胃がムカムカする原因は?症状に合わせて対策を!

なんだか胃がムカムカする。そんな時ありませんか?

昨日食べ過ぎた?それとも何かほかに原因があるのかな?などわかりやすい原因が特定出来るのであれば良いのですが、何も思い当たる原因が無いのに胃のムカムカが発生しているのであれば、それはもしかしたら何かしらの病気が潜んでいる可能性もあります。

胃のムカムカや違和感が発生を抑えるには、まずは原因をしっかり明らかにしなければ対策をすることも出来ません。

あなたのその胃のムカムカはどうして起こっているのでしょう?

自分に当てはまる内容の原因を探して、対策法を打っていきましょう。ここでは胃のムカムカが発生している原因と、考えられる病気などの可能性とそれらの症状の対策法と改善方法を紹介していきます。

胃のムカムカが起こるのはなぜ?

胃腸

胃がムカムカするとは、その多くが胃の辺りが気持ち悪く、吐きそうで吐けないような状況だと思います。胃の中ではどのようなことが起こっているのでしょうか?

胃がムカムカしている時に胃の中で起こっている問題を紹介します。ムカムカの症状の特徴についても紹介しますので、どうしてムカムカしているのか判断してみましょう。

胃酸の逆流

食べ物が食道から胃の中に入って十二指腸へと行きます。本来は一方通行で流れていく中、何かしらの原因で胃のぜん動運動が逆の方向に起きることで、食べ物が胃酸と一緒に逆流してしまい、ムカムカしたり、吐き気を催したりといった症状を起こします。

また、このような逆流した胃酸によって食道が酸で傷つき、さらに別の症状を引き起こすこともあります。

症状としては、頻繁な吐き気、口の中が酸っぱくなる、喉がイガイガする、ゲップがよく出る。などの症状が発生しつつ胃のムカムカが発生します。

食べ物が長時間溜まっている

消化の悪いものを多く食べたり、自分が消化できる許容量を超えて食べてしまった場合や、油っこいものを食べてたなどの食事内容によって、胃の中の物が十分に消化できずに長時間溜まってしまっていることで胃のムカムカを感じている可能性があります。

普段からよく食べる食事では脂質が最も消化に時間のかかる食材になります。大雑把に言えば胃での消化にかかる時間は炭水化物が2〜3時間、タンパク質に4〜5時間、脂質に7〜8時間程の時間がかかります。

しばらくは何も食べずに胃の中のものを消化させましょう。消化が遅れてしまった後には腹痛の症状も発生しやすい問題もありますので注意しましょう。

ストレスや疲労

普段と同じ量の食事をしているだけで、消化不良が起きることは考えがたい状態でも、仕事での疲労やストレスの度合いによって、思っているよりも体が疲労している事があります。

その影響で自律神経が乱れてしまい軽い自律神経失調症の症状に陥り、胃酸の分泌が十分に行われずに消化不良になってしまう事があります。

特に睡眠不足、唇や口内の乾燥が発生するほど体が弱っている場合には胃がむかつきやすい場合があります。

とにかく休んで自律神経やホルモンバランスを整えましょう。

胃が熱を持っている「胃熱」になっている

胃が通常の温度よりも高い状態になっていることで、食べかすなどからのガスの発生が多くなってしまって胃の中で膨らんで胃がムカムカしてしまうことがあります。

特に辛いものや刺激の強いものが影響して胃が熱を持ってしまうことがあります。影響に関しては個人差がありますが、特に辛さに弱い人は胃が熱を持ってしまって辛いものを食べた後に胃がムカムカしてきます。

ゲップなども発生しやすくなり、そのうち墳門や下部食道括約筋なども緩んできて逆流性食道炎にもつながりやすくなります。

胃熱を発生させる可能性のある食材としては、辛いもの、脂っこいもの、甘いもの、乳製品などの商品があります。これもストレスの影響で普段影響の無い食事内容でも胃のむかつきが発生してしまう事がありますので、体調によって食事内容を意識することが重要です。

疾患が原因

様々な疾患が原因によって胃の活動が活発になりすぎたり、または反対に衰えたりすることでも胃のムカムカは起こります。

さらに、ムカムカだけでなく、強い吐き気がする場合は、胃や腸の疾患だけでなく、脳の疾患や耳鼻の疾患の可能性も考えられます。ちょっとした胃のムカムカだからと軽く考えずに、長期間続いている場合や吐き気などが併発してくるようでしたら、まずは対応の医療機関に受診してください。

胃がムカムカする原因と対処法は?

胃痛

胃がムカムカするときの原因は色々なことが考えられます。あなたの症状はどれに当てはまりますか?

