寒気がするが熱はない原因は?対処方法も紹介!

一般的に寒気は発熱とセットの症状として考えられ、風邪をひいた時等に寒気を感じると「熱が出たかも」と判断する一つの基準にしているかと思います。

しかし、「寒気がするのに熱がなかった。」という経験はありませんか?必ずしも寒気と熱はセットではないようで、そこには幾つかの原因があるようです。

今回は熱がないのに寒気がする場合に考えられる幾つかの原因と、その対処法についてまとめてみました。

熱がない寒気の原因

毛布

通常、体温が高くなる(発熱する)と外気温が低く感じ、”寒い”と感じます。これが「寒気」です。

しかし、発熱していないのに寒気を感じる場合、体に何が起こっているのでしょうか。

ストレスによる寒気

ストレスと寒気には一見関係がないように思えますが、ストレスは体の様々な部分に影響します。

症状は、

・熱を測っても平熱

・気温や室温が暖かくても寒いと感じる

といったもので、寒気の他に突然呼吸が苦しくなったり、耳鳴りや頭痛といった症状が一緒に現れることがあります。

原因はストレスによる自律神経の乱れです。

ストレスを感じると交感神経が優位に働き、手足の毛細血管が収縮します。その為末端まで血液が運ばれず、手足が冷たくなり、寒気を感じてしまうのです。

また、自律神経の乱れだけではなく、ストレスからうつ病を発症した場合も症状として寒気を感じることがあります。

冷え性による寒気

血行不良による冷え性でも寒気が起こります。

原因としては先に挙げた自律神経の乱れによるものの他に、

・体の歪みや凝りによって神経が圧迫されることで生じる冷え

・貧血や虚弱体質による冷え

・(女性の場合)生理前や生理中のホルモン変化による冷え

等があります。

冷え性には主に全身の冷えと手足の冷えに分けられるのですが、寒気のスイッチの多くは「手」にあると言われています。よって手が冷えてしまうと、全身に寒気を感じる可能性が高くなるようです。手で冷たいものに触れている場合も同様です。

アレルギー症状による寒気

意外かも知れませんが、花粉症等のアレルギー症状の一つにも寒気があります。実際に花粉症と風邪の症状は非常によく似ており、他にも鼻水や微熱といった症状もありますよね。

花粉症の人の場合、花粉を風邪のウイルスと同じように体が判断してしまう為、このような症状が起こります。風邪との違いは「目や肌のかゆみ」「くしゃみ」が一緒に起こっているかどうかで判断することができます。

とはいえ、花粉症と風邪が併発している場合もありますので、判断がつかない場合は病院を受診しましょう。

妊娠超初期による寒気

生理前や生理中にも寒気を感じると挙げましたが、妊娠超初期段階と言われる着床~生理予定日前までの時期にも寒気が現れることがあります。

妊娠をすると高温期が長く続くのですが、微熱が続いているのと同じことなので普段よりも気温が低く感じられます。

また、妊娠によって貧血を起こすと血流が悪くなり寒気を感じたり、生理前や生理中と同様に、ホルモンバランスの変化によって自律神経が乱れ、手足が冷えてしまうことも多く見られます。

