自己犠牲をする人の特徴とは?心理やデメリットを紹介!

何か物事をするときに「自分は自己犠牲を払っている」と感じたことはありませんか。自己犠牲を払う人は無理やりさせられているというものはなく、自分から自己犠牲したがるという側面があります。

自己犠牲したがる人にはメリットやデメリットがあります。ここでは自己犠牲について考えて見ましょう。

自己犠牲とは

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そもそも自己犠牲についてどのようなイメージを持っていますか?

  • 自分を犠牲にすること
  • 自分を顧みないで相手に尽くすこと
  • NOと言えずに何でもやってしまう人

大体このようなイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。

字面で見ると「自己を犠牲にする」ということで、自分を犠牲にしてでも何かをするというイメージが湧くという人がほとんどだと思います。

自己犠牲の意味は?

自己犠牲の意味は周知のとおり、一言で言うと「自分を犠牲にすること」です。他の人や事柄において、自分の時間や労力や命をささげることを意味します。

自己犠牲は様々な宗教でも重視されており、自己犠牲はとても良いことであると考えられています。また、人間だけでなく、生物一般において、自己犠牲を払っているとみられる現象が多く見られます。

宗教における自己犠牲

●1.般若心経…自己犠牲とは「自己を放棄すること。」自分以外のものが普遍的世界である。

●2.法華経…自分の利益を犠牲にしてでも他人の利益を図る「利他心」ほど尊いものはない。

●3.キリスト教…「自己犠牲は愛」。人類の罪の罰のすべてを受けるために十字架に架かったイエス・キリストについて書かれている。

生物学における自己犠牲

人間を含む生物一般でも親が子を命がけでかばったり、仲間のピンチを守るなどと言った行動は多く見られる。

このような自己犠牲を行う行動のことを利他的行動と呼ばれています。親と子での自己犠牲は血縁選択説、仲間など血のつながりのない関係で行う自己犠牲を互恵的利他主義と区別されています。

実は日本人は自己犠牲に対して評価が異常に高い

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日本人は自己犠牲を美徳とする風習が根強く残っています。

それは昔話として古くから残っており、日本自体が自己犠牲の国だと言っていいくらい自己犠牲に対して評価が異常に高いです。

昔話の慣習

日本の昔話やことわざで自己犠牲を払うように大昔からある種の刷り込みを受けていると言っていいです。

例えば、「鶴の恩返し」では鶴が自分の羽根を抜いて機織りをし、「笠地蔵」ではおじいさんが手持ちの笠だけでは足りずに自分の手ぬぐいを地蔵に巻いてあげるなど日本昔話では自己犠牲の場面が多くあります。

また、ことわざでは「情けは人のためならず」という言葉があり、「人への情けはいずれ自分に帰ってくるものなのでどんどんかけてやりなさい」と意味があるため、自己犠牲に対して美しさすら感じさせています。

小さいうちから自己犠牲を払うように刷り込みをされている状況にあると言っていいでしょう。

残業が美徳

高度経済成長により日本が発達した頃ぐらいから、残業が美徳であるという風潮が強くなっています。

朝早く来て夜遅くまで働くことや仕事を完璧に仕上げてから帰る、休日なのに出勤するなどの用に、就業規則外に働くことに対して異常なほど評価が大きいという風に言えます。

しかし、仕事が出来る人ほど仕事が早く、効率的にこなすことができると言え、上記のような残業美徳説は効率の悪い仕事が出来ない人ほど得をすると言う事ができ、本当に仕事が出来る人はしっかりと自分の業務をこなしているのに、評価をしてもらえず、むしろ会社に貢献していない、自己犠牲をしないダメな人間としてみられてしまうのです。

女は家のことをして当然

「女は黙って家事をしろ」、「家のことは女に任せて、自分は外で働く」など、家事や子育てなど家のことはすべて女性がするという風潮がいまだに根強く残っています。

「大黒柱」と言うように、男性は第一線で働き、女性は家庭を守っていくというような言葉もあります。

しかし、これは家庭のために女性が自己犠牲を払う事に他なりません。

女性が料理・洗濯・掃除をして、さらに子育てをするのは当たり前で、そのために自分がしたいことを我慢するという風潮が日本にはあると言えます。

「遊びに行きたいけど子どもがいるからいけない」、「やりたいことがあるけど、家事・子育てが忙しくて出来ない」などと自分の気持ちを飲み込んで、家事、育児をするということは自己犠牲に他なりません。

近年では共働きが50%超え、キャリアを目指すという女性も増えてきましたが、それでも家事や育児の比率が女性の方が極端に高く、仕事の後に家事、育児をするため、休む暇がありません。