対策法と予防法も合わせて紹介しますので、当てはまる原因を特定して対策法を打って行きましょう。

暴飲暴食

急激な食欲の増加によって、普段とは比べ物にならないくらいの量の食べ物や飲み物を食べたり飲んだりしてしまい、後になって胃がムカムカする。そんなことありませんか?そんなときは、胃が消化不良を起こしている可能性があります。

気をつけたいのは、市販の胃薬を飲んで楽になってしまい、同じようなことを繰り返してしまうことです。こうした状況を繰り返すことで、胃が傷つき出血したり穴が開いてしまうことがあります。

・対処法

対処法は、まずは胃を休めましょう。胃の中をすっきりさせるために食べることを止めるか、消化の良いものなどを食べるようにしましょう。また普段から規則正しい生活を送り、不規則な食生活習慣を正しましょう。

長ければ半日くらいのプチ絶食をして胃を休ませることが大切です。水分はしっかり取って脱水症状にならない様に気をつけながら断食を行ってください。

食事からの水分が摂取できないので普段よりも2倍くらいの量の水を飲んだほうがいいでしょう。

・予防方法

予防法は、ストレスなどを溜めないことです。多くの方がストレスなどの原因から暴飲暴食をしています。暴飲暴食はストレス解消にはなりません。適度な運動やそのほかのストレス発散方法を探しましょう。

またコーヒーや紅茶などのカフェインの多いものや唐辛子などの刺激物は、胃を痛める原因にもなります。気をつけましょう。夏などの暑い季節は冷たいものを多く摂りがちですが、これも胃の活動を低下させる原因です。冷たいもののとりすぎには注意しましょう。

喫煙

タバコも胃のムカムカの原因になります。

タバコを吸うと血管が収縮して血行が悪くなります。それは全身に及ぶので、胃の血管も収縮するということです。胃の内部の粘膜には細い毛細血管がはりめぐらされているので、喫煙で血流量が減ったときに胃の機能が正常に働かなくなります。

そうすると胃と十二指腸の間の部分の筋肉の機能を制御する自律神経が乱れ、胆汁などが逆流したりします。喫煙の習慣がある人はこの状態が常に続くので、胃がムカムカすることがあるのです。またそれだけではなく、胃粘膜が傷つきやすくなっているために潰瘍などを起こしやすいことも分かっています。

・対処法

対処法は、まずは胃のムカムカが発生している期間中は禁煙を心がけることです。その後出来るだけ喫煙本数を少なくして対処していくといいでしょう。

急に禁煙をしてしまうと逆にストレスに繋がってしまうこともありますので本数を減らすことから始めていきましょう。

・予防方法

予防法としては禁煙を目指して本数を減らしていくことしかありませんが、電子タバコに変えて少しでも体への負担を軽減にしていくことも重要な予防法でしょう。

しかし、流行からまだ日が浅い電子タバコですが、発がん性物質の検出や体に害のある成分を新たに検出されていて、タバコよりも害が少ないと言われていますが、実際のところは多くの国で販売中止や医師からの処方なしでは使用できないなど、規制がきびしくなっているものでもあります。

出来れば禁煙を目指して予防していく方法が最良でしょう。

妊娠初期

女性で、特にそのほかの原因が思い当たらない場合は、妊娠の兆候であるつわりかもしれません。

つわりとは、妊娠の初期から始まる特有の現象です。胃がムカムカしたり、何かしら口にしていないと気持ち悪くなる、匂いに敏感になる。異常やだるさや眠気など、その症状は人によってさまざまです。

原因は妊娠すると出てくるホルモンの影響や黄体ホルモンの影響、また精神的なものなどといわれていますが、この原因でこの症状というのがはっきりとしていないのが特徴でもあります。

・対処法

対処法は、まずは妊娠を確認しましょう。妊娠していると薬が飲めません。妊娠していてつわりであると分かったら、まずはおかゆなど消化の良いものを食べるようにしましょう。

しかし人によっては、ご飯の香りがムカムカの原因であることもあります。まずは自分が食べれるものを少しずつ食べることでムカムカも収まります。そしてムカムカだけでなく、胃の痛みや吐き気などで、食べ物や飲み物も取れない状態の時はすぐに医療機関に受診しましょう。

妊娠は体力勝負です。まずは自分の身体をいたわり、お腹の赤ちゃんを元気に育てましょう。

逆流性食道炎

胃酸などの酸性の強い胃の内容物が食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症が起きる状態を逆流性食道炎といいます。

食道は胃酸に対抗するほどの機能が無いために炎症を起こしやすく、その状態が続くとただれたり、潰瘍などが発生しやすいのです。

原因として考えられるのは、

①食道知覚過敏といわれる状態

ストレスが原因です。

②胃酸分泌の増加

アルコールやコーヒーなどカフェインの取りすぎや過食などが原因です。

③食道括約筋の機能低下

主に加齢が原因です。

④腹圧があがり胃の中の圧が上昇

下着やベルトなどの過剰な締め付けによる腹圧や肥満、重たいものを持つなどの一時的な腹圧の上昇が原因です。

このようなことで起こるといわれています。

・対処法

対処法は、薬剤による治療法が主なものです。胃酸の過剰な分泌を抑える薬や胃酸の逆流による食道の炎症を抑える薬を処方されることが多いです。

また、自律神経を整える、食べた後すぐに横にならないなどの方法で症状が悪化するのを防ぎましょう。

・予防方法

予防法としては、規則正しい生活や食生活をしたり、ストレスを溜めないことが必要です。この疾患はなかなか治りにくいといわれています。まずは症状を抑えながら生活習慣を整えることが必要です。

