「最近、ほうれい線が悩みの種なの・・・><」あるいは、「気がついたら、いつの間にか二重あごに・・・なんとかしたいけど、どうしたらいいの!?」というような悩みをお抱えのあなたは、最近巷で話題の「舌回しエクササイズ」を、すでにご存知なのではないでしょうか?
実は、この舌回しエクササイズ、美容だけではなく、健康にも良い運動なのです。しかも、お手軽に、いつでも、どこにいても、あなたにやる気さえあれば、できてしまうエクササイズです。
そんなお悩みをお持ちのあなたのために、今日は舌回しエクササイズについて、お話ししたいと思います。
舌回しの効果ー健康編
それでは、まずさまざまな舌回し運動の健康面での効果についてお話ししましょう。
- 顔のゆがみ
- 唾液分泌の促進
- 滑舌が良くなる
- 脳の活性化
- 頭痛
- 噛み合わせー咀嚼力の向上
- 首や肩こり
顔のゆがみ
顎変形症などでゆがんでしまった顔や顎のゆがみを矯正する効果があります。
顎は、右側あるいは左側の片方のみで噛んでしまう癖のために、左右のどちらかにゆがんでしまっているときがあります。また、顎前突症のように、顎が前方に突出してしまっている場合もあります。
舌回し運動で舌を回すことによって、あごや顔などの筋肉をもう一度鍛え直して骨格を正常にすると、そういったあごのゆがみを矯正することができるときがあります。
唾液分泌の促進
舌回し運動をすると、その舌の運動によって、唾液がきちんと分泌されるようになります。
唾液は、食物を消化したり、抗菌作用したりするので、口の中で唾液が不足していると健康に良くありません。
舌回し運動には、そんな唾液の分泌を促す作用があります。
滑舌が良くなる
舌や口の周りの筋肉が衰えていると、吃音(きつおんーどもること)や滑舌が悪くなる要因となることがあります。
舌回し運動によって、衰えていた舌の筋肉はもちろん、表情筋なども鍛えられるので、滑舌が良くなることがあります。
脳の活性化
日頃、発話するときや食事を摂るときに使用している舌ですが、実は、さまざまな神経が数多く存在しています。舌回し運動をすることによって、日常的に使用していない神経が刺激を受けて脳を活性化させる効能があります。
脳が活性化すると、脳内伝達物質が脳内ネットワークを流れやすくなり、認知症を抑制したり、記憶力の低下を防いでくれたりするのです。
頭痛
舌回し運動には、頭痛に対する効能もあります。
舌回し運動をすると、頭痛を引き起こしている脳が、ストレッチされるかのように、少しずつリラックスした状態になります。
すると、自然と頭痛を和らげ、また頭痛を予防してくれるのです。
噛み合わせー咀嚼力向上
実は、歯の噛み合わせが合っていない人が少なくありません。長年の悪い習慣のために、少しずつ少しずつ歯の噛み合わせが狂ってしまっていることもよくあるのです。
舌回し運動には、そのようにずれてしまった歯の噛み合わせを矯正する効果もあります。
すると、咀嚼力(そしゃくりょくー歯で食べ物を噛む力)が向上して、食事をとる際にきちんと噛んで食べることができるようになり、胃腸などの消化器系器官が食べ物を消化するのを助けることになります。
首や肩こり
舌回し運動は、首や肩こりなどの凝った筋肉をほぐす作用もあります。
舌や顔の付近には、首や肩に通じている筋肉が密集しているのです。したがって、舌回し運動で、舌や表情筋などをほぐしてあげることによって首や肩のこりをほぐして和らげる効果もあります。
舌回しの効果ー美容編
次に、舌回し運動の美容面での効果をご説明いたします。
- ほうれい線の解消
- 二重あごの解消
- シミ・しわの解消と予防
- 小顔効果
ほうれい線の解消
年齢を重ねるにつれ、ほうれい線が浮き出てお悩みの方も多いかと思います。でも、そんなあなたに朗報です。
舌回し運動で、衰えた表情筋をもう一度鍛えなおすと、ほうれい線が消えることがあります。舌回し運動の効果は、個人差がありますが、少なくとも1ヶ月以上は適度に実行してみましょう。
「浮き出たほうれい線が気づいたら消えていた」なんてこともありえる話なのです。
二重あごの解消
ほうれい線だけではなく、二重あごにもお悩みの方には、舌回し運動に加えて舌押し運動も合わせて行っていくと、たるんだ頬と二重あごが解消されることがあります。
舌を上に押し上げることにより、舌や口元、あごの筋肉を鍛えることができるので、すっきりとしたあごを取り戻すことができるかもしれませんよ。
シミ・しわの改善と予防
女性の永遠の悩みであるシミやしわ。顔の周辺部には、人の身体全体のリンパ節のうち、約4分の1にあたるリンパ節が集中しており、リンパ節に老廃物が蓄積されていくと、オーバーフローしてお肌にも悪い影響がでます。
舌回し運動をすると、このリンパ節の流れが良くなっていき、蓄積された老廃物が排出され、肌の新陳代謝が高まります。
そうすると、お肌のシミやしわといった肌トラブルを解消するだけではなく、予防もできるようになり、美肌を手に入れることができるかもしれません。
小顔効果
舌回し運動を行ったあとに、首筋にあるツボをマッサージあるいはさすってあげると、リンパ節に溜まった老廃物を排出する効果があります。
お酒の飲み過ぎや疲労の蓄積などでむくんだ顔をすっきりさせてくれる小顔にしてくれるときもありますよ。
舌回しが良い理由は?
- 舌回し運動が良い理由ー健康編
- 舌回し運動が良い理由ー美容編
舌回しが良い理由ー健康編
舌回し運動が健康に良いのには、理由があります。
舌回し運動をすることによって、顔やほおのたるんだ舌の筋肉や口の周辺部の筋肉を鍛え直すことができることが、まず挙げられます。これによって、頬をたるみも解消しますし、筋肉自体を引き締めることができます。
さらに、舌回し運動には、唾液の分泌を促進する効果もあります。
唾液は、食物の消化を助ける分解効果だけではなく、その他にもさまざまな効果があります。
例えば、空中の病原菌が体内に侵入してくるのを妨げる抗菌作用や、口腔内や食道に傷がつかないようにする粘膜保護・修復作用、歯の表面を強化する歯の保護・石灰化作用、口の中を弱酸性に保つ援護作用、そして細胞の新生やお肌の新陳代謝を高める美肌作用などなど、唾液は、本当に多種多様な効果をそなえているのです。
舌回しが良い理由ー美容編
舌回しが美容、つまり美肌にも良い理由も、まずは表情筋の効果が挙げられます。
ほうれい線が目立つようになったり、頰がたるんでくるのは、主に目や鼻、口を動かす表情筋の衰えによることが多いのです。目の下のクマなども同様で、そのような衰えが顕著になると、実際の年齢よりも高い年齢であるかのような印象を他人に与えてしまいます。
舌回し運動は、舌および表情筋、さらに舌押し運動はあごの筋肉を鍛えることになるので、自然と表情筋や口の周辺筋肉、あごの筋肉に負荷がかかり、鍛えられます。
筋肉の種類には、速筋と遅筋の2種類があり、顔には、数多くの筋肉があります。表情筋はその9割が遅筋と言われており、遅筋は縮む速度が速筋よりも遅く、細く薄い筋肉で全体に通じているので、速筋のような急激な運動による即効性よりも、ゆっくりと時間をかけてじっくりと筋肉を鍛えていく鍛え方が適しているのです。
このように、表情筋を遅筋の鍛え方でじっくりと鍛えていくと、口周辺の筋肉を鍛えるだけではなく、血行も促進されるため、ほうれい線には良いとされているようです。
舌回し運動の方法
- 舌回し運動
- 上あご運動
- ほうれい線運動
舌回し運動
インターネット上では、さまざまな情報が錯綜しているようですが、お勧めは起床時および昼食後、それから就寝前の1セット1日3回程度が、無理なくできるのではないでしょうか。
- まず、口を閉じて、舌を上の歯茎の左端にあてます。
- そのまま右側上部の歯茎まで滑らせます。
- その後、右下の歯茎の右端から左下の歯茎まで滑らせて1周となります。
- この1周を約2秒のスピードで回し、舌を20周回して1セットです。
上あご運動
- 多少顔を上向きにして、指一本程度ぐらい口を開ける。
- 舌先を前歯の少し手前にあてます。
- 10秒間、上あごを強く押し上げる。
- 5秒間休憩
- (1)〜(4)までを3セット行う。
ほうれい線運動
- 左右のほうれい線に人差指をあてます。
- 人指し指を使って、ほうれい線を目尻に向かって外側斜め上に引き上げます。
- 舌を使って、左のほうれい線を内側から、ゆっくりと上下させます。
- 左のほうれい線同様、右のほうれい線も舌を使って、ゆっくりと上下させます。
- (1)〜(4)までで1セットです。
- 1日5セット、起床時、朝食後、昼食後、夕食後、就寝前にやってみましょう。
この1セットを、朝・昼・夜1日3回、少なくても1ヶ月程度は続けてみましょう。
朝食後、夕食後としなかったのは、それぞれ、起床時には唾液分泌量増加による免疫力の向上や歯周病予防、就寝前にはあごが疲れて、就寝中の歯ぎしりが少なくなっていくためです。また、翌朝起床時に、偏頭痛を和らげる効果もあるようです。
それほど、きつい運動ではないように感じるかもしれませんが、舌をきちんと運動させると、これが、実は意外としんどいんです。きついと思われた方は、無理せず、ご自分で周回数を減らしてみましょう。
「継続は力なり」
と言います。
おためしで、続けてみてはいかがでしょうか?
まとめ
舌回し運動が、美肌や小顔に効果があるだけではなく、健康面でも効果があることがおわかりいただけましたでしょうか?きちんと、適正に舌回し運動を続けていると、その効果が現れてくることがおわかりいただけると思います。
ですが、念のため、ここでご注意を。
舌回し運動を始めてから効果が現れるまでには、個人差がありますので、1ヶ月以上は継続して舌回し運動を続けましょう。人によっては、さらにそれ以上時間を要することもあります。
ただし、無理は禁物です。
首に痛みをお持ちの方や重度の顎関節症の方、舌に傷を負っている方は、この運動は避けないと逆効果になってしまう可能性があります。
くれぐれも、自己責任で、身体に異変を感じるようなときや疲労が蓄積しているときには、舌回し運動は避けましょう。
「 美も健康も、1日にしてならず」です。あなたも、きれいな笑顔になりましょう。