夫が家事、育児に協力しても義母や他人は「旦那さんに家事をさせるなんて…」と男に家事をさせることに対して難色を示す人が多いです。このように女性だけが犠牲になる社会が当然でそれが素晴らしいという自己犠牲の風潮は長らく根強く残っているのです。

母性神話による自己犠牲

特に女性の場合は自己犠牲が母性神話によるものであるということが挙げられます。

子どもが生まれた母性が働いて子どものために一生懸命になる、自分のことなど二の次で自然と子どもの世話をしたくなるという母性神話により女性が自己犠牲を払うことが当たり前となっています。

この母性神話があるため、自分で自分を責めたり、「母親なのに」と周囲から責められることが多いです。しかもそれは医者や看護師、カウンセラー、幼稚園の先生などの専門家に言われることがあります。

この母性神話のせいで女性が自己犠牲を払わないといけない世の中になっていると言っていいでしょう。ま

自己犠牲をする人の特徴

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では自己犠牲をする人にはどのような特徴があるのでしょうか。自己犠牲を払う人はいくつかタイプが分かれており、それぞれ特徴があります。

その特徴を知ることで、自己犠牲をしたがる人の心理がわかるでしょう。

自分が犠牲になったほうがマシだと考えるタイプ

自己犠牲をしたがる人は人が嫌がる姿を見たくないと思い、自分が我慢すればすべて丸く収まるという考えを持っています。

自分が犠牲になって問題が解決すれば、周りの人が嫌な思いをしなくて済むから平気で自己犠牲をする。

このようなタイプは、正義感が強い人に多いタイプです。いわゆる正義のヒーローです。

また、自分が人のせいにしたり、他人を巻き込んでしまうと後味が悪くなり、その結果ずっと引きずって辛い想いをしてしまいます。

そのような思いをするくらいなら、自分が犠牲になればいいと考え、そのほうが気分的にも楽だと思っているのです。

今まで自己犠牲をした方が物事がうまくいった人や自己犠牲をしなかったらか失敗したという人は自己犠牲を払いたがる傾向があります。

人から認めてもらいたいタイプ

自己犠牲をすることは自分にとって良いことではないのではと感じてしまうものですが、嫌なことや他人が敬遠することを自分が代わりに行うことで、人から感謝されることが多いです。

人から感謝されたり、尊敬されるということで快感を得られ、再びその快感を得たい思うがあまり自己犠牲を感じているのです。

褒められたり尊敬されるのが好きであったりなど、他人から評価してもらうことで自信が付く、いわゆる褒めて伸びるタイプと言えます。

自分に自慢できることや得意なことがあまりなく、人から評価される、認められる経験が少ないタイプは、自己犠牲を払う事でした感謝される機会がありません。

中には感謝されることで優越感を感じる人もいます。

人から感謝されたくて、認めてもらいたいがために自己犠牲を払いたがるのです。

断れないタイプ

自己犠牲を払う人のタイプにはしたくてしているわけではないというタイプもいます。頼まれると断れないタイプや優柔不断でしなくてはならない状況に陥ってしまうようなタイプです。

人から頼まれたり頼られると、どうしてもこた割ることが出来ずに結果として自己犠牲を払っているという結果を招いてしまうのです。

自分の考えをはっきりと言う事が苦手な人や、意見を言うことにためらいがある人は、自己犠牲をしたがる人というイメージを与えてしまっていることがあります。

本当は嫌々やっていて、自己犠牲なんてしたくないと思っているのに、結局自己犠牲を払うことになってしまうという結果になってしまい、周りから自己犠牲を払いたがる人と思われてしまいます。

心優しいお母さんタイプ

誰かに押し付けたら不快な思いをするというような物事を代わりにやるなど、人の気持ちを考えることが得意な人は、自分の気持ちよりも周りの気持ちが気になってしまいます。

本当は嫌なのに断れないのではないか、あの人の立場で考えたらどうするかということを考え、自己犠牲をしてしまいます。

人の痛みがわかる心の優しい人や、人が辛い想いをするのが見てられない人、世話好きの人に多く、自己犠牲をはかります。

このような人はトラブルを起こすのが大嫌いなため、トラブルを回避するためには自己犠牲が大切だと思っています。自己犠牲をして人間関係が上手くできるならそれでいいと思うのです。

また、心優しいだけでなく、責任感が強いです。

「私がなんとかしないと」という責任感と優しさにより自己犠牲を払っています。

誰かが苦しむ姿を見たくない、嫌がることを人に無理やり押し付けたくないという思いから自己犠牲をしたがるのです。

他人に頼ると心配で任せることができないタイプ

自己犠牲をしたがる人には、他の人に任せてどうなるのか心配になってしまうタイプの人がいます。

頼っていろんなことをお願いしたいと思っていても、自分が思っているようにやってくれるかが気になったり、頼りにできなくてすべて自分でやるようになります。どんなに忙しくても辛いことでも、自分でやったほうが満足した結果になり心配がいらないという心理状態になっています。