また姿勢が悪いことでも腹圧が上昇して逆流性食道炎が起きやすい問題が発生します。ですので、姿勢を良くする整体などをしていると下部食道括約筋の筋肉も鍛えられて問題が発生しづらくなるでしょう。

急性胃炎

胃粘膜に起こる炎症です。症状は、食欲不振や胃の辺りの不快感、胃がムカムカすることが挙げられます。また時に痛みを伴う吐血などの症状があります。しかしこの疾患は一時の場合であったり、症状も軽いことが多く、多くの人が罹りやすい疾患でもあります。

原因は

  • コーヒーや紅茶などのカフェインの摂りすぎ
  • 唐辛子などの香辛料の摂りすぎなど
  • 風邪薬などの市販薬
  • 冷たいものや熱いものの摂りすぎ
  • ストレス
  • タバコの吸いすぎ
  • 不規則な生活習慣
  • 食物アレルギー

といわれています。しかしこの疾患は症状も軽く、多くの場合市販の胃薬などで完治してしまうことがあり、気にしていない人も多い疾患です。

ただ気をつけたいのが、日常的にこのような症状がある場合は慢性胃炎になっている可能性があります。この場合は放って置くと重篤化する危険があるので、医療機関に早めに受診することをオススメします。

・対処法

対処法は、原因は分かっている場合は、その原因を排除することです。またしばらくは消化のよい食べ物で様子をみながら薬で治療するのが一般的です。

胃炎については、胃腸炎になる原因はストレス!?予防や治療の方法はこれ!の記事を参考にしてください。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍は、胃酸や十二指腸潰瘍によって胃壁がただれて傷がつき、ひどくなると内部の筋肉までえぐられてしまう状態になる疾患です。

症状は主にみずおちから左にほうにずんとした痛みを感じたり、胃がムカムカしたり、または胸焼けのようなものを感じたり、胃の出血から吐血する場合もあります。

原因としては、

①ストレス

過労やストレスなどで精神的に疲れが生じていると、自律神経が乱れることがあります。そのせいで胃酸と胃の粘液のバランスが崩れ、胃酸が多く出すぎ、粘膜を傷つけるのです。

②薬の副作用

肝臓や肺の慢性疾患や降圧剤などの服用によって起こる副作用の可能性もあります。このような薬を服用していると胃酸が多く出るようになり、バランスを崩すのです。

③ピロリ菌

治癒と再発を繰り返すようであるなら、ピロリ菌に感染してる可能性があります。治療法は、まず検査でがん細胞があるかないかを調べます。この潰瘍からがんになる可能性がとても高いからです。

がんでないと分かった場合には、胃酸を押さえる薬と食事療法や生活指導などの生活習慣や食習慣を正すことを行います。ただし、胃に穴が開いてしまっている場合は手術による治療法になります。またピロリ菌感染の場合も特殊な薬の投与によって除去します。

胃潰瘍については、胃潰瘍の症状をチェック!治療するための方法は?の記事を読んでおきましょう。

この3つの原因の可能性があり、痛みやムカムカが発生している場合には中度にまで症状が悪化している可能性がありますので早めに病院に行きましょう。

胃のムカムカで病院に行く場合は何科に行くべき?

病院

胃のムカムカが発生していて、それが長期間もしくは頻繁に発生している、または症状があまりにも辛い場合には胃腸科、消化器内科、内科など専門家のいる病院での検査を受けるようにしましょう。

市販薬での胃腸薬などの使用では誤って使用してしまって症状を悪化させてしまう危険性がありますのでしっかり症状から原因を特定して使用することが大切になります。

どのくらいのお金と時間がかかるの?

病院での検査でかかる自己負担額はだいたい5000円を想定しておきましょう。これは胃カメラで検査を受けたときの金額になります。

さらに初診での初診費用や胃カメラで無いかしらの病気や問題が確認された場合には別途検査費用が上乗せで掛かってきますので、保険が適用されて3割負担になっても10000円〜15000円ほどの金額が掛かってきます。(病院によって値段は上下します)

時間は待合の時間にも寄りますが検査自体は30分ほどで終わってしまいます。

経済的な負担も大きいですが、病気になってしまうと更に治療費がかさんでしまいますので、病気や原因を早期発見して治療していきましょう。

病院に行って原因が消化不良で胃腸薬をもらっただけで終わって高く付いたと思っていても、実際にはその軽い症状が胃潰瘍などを引き起こす原因になりますのでマイナスに捉えずに早めに治せてよかったとポジティブに捉えるといいですよ。

まとめ

いかがでしたか?胃のムカムカにも色々な原因がありますね。

まずは自分の身体ときちんと向き合って、規則正しい生活や食生活を心がけましょう。また過剰なストレスを溜めないように気をつけましょう。もしそれでも胃のムカムカが気になるようでしたらそれは別の疾患かもしれません。早めに医療機関に受診しましょう。

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