サヴァン症候群の症状について!日本人で有名人は誰?

ダスティン・ホフマンやトム・クルーズが主演した「レインマン」という映画で、サヴァン症候群がどんな病気なのか、全世界に知られるきっかけになりました。

また日本では、SMAPの中居正広さんが演じる「ATARU」というドラマの中で、サヴァン症候群で特殊な能力を秘めた青年が事件を解決していく様子を見て、どんな症状かご存知の方も多いと思います。

サヴァン症候群は、知的障害にも関らず、超越した特殊な能力を持っている人のことです。
この症状についての原因や能力例をご紹介します。

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サヴァン症候群について

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サヴァン症候群の概要やなぜこのような症状がでるか、原因についてご紹介します。

サヴァン症候群とは?

この病状につけられている、サヴァン(仏語:savant)とはフランス語で知るという意味が語源にあり、日本語に訳すと賢人や専門知識が高いといった意味を持ちます。その名前の由来の通り、特定の分野において超越した驚異的な能力を発揮する人をこのように呼びます。

このような天才的な能力を持っている人は、人とのコミュニケーションが苦手な自閉症を患っていたり、脳損傷患者、知的障害者、発達障害者と呼ばれる方の中から、1部の方に見られる症状です。

サヴァン症候群は自閉症患者の方の中では10%の確率で現れ、脳損傷患者、知的障害者、発達障害の方の中では、約1%の確率で見られます。また、女性よりも男性に発症する比率の方が高いといわれています。

サヴァン症候群の原因

サヴァン症候群の原因は色々な説が挙げられていますが、はっきりとした原因解明には至っていません。この病状には、様々な症例があり、人それぞれ能力が異なったり、持っている脳の障害内容が異なる為、同じ症例は2つとしてないとも言われています。

一説によると、脳は欠陥があったとしても、それを他の部分で補うことが出来るといわれています。その為、欠陥があった場合に、その欠陥部分を補おうと脳の別の一部分を発達させる為に、サヴァン症候群の人は、様々な分野で超越した能力を発揮することが出来ると考えています。

実際に、彼らの脳をCTスキャンすると、他の人とは違う状況を目にすることが出来るといいます。彼らの脳の一部は障害を受けていて、それを補うかのように、通常であれば使われないような部分を使って能力を発揮することが見て取れます。その為、脳内で活発になった箇所がこのような天才を産み生み出すと考えられています。

サヴァン症候群の症状

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サヴァン症候群と呼ばれる症状の特徴を2つご紹介します。

日常生活に支障をきたす

この病状はを発症する人は、自閉症、脳損傷患者、知的障害者、発達障害といわれる人の一部の方です。その為、1部分だけ優れた能力があるにも関らず、一方では日常生活が出来ないというケースがたびたび見られます。

例えば、「レインマン」という映画のモデルになったキム・ピークさんは、自分一人でシャツのボタンを止めることは困難で、常に父親の介護が必要でした。また、動物彫刻家として世界的に有名なアロンゾ・クレモンズさんは、IQが40程度しかないと推定され、靴紐も満足に結べず、自分で食事は取れずに、ほとんど話すことが出来ませんでした。

このように脳に障害がある方は、日常生活に何かしら支障をきたしています。

絵や記憶力に関して優れた能力を発揮する

主な症状は、絵や記憶力に関して、優れた能力を発揮することです。
下記のような例が症例として挙げられます。

  • ランダムで挙げた年月日の曜日を言い当てられる(カレンダー計算)
  • 航空写真を少しの時間見ただけで、詳細に書き写すことが出来る(映像記憶)。
  • 本や電話帳など膨大な量の文章を覚えられる
  • 短い時間で円周率や周期表などを覚えて、暗唱できる
  • 人並外れた、暗算が出来る
  • 音楽を一度聞いただけで、同じように再現できる
  • 10ヶ国語など複数の言葉を覚え自由に操る
  • オーケストラの作曲を頭の中だけで構築し、譜面に書き起こす
  • 目の前の風景を記憶して、鮮明に描ける

このような症例以外にも、膨大な量の本を一回読んだだけで完璧に記憶して、更にその内容を全く逆さから読み上げたりする方もいます。

このように、特徴としては絵や記憶力に関係するものが多く挙げられています。しかし人によっては、航空写真なら鮮明に描けるのに、風景画の場合は全く出来なくなるなど、対象物が変わると全く出来なくなってしまうこともあります。

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具体的な特殊能力例

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人によって、現れる超越する能力であったり、障害内容がことなります。その為、どんな内容が具体的におきているか、この症状で有名な6人の方の具体例をご紹介します。

キム・ピークさん

映画「レインマン」でサヴァン症候群の兄のモデルとなったといわれる人物、キム・ピークさんは、アメリカのサヴァン症候群の1人です。彼は、生まれたときから小脳に障害をもち、知能障害と診断され、4歳までは歩くこともできず、自閉症の為、対人関係を持たずに生活をし、シャツのボタンを一人で留められないなど、日常では父親の介護なしでは生活できない状況でした。

その一方で、彼はスーパーサヴァンと呼ばれるほど、超越した能力を持っていたといわれています。記憶能力に優れていて、幼い頃から読み聞かされていた本の内容を完璧に覚え、45歳当時には12000冊もの本の内容を暗記していました。また記憶する速度がとても速く、本1ページあたり8秒から10秒適度で記憶すると言われています。

記憶した本のジャンルは様々あり、電話帳や世界史、スポーツ、映画、地理、芸能、ミュージック、文学など幅広いジャンルを記憶していました。中でも彼が他の人よりも優れている点は、持っている膨大な記憶の中から瞬時に必要な情報や役に立ちそうな情報を引き出せることであり、コンピューターのような脳を持っているとも呼ばれていました。

アロンゾ・クレモンズさん

動物彫刻家として世界的に有名なアロンゾ・クレモンズさんは、幼い頃に外傷性脳障害が原因となり学習障害を患い、靴紐も満足に結べず、自分で食事は取れずに、ほとんど話すことが出来ない状況でした。

その為、人とあまり関りをもたずに、教室の片隅で1日中粘土をこねて動物を再現するなどして、幼少期を過ごします。学校の先生が粘土を取りあげた後も、別の素材をみつけて自分の部屋で彫刻に熱中していました。今では世界トップレベルの彫刻家の1人といわれ、彼は驚くほど鮮明にリアルな動物を作り出すことが出来ます。

彼の作品の多くは馬や牛が多く、数秒間の映像を見ただけで鮮明に再現できるといわれています。彼の母親の話によると、幼い頃からテレビで動物をみた後に、この時テレビで見た動物を30分程度で完璧に再現した作品を作っていたそうです。

トニー・デュボアさん

新生児の平均体重は3kgほどですが、彼は早産だった為、0.45kgほどの体重でこの世に生まれてきました。呼吸をするのも大変で、今にも息絶えてしまいそうだった為、医師はすぐに酸素マスクをつけました。しかし、過剰な酸素は失明を招く為、これが原因で彼は失明したと言われています。

盲目の上に成長も遅くすぐに、自閉症と診断されましたが、2歳ごろになった際に彼は急にピアノの前に立ち演奏しだしました。それ以降、音楽の魅力にはまり、ギター、ハーモニカ、トランペット、ウクレレ、チェンバロ、マンドリン、サキソフォンやバイオリンを含む20種類ほどの楽器を演奏できるようになりました。

彼は盲目の為、楽譜を読むことが出来ませんが、全ての音は耳だけを頼りに覚えていました。覚えた楽曲は約8000ほどあると言われています。

フローレンスとキャサリン・ライマンさん

フローレンス・ライマンさんとキャサリン・ライマンさんは双子で生まれ、全く同じ特殊な能力を持っていました。このようなサヴァン症候群という特殊な能力は、基本的には男性の方に現れるのが多いのですが、この2人は女性で発症した珍しい例です。

二人はカレンダー計算をすることが出来、人が生年月日をいうと、それが何曜日なのかを言い当てることができました。この西暦の年月日から曜日を計算する方法は、とても難しいといわれ一般の私たちが簡単に出来るなものではありません。このような難しい計算方法を頭の中で瞬時にできてしまうのも、サヴァン症候群の能力をもつ方の特徴的な症状とも言えます。

適当にある日付を指定すると、彼女たちはこの時自分たちがどのように過ごしたか、何を食べたか、天気はどうだったかなどを鮮明に話すことが出来ます。また、その他にも60年代70年代のポップスに関する膨大な知識があることや、好きなテレビ司会者がどんな服を番組できていたかリストにすることが出来るなど、別の内容でも優れた記憶力を発揮しています。

トム・ウィギンスさん

盲目である彼は13歳の頃に、一度に2つの曲を聞き、聞いた曲を完璧に再現してピアノを弾いたといわれています。彼は奴隷として生まれた為、その当時の白人の主人に才能を見出され、アメリカ南部中心に音楽活動を始めました。

彼の超越した才能は、世間の注目を浴びるのに時間がかからず、すぐに人気になりました。彼は楽譜が読めない為、音楽は全て耳から聞いたものを記憶し、全ての音を完璧に再現することができたと言われています。

その他にも、あらゆる動物の鳴き声の真似が出来たり、背後にピアノを置いて右手と左手で違う曲を弾きながら、別の曲を歌うことが出来たとも言われ、類稀なる才能を発揮していました。

山下清さん

日本人でこの病状で有名な方は、山下清さんがいます。彼は日本のゴッホだと呼ばれていたほど、有名な日本の画家です。彼は見たものを瞬時に記憶して絵に再現できたといわれています。彼は3歳の頃に重い消化不良を患い、これを気に軽い言語障害や知的障害の後遺症を持ちました。

彼は、自由でいたいという強い願望から旅に出て、旅先で見た風物を瞬時に記憶して、旅を終えて故郷に帰ってから、実家や彼の過ごした障害者施設で、その記憶した風物を鮮明に絵で再現したと言われています。

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まとめ

このサヴァン症候群は、日本ではあまり知られていませんが、アメリカなどではこのような能力について神から与えられた能力などと呼ばれ、様々な支援活動が行われています。

このような症状が現れた際に、変人や奇人扱いしたり、問題行動だと思う方も中にはいます。しかし、この障害と呼ばれているものを1つの個性や能力だと判断し、日本でも徐々に支援活動が始まっていったら、彼らの生活の幅も大きく変わっていくと思います。私たちも一緒にどのように彼らの能力を生かしていくかを考えていくのが大事だと思います。

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