった原因があるのか、見ていきましょう。

副交感神経が活発化する

自律神経には、交感神経と副交感神経があります。日中の起きている間などの活動時は、交感神経が活発に働き、副交感神経は落ち着いています。

夜間、眠る時間や休息をとっている時は、副交感神経が活発的に働き、交感神経の働きは落ち着きます。副交感神経が正常に働くと、筋肉の緊張を弛緩させて、体全体をリラックスさせます。副交感神経が優位に働かなければ、横になっていても覚醒が上がってなかなか眠りにつくことができません。

交感神経と副交感神経は、双方とも、意識下で直接コントロールすることはできず、自分の意志とは無関係に作用しています。

副交感神経が優位に働いて筋肉が弛緩すると、咽頭部の筋肉も緩くなり、気道が狭くなります。すると、気道の粘膜に空気が振れやすくなり、空気が気道を通るだけで粘膜が過敏に刺激を受けます。それに対して、防御反応として咳が誘発されます。

気道過敏症

激しく咳が出る病気として、喘息や百日咳、結核等が挙げられます。長期的にこういった病気によって咳が出続けると、気道が過敏になる可能性があります。

もし、気道が過敏になると、刺激が少し加わるだけで気道が過敏に反応し、咳が止まらなくなります。更には、睡眠時に副交感神経の作用が活性化すると、気道付近の筋肉が弛緩して気道が狭窄し、更に刺激に過敏になりやすくなって更に咳が止まらなくなります。

特に、子供や赤ちゃんが引き起こす小児ぜんそくでは抵抗も弱く気管が過敏に反応しやすいため、注意が必要です。

アレルギー反応

自分の周囲の環境によってはアレルゲンが潜んでいる可能性があり、それによってアレルギー反応が生じて咳が誘発されることがあります。」アレルゲンとなりやすい埃などのハウスダストやダニは寝具に潜んでいる可能性があり、布団の中や枕に存在していることが多いです。特に、昔から枕に使われるソバ殻(から)や、布団に使われる羽毛はアレルゲンになりやすい傾向があります。ソバ殻は通気性が良いため暑い時期に使用する人も多いですが、ソバアレルギーを保有している人は注意が必要です。

ソバだけではなく、外から屋内に入ってくる花粉もアレルゲンの1つに含まれ、これが原因となることもあります。

夜間にアレルゲンによって咳が誘発されると、睡眠の障害になることもあります。

これらによって咳が誘発される原因は、肺や気管に異物(アレルゲン)が入り、アレルゲンに対して体が防御反応を過剰に起こすことが挙げられます。

咳喘息

咳喘息は、夜間の咳が3週間以上続いている場合に可能性として挙げられる疾患です。特に癖のように発症しやすいケースは、過剰に咳が出る風邪が治癒した直後に、ぶり返すように夜になると咳が出る人や、過去に喘息になった人です。

特徴は、空咳です。呼吸は異常となり、ヒューヒュー、ゼーゼーとした喘鳴が出る場合は、喘息です。喘息と同様に、気道が過敏になりやすく、少しの刺激で気道が過敏に反応して咳が誘発されます。更に、副交感神経が活性化する睡眠時では、これまでに説明したように咳が出やすくなります。

咳喘息は緩徐に進行し、喉の炎症状態が悪化していきます。そのまま放置すると慢性化し、気管支喘息になります。

詳しくは、咳喘息とは?症状・原因・診断方法を知ろう!治療には吸入治療が有効?を読んでおきましょう。

アトピー咳嗽(がいそう)

アトピー咳嗽による咳は、アトピー性皮膚炎やアトピー性鼻炎といった疾患を患っている人に起きる可能性のある症状です。アレルギー体質の人に起きやすく、アレルギー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎があると、アトピー症状が出やすいです。