例えば、仕事が10個あって、半分は周りの人に回してしまえば、時間的にも効率的にも早く行うことが出来ます。

そのようにわかってはいるものの、自分で10個やらないと、結果が得られないと思っているため、そのことが自己犠牲を払うことに繋がるのでしょう。人に任せたら失敗してしまった、人に頼ったら満足できないものになってしまったという経験がある人は自己犠牲を払いたがる傾向にあります。

もし失敗をしても悪い結果になってしまっても、すべて自分でやった結果のため、受け入れることができるのです。このようなタイプは完璧主義者に多い一面だと言えるでしょう。

自己犠牲による弊害

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上記のような自己犠牲の精神を持っている人はいわゆる優等生タイプに多いです。小さいころから物分かりが良く、なんでも言うことを聞き、「はい、わかりました」と素直に従う子に育てられ、「大人に褒められる子」になりたいと思っているような人に多いです。

これは学校でも家庭でも同じように考えています。

このようなタイプが将来大人になると、人間関係では表面的にはメリットばかりですが、心理的なデメリットが多くあります。

自分の欲求を抑えすぎることで起こる弊害

心理学用語で「抑制過剰効果」というメカニズムがあります。これは自分の欲求を必要以上に押さえつけようとすることで、一見控えめで謙虚で、考え深くて、慎重なタイプに見られることが多いです。

自己犠牲を払う素直で従順な人は世間的には「良い人」だとして好かれるタイプです。しかし、このタイプは人の言うことを素直に聞き行動することで、責任を取りたくないという想いの表れとして捉えられることがあります。

自発的に欲求を満足することができないため、他の人の言いなりになってしまい、自分で決めることが出来なくなります。

一見高い評価を得られそうなこの自己犠牲の精神は自分のメンタルだけでなく、人間関係でも弊害を生むことがあるのです。

自己犠牲をすることで起きる心理的デメリット

何かあった時に責任が取れない

このように自己犠牲を払うタイプは学校の成績を取ったり、先生の言うことなど、はっきりとした基準がある時は大きな力を発揮します。

しかし、仕事においては、「自分が無い」と言う事は不利になります。例えば、ミーティングなどで自分が良く分かっていないことだと、どんなに重要な議題でも自分から積極的に意見を述べたりせず、多数派の意見や有力者に従い、その場を取り繕う傾向があります。

その後なにか問題があった時に責任が取れず悩みを抱えてしまいます。

心に余裕がなくなる

常に自己犠牲を払っていろんなことをするため、体力的にも時間的にも余裕がなくなり、結果として心に余裕がなくなってイライラしてしまいます。

あれもこれもと受け持ってしまい、常に1人で動き回ることになり、疲弊した状態になってしまいます。

心に余裕がなくなってしまうと、物事がうまくいかなくなってしまい、失敗することも多くなります。

他人がやって失敗するのを恐れるタイプは自分が失敗したほうがマシだと考えつつも失敗することを恐れています。

もし失敗したくないと思うのなら心に余裕がないときほど、誰かに頼ってみましょう。

うつ病になりやすい

自己犠牲を払いたがる優等生タイプはうつ病になりやすいという側面があります。

いろんな人に認めてもらいたい、褒めてもらいたいの一心で自己犠牲を払い追い詰められていくことになってしまいます。その時に認めてもらえたり、評価してもらえれば、満足をすることができますが、評価されなければ、絶望感にさいなまれ、「自分は何をしても価値が無い」とひどく落ち込み躁鬱状態になってしまいます。

うつ病にならないようにするには、メンタル面を変える必要があります。

自己犠牲を払う人は過度に真面目で熱心で、過度な気遣いをするという特徴があります。この、真面目さや熱心さ、自己犠牲、他者への気遣いの程度を自分の面tなるが壊れない程度に修正することで、うつ病を予防することが出来ます。

言葉で言うのは簡単ですが、実際にやるのはとても難しいことです。性格を変えていくことは困難です。そのため、臨床心理士や精神科医、専門家と相談をしながら改善できるのが理想的な方法です。

もし、自分に余裕がなくなっている気がした場合、うつ病になる一歩手前と言えますのでそうなる前に性格を変えていきましょう。

 まとめ

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日本は自己犠牲社会と言え、様々なことに自己犠牲を払う事が素晴らしいことであるという風潮があります。

それは特に社会や家庭の中で多く、男女問わず自己犠牲を払っていると言えます。自己犠牲を払うということは人間関係を円滑にするために必要なことなのかもしれませんが、自己犠牲を払うことで自分というものが壊れてしまうことがあります。

自己犠牲を払うこと自体は悪いことではないと言えますが、自分を正常な状態に保つために適度が大切なのです。

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