上昇志向とは?性格や特徴、メリット・デメリットを知ろう!

上昇志向を持つという事は、社会で通用する人になるのに欠かせない要素の1つとも言えます。上昇志向を持っている人は出世欲がある為、上に昇っていくにはどうするべきかを考えて行動することができます。その為、目標を成し遂げるのが早いのです。

一流の人には見られる上昇志向を持つことで、彼らと同じように人生が豊かにすることができます。今回は、この上昇志向について詳しくご紹介します。

上昇志向について

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上昇志向とは一般的にはいい意味で使われており、仕事に対するやる気が見られ、周りからも一目置かれる存在になります。

ここでは、上昇志向とは何か、また上昇志向について書籍を出版したサッカー選手の長友佑都さんについてご紹介したいと思います。

上昇志向とは?

上昇志向とは、向上心やハングリー精神などを持ち、より高みを目指そうとする気持ちのことです。今の地位や生活水準を変えようとよりすることを優先した考え方です。

基本的にはいい意味で使われていますが「上昇志向が強すぎる」などと使われた場合は向上心が強いという事を意味するのではなく、権力者欲や出世欲が強すぎるといったニュアンスが含まれています。

熱意ややる気がある人は、人を巻き込む力や助けたくなる力が周りに働くように、やる気がある人の周りには多くの人が寄ってきます。上昇志向があるという事を人に見せる事はいい事です。

「私は早く出世したい」と言葉に出していると、周りも認識して行動に移してくれたり、チャンスをくれることがあります。例えば、それが上司に伝われば「やる気がある奴は、育ててあげたいな」と思うようになり、可愛げのある部下にもなれます。一流の人はこの気持ちを持っている人の方が多く、ビジネスにおいて成功しやすい大事な要素と言えます。

類語

上昇志向の類語についてご紹介します。自分を磨く成長欲、追求心、やる気などの言葉が類義語として用いられています。

  • 上を目指す姿勢
  • 野心
  • 大志
  • 向上心
  • ハングリー精神
  • チャレンジ精神
  • 常に上を目指す姿勢
  • 士気が高い
  • モチベーションが高い
  • やる気満々
  • 意気込みのある

関連書籍・商品

上昇志向の強い人を題材にした書籍が数多く販売されています。中でも人気なのがサッカー選手の長友佑都さんが書いた自己啓発本です。

■上昇思考幸せを感じるために大切なこと(単行本、著者:長友 佑都)

内容 :彼は激動のサッカー人生の中でメンタルが体に与える影響の重要性を知りました。この事はサッカーだけでなく全てに言える事であり、日々厳しい環境で鍛えている人から導き出された体験談を基に上昇志向を持つべき理由が書かれています。

人の成長として欠かせない感謝の心。試合前に必ず読むというおばあちゃんの手紙は愛情と教訓がいっぱい詰まっています。こちらの本では、世界で通用するためのメンタルを鍛える思考法を知ることができ、全体を通じて長友選手の人間性のよさを感じることができます。

上昇志向が強い人の心理的特徴について

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上昇志向を持っている人は、ビジネスで成功する可能性が高いと言われています。ここでは、上昇志向が強い人にはどんな特徴が見られるのか、8つの要素についてご紹介します。

ここで挙げた特徴を参考に、できる部分から取り入れていけば成功を掴み取るチャンスが生まれます。

常に一生懸命で妥協を許さない

上昇志向の強い人は、どんな事にも一生懸命に取り組み妥協を許しません。上司や先輩から与えられた仕事は、やり遂げるまで責任を持って取り組みます。例えば、営業の職種に就いている人で「1ヶ月に10件のクライアントを獲得する」というノルマを与えられた場合、このノルマをこなそうと一生懸命に動きます。

それにより、残業時間が増えてしまったり、夕飯を食べ損なったとしても、それらを忘れるくらいに一生懸命に取り組みます。また、この与えられたノルマが達成しても、更に自分で高みを目指して、目標を掲げます。

現状に満足することはないので、ノルマが達成できるようになれば、次には身近な先輩や営業成績1位を取っている人などを理想に掲げて、高い目標をたてこの目標に到達できるように努力します。

自己アピール力に長けている

上昇志向の強い人は「他の人にもっと認めてもらいたい」と他人に自分をアピールする自己顕示欲が強いです。この自己顕示欲を適度にコントロールできればビジネスに生かすことが出来ますが、これが行き過ぎると周りからうざがられたり、目立ちたがり屋などの悪いイメージをつけてしまいます。

その為、自分の役割や場所をきちんと把握して、どこで自己アピールをするべきか見極められないといけません。上昇志向の強い人は、自己顕示欲を上手くコントロールして自分を上手にアピールする事ができます。

会社や組織の中での自分の役割をしっかりと把握して、与えられた場所で成功させとうようと努力し、その姿勢が自己アピールに繋がり周囲に認められる結果となっています。

未来に向かって進む気持ちが強い

上昇志向が強い人は過去の出来事にとらわれず、常に前を向いて進んでいます。例えば、目標も現状維持では満足できずに常に高みを目指していたり、過去に何か辛いことがあったとしても、悔やんでいるよりも進もうという気持ちを持っています。

ネガティブにいつまでも思い続けているよりも、ポジティブな気持ちで進んでいく方が次の成果に繋がると考えているのです。

問題意識と目的意識が明確

上昇志向の強い人は、どんな事をするべきか、それをするのに問題はないか、また更にいいものにする為にはどんな事が課題になるのかなどを常に考えています。ビジネスで何か新しい事にチャレンジする時には、進んでいくうちに目的を見失いがちになります。

例えば、1つの議題に対して数人で話していても、話が色んな方向に進んでしまい、話がまとまったように見えても、色々と後付されると元々目的としていたものから遠ざかってしまう事があります。

そのまま進めてしまうと、失敗に陥りやすいです。その為、上昇志向の高い人は常に目的や問題意識を認識して、間違った方向に進まないように物事を進めていきます。間違った方向に進んでいると感じた時にはすぐに軌道修正ができるようになります。

また、上手くいったときには、この成功経験を生かして更に効率よくする方法はないのか、質を高める方法はないのかと磨きをかけていこうとします。

熱意がある

熱意があれば、人に気持ちを伝えることができたり、感動させることができます。その結果、人を巻き込んだり、周りの人もやる気にさせることができるのです。例えば、1つのプロジェクトに携わったとしても、多くの場合は1人でやり遂げるのではなく、多くの人が携わって1つのものを成功させます。

その時に、熱意を持ってやり遂げたいという気持ちがある人がいれば、その熱意は周りにも伝染して他の人にもやる気を起させます。また、そのような物事に対して思い入れがある人はリーダー気質があるので、その人を中心として物事を進めようとし始めます。

また、上昇志向の強い人は、単にこのプロジェクトを成功させたいという気持ちだけではなく、その気持ちがあるからこそ周りの人の成功も願って行動することができます。1人で成功しても一人よがりになってしまったり、全体の目標に届かないことがあります。

それを知っている為、周りが目標としているものを成功させようとする力があり、それにより信頼を得たり、周囲からも認められるような存在になります。その成果が積み重なっていくことで、最終的に管理職にも就けるようになります。

コツコツと努力をしている

上昇志向の強い人は、人が見ていないところでコツコツと努力をしています。人の前だけアピールするのではなく、影で人が嫌だと思う事や大変なことを行っています。

例えば、営業職についていた場合影ではビジネス本を読んでどのようなことが成功に導くのかを学び、それを実践にも用いたり、営業が上手い人についていって営業テクニックを盗んだり、上司から頼まれた雑用に関してもすぐに取り組むなど、与えられた分野の中で最大限の努力をします。

人が見えないところで努力をしているからこそ、同期と差がついてくるようになります。たくさんの苦労や挫折を経験して乗り越えてきた人格者であるからこそ、部下を持ったときにも優しくできたり、アドバイスできるようになります。

他者評価を気にする

上昇志向の強い人は、自分で決めた自己評価よりも他人からの評価を気にする傾向にあります。自分で評価すると自分への評価は甘くなりがちです。営業ノルマ月10件という目標を達成してなかったとしても、自分で評価した場合に「ノルマには届かなかったけど、このノルマはなかなか届かないように設定されているから、自分ではよくやったと思っている」などと様々な理由をつけて、自分の評価を甘くしがちです。

しかし、他人からの評価は数字や自分の日ごろの態度を基に付けられるものなので、自己評価に比べてストイックです。特に上司や先輩など周りにどのように見られているのかを気にして、彼らから評価をもらいます。

厳しい評価が与えられたとしても、それをしっかりと受け止め改善するべき点は改善して、喜ぶべき点は素直に喜ぶことが出来ます。また、他人を評価する時にも、数字や前回からの成長具合などを基に分析をして、論理的に物事を判断するので他の人への評価の付け方も上手いと言えます。

劣等感を持っている

仕事で高みを目指したいと思っている人の中には劣等感を持っている人がいます。例えば、早くに結婚してしまい節約を余儀なくされていた人がいるとします。同期が楽しくランチに出かけている間、その人は手作り弁当を食べるしか手段がなく経済的に苦労をしたと感じ始めます。

このような気持ちを抱き始めると「誰よりも早く出世してお金に困らないようにしたい」といった気持ちを持ち始めます。他にも、「仕事で一度失敗したから、二度と失敗しないように仕事ができるようになりたい」などの気持ちを持っている人もいます。このように人に言えないような劣等感が上昇志向の強さに繋がることがあります。

上昇志向が高いことでのメリット・デメリット

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上昇志向があるというとポジティブに考えられ、メリットしかないように思いがちですが、実はデメリットも存在します。上昇志向が高い事がいい事だとおもって、突き進むと最終的に痛い目を見ることもあるので、デメリットの面をきちんと把握しておきましょう。ここでは、上昇志向が高いことでのメリット・デメリットについてご紹介します。

メリット

上昇志向が高い人は、自分の成長にも貪欲でどんどんと困難なことに立ち向かっていきます。その為、出世してお金持ちになる可能性も高く、コミュニケーション能力に長けて周りの人からも好かれる存在になります。

これはビジネスや内面に限ったことではなく「外見にもっと自信をつけたい」という理由で始めたジム通いなど、上昇志向の高い人は目標を達成させようとする力があるので、外見などにも磨きをかけることができます。

このようにして、一般的に成功者になる可能性を大いに秘めており、いい男やいい女になると言えます。

デメリット

メリットが多い一方で、デメリットも存在します。それは自分自身を成長させたいという欲が強いことです。自分を成長させたいと思うが為に、時間を惜しまず勉強をしたり、仕事に取り組んだりします。その為、既婚者の場合、出世できたとしても家庭を顧みなかった為に、最終的に離婚するという可能性もあります。

また、上を見続けて進んでいましたが、その先に何が待っているかというのは分からずに進んでいる事が多いです。その為、別れや離婚、病気、事業の失敗、リストラ、退職など人生のターニングポイントが訪れると、ふと「このまま走りつづけていいのだろうか」という不安に襲われていきます。

仕事に夢中になっていく事は素敵なことではありますが、人生において何が一番大切なのかを見失ったまま突き進むと後々大きな挫折を味わうことになります。今は仕事の目標を達成していき、自分のレベルを上げることに自己満足していますが、仕事に夢中になると自分の本当の幸せを見失いがちです。

自分の幸せの形は何か一度考えてみて下さい。もし、自分の幸せは家族と一緒に過ごす事だと思うのであれば、仕事のバランスを考えて家庭に割く時間をどのようにして持つのか考える事も必要です。人生の幸せを考えながらバランスよく仕事をこなしていくことで、このようなデメリットとなる部分もなくなります。

上昇志向のない部下をやる気にさせる方法

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自分には上昇志向があり、結果的にリーダー的ポジションを任されたにも関わらず、一緒に働く部下たちのやる気がなかった場合、どうしたらいいのかととまどう事も多いと思います。ここでは、やる気のない部下達にやる気を出させる方法についてご紹介します。

部下を信頼する

人は信頼していない人の前では力を出しませんが、信頼している人の前であれば持っている力を上回るものを発揮できる場合があります。人は注目されていると感じたり、自分がやらないといけないと思うと力を発揮します。

その為、部下たちにやる気がなかった場合は、まずは信頼する事から始めましょう。1つの業務に対して、何もかも口出しするのではなく、少し大きな業務と目標をポンッと渡して「これが出来るように一緒に考えて動いて欲しい。」と言うとやるしかない状況に立たされているので、やる気を出し始めたり、また上司に信頼されているという風にも思い始めます。

また、自分が何を部下に期待しているのかやプロジェクトのビジョンを共有し、自分の熱意を伝えます。目標や意志などが閉ざされた環境にいると、ロボットのように感じてしまい、やる気がおきません。

上司の熱意が伝わることで部下たちにいい影響を与えることができるのです。そして、物事に取り組む際にはいつでも相談してきていいという状況を見せることで、人間関係や信頼関係も築いていくことができます。

リーダーとしての能力があるか見極める

年齢に伴い上がる能力と下がる能力があります。まず35歳を超えてくると、新しいことを吸収する力は衰えてきます。一方で年齢に伴い人をやる気にさせる話術は上がってきます。その為、この年齢に達していないにも関わらずリーダーを任されている場合は、リーダーとしての素質はあったとしても、能力が追いついていない可能性があります。

まずは、自分がリーダーとしての能力は十分にあるのか確認しましょう。自分が変われば次第に周りも変わっていきます。「部下も能力がない」と批判しているということは、自分の能力のなさにも繋がります。その点を自覚して自分がまず変わっていく事が重要です。

おわりに

上昇志向の強い人は、仕事に対して熱意ややる気があって高みを目指す人のことです。何事でも一生懸命に取り組む姿は周囲の人に魅力的に映るように、上昇志向の高い人は周りにいい影響を与えます。

時には1人で高みを目指していると誤解されることもありますが、出世をするには周りから認められたり、リーダーとしての素質が備わっていないと上に昇っていくことができません。他人に認められた人が結果的に目標に手が届くようになると言えるでしょう。

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