症状の特徴は、咳喘息と同様の空咳です。アトピー咳嗽の場合も空咳は長期化します。咳喘息と同様、治療せずに放置していると気管支喘息へと進行します。

鼻水

咳を誘発する原因には、鼻水も挙げられます。風邪で出る鼻水は仰向けになると喉の奥に流れていきやすく、うっかり啜って飲み込んでしまうなんていうこともあります。鼻炎による鼻水は、サラサラと水状なので、風邪で出る鼻水よりも喉に流れていきやすいです。

鼻炎が進行すると後鼻漏(こうびろう)を生じ、鼻が詰まって鼻の奥から鼻水が出ていき、喉の奥に流れやすい症状を起こします。鼻の奥と喉は繋がっており、特に仰向けになると通常の鼻水よりも喉の奥に流れていきやすくなります。

このように、鼻水が喉の奥に流れて気道へ行くと、鼻水が粘膜に付着して気管が炎症を引き起こします。それに対して、体の防御反応が働いて咳を誘発します。

うっ血性心不全

心臓の機能が低下し、心不全に陥ると、全身に十分に血液を運搬することが困難になります。長期的に続くと、血液の流れが滞り、心臓に血液が溜まって「うっ血」します。

これにより、体の指先や足先の方の血管や肺の血流が悪くなり、浮腫みだして夜間に咳が出るようになります。

詳しくは、うっ血性心不全の症状とは?原因や治療方法も紹介!を読んでおきましょう。

逆流性食道炎

逆流性食道炎を引き起こすと、食べた物や胃液が喉の方へ逆流します。胃に存在する胃液は、食べ物を溶かすため体内で最も強力な酸性でできています。それが、喉の粘膜に触れると、喉の粘膜が炎症を引き起こします。そのため、咳が出やすくなります。

特に、夜寝ていると、重力がなくなり、胃液が逆流しやすくなるため更に炎症を引き越しやすく、咳が出やすくなります。

心因性

咳は風邪や喘息などの身体的な病気によるものだけではなく、心因性で起きる場合もあります。

知らず知らずに、何かに対する不安やイライラがストレスとなって蓄積されて咳が誘発されるということです。

それぞれの治療法

医師と相談

咳が続いている時、「ただの風邪だろうから放置しておけばいつか治るだろう。」と、思って気楽にしている人はいませんか?咳の原因は、ただの風邪だけではありません。いろいろな病気が原因となる場合があり、進行して慢性化すると治癒が困難な場合もあります。

では、どういった病院に行くと良いのか、どういったタイミングで行くと良いのか、各々に対する治療について説明をしていきます。

何科を受診すると良いか

耳鼻咽頭科、内科、呼吸器科、アレルギー科の専門医がいる病院を受診しましょう。咳が主な症状になるので、最初は耳鼻咽頭科もしくは呼吸器科に受診すると良いでしょう。

喉にかゆみや違和感がある場合は、アレルギーの可能性があり、耳鼻咽頭科やアレルギー科、内科や皮膚科に行くと、アレルギー検査にてアレルゲンの有無を確認する場合があります。

なお、他の科がある病院に受診した方が良い場合は、医師に紹介状を書いてもらうことができます。紹介状は有料です。2017年現在では、保険が適応されます。子どもの場合は、小児科に行っても大丈夫です。

受診時には、医師に最初に咳がいつから出るか、鼻水や痰はあるか、他の疾患はもっているか、今までにかかった病気や、服用している薬、副作用が強かった薬などの情報を伝えましょう。検査や治療をする上で大切な情報になります。

病院へ行くタイミング

どのような状態になると病院へ行くと良いのかについて説明します。咳にも様々なタイプの咳がありますが、どのタイプの咳であったとしても、3週間以上続いて改善する傾向が見られない場合は、病院へ行くようにしましょう。

風邪や、自然治癒が困難な病気や結核など感染力が高く難治性の病気である可能性もあります。何らかの病気によって咳症状が慢性化してしまう可能性もあります。いつか治るだろうと、軽視することだけは避けましょう。