寒気の対処法

ストーブ

それでは原因別の寒気対処法を幾つかご紹介していきます。

ストレス解消

ストレスによって寒気が起こっている場合、やはりストレスを解消させることが必要となります。

趣味があればそれに没頭する時間を作ったり、アロマオイルを焚いて良い香りの中でゆっくり休養するのも良いでしょう。

ストレス解消には睡眠も大変効果的です。寝る前にハーブティやホットミルクを飲んで体を温めると質の良い眠りが得られやすくなります。

体を動かすことが好きな方の場合は、運動も良いストレス解消方法となります。運動をすることで体温も上がる為、寒気の改善には一石二鳥ですね。

これらの方法でリラックスできる時間が得られると、ストレス解消と共に副交感神経が優位に働く時間ができる訳で、結果、自律神経のバランスを整えることができるのです。

血行促進

首や肩等の体の凝りで起こる血行不良による寒気の対処法は、ズバリ血行促進をすることです。

血行促進と聞いてまず思い浮かぶのは「お風呂」ではないでしょうか。

熱いお湯に短時間入るのではなく、気持ち良いと感じる温度でゆっくり入ることがポイントです。この時好きな入浴剤を入れると、より血液の循環が良くなり、リラックス効果も高まります。それによって体が温まるだけでなく、先に挙げた自律神経を整えることにも大きな効果が期待できます。

デスクワークや立ち仕事等で同じ姿勢を長時間続けている場合、30分~1時間に1回は肩回しや屈伸等でストレッチをすることも効果的です。日中は簡単なストレッチ、夜はお風呂を習慣にすると良いでしょう。

また、冷え性に効く食品もあります。最も有名なのは「ショウガ」ですね。生のショウガは体が余計に冷えてしまう為、「乾燥ショウガ」が効果的です。

作り方は、

”皮ごと1~2mmにスライスし2日程天日干し。または3cmにスライスし、600Wのレンジで8~9分加熱。”

以上、とても簡単です。

この乾燥ショウガをそのまま、又はミキサーでパウダー状にし、紅茶やココア、味噌汁等に入れて飲むと体が芯からポカポカしてくるのを感じると思います。

朝一や寝る前等、ポカポカを持続させたい時に飲むのがお勧めです。血行促進については、血行を促進するための7つの方法!今日から健康な生活を!の記事を参考にして下さい。

滋養強壮

虚弱体質からくる寒気の場合、強い体へ体質改善をしていきましょう。虚弱体質の人は体力がなく疲れやすい、免疫が弱く風邪をひきやすいといった傾向があります。

強い体に必要なことは栄養と運動です。

まず栄養についてですが、滋養強壮効果のある主な食品は、うなぎ、山芋、にんにくです。

うなぎは頻繁に食べることはなかなか出来ませんが、山芋やにんにくは食事に取り入れやすい食品ですので、積極的に食べたい食品です。

また、免疫を高める為に腸内環境を整えることも大切です。腸内環境を整えるといえば「ヨーグルト」ですね。ヨーグルトに含まれる沢山の善玉菌により、すぐにお腹を壊さない腸内環境を作りましょう。

運動ですが、バテてしまうようなきつい運動は不要です。駅や職場でエスカレーターやエレベーターを使っている場合は階段を使うようにしてみたり、いつもより一駅手前で降りて徒歩で帰ってみたり、近場へのお出掛けを車や電車ではなく自転車にしてみたり。日常に運動を取り入れることで毎日取り組め、継続することができます。

最初は少しずつで構いませんので、徐々に距離や時間を長くしていきましょう。免疫力を高める方法については、免疫力を高める方法は?食べ物などを紹介!の記事を読んでおきましょう。

ホルモン変化とアレルギー症状対策

生理前、生理中、妊娠超初期の寒気や花粉症等によるアレルギー症状の寒気については、上記に挙げた

・ストレス解消(自律神経を整える)

・血行促進

・滋養強壮

いずれも効果が期待できます。

免疫力を高める為に、どれか一つだけでなくすべてを意識して取り入れてみて下さい。

※ただし妊娠の場合は食事や運動内容に注意が必要な場合もありますので、医師に相談の上行って下さい。

まとめ

ライラック

いかがでしたでしょうか。寒気は発熱以外にも、沢山の原因によって引き起こされるということが分かりました。

中にはなかなか寒気とはイメージが結び付かない原因もあったかと思います。

「熱がないから大丈夫だ」と放置することはせず、寒気を感じたらこれらの原因で思い当ることがないかどうかをチェックし、対処法を試したりその他の症状や寒気が長引く場合には病院を受診するようにして下さい。

寒気の原因を改善することで、健康で強い体を手に入れましょう。

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