世の中には様々なタイプや価値観の人が存在します。世の中にはポジティブシンキングな人たちばかりがいるわけではありませんから、案外「目の前の仕事から逃げ出したい」と感じた経験のある人は少なくないのではないでしょうか?
学生までの人間関係は自分と似たタイプや価値観の近い人が多いのですが、社会人になるとそのようなわけにはいきません。上司や同僚にタイプや価値観が異なる人がいれば、付き合わざるを得ないですよね。そんな人間関係からストレスを感じる人もいるでしょうし、仕事のプレッシャーが重荷となって精神的な負担を感じる人もいるかもしれません。
そこで今回は、仕事から逃げ出したいと思う理由、仕事から逃げ出したい時の対処方法について、ご紹介したいと思いますので参考にしていただければ幸いです。
仕事から逃げ出したいと思う理由
そもそも仕事から逃げ出したいと思う人たちは、どうしてそのように思うのでしょうか?仕事から逃げ出したい時の対処法を探るにしても、その原因や理由が分からないのでは対策しようがありません。そこで、まずは仕事から逃げ出したいと思う主な理由について、ご紹介したいと思います。
職場の人間関係
仕事から逃げ出したいと思ってしまう最大の理由は、やはり職場の人間関係にあると言っても過言ではないでしょう。
学生までは自分と似たタイプや価値観の近い人とばかり付き合うことで問題ありません。しかし、社会人になるとそのようなわけにはいかず、上司や同僚にタイプや価値観が異なる人がいても一緒に仕事をしなければなりません。とはいえ、自分自身と考え方が異なる人たちとの関係は、心理的なストレスを伴います。そして、この心理的なストレスが積み重なって大きくなると、仕事どころではなくなって逃げ出したくなる心理状態となるのですね。
職場の労働環境
仕事から逃げ出したいと思ってしまう理由の一つとして、職場の労働環境が良くないことも挙げられるでしょう。
例えば、仕事が忙しくて休みがとれない、あるいは人不足や仕事量が膨大で毎日遅くまで残業続きといったケースです。このように会社などの職場における状況が厳しければ、いくら前向きな気持ちを持っていたとしても、疲労によって次第に心も身体も擦り減ってストレスとなります。心身ともに疲労が溜まってくると、それまで楽しいと思っていた趣味や遊びですら、それを楽しむ気持ちや余裕が失われてしまいストレス解消もままならなくなります。結果として心身ともに行き詰まり、仕事から逃げ出したいと思ってしまうわけです。
仕事に対する責任やプレッシャー
仕事から逃げ出したいと思ってしまう理由の一つには、任されている仕事における大きな責任や責任に伴う過大なプレッシャーも挙げられるかもしれません。
例えば、会社員をしていて日々真面目に取り組んでいれば、時として大きな取引先企業の担当となることもあるでしょう。自社にとって大きな存在の取引先を担当することは、大袈裟に言えば会社の未来を背負うわけですから、とても大きな責任があり精神的な重圧も小さくありません。
そのようなプレッシャーがかかる状況下では、失敗やミスをできないと思考や行動が萎縮しがちになり、余計に会社や自分自身が期待するパフォーマンスを発揮することができない悪循環に陥る可能性があります。そして、現実に悪循環に嵌ってしまうと、仕事から逃げ出してしまいたいと思ってしまうのですね。
仕事での失敗やミス
何事にも間違いや失敗はつきもので、間違いや失敗をしない人はいません。しかし、中には仕事で失敗やミスをしたことによって、仕事から逃げ出したいと思ってしまう人もいるようです。つまり、仕事での失敗やミスをすることも、人によっては仕事から逃げ出したいと思ってしまう理由の一つとなりうるのです。
例えば、とても真面目な性格の人や完璧主義な傾向にある人は、仕事で失敗やミスをすることによって周りの人に迷惑をかけてしまうことについて、人並み以上に心苦しく感じてしまいます。そして、そのような心苦しさや罪悪感が精神的なストレスとなり、失敗やミスを繰り返して精神的ストレスが積み重なると、仕事から逃げ出したいと思ってしまうのです。
仕事から逃げ出したい時の対処方法
このように仕事から逃げ出したいと思う主な理由を挙げてみましたが、共通するのは何らかのストレスがかかっていることだと言えるでしょう。それでは、仕事から逃げ出したいと思った時には、どのように対処すれば良いのでしょうか?そこで、仕事から逃げ出したい時の対処法について、ご紹介したいと思います。
仕事から逃げ出したいと思う原因を探る
仕事から逃げ出したい時の対処法として、まず最初にしなければならないことは、仕事から逃げ出したいと思う原因を探ることです。
前述したような仕事から逃げ出したいと思う主な理由だけに限らず、その他にも仕事上で何らかのストレスがかかることにより、仕事から逃げ出したいと思うケースもあるでしょう。というのも、ストレスの感じ方やストレスを感じる要因は、人によって異なるからです。