経過

咳が治癒する期間は、病気や症状、その人の全身状態によって異なります。約1~2週間で完治する病気から、喘息を引き起こす病気など、それぞれの病気によって様々です。

処方されている薬を飲み、医師の指示を守ることで治癒は早まるでしょう。

薬物療法

下記の症状別にいろいろな薬を紹介します。咳は副交感神経の作用や、様々な病気で誘発され、自身でコントロールができません。

気道を拡げたり、アレルゲンに対応するためには、薬に頼る必要があります。

咳喘息になった場合

想起に治療を行うことで対処ができます。長期的に咳が続く場合は、早期に呼吸器科や呼吸器内科を受診しましょう。夜間の咳は、副交感神経の働きによって筋肉が弛緩して気道が狭窄し、気管に空気が触れ易く過敏に反応するために起きます。それに対する対処をしなければならないので、気管支拡張剤・気管支拡張薬といった気道を拡げる薬を使用します。

気管支拡張剤を使用しても咳喘息の症状が長期的に続くような場合は、吸入ステロイド剤・吸入ステロイド薬を使用します。気管支拡張剤よりも成分は強力なので、効果が得られやすく、気管支喘息への進行も防ぐことができる可能性が高まります。

アトピー咳嗽の場合

特に受診した方が良い科は、耳鼻咽頭科やアレルギー専門の医師がいる医療機関です。アトピー咳嗽では、咳喘息と症状は類似していますが、気管支拡張剤の効果は得られません。

アトピー咳嗽の治療には抗ヒスタミン剤やステロイド薬が用いられます。

鼻水の場合

鼻水が原因である場合、抗ヒスタミン薬、ステロイド薬、拮抗薬、抗菌薬の局所投与が用いられます。特に、抗ヒスタミン薬は有鈎とされています。これは、鼻水を減らすための薬です。また、鼻詰まりを改善するための点鼻薬も有効とされます。薬は、薬によって成分や作用が異なるため、独断と偏見で購入することは避けましょう。

また、薬剤師に聞いても検査や診断を下すのは医師なので、薬剤師では適切な治療薬を提供することは難しいです。薬は、耳鼻咽頭科やアレルギー科で処方してもらい、その薬の詳しい説明は薬剤師に聞きましょう。

また、自分でできる対処として、横向きに寝るようにしましょう。横向きに寝ることで、鼻水が喉の奥に流れ込むことを少しでも防ぐことができます。

アレルゲンを取り除く

アレルゲンに対するアレルギー検査は、アレルギー科や皮膚科、耳鼻咽頭科で行うことができます。

自身が保有するアレルゲンが何なのかを特定し、アレルゲンを取り除くことができるように治療をしていきましょう。

心因性の場合

身体的な病気に対するものと、心因性によるものでは対処方法や薬の処方、受ける病院も変わります。まず、咳の原因が何なのかを突き止めるためにこれまでに挙げてきた病院に受診し、そこの医師が身体的なものではなく精神的なものだと判断した場合、他の病院への紹介状を作ってくれるでしょう。

精神面のストレスが原因と考えられる場合、メンタルクリニックや心療内科への受診が必要です。クリニックや心療内科では対応が難しい病気がある場合は、精神科への受診が必要となるでしょう。精神科の場合は、内服薬の服用のほか、入院やリハビリテーションでの治療も必要となる場合があります。

夜になると咳が出る時の対処法

寝る 睡眠 横向き

咳を治療する方法ではなく、自分でできる対処方法は何があるか、どうすると咳が出にくくなるかについて、幾つかの方法を紹介していきます。

寝る時は横向きになる

これは、気管支喘息(俗に言う喘息)の発作を経験している人は特にわかることです。横向きにして寝ると、気道が閉塞しにくくなり、鼻水や痰が気道の奥へ流れにくくなります。鼻詰まりも起きにくくなり、痰絡みも軽減する可能性があります。また、気道の空気の流れも良くなり、咳が誘発されにくくなります。

仰向けに寝てしまうと、気道が狭くなりやすく、空気の通りが悪くなって気管支の粘膜に空気が触れて咳が誘発されやすくなるため、注意が必要です。

うつ伏せに寝ると、臓器が押しつぶされ、肺も圧迫してしまうため、良い寝姿勢とは言えません。

マスクを着用する

マスクを着用することで、喉への刺激となる外部からの異物や刺激物を吸い込むことを防ぎます。

更に、口や鼻から出した息をマスクの繊維がキャッチします。これは、口と鼻の周囲を加湿する効果があります。喉が乾燥をすると、喉が炎症をして咳が誘発されるため、このようにして加湿することも大切です。

また、濡れマスクを着用すると、喉を保湿してくれます。濡れマスクは自分で作らなくとも、市販薬のコーナーに売られています。

加湿器と空気清浄機

睡眠中もマスクを着用すると良いですが、それが息苦しくて眠れないという場合があります。そういった時は、無理にマスクを着用するのではなく、部屋を保湿するために加湿器や空気清浄機を利用しましょう。

降水量が少ない地域や時期、雪が降らない場所やそういった時期は特に空気がひどく乾燥します。部屋が乾燥していると咳が出やすくなるため、部屋の湿度を高める必要があります。部屋の湿度は目安約60%にすると丁度良いです。湿が分からない人は、安く売っているので、買って部屋に置いておくと良いでしょう。

電気代はかかりますが、呼吸器の病気にかかって病院の検査や治療をするよりは安くすみます。

首を温めながら眠る

首を温めながら眠ると、筋肉が温まり、気管も拡張して空気の通りが良くなり、咳が出にくくなります。眠る直前にホットドリンクを飲むと効果があります。

また、マフラーやネックウオーマーを付けたり、フード付きの服を着て、フードをかぶった状態で眠ると首を温めている状態で眠ることができます。

オススメの飲み物

ホットドリンクがオススメということは上述している通りです。特に、はちみつ+レモンの組み合わせで作った紅茶はオススメです。ハチミツには気道を広げる効果が期待できます。

注意点は、冷たい物では効果は期待できないということです。真夏の暑い時期でも、ホットドリンクを飲みましょう。

飲酒を控える

飲酒は夜の咳を誘発しやすくします。飲酒は、アルコールが含まれているため、体のあらゆる機能を麻痺させてあらゆる症状を引き起こします。

夜、副交感神経が優性に作用すると気道が狭くなる上に、更に飲酒をすると、アルコールで体が麻痺されることで更に筋肉が弛緩します。それに伴い、気道周辺の筋肉も弛緩して更に気道が狭くなります。

それだけでなく、アルコールは気道の粘膜を傷つけて炎症を引き起こさせる可能性があります。これによって咳が誘発されるため、夜間に咳が多いという人は特に、飲酒は控えた方が良いです。

喫煙を控える

過剰に喫煙をすると、気道や気管の粘膜を傷つけます。また、部屋に蔓延していると咳が誘発される可能性はあります。気になる人はハウスクリーニングといった、部屋のクリーニング屋さんに依頼をしてみると、少しでも落ち着くでしょう。

また、喫煙の場合は自身が吸っていなくとも、他人がタバコを吸うことで発生する煙を自身が吸ってしまうという副流煙が、影響する場合があります。なるべく喫煙者が同じ空間内にいないような環境作りを心がけましょう。

布団のアレルゲンを取り除く

病院での治療でアレルゲンを取り除くほか、自身が使用する布団や服に付着しているアレルゲンを取り除く必要もあります。

衣類であれば、クリーニングに出したり洗濯機にかけ、屋内の埃がたっていない場所で干すようにすると、アレルゲンへの対処はある程度可能です。

布団も、シーツを適度に洗濯したり、布団用の掃除機を用いて毎日掃除をすると、完璧には難しいですが、ある程度の予防はできます。

まとめ

笑う 元気 健康

咳は、風邪以外にも様々な病気で起こりうるもので、放っておくと慢性化することがわかります。

悪化する前に、自分でできる予防はしっかりと行い、それでも咳が出続けたり、治らない場合には早めに病院で診てもらうようにしましょう。

  
  
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