最近は更年期障害などで悩んでいる女性が多いので、特に美容を目的としたクリニックでのプラセンタ注射を使った治療が関心を集めているようですね。はたしてプラセンタは、どのような効果をもたらしてくれるのでしょうか?
また、治療後には「副作用の可能性」はどうなのか、不安もつきものですからね。では、今日のテーマ「プラセンタ注射 副作用」について美容効果や安全性などを中心にプラセンタの疑問をすべてお伝えしていきますね。
プラセンタとは?
始めに、基本的なことから疑問を解いていきますね。プラセンタという言葉はよく聞きますが美容に良いというイメージがぼんやりとある程度の人も多いと思います。そこでまず、プラセンタって何なのかという疑問を解決していきましょう。
プラセンタとは「胎盤」という意味をもった英語の言葉にあたります。哺乳類は短期間で生命を育みますね。この時の「有効成分(核酸・酵素といった生理活性成分・成長因子etc.)を抽出したものが胎盤エキスとして使われているため「プラセンタ」と一般には呼ばれています。
特に人間は、1個の受精卵を10か月の間に胎内で、約3000gになるまで育てることが出来ます。その素晴らしい機能を持つのが「胎盤」なのです。短期間で、細胞から一個の人間まで育てる過程には、たくさんの栄養素が必要ですからね。それらをすべて持っている胎盤の機能を美容に使おうと着目したことからプラセンタの治療が生まれたのですね。
プラセンタは胎盤ではない?
サプリや化粧品として、商品化されて売られているものは「プラセンタ」とは呼ばれているものの、正式にはプラセンタつまり胎盤ではないのです。
では何なのかというと、胎盤が細胞分裂を促進する成長因子「グロースファクタ」や他の栄養成分を抽出したものなのです。こうしたことから美容医療に取り入れられているのですね。
また、プラセンタの粒子の大きさでは、コラーゲンの約3000分の1ということで一般の美容成分と比べても非常に小さいため、肌細胞に入りやすいのです。そこが女性に効果として受け入れられたのでしょうか。
老化っていつから?
美容を気にするのは「自分が老化していることを気にしているから治療したい」あるいは「自分が老化をしそうだから予防をしたい」の違いはあっても「老化」を意識しているということは同じですね。
では、いつからを老化というのでしょうか?実は、病理学では老化のことを「全身の細胞が減ること」としています。そうなると、だいたい30歳くらいからが老化している可能性が高いですね。
30歳から起こる細胞減少
およそ30歳を超えたあたりから、全身にある細胞の数は残念ながら減ってしまいます。すると抵抗力が落ちたり、肌のコンディションが良くないなどの症状が増えてくるのですが、それらを総称して老化現象といっているのです。
- 体の抵抗力が落ちる ➡ 感染症の危険性が高まる
- 肌のコンディションが良くない ➡ シミ・たるみなど肌のトラブルが増える
このような症状に対しても、更年期だからとあきらめずに老化を防ごうとした人たちは、美容クリニックでの「プラセンタを使った治療」の体験談などを体験ブログに載せているので、私たちも気軽に参考にすることが出来ますね。
プラセンタ治療は保険適用してもらえるの?
古くなったら新しくする、減ったら足す、そういった発想から生まれたのでしょうか?プラセンタ治療は老化といった状態の「減っていく細胞」に対して、胎盤の力を使って細胞を蘇らせたり、生命力を持たせてくれるのです。
もともと人間が持っている自然治癒力を高めるための豊富な成長因子(グロースファクタetc.)を含んでいるのがプラセンタだからです。それを治療に取り入れたのがプラセンタ治療というわけですね。
治療というからには、普通の疾患の治療で使っている健康保険は適用となるのでしょうか?これについては、使用目的によって、それぞれ異なってくるのです。
- 保険適応となる ➡ 疾患によってプラセンタ治療が必要な場合
- 保険適応とならない ➡ 綺麗になりたいという美容医療が目的となる場合
元気な細胞が減ってくると、いろんな不調が出てしまいます。女性であれば可能な限り改善したいと願うものですよね。それにしても健康保険が使えない場合には、プラセンタ治療は、いったいどのくらいの治療費が掛かるのでしょうか。
保険適応
次のように医療を目的とした治療には健康保険が適用されます。
- 更年期障害 ➡ 50歳代の閉経前後に出る不快な女性ホルモンが減少することによって起こる症状
- 肝機能障害 ➡ 肝臓の機能が低下していることで様々な症状を起こす疾患の状態
※美容クリニックは、基本的に美容目的なので「自由診療」となりますが、内科や婦人科などで受ける医療目的としてのプラセンタ注射は健康保険が適用になることもあります。医師との相談をしっかりとして治療を受けるようにしましょう。
保険適応外
美容目的は、保険が適用されないため「適応外」とされます。具体的には次のような場合をいいます。
- 肌を白くしたい(美白)
- 肌のたるみをきれいに戻したい
- しわをなくしたい
このような加齢による肌トラブルを起こした時に元に戻すといった(綺麗にする)若返らせる目的を「美容目的」といいます。美容目的は保険が効かないなんて少しお財布にはきついですね。
プラセンタ治療の価格
ブログを見てもプラセンタ治療には価格には差があるようですが、それはどうしてなのでしょう?その理由は、同じプラセンタ治療でも、治療方法が異なることや使用する目的が異なるためなのです。
- プラセンタ注射 ➡ 2000~3000円(1回2~3アンプル)
- プラセンタ塗り薬 ➡ 10g 1200円~2500円
- プラセンタ点滴 ➡ 8000円~10000円程度(1回20分)
- プラセンタカプセル(サプリメントとして、または飲み薬)➡1か月分で4000円~9000円
このように平均ではあるので誤差はありますが、同じプラセンタ治療でもその方法が異なるので価格が変動することが分かりました。また、自由診療というものは、プラセンタ注射を受けるのは自由だけど、プラセンタ注射の価格も設定は自由ということもあります。では、それぞれの効果と危険性など副作用についても考えてみましょう。
プラセンタ治療の種類
プラセンタの治療には注射・点滴・経口摂取・塗布などの種類があります。それぞれの症状に合わせて一番いい方法をドクターと決めていく形をとることが理想ですね。
- 筋肉注射 ➡ 腕の筋肉に直接接種することで原液であれば即効性は期待できる
- 点滴 ➡ 血管に注射針でダイレクトにプラセンタを注入する方法で、吸収は早いが体外への排出も早いという性質がある
- 経口摂取 ➡ サプリ等の形で経口摂取なので効果を感じるまでにはある程度の期間が必要
- 塗布 ➡ 個人の体質等もあり効果が分かりにくく、場合によっては皮膚炎等の可能性も出てくるので事前の検査が重要
どの治療が良いのかは、本人の希望と医師の判断によって決定するようになりますが、効果や目的がそれぞれ異なるため、人と比べることは難しいですね。
プラセンタ注射の色々
プラセンタには注射を打つ場所や方法などによって、いろんな効果を得る人がいますのでご紹介しますね。
- 顔面注射 ➡ 顏のアンチエイジングを目的として顔面にプラセンタを打つもので一般のプラセンタ注射より価格が高くなる
- ツボ注射 ➡ 肩こりのひどい人には患部に直接注射をするものがあるが価格は少し高くなる傾向がある
こんな症状にも効果があるなんて!
どんなものに効果があるのか見てみると、意外なことに効果があると分かりました。参考までに少しだけご紹介しますね。
- うつ病 ➡ 精神的な疲れを安定させる働きがあるとされている(改善例:うつ病・自律神経失調症・不眠症など)
- 二日酔い ➡ 肝臓や肝機能障害の治療薬として処方されている医薬品ということから二日酔いにも効果を実感できる人が多い
- 代謝up ➡ 頭痛や肩コリ・吹き出物・肌のくすみなど(血行や代謝をあげることで良くなる疾患には基礎代謝をあげるという意味で効果を実感する人が多い)
これらには、本人が感じた効果が含まれているので、医師が積極的に勧めているわけではありませんが、体を自然に戻すという意味では代謝upなどは効果を得やすいのかもしれませんね。そのときには、ゆっくり体を動かすことや食事は身体を温めるものを摂るなどの工夫も併せて必要といえるでしょう。
便秘・体の先端の冷え
ちなみに身体の先端である手足が冷えたり、胃腸の働きが良くないのは、代謝の低下が原因とも言われています。この基礎代謝をあげる働きをするのがプラセンタなのですね。
プラセンタの驚くべき美容成分の効果!
プラセンタには女性にとって「悩みごとトップ10」に入ってくるような症状に効果があるとされています。赤ちゃんの胎盤は、胎児の呼吸・たんぱく質合成(筋肉のもと・髪の毛など)・有害物からの解毒作用・ホルモン分泌・排泄など多岐にわたって重要な役割を果たしています。
そのために、いろんな症状の改善を促していることが医学的にも証明されているのですね。では、他にはどんな嬉しい美容効果があるのか見ていきましょう。
冷え症
- ホルモンのバランスの乱れによって自律神経まで乱れてしまうため身体が冷えてしまう(冷えの原因)
- 女性ホルモンを調整する働きがあるので結果的に冷え性を改善する」
バストアップ
- プラセンタの効果としてバストアップは有名
- 美容整形とは異なり、自然なかたちで胸にハリを与えてくれるので安全でお勧め
ダイエット
- プラセンタにある新陳代謝が細胞を活性化する
- 老廃物の排出を促進する
美白
- メラニン色素を大量に作り出す活性酸素を取り除く
- 新陳代謝によるターンオーバーがスムーズに進む
胎盤に含まれている成長因子とは
胎盤には成長因子が含まれている、または存在していることが分かっています。この胎盤にある成長因子は生理作用が強いといわれています。そして成長因子は、刺激をする働きがあるので細胞を刺激して細胞分裂を促します。
すると新陳代謝が活発になり、古い細胞が新しい細胞へと入れ替わっていくのですね。みるみるうちに新鮮な細胞へと生まれ変わる働きがあるおかげで、人間はたった10か月程度で「1個の受精卵から人間の体を作り上げる」ので、この胎盤の成長因子が持つ役割は大きく重要であることが分かりますね。
EGF
EGFは表皮細胞増殖因子といって、Human epidermal growth factorの略称です。つまり人間の上皮成長因子受容体なので、人が持つたんぱく質から出来ているアミノ酸の一種です。この成長因子は、表皮のターンオーバーを促進するため、肌のきめを整えることで肌のくすみなどをきれいにすることから美容目的で用いられているのですね。
FGF
FGFは繊維芽細胞因子といい、Basic fibroblast growth factorの略称です。先ほどのEGFと同様に人間の体内にあり、肌の真皮層にある線維芽細胞というコラーゲンを作り出す細胞へと働きかけます。それによって、EGFとの相互作用により、ヒアルロン酸が合成されるというわけです。
肌のきめを整えて、うるおいをもたらすと聞けば女性はもちろん、美肌を意識している男性にとっても気になりますね。
プラセンタ注射の効果
どんな症状に効果があるか分かってきましたね。ではどうして、このような効果を得ることが出来るのか気になりますよね。ここでも、プラセンタの不思議を解明していきますね。
プラセンタ治療に使われている「プラセンタ」と呼ばれているものは大きく分けて動物性と植物性になります。しかし、ヒトプラセンタとは医療機関にのみ処方をすることが可能となっているのです。
ヒトプラセンタ
現在のところ、厚生労働省で認可されているヒトプラセンタは、ラエンネックとメルスモンという2種類だけに限定されています。胎盤からの抽出された成分は「プラセンタエキス」ともいいます。
- ラエンネック ➡ 肝機能障害
- メルスモン ➡ 更年期障害
このように疾患によって症状を改善するために効能として認可されています。また、これらの治療には通常の医師の診察・治療と同様に保険診療が出来るので健康保険が適用となりますね。
ここで不思議なことは、美容ではどうなのか?というところです。もちろん調べてみましたが、なんと美容に関してはラエンネックもメルスモンも「ほぼ変わらない」ということでした。
ラエンネックのサプリメント
日本生物製剤社製のプラセンタサプリ「MDポーサイン100」は原料が豚なんですが、通販で販売されているものは「ラエンネックとは成分が違う」ものです。もちろん抽出法などはラエンネックと同様なので安全性が高く使用しているクリニックもあります。
ヒトプラセンタの衛生
人の胎盤を使うことで気になるところは「感染」についてですね。ヒトプラセンタについては、日本国内のクリニックで、正常分娩を行った胎盤を収集して「ウィルス検査」などの必要な検査をしてから感染のないことが確認されてから有効成分を抽出しています。
血液やホルモンが製造過程ですべて、除去されるためプラセンタは「ホルモン製剤ではない」のです。
プラセンタ注射の安全性
このように品質管理を経て使われているのが、プラセンタ注射なのですね。そして、プラセンタ注射は「ヒト由来」で出来ているため、通常のサプリメントよりも吸収率・即効性ともに高いことが知られています。
ヒト由来のプラセンタ注射は、健康だけでなく美容効果にも効果があるのです。
動物プラセンタ
動物プラセンタには、ウシ・豚・馬などの種類がありますので簡単にご紹介します。
豚プラセンタ
BSE問題の時に、ウシ由来のプラセンタが禁止になったため、化粧品や健康食品として市場に出回っているほとんどのプラセンタが豚です。ドラッグストアでお馴染みの錠剤やドリンク類も豚プラセンタを使用したものが多く存在しています。現在の主流ともいえますね。
牛プラセンタ(豚も含む)
健康管理・衛生管理体制をもつ農場から仕入れられた胎盤を厳しい自社基準を設けてどのメーカーも感染症などの検査を実施しています。また、熱による不活化工程を経て高品質・高い安全性を保った製品としています。
日本SPF豚協会が認定する特別な管理体制の農場において育った「特定の病原菌や寄生虫を持たないクリーンなPSF豚」の胎盤を指しています。そういう意味でも、牛・豚の「SPFプラセンタ」だと安全性の高さから信頼度も厚く安心です。
馬プラセンタ
豚よりも体温が高いため寄生虫などの心配が少ないとされています。サラブレッドのプラセンタは徹底した管理下に置かれているため、血統もしっかりしていることから、その馬から抽出したプラセンタは安全性が高いようです。
また、豚と比べてみても胎盤が大きいこと、出産する赤ちゃんが1頭であることなどの特徴から豚の300倍近いアミノ酸の含有量があります。さらに匂いにおいても優位性があるとされています。
植物性プラセンタ
植物は、子宮で子育てをする機能がないので「植物性プラセンタ」というのは根拠がないということで造語といえます。ただ、植物の良いところを抽出した胚を植物性プラセンタとしているようです。これらの植物性プラセンタとされているものには、大豆・トウモロコシなどアミノ酸・ビタミン・ミネラル類が含まれているのは嬉しいことです。
動物性プラセンタのような成長因子が含まれていないため、細胞を活性化するといった効果は期待できず、肌の再生をコントロールするという目的は役割が果たせないということになります。
海洋性プラセンタ(marineプラセンタ・fishプラセンタ)
海に住んでいる魚介類には植物と同様に胎盤はしないのですが、鮭の卵巣が原料になったものには、コラーゲンやヒアルロン酸といった美容成分が含まれているとされています。確かに、鮭から出てくる卵(いくら)は艶やかで、肌にいいのではと期待してしまいます。
また、海洋性のプラセンタが注目されている理由としては「エラスチン」が含まれているからなんですね。※エラスチンは、コラーゲンと一緒に網目状のネットワークを作り上げていく美容成分で、肌の弾力には欠かせない成分です。
老化と若返り
ヒト由来プラセンタが原料のメルスモンやラエンネックといった医薬品は、1950年代に医薬品として厚生労働省から認可されています。効能効果が美容にも良いということで、医薬品としてだけでなく美肌効果を得たい女性を中心にプラセンタ注射を使うようになってきました。
プラセンタ注射は、即効性も期待できることから、細胞の活性化と新しい細胞への入れ替えとして「若返りの注射」として知られるようになりました。
プラセンタは10歳若返らせるといわれるように、主に下記のような効果が得られる点で、若返りといわれています。
- シミ
- しわ
- たるみ
- 美白
何歳になっても美しくありたいと願うのは、女性なら同じですね。
プラセンタの美容効果と持続性
美肌にする効果が出ることだけが、プラセンタの効果とは限りませんね。いろんな効果と持続性などを加味して自分に合ったプラセンタ注射やプラセンタ治療を選ぶようにしていきましょう。
プラセンタ注射の通院頻度
美容外科クリニックなどでの通院方法については、1回きりで終わらせる疲労回復などの治療もありますが、美容目的などでは1週間に1度程度~1ヵ月に2~3度といった定期的な通院を継続する方が効果を得られやすいようです。
プラセンタ注射の持続性と経済的な課題
先ほどもあったように医薬品としての認可は、2種類だけで決まっているので、それ以外は美容液としての美容成分を重視した治療方法になっていますね。
プラセンタ注射は、筋肉注射・または静脈への点滴注射として行っていきますが、針を刺す瞬間だけで痛みもほとんどなく手軽に行える美容方法です。ただ、1回だけで高価を得ることが難しいので、やはり美しさを持続性を保ちたい場合には、継続的な治療が必要なことが多く経済的な問題をクリアにすることも大切です。
吸収率と即効性とデメリット
せっかくプラセンタ注射をしたからには、出来るだけ効果を持続したいものですよね。そこで、効果を期待すると同時に発生する問題も考えていきましょう。
- 筋肉注射 ➡ 注射痕が残ったりする場合がある。毎週通院するための時間とお金が掛かってくる
- 点滴注射 ➡ 即効性はあるものの体外への排出があるので持続については効果が高くない場合もある
- 塗り薬 ➡ 医
- サプリメント ➡ 科学的な根拠が少ないとされているが有効性を示す研究も出てきたので自己判断が難しい
このようにプラセンタ治療に対する考えは、人それぞれなので医師との話し合いも大切ですが、ます自分がどうしたいのか、副作用等があった場合にはどうするのかといった覚悟と知識を得ることが必要ですね。
プラセンタ治療のリスクと副作用
プラセンタ注射をしていくには、安全性つまり副作用等によるデメリットも考えていく必要があります。美容外科の医師によっては事前に診察や検査で体質等も配慮してくれますが、プラセンタ注射を打つだけの処置だと思わぬトラブルに発展するかもしれません。
下記に当てはまる人は事前に医師の診察を受けるなどして注意するようにしましょう。
- 花粉症などのアレルギー症状がある人は要注意!
- 何かの治療で薬を投与されている人
- 肝炎の治療を受けている人
- 産前産後・病気上がりで体力がついてない人
・当てはまるものがあったら…
1番の人はアレルギー体質の可能性があるからです。もし、アナフィラキシーなどの重篤な副作用が起こった場合に「プラセンタ注射が原因とはいえない」となると自分だけで苦しんでいかなければいけなくなります。プラセンタ治療をする前に、ビタミン剤やプラセンタ、アレルギーの全体の検査を受けておく方が安心です。
2と3の治療中の人は他の薬剤や美容液を体内へ注入することを避けるようにしましょう。使用している薬同士が合わずにショック状態を起こすことも考えられます。そして、特に3の人は内科などで適切に治療を受けましょう。内科でプラセンタ注射を受けることが可能な場合もあるからです。
4の人は、体が完全に元の体力を取り戻してからにしましょう。身体が弱っているときでなく、元気になってから美容のことを考えるようにした方が賢明です。
アナフィラキシーショックって何?
アナフィラキシーショックとは、アレルギー症状の中でも特に重篤な症状です。アレルギー症状が1番に心配な副作用です。(※基本的にはプラセンタは副作用がないとされています)
- 発疹
- 発疹からの呼吸困難
- ショック症状
- 過敏症
- めまい
- 嘔吐etc.
このような症状が出てしまうと、皮膚科の医師や内科等の診察が必要になってきますが、原因が究明できないと治療が困難を極める場合があります。(※ショック状態になると場合によっては生命の危険があるためです)
- プラセンタを注入したから成分が発作を起こしたのか
- プラセンタを注入する行為によって起こったのか
- 使用した針に原因があるのか
- その日の体調なのか・元の体質が起こしたのか
たくさん不明なことがあり、治療をするには原因を1つずつ探すことになり、それは長時間ご本人が苦しい思いをすることになります。また、副作用には、一過性の拒絶反応であることが多いのですが、ひどい場合には安全のために必ず中止するようにしましょう。
女性ホルモンと更年期
肝機能障害がある人は、疲労感が取れないものですが、ある程度年齢を重ねていくと体の不調を感じるようになります。それは、ホルモンの減少によるものなので肝臓とは関係ないものですが、分かりやすいのが閉経です。
生理は女性ホルモンの働きで、「赤ちゃんを産んで育てるサイクル」ともいえますね。女性ホルモンが豊富だと、女性らしさや母性といったものが豊かになります。これは卵巣による女性ホルモンのおかげなのです。
しかし生理が閉経を迎えるのが近くなると、卵巣はホルモン調整をすることが難しくなります。このような加齢によるホルモン減少により、ホルモンバランスが崩れると、自律神経失調症やめまい・頭痛などの不調を訴えるようになります。
そこで不調を改善するために、足りなくなった女性ホルモンを身体に取り入れることで効果を得るのがホルモン療法です。内科や婦人科で行っているので心配な人は相談をするようにしましょう。
女性ホルモンとがん
閉経が近づくころになると、生理不順になってきます。突然、完全に生理が止まるわけではないのですね。それも何回か経験してくると、不正出血に対しても「いつものこと」と放っておくと危険なことがあります。
女性ホルモンのバランスが崩れると、ただの不調だけでなく、そういった何気ないことで忍び寄ってくるのが子宮がんです。初めは少量の出血から始まっていきますが、癌の発生した場所によっては、大量の出血となり貧血などを伴います。酷い時には、輸血をするほど出血をしますので、不調が続くようなら必ず病院へ行って調べてもらいましょう。
手術で子宮や卵巣が無くなったら?
子宮と一緒に卵巣も調べてもらうことが出来ます。仮に、手術で卵巣等を摘出となった場合にも、女性ホルモンを補う治療を婦人科ではしてくれますので安心してくださいね。
献血について
国内外での感染症の報告は一切ないのですが、理論的にもプラセンタの原料による感染症を完全には否定できないという意見もあります。
また、血液が直接触れる献血については、2006年に厚生労働省からプラセンタを1度でも経験がある人の献血を控える(献血をしないほしいという意味に近い)という通達がありましたね。
プラセンタ注射の製剤が危険というより、今後のリスク回避を考えると感染の可能性を100%否定できないプラセンタ治療を控えて輸血の安全性を高めるといった意味合いが高いようです。
プラセンタに否定的な理由を聞いてみる
プラセンタには優れた効果を期待できる反面、他の考えをする人もいます。否定的な意見には次のようなものがありますので、参考までにご紹介します。
- 全く意味が不明なもの ➡ 名前の由来がおかしい
- 同意書にサイン ➡ 同意書を求められると不安に感じてしまう人がいる
- 化粧品が粗悪 ➡ グリセリン等でごまかしている
- ドラッグストアでの宣伝 ➡ 大げさすぎるetc.
このように意見を聞いてみると「プラセンタ注射・治療」を否定しているのではなく、プラセンタを扱う一部の営利目的の業者を否定しているように感じます。美容でも医療でも、真剣に治療をしようとしている人に対して成分を薄めて莫大な営利を得ようとする話は、どの業界にもあります。
消費者である私たちが、きちんと確認をする・信頼できる医師の元に行くといった行動でいくらか防げることもありますので、知識を拾って賢い消費者となることが大切ですね。
今日の振り返り
では、今日を振り返ってみましょう。
- プラセンタは胎盤の意味で抽出したエキスのことを指す
- プラセンタには動物性・植物性などがあるが基本的にはヒトプラセンタを使ったものが注射に使われる
- プラセンタ注射には副作用がないがアレルギー体質の人にアレルギー症状が出る場合があるので医師と相談や事前の検査が大切
- プラセンタ注射を一度でも注射した人は献血をすることができなくなる
- プラセンタには胎盤としての機能を利用した優れた効果が期待できる
今日は、女性だけでなく美意識の高い男性にも気になるテーマでしたが、一人ひとりのプラセンタに対する意識と使い方によって危険なことも生じることが分かりました。信頼できる医師を見つけるなど安心できる環境でプラセンタ注射をつかうようにしましょう。
関連記事として
これらの記事も読んでおきましょう。