そもそも物事の対策や対処をするには、その物事の原因や理由を知る必要があります。それゆえ、仕事から逃げ出したいと思う原因や理由を把握することが、効果的な対策や対処につながるのです。ですから、仕事から逃げ出したいと思ったならば、そのように思う原因や理由を明確にする必要があるでしょう。
逃げ出したいと思う状況の改善を試みる
仕事から逃げ出したい時の対処法の一つとして、自分が逃げ出したいと思う状況の改善を試みることが挙げられるでしょう。
仕事から逃げ出すということは、仕事を辞めるということです。そして、仕事を辞めることは、自分や家族の生活の糧となる金銭的な収入が断たれることを意味します。であれば、逃げ出したいと思う状況が改善されることが、最も影響が少ない対処法と言えます。
もちろん仕事から逃げ出したいと思うくらいですから、その状況を改善するには気力や勇気が必要であり容易なことではないでしょう。例えば、上司のパワハラに代表される人間関係の改善には、大きなエネルギーが必要です。
ですから、この対処法を選択できるのは、仕事から逃げ出したいと悩みが生じる中で、未だ精神的に多少の余力がある人に限られるでしょう。
仕事は仕事と割り切り、仕事後の御褒美を考える
仕事から逃げ出したい時の対処法の一つに、仕事は仕事と割り切って頑張るために自分に対して御褒美を考えることも挙げられます。
仕事から逃げ出したいと思う状況で踏ん張るためには、自分を奮い立たせるためのインセンティブや御褒美が必要です。そして、厳しい状況を乗り越えるためにも、なるべく短期間かつ内容的にも達成しやすい目標を設定して、達成したら自分へのインセンティブや御褒美をあげるようなルールにすると良いでしょう。
例えば、1週間無事に仕事を乗り切ったら大好物のパンケーキを食べる、この仕事が終わったら休みの日にエステへ行く、といった具合です。
とにかく、目標を達成しやすいように短期間で簡単な内容の目標にするのが、厳しい状況を乗り越えるためのコツと言えるでしょう。
有給休暇をとってみる
仕事から逃げ出したいと思う時には、通常の休日に加えて有給休暇をとってみるのも一つの対処法と言えるでしょう。
前述したように仕事から逃げ出したいと思うのは、仕事上で何らかのストレスがかかっていることが原因であることがほとんどです。通常の休日で、そのストレスが解消できれば問題ないのですが、たいていは疲労回復に通常の休日を費やしてしまうでしょう。そのため、通常の休日に加えて有給休暇を取得することによって、通常の休日を疲労回復に充てた上で、追加の休みである有給休暇日に自分の好きなことをしてストレスを発散するのです。
好きな時に長期休み・長期休暇をとれればベストですが、現実は夏季や年末年始くらいしか長期で休めません。ですから、それ以外の時に仕事から逃げ出したいなと思ったら、上手く有給休暇を使ってみると良いのではないでしょうか。
転職を考える
仕事から逃げ出したい時の対処法として最後の選択肢となるのが、転職やキャリアチェンジを考えることだと言えるでしょう。
例えば、職場の人間関係がかなりこじれてしまった場合、自分の努力では変えがたい職場の劣悪な労働環境がある場合などでは、心身のストレスも非常に大きくなり仕事から逃げ出したいと思うのも仕方のないことでしょう。そのような場合には、無理にとどまろうとせずに、転職をすることで環境を変えてしまうのが選択すべき対処法だと言えます。
とはいえ、転職先が必ず良い職場環境であるとは限りませんから、転職先を探す際には十分なリサーチが必要であることには注意が必要です。仕事から逃げ出したいがために転職を安易に選択したことによって、余計に後悔してしまったというケースは良くあることです。
ですから、仕事から逃げ出したいと思って転職を考える場合には、その後の人生を左右しかねませんので、家族や親友など信頼できる相手の話や言葉にも耳を傾けて、十分に検討をしてから決断しましょう。
まとめ
いかがでしたか?仕事から逃げ出したいと思う理由、仕事から逃げ出したい時の対処方法について説明してみましたが、ご理解いただけたでしょうか?
生きていれば様々な出来事がありますから、仕事をしていて逃げ出したいと思うことがあってもおかしくはありません。そのように思うことは誰にでも起こりうることだと言えます。
そのような仕事から逃げ出したいと思う状況について、どのように対処すれば良いのか絶対的な正解はありません。人によっては逃げない選択が正しいケースもありますし、人によっては転職をする選択が正しいケースであるかもしれません。
結局のところ身も蓋もありませんが、自分の行動には自分で責任を持つよりほかありません。仕事から逃げ出したいと思う際に、本記事がその参考となれば幸いです